三田五丁目西地区第一種市街地再開発事業

三田五丁目西地区第一種市街地再開発事業は、東京都港区三田五丁目に建設される地上45階、地下2階、高さ167.5mの「高層棟」、地上3階、地下2階、高さ15mの「低層棟」から構成される総戸数約600戸の超高層タワーマンションです。

立地は、東京メトロ南北線、都営三田線「白金高輪」駅北東側、西側を補助線街路第13号線、東側を特別区道第893号線に囲まれた一帯に位置しており、区域内は細街路に面して老朽化した木造建築物が密集しているとともに、工場機能や居住機能が混在しており、市街地環境や防災性の向上が課題となっています。そのため、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新により、安全で快適かつ緑豊かな複合市街地を形成することを目的として、市街地再開発事業が行われることとなりました。

施設構成は、「高層棟」の地下2階～地下1階に車路と駐車場、地上1階に住宅エントランス、オフィスエントランス、店舗等、2階にオフィス、3階に駐輪場とオフィス、4階～5階にSOHO、6階～45階に住宅となります。また、「低層棟」の地下2階に機械式駐車場、地下1階～地上1階に車路と駐車場、地上1階に店舗と工場等、2階に事務所、3階にSOHOとなります。

緑化計画では、「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針」や「港区みどりを守る条例」に基づき、地区内に積極的な緑化を施し、緑化面積を確保するとともに、三田五丁目地域に不足しているまとまった緑やオープンスペースを創出します。主に地上部の接道部や敷地境界付近に緑化を施し、北東側と南西側に広場を設置、東側に児童遊園を整備します。また、低層棟には屋上広場を整備し、立体的な緑化を通じて街区公園規模の広場を形成します。

緑化では、児童遊園や広場、屋上広場を創出し、地域の景観との調和を図るため、樹種や樹高、配置に配慮します。北東広場にはまとまった緑を配置し、散策路や祭りなどで活用可能なステージを設置、屋上広場には立体的な緑化を行います。一方、南西広場では高木を植栽し、人が集まる緑陰空間を確保します。歩道状空地では広場をつなぐ緑のネットワークを形成します。植栽予定樹種には、シラカシやケヤキ、ヤマザクラなどが含まれています。

熱源・エネルギー計画では、電気・ガスの供給を予定し、事務所や店舗、工場では電気空調を導入します。また、LED照明や省エネルギー機器、断熱性能向上、高層棟屋上の太陽光発電設備の設置など、省エネ対策や二酸化炭素排出抑制を検討します。電気室は浸水時でも電力供給を維持できるよう、地上2階以上に配置する計画です。

建築主は三田五丁目西地区市街地再開発準備組合、事業協力者は住友不動産株式会社、コンサルタントは株式会社INA新建築研究所です。着工は2026年度、竣工は2030年度となっています。

出典・引用元

・東京都三田五丁目西地区第一種市街地再開発事業
・港区三田五丁目西地区地区計画の決定（案）について
・港区港区環境影響調査実施要綱に基づく環境影響調査書案の縦覧【三田五丁目西地区市街地再開事業】 *縦覧期間令和7年2月21日まで

概要

名称	三田五丁目西地区第一種市街地再開発事業
計画名	三田五丁目西地区第一種市街地再開発事業
所在地	東京都港区三田五丁目14番、16番、白金一丁目3番、12番、高輪一丁目1番
用途	住宅、事務所、SOHO、店舗、工場、駐車場
階数	高層棟：地上45階、地下2階低層棟：地上3階、地下2階
高さ	高層棟：167.5m 低層棟：15m
構造	ー
基礎工法	ー
総戸数	約600戸
敷地面積	約7,820㎡
建築面積	ー
延床面積	約82,500㎡
着工	2026年度
竣工	2030年度
建築主	三田五丁目西地区市街地再開発準備組合事業協力者：住友不動産株式会社
設計	コンサルタント：株式会社INA新建築研究所
施工	ー
最寄駅	東京メトロ南北線、都営三田線「白金高輪」駅
備考	▼施設構成 🔻高層棟地下2階～地下1階：車路、駐車場地上1階：住宅エントランス、オフィスエントランス、店舗等 2階：オフィス 3階：駐輪場、オフィス 4階～5階：SOHO 6階～45階：住宅 🔻低層棟地下2階：機械式駐車場地下1階～地上1階：車路、駐車場地上1階：店舗、工場等 2階：事務所 3階：SOHO 当初計画：地上37階、地下2階、高さ約160m、延床面積約75,000㎡