虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業は、東京都港区虎ノ門一丁目で建設中の地上29階、地下4階、高さ171.31mの超高層ビルです。
立地は、特定都市再生緊急整備地域の「東京都心・臨海地域(環状二号線新橋周辺・赤坂・六本木)」のうち、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅南東側一帯の「虎ノ門東洋ビル」や「晩翠ビル」など複数の雑居ビルの跡地に位置しています。業務・商業・文化・交流などの多様な機能の誘導、高度な専門性を有する業務支援機能の強化とともに、都市防災機能の強化、地上・地下の重層的な歩行者ネットワークの充実・強化、細分化された街区の再編による大街区化を図るものとされています。また、都市再生特別措置法に基づく整備計画では、地下鉄駅の新設・改良、バスターミナル、地下鉄駅を結ぶ地下歩行者ネットワーク等の整備による交通結節機能の強化を図るものとされています。
虎ノ門は、江戸時代には江戸城の門として人や情報が行き交う重要な拠点でした。 明治維新後に門は削除されましたが、地名残りとして、現在では霞が関に隣接するオフィス街として発展しています
この歴史を語る、「INCLUSIVE 」「GATE」をコンセプトに、新しい多様な人々や文化を受け入れ共創の場を目指します。 次世代型のワークプレイスや「虎ノ門イノベーションセンター」を中心に、閃きや動きを生み出す場を生み出すことを「INCLUSIVE」とは多様性を受け入れ、豊かな未来を生み出す基盤となる考え方を目指します。
施設構成は、地下2階~地上4階に駐車場・機械室、地下1階~地上2階に商業、3階~5階にビジネス支援施設、9階に機械室、10階~29階に事務所となります。また、東京虎ノ門グローバルスクエアの東側、外堀通り南側に位置しており、東京メトロ銀座線虎ノ門駅と一体となる交通結節空間の整備のほか、隣接する「東京⻁ノ門グローバルスクエア」と一体となった地下および地上駅前広場の整備が行われます。
外観は高層から低層へとスケールを変化させ、内装には自然素材を使っています。 地下雨水ピットから屋上庭園まで水循環させる「超高層循環水景システム」によって、癒し効果を提供しながら付加価値を高めます。また、低層部には「虎ノ門イノベーションセンター」店舗や、ガーデンテラスを設け、地域との交流の場を設けています。エネルギー効率の高い設備や地域冷暖房施設(DHC)を導入し、環境負荷を低減しています。ます。これらの取り組みで、LEED Gold予備認証やZEB Ready認証、DBJ Green Building認証など複数の最高ランクの環境性能認証を取得する予定とされています。
建築主は⻁ノ⾨⼀丁⽬東地区市街地再開発組合、参加組合員は日本土地建物(中央日本土地建物グループ)、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)、住友不動産株式会社、設計は株式会社日本設計、施工は戸田・西松建設共同企業体です。2020年9月に内閣府の国家戦略特別区域会議、第18回東京都都市再生分科会において概要が発表され、2021年11月11日から2021年12月10日まで環境影響調査書案の縦覧、既存建築物の解体着手は2022年8月29日、着工は2024年1月22日、竣工は2027年6月15日となっています。
出典・引用元
・内閣府 第18回 東京都都市再生分科会 都市再生特別地区(虎ノ門一丁目東地区)都市計画(素案)の概要
・東京都 虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合設立認可
・中央日本土地建物グループ 「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」計画概要について ~駅と一体となった国際的なビジネス交流拠点を創造~
・虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合/中央日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」着工
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称 |
虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 |
虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業 |
所在地 |
東京都港区⻁ノ門一丁目1000番 |
用途 |
事務所、店舗、ビジネス支援施設、駐車場等 |
階数 |
地上29階、地下4階 |
高さ |
171.31m |
構造 |
鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 |
パイルド・ラフト基礎 |
敷地面積 |
6,397.27㎡ |
建築面積 |
5,201.66㎡ |
延床面積 |
119,886.17㎡ |
着工 |
2024年1月22日 解体着手:2022年8月29日 |
竣工 |
2027年6月15日 |
建築主 |
⻁ノ⾨⼀丁⽬東地区市街地再開発組合 参加組合員:日本土地建物株式会社(中央日本土地建物グループ)、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)、住友不動産株式会社 |
設計 |
株式会社日本設計 |
施工 |
戸田・西松建設共同企業体 |
最寄駅 |
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下2階~地上4階:駐車場・機械室 地下1階~地上2階:商業 3階~5階:ビジネス支援施設 9階:機械室 10階~29階:事務所 |
位置図
標識
▼解体工事のお知らせ
区域図
配置図
立面図
断面図
イメージパース
▼当初計画
施設構成・イメージ
「29階屋上庭園」の完成予想パースです。
「1階パサージュ」の完成予想パースです。
「オフィス基準階バルコニー」の完成予想パースです。
「広場(南西方向より)」の完成予想パースです。
「地下駅前広場」の完成予想パースです。
「地下歩行者通路の整備」のイメージです。
2024年12月建設状況
北西側から見た建設中の虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の様子です。2024年12月時点では、基礎・地下躯体工事が進められていました。
虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の建設地と背後に建ち並ぶ虎ノ門ヒルズの超高層ビル群の様子です。
北側から見た建設中の虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の様子です。
北東側から見た建設中の虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の様子です。
南東側から見た建設中の虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の様子です。
南西側から見た建設中の虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の様子です。
最終更新日:2024年12月5日