松山市は、JR松山駅の車両基地跡地に新しい施設を整備する計画を発表しました。この計画には、プロスポーツの試合が開催可能なメインアリーナに加え、サブアリーナや多目的スペースも整備されることが盛り込まれています。2025年4月30日に開催された会議では、市が提案する基本計画の素案が初めて公開されました。この計画は、松山市の文化・スポーツ活動の拠点となることを目指し、多くの市民や観光客を惹きつける施設として期待されています。
→松山市 松山駅周辺施設整備等アドバイザリー業務委託(債務負担行為)(公募型プロポーザル方式)(交通拠点整備課)
→松山市 松山駅周辺地区車両基地跡地の利用
松山市車両基地跡地広域交流拠点施設整備の概要
- 駅前拠点としての施設整備と立地の活用
JR松山駅車両基地跡地を活用し、交通結節点にふさわしいスポーツ・文化拠点の整備。 - 多機能型メインアリーナの設置
プロスポーツや大規模イベントに対応した5,000席以上の客席、VIP席やラウンジの設置。 - 補完機能としてのサブアリーナと多目的スペース
練習や地域利用に対応するサブアリーナ、イベント対応型の多目的スペースの整備。 - 防災拠点としての活用
災害時の避難所、帰宅困難者の受け入れ、物資集積地としての機能の確保。 - 市民参加と意見反映の重視
パブリックコメントによる市民意見の募集、「松山らしさ」や日常的な使いやすさの反映。 - 民間連携による整備と今後の展開
民間提案の募集、交通・土地利用調査を含む事業手法の決定と整備の推進。 - 「まつやま情報文化交流拠点」としての理念
文化創造、活動支援、交流、防災、交通アクセスの5機能を備えた新たなまちの中核。

計画の中心となるメインアリーナは、約9,250平方メートルの広大な敷地に建設される予定です。プロのバスケットボールやバレーボールの試合、さらには大型のコンサートなど、多様なイベントに対応できるよう、5,000席以上の客席を設けることを目指すものとされています。さらに、一般の来場者に加えて、飲食を楽しめるラウンジやVIP席も整備され、特別な体験を提供できる施設として設計されます。これにより、スポーツイベントや音楽ライブ、地域イベントなど、さまざまな文化的な活動が一堂に会する場所となり、松山市に新たな活気をもたらすことが期待されます。

アリーナの整備は、JR松山駅に隣接する立地を最大限に活用する形で進められます。この立地は、松山市をはじめとする地域の交通結節点としての特性を生かし、アクセスが非常に便利な場所です。さらに、この施設は災害時の避難所や物資集積場所としても活用されることを想定しており、地域の防災拠点としての役割も担います。市は今後、民間事業者からの提案を募り、さらに詳細な設計や機能面について検討を行い、より実効性のある施設を作り上げていく方針です。また、周辺地域との調整を進めるとともに、交通渋滞対策や周辺施設の整備にも力を入れる予定です。

新たに整備される施設には、メインアリーナだけでなく、サブアリーナや多目的スペースも含まれています。サブアリーナは、バスケットボールコート1面以上の広さを確保する予定で、競技会場としての利用はもちろん、リハーサルや練習、その他のイベントにも対応可能です。さらに、多目的スペースは、地域住民の文化活動や市民イベントの場として使用されることを想定しており、様々な用途に柔軟に対応できる設計となっています。これらの施設は、地元の人々だけでなく、観光客や他地域から訪れる人々にも開かれた場所となることを目指しています。
また、基本計画の策定に向けて、市は市民からの意見や提案を募集するワークショップやパブリックコメントを実施し、地域のニーズを反映させた施設作りを進めています。市民参画を重視したこのプロジェクトには、地元住民からも多くの期待が寄せられています。特に、地域性を生かしたデザインや、地域住民が日常的に利用できる施設としての活用方法についての議論が進んでおり、市はこれらの要望を反映させながら、より多くの人々に愛される施設を目指していきます。
市は、2025年度内に事業手法を決定し、民間事業者と連携しながら、周辺の土地利用や交通インフラの整備を進める予定です。この新たな施設が完成すれば、松山市は地域活性化の中心として、さらに多くの人々に魅力的な都市となることが期待されます。
最終更新日:2025年5月2日