東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業は、東京都中央区八重洲で建設中の地上51階、地下4階、高さ249.72mの超高層ビルです。再開発区域は、東京駅八重洲口に位置しており、再開発事業に伴い、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新により、交通結節機能の強化を図るとともに、安全で快適な歩行環境を創出するものとされています。また、業務・商業・居住・交流・生活支援等の国際競争力を高める都市機能を導入するとともに、帰宅困難者の受入などにより地域の防災対応力も強化されます。
フロア構成は、地下4階~地下3階に駐車場、機械室、地下2階に店舗、バスターミナル、地下1階に駐輪場、地上1~4階に店舗、住宅エントランス、屋内広場等、3~6階にカンファレンス、劇場、4階にオフィスロビー、6階~7階に医療施設、8階に機械室、13階、41階にオフィスサポート、9~50階に事務所、51階に機械室となります。
地下には、国際空港や地方都市を結ぶ大規模バスターミナル「バスターミナル東京八重洲」が整備され、東京駅と周辺市街地等を結ぶ、地上・地下の歩行者ネットワークも整備されます。バスターミナルの整備により、羽田や成田への国際空港直行バスや主要都市を結ぶ高速バスの発着するバス停留所をバスターミナルに集約し、歩行者の環境を改善、乗換え利便性が向上されます。
また、日本橋のライフサイエンスビジネス拠点と連携した交流施設等を整備するとともに、高度医療施設と連携した初期医療施設が整備されます。エリアマネジメントの実施による地域のコミュニティ醸成と賑わいを演出するほか、カンファレンス施設の整備や展示・PR、演劇やコンサート等を開催する劇場の整備も行われます。他にも外国人の初期診療や予防医療等を実施する医療サービスの窓口を提供、国際的な医療機能評価(JCI)認証を取得している大学関連病院のサテライトを誘致もなされます。
オフィススペックは、基準階面積が2,512m² (760.58坪)、天井高2,900mm、床荷重500kg(ヘビーデューティーゾーン1,000kg/㎡)、コンセント容量が60VA/㎡となっています。環境性能面では、DBJ Green Building認証4~5つ星取得予定、BELS 5つ星 ZEB Ready取得、CASBEE Sランク取得予定、CASBEEウェルネスオフィス評価認証Sランク取得予定となっています。
建築主は東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合、参加組合員は東京建物株式会社、独立行政法人都市再生機構、設計は株式会社大林組、基本設計・地下バスターミナルの整備計画などが株式会社日本設、 施工は大林組・大成建設共同企業体です。既存建築物の解体着手は2020年5月25日、着工は2021年10月1日、竣工は2025年7月31日となっています。
出典・引用元
・東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業 公式サイト
・東京建物株式会社 東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業権利変換認可のお知らせ
・東京建物株式会社 東京駅前に大規模バスターミナル・交流施設等を整備「東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発事業」計画概要について
・東京建物株式会社 東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発組合設立のお知らせ
・東京都 東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合設立認可
・東京都 東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業
・国土交通省 国際都市東京に新たな陸の玄関口が誕生~東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業を国土交通大臣が認定~
・内閣府 国家戦略特区 第5回東京都都市再生分科会 配布資料 資料1 都市計画(素案)八重洲一丁目6地区・八重洲二丁目1地区
・東京建物オフィスビル情報 東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
・中央区 市街地再開発事業
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称 |
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 |
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 |
所在地 |
東京都中央区八重洲一丁目201番地の一部、203番地の一部、205番地の一部、207番地の一部 |
用途 |
事務所、飲食店舗、劇場、集会所、診療所、共同住宅、自動車車庫 |
階数 |
地上51階、地下4階、塔屋1階 |
高さ |
249.72m (最高249.72m) |
構造 |
鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 制震構造(重なりダンパー、スキップダンパー、手裏剣ダンパー、連棟制震、低層コア外周鋼板制震壁、ブレーキダンパー) |
基礎工法 |
杭基礎 |
敷地面積 |
10,604.25㎡ |
建築面積 |
8,338.50㎡ |
延床面積 |
225,063.24㎡ |
着工 |
2021年10月1日 解体着手:2020年5月25日 |
竣工 |
2025年7月31日 |
建築主 |
東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合 参加組合員:東京建物株式会社、独立行政法人都市再生機構 |
設計 |
株式会社大林組 基本設計、地下バスターミナルの整備計画など:株式会社日本設計 |
施工 |
大林組・大成建設共同企業体 |
最寄駅 |
JR、東京メトロ「東京」駅、東京メトロ銀座線「京橋」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下4階~地下3階:駐車場、機械室 地下2階:店舗、バスターミナル 地下1階:駐輪場 地上1~4階:店舗、住宅エントランス、屋内広場等 3~6階:カンファレンス、劇場 4階:オフィスロビー 6階~7階:医療施設 8階:機械室 13階:オフィスサポート 9~50階:事務所 41階:オフィスサポート 51階:機械室
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位置図
標識
▼東京駅前八重洲一丁目東A地区第一種市街地再開発事業
▼東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
▼解体工事のお知らせ(東A地区)
配置図
断面図
イメージパース
▼東京駅前八重洲一丁目東A地区第一種市街地再開発事業
▼東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
施設構成・イメージ
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の鳥瞰完成予想パースです。
さくら通り・八重洲仲通り沿いの低層部の低層部完成予想パースです。
「低層部分フロア構成」のイメージです。
「オフィスロビー」の完成予想パースです。
「大庇下広場」の完成予想パースです。
「外観ゲート」の完成予想パースです。
「オフィスサポート 41階ラウンジ」の完成予想パースです。
「お祭り広場」の完成予想パースです。
「商業施設」の完成予想パースです。
「劇場」の完成予想パースです。
「カンファレンスホール」の完成予想パースです。
「オフィスフロア」の完成予想パースです。
「地下2階 バスターミナル」の完成予想パースです。
地下に羽田や成田への国際空港直行バスや主要都市を結ぶ高速バスの発着するバスターミナルの整備が行われるほか、バス停留所をバスターミナルに集約し、歩行者の環境を改善、乗換え利便性を向上、空港の24時間化に対応したラウンジ等の整備、多言語対応等による利便性の向上が掲げられています。
再開発事業に伴い、コージェネレーションシステム(CGS)や非常用発電施設の整備による業務継続機能の強化やCGSの導入や地域冷暖房施設のネットワーク化による環境負荷低減が進められます。
構造イメージです。
2024年6月建設状況
東京駅前八重洲一丁目東A地区第一種市街地再開発事業
再開発区域南西側では、地上10階、地下2階、高さ51.05mの高層オフィスビル「東京駅前八重洲一丁目東A地区第一種市街地再開発事業」の建設が進められています。
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
南東側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。撮影時は33階付近の鉄骨建方が進められていました。
南東側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の低層基壇部の様子です。
南東側、少し離れた場所から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。
南西側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。
中層階までカーテンウォールの取り付けが進められていました。暗色系ガラスファサードとなります。
南西側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の低層基壇部の様子です。こちらの低層基壇部には、ぴあ株式会社及び株式会社コングレが運営する約800名収容の「劇場」や大ホール約750㎡、小ホール約160㎡、会議室10室などが入ります。
南西側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の高層部分の様子です。
西側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の低層基壇部の様子です。
北東側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。
敷地北西側には店舗や住宅などに入る低層基壇部の建設が進められています。
北西側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の様子です。
北西側から見た建設中の東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業の低層部分の様子です。
手前側の外堀通り沿いは、一部が再開発区域外となっており、雑居ビルが残り続けています。
最終更新日:2024年7月16日