ヒューリック株式会社は、千葉県立幕張海浜公園において、Bリーグ所属のプロバスケットボールチーム「アルティーリ千葉」の新たなホームアリーナの建設計画に正式に着手することを発表しました。このアリーナは約2万人を収容できる規模を誇り、国内最大級となる見込みです。バスケットボールの試合はもちろん、音楽ライブや国際的なエンターテインメントイベントにも対応可能な多目的施設として、2030年の開業を目指します。スポーツと文化を融合させ、地域のにぎわいを創出するとともに、幕張エリアの都市ブランド向上を図る官民連携型プロジェクトとして、大きな注目を集めています。
→ヒューリック株式会社 スポーツ・エンタメ事業への参画および千葉県立幕張海浜公園でのアリーナ開発について
ヒューリックによる千葉県立幕張海浜公園アリーナ開発の概要
- アリーナ開発の決定と目的
ヒューリックは、アルティーリ千葉のホームアリーナとなる施設の開発を正式に開始。新リーグ「Bプレミア」参入に必要な要件を満たすほか、地域活性化とスポーツ・エンタメ事業の収益化も目的としている。 - 施設の規模と特徴
観客席は約2万席で国内最大級。地上6階建て、延床面積5万㎡の多目的施設となる。スポーツ観戦だけでなく、音楽イベントや国際会議にも対応可能な「グローバルアリーナ」を目指す。 - 建設地とアクセス
建設地は千葉市美浜区・幕張海浜公園Aブロック。JR海浜幕張駅から徒歩3分、車でのアクセスも良好な立地。自然豊かな都市公園内に位置し、利便性と環境の両立が図られている。 - 地域開発との連動
アリーナは、幕張海浜公園全体の再整備と一体的に進められる。Bブロックでは「にぎわいの広場」などの整備も進行中で、公園全体の魅力向上に寄与。 - 官民連携スキーム
アリーナ完成後は、ヒューリックが施設を千葉市へ「負担付寄附」として寄贈する官民連携手法を採用。民間の投資力を活かしながら公共施設としての役割も果たす。 - 地域と市の協力体制
千葉市はアリーナ建設を全面的に支援。市民のスポーツ・文化活動の拠点として、地域との共生や世代を超えた交流の場となることを目指す。 - 開業時期と将来展望
2030年の開業を目指し、設計・整備を進行中。都市の新たな文化・経済の起点として、国内外からの集客や地域経済の活性化に貢献することが期待されている。

このアリーナ開発の背景には、アルティーリ千葉の競技レベル向上と、次世代リーグ「Bプレミア」への参入基準を満たすという明確な目的があります。Bプレミアは2026年にスタート予定の新リーグであり、施設や運営体制などの高い水準が求められています。現在チームが本拠地として使用している千葉ポートアリーナは老朽化が進んでおり、設備面でも新基準を満たすことが難しくなってきています。
新アリーナは、単なる代替施設ではなく、チームの将来を支える中核拠点として構想されています。スポーツ文化の振興を通じて、若者の夢や地域の誇りを育む役割も担います。また、アルティーリ千葉の筆頭株主でありスポンサーでもあるヒューリックは、建設支援にとどまらず、アリーナの運営やサービス提供にも関与し、持続可能なスポーツビジネスの創出を目指しています。

アリーナの建設予定地は、JR京葉線・海浜幕張駅から徒歩約3分の好立地に位置する幕張海浜公園Aブロックです。敷地面積は約5万㎡、建築面積は約2万㎡、延床面積は約5万㎡に及びます。施設は地上6階建て、高さ約40mで設計されており、鉄骨造を中心とした堅牢な構造となる予定です。観客席は約2万席を想定しており、Bリーグの中でも最大規模となる見込みです。
主アリーナに加え、練習や地域利用も視野に入れたサブアリーナも整備される予定で、バスケットボールコート1面を備えます。音響・照明設備は世界基準のスペックを備え、スポーツ観戦に加えて音楽ライブや国際会議、eスポーツイベントなどにも対応可能な「グローバルアリーナ」として展開される見通しです。地域住民の日常利用と非日常体験が共存する、新たな都市のハブとなることが期待されています。

今回のアリーナ開発は、周辺地域の再整備とも密接に連動しています。建設地である幕張海浜公園Aブロックは、京葉線の北側に広がる自然豊かな都市公園であり、文化活動や散策に適したエリアです。園内には日本庭園「見浜園」や芝生広場、ピクニックエリア、ジョギング・サイクリングコースなどが整備されており、幅広い世代に親しまれています。今後はアリーナとの一体的な運営により、訪問者の滞在時間を延ばし、地域経済にも好影響を与えることが期待されています。
また、幕張海浜公園Bブロックでは現在、「にぎわいの広場およびその周辺区域」の再整備が進行中であり、三井不動産などが参画する「カイマクパートナーズ」が整備・運営事業者として選定されています。整備コンセプトは「ひとも緑も健やかに。〜ウェルネスライフの幕開け〜」です。アクティブエリア、コミュニティエリア、ステージエリアといったゾーンで構成されており、スポーツ・文化・健康が融合した新しい都市型ライフスタイルの創出が目指されています。こうした整備とアリーナ計画が連携することで、幕張海浜公園全体の魅力向上がさらに加速する見通しです。

このプロジェクトでは、ヒューリックがアリーナを建設し、完成後に千葉市へ「負担付寄附」として無償譲渡するという官民連携スキームが採用されています。この手法は、民間の投資とノウハウを活用しながら、公共資産として地域に還元するモデルケースとして注目されています。地方自治体と民間企業の協働によって、都市機能の向上と地域振興を両立させることを目的としています。
ヒューリックは、今回のアリーナ開発を次の“10年後のヒューリック”を見据えた中長期的な戦略の一環と位置づけており、不動産事業に加えてスポーツ・エンターテインメント分野への本格的な参入を進めています。地域コミュニティの活性化や国際競技大会の誘致、観光資源の強化など、都市の多機能化に貢献する施設として、幅広い波及効果が期待されています。2030年の開業に向けて、今後の進捗や整備内容、地域との連携の展開に注目が集まります。
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最終更新日:2025年7月1日