(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画は、東京都新宿区西新宿一丁目及び渋谷区代々木二丁目に建設される地上19階、地下3階、高さ110mの「北街区」と地上36階、地下5階、高さ225mの「南街区」から構成される超高層ビルです。
立地は、「新宿」駅西南口一帯、西側を都道414号、東側をJR・小田急電鉄の線路に挟まれた場所に位置しており、甲州街道の北側の「京王百貨店」や「ルミネ新宿ルミネ1」等が建っている区域が「北街区」、甲州街道南側の「JR新宿ビル」や「東京南新宿ビル」、「ヒューマックス南新宿ビル」等が建っている区域が「南街区」となっています。
計画地の新宿駅周辺は、2018年3月に東京都・新宿区から公表された「新宿の拠点再整備方針」に示されている、「駅・駅前広場・駅ビルを一体的に再編し、駅とまち、まちとまちを繋げ、新宿全体を活性化させる次世代のターミナル「新宿グランドターミナル」に位置しています。
2019年12月に都市計画決定告示された新宿駅直近地区土地区画整理事業や、2021年4月に都市計画決定告示された新宿駅西口地区開発計画等の周辺開発と連携し、新宿グランドターミナルとまちをつなげる東西南北の重層的な歩行者ネットワークや地下・地上・デッキ階をつなぐ視認性の高い縦動線の整備、にぎわい施設等と一体となった屋内外の滞留・回遊空間や観光コンテンツ創出、観光情報発信・体験機能及び宿泊機能の導入による観光拠点の整備、災害時の防災対応力強化、新たな省エネ技術の積極的な導入による環境負荷の低減等に取り組むことで、新宿エリア全体の活性化に寄与するものとされています。
施設構成は、「北街区」の地下3階~地下2階に機械室、地下2階にラチ内ホーム、地下1階にラチ内コンコース、地下2階~地上10階に店舗、9階~10階に機械室、11階~12階に導入機能、スカイコリドー等、11階に鉄道関連諸室、従業員控室、12階に店舗、ロビー、機械室、13階に導入機能、機械室、14階に屋内コリドー、ホテルエントランス、16階~19階にホテル、「南街区」の地下5階に機械室、地下4階~地上1階に駐車場、車路、地下2階~11階に店舗、9階~10階に導入機能、11階に鉄道関連施設、12階~15階に機械室、16階~23階にオフィス、24階~25階に機械室、25階~32階にホテル、33階に店舗、34階に新宿テラス(高層)、35階に機械室となります。
また、北街区には、京王線新宿駅やグランドシャフト、スカイコリドー、地域冷暖房施設、南街区には新宿テラスやグランドシャフト、地域冷暖房施設といった施設が入り、甲州街道を跨ぐ国道デッキにて北街区と南街区が接続される計画となっています。
建築主は京王電鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、設計は株式会社日建設計、株式会社JR東日本建築設計により構成される新宿プロジェクト共同建て替え南街区等関連業務共同企業体です。
着工は南街区が2024年10月1日、竣工は北街区が2040年代、南街区が2029年3月31日となっています。また、関連する基盤整備は、西南口地下駅広場整備が2023年度~2028年度、渋谷区道1039線(葵通り) 表層整備が2023年度~2028年度、ミロードデッキに接続する南街区デッキ整備が2023年度~2028年度、鉄道延伸に伴う地下連絡通路の整備及び新宿駅西口駐車場改良整備が2023年度~2046年度、都道新宿副都心街路第1号線表層整備が2023年度~2046年度、新宿駅南口駐車場改良整備が2023年度~2046年度、国道デッキ整備が2040年代となっており、2040年代後半、2050年までにはすべての整備事業が完了見込みです。
出典・引用元
・京王電鉄株式会社、東日本旅客鉄道 新宿駅西南口地区の開発計画について
・内閣府 国家戦略特区 第22回 東京都都市再生分科会 資料1 都市再生特別地区(新宿駅西南口地区)都市計画(素案)の概要
・新宿区 第75回新宿区景観まちづくり審議会
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称 |
(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 |
計画名 |
(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 |
所在地 |
東京都新宿区西新宿一丁目及び渋谷区代々木二丁目各地内 |
用途 |
北街区:店舗、宿泊施設、駐車場 等 南街区:店舗、事務所、宿泊施設、駐車場 等 |
階数 |
北街区:地上19階、地下3階 南街区:地上36階、地下5階 |
高さ |
北街区:110m 南街区:225m |
構造 |
北街区:ー 南街区:鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 |
北街区:ー 南街区:パイルド・ラフト基礎 |
客室数 |
ー |
敷地面積 |
約16,300㎡ (区域面積:約1.9ha) 北街区:約10,000㎡ 南街区:約6,300㎡ |
建築面積 |
北街区:ー 南街区:約6,000㎡ |
延床面積 |
約291,500㎡ 北街区:約141,500㎡ 南街区:約150,000㎡ |
着工 |
北街区:ー 南街区:2024年10月1日 |
竣工 |
北街区:2040年代 南街区:2029年3月31日 |
建築主 |
京王電鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社 |
設計 |
新宿プロジェクト共同建て替え南街区等関連業務共同企業体 構成企業:株式会社日建設計、株式会社JR東日本建築設計 |
施工 |
ー |
最寄駅 |
JR、京王電鉄、小田急電鉄、東京メトロ、都営地下鉄「新宿」駅、都営大江戸線「新宿西口」駅、西武新宿線「西武新宿」駅 |
備考 |
▼施設構成 ※断面図より読み取り ▽北街区 地下3階~地下2階:機械室 地下2階:ラチ内ホーム 地下1階:ラチ内コンコース 地下2階~地上10階:店舗 9階~10階:機械室 11階~12階:導入機能、スカイコリドー等 11階:鉄道関連諸室、従業員控室 12階:店舗、ロビー、機械室 13階:導入機能、機械室 14階:屋内コリドー、ホテルエントランス 16階~19階:ホテル
▽南街区 地下5階:機械室 地下4階~地上1階:駐車場、車路 地下2階~11階:店舗 9階~10階:導入機能 11階:鉄道関連施設 12階~15階:機械室 16階~23階:オフィス 24階~25階:機械室 25階~32階:ホテル 33階:店舗 34階:新宿テラス(高層) 35階:機械室 |
位置図
標識
▼解体工事のお知らせ
区域図
配置図
立面図
断面図
▼北街区
▼南街区
イメージパース
施設構成・イメージ
「まちづくりの将来像 人中心の広場」の完成予想パースです。新宿駅西口地区と連携し、グランドターミナルの一体化を象徴する人中心の広場を、建物中層部および高層部に形成するものとされています。
「まちづくりの将来像 西南口地下駅広場の整備」の完成予想パースです。西南口地下駅広場の整備により、ゆとりある空間を創出し、甲州街道地下を円滑に南北に移動できる歩行者ネットワークを形成するものとされています。
「東側から望む(代々木側のランドマークとなる高層部)」の完成予想パースです。
「新宿テラス (高層)」の完成予想パースです。建物高層部(34階)に、四方を見渡せる眺望の良い開放的な広場を配置するものとされています。
「新宿テラス (中層)」の完成予想パースです。多様な関係者が集う観光コンソーシアムを形成し、高付加価値な観光コンテンツを生み出す施設を整備するものとされています。
「スカイコリドー」の完成予想パースです。
「スカイコリドーの施設構成」のイメージです。
「西側壁面のスカイコリドー+新宿テラス合わせた南北の都市景観」の完成予想パースです。
「東側壁面 (セントラルプラザ側)」の完成予想パースです。
「新宿駅西口駅前広場からみる駅の顔となるグランドシャフト等」の完成予想パースです。
「西口地区との (5F)接続部分の視点」の完成予想パースです。
「甲州街道 (景観最重要公共施設)西側から空間」の完成予想パースです。
「グランドターミナルとまちをつなぐ東西南北の重層的な歩行者ネットワーク整備」の完成予想パースです。
「グランドターミナルとまちをつなぐ東西南北の重層的な歩行者ネットワーク整備」の施設構成イメージです。
「西南口地下駅広場」のイメージです。
「西口駅前広場からの俯瞰イメージ (夜間景観)」の完成予想パースです。
「東口からの俯瞰イメージ (夜間景観)」の完成予想パースです。
2024年8月現地状況
北街区
北西側から見た(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 北街区の建設地の様子です。北街区には、地上19階、地下3階、高さ110mの超高層ビルが2040年代竣工とされています。
北側から見た(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 北街区の建設地の様子です。
北東側から見た(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 北街区の建設地の様子です。
南東側から見た(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 北街区の建設地の様子です。
南西側から見た(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 北街区の建設地の様子です。
2024年8月既存建築物解体状況
南街区
北西側から見た(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 南街区の建設地の様子です。
北東側から見た(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 南街区の建設地の様子です。
南東側から見た(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 南街区の建設地の様子です。既存建築物の解体、除去はほぼ完了しているように見えました。
南西側から見た(仮称)新宿駅西南口地区 開発計画 南街区の建設地の様子です。
Google Earth
最終更新日:2024年8月19日