(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト 南地区 サウスタワー/内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業は、東京都千代田区内幸町一丁目で建設中の地上46階、地下3階、高さ232.52mの超高層ビルです。
立地は、日比谷公園の東側一帯、西側を日比谷通り、南側を国会通り、東側をJR山手線、京浜東北線、東海道新幹線に囲まれた場所に位置しており、地上32階、地下4階、高さ140m、1981年1月竣工の「みずほ銀行内幸町本部ビル」や地上16階、地下5階、高さ102.01m(鉄塔高さ200.0m)の「東京電力本社ビル」の建て替えとなります。再開発事業により、日比谷公園に面した街区特性を活かし、駅、まち、公園等をつなぐ結節空間、オフィスワーカーや宿泊施設利用者の健康増進を目的としたウェルネス促進機能の整備、回遊性や利便性の高い歩行者ネットワークを形成するものとされています。
施設構成は、地下3階~地下1階に駐車場、地下1階~地上3階にアクセスコア、4階~6階にホテル、7階~8階にオフィスロビーおよびウェルネス促進施設、11階~44階にオフィスとなります。アクセスコアにより、デッキレベルで中地区から接続している地上地下歩行者ネットワークが再び地下へ降り、「内幸町」駅と直結するほか、内幸町ホール地下まで伸びている新橋・汐留エリアの地下通路と接続し、「新橋」駅にも直結します。
オフィスは、11~44階には、総貸床面積約15万㎡、基準階面積約1,400坪の無柱オフィス空間が整備されます。多様な働き方に対応するため、個室タイプからフリーアドレスのコワーキングまで備えたオフィスサポートエリアを導入予定です。さらに、健康増進や快適性向上を目的とし、WELL認証(WELL Core予備認証取得済み、竣工後はプラチナランクを目指す)やCASBEEウェルネスオフィス評価認証(Sクラス取得済み)などの国際的な認証を取得し、入居テナントや周辺ワーカーに新たな発見やつながりを生み出す働く場を提供します。
環境対策面では、「2050年カーボンニュートラルの実現」に向けたフラッグシッププロジェクトとして、先進的かつサステナブルな街づくりを推進。世界初の取り組みとして、タワー棟のスパンドレル部にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置し、都市部でのエネルギー創出の最大化と地産地消を実現します。本取り組みは、国立研究開発法人NEDOの「次世代型太陽電池実証事業」にも採択されています。
タワー棟では、省エネルギー技術としてエアーフローウィンドウを導入し、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)において最高ランクの5☆および「ZEB Ready」認証を取得予定です。高さ200m超、延床面積29万㎡規模の超高層大規模複合用途ビルが「ZEB Ready」認証を取得するのは日本初となります。
また、本事業では環境配慮と歴史の継承を目的に、旧みずほ銀行内幸町本部ビルの建築素材を再利用。例えば、外壁に使用されていた石打込みPC板を「(仮称)アクセスコア」内に再利用する計画です。
建築主は内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業個人施行者、代表施行者が中央日本土地建物株式会社、共同施行者が東京電力パワーグリッド株式会社、TF内幸町特定目的会社、設計は基本設計・タワーデザインが株式会社日建設計、実施設計が清水建設株式会社、施工は清水建設株式会社です。
既存建築物解体着手は2022年9月12日、着工は2025年4月1日、竣工は2027年3月下旬 (一団地認定区域全体:2039年4月頃)となっています。
→(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト全体の概要
過去の建設状況
→過去の建設状況
出典:第一生命保険株式会社
概要
名称 |
(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト 南地区 サウスタワー/内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業 |
計画名 |
(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト 南地区 サウスタワー/内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業 TOKYO CROSS PARK構想 南地区 (仮称)内幸町一丁目街区 開発計画 南地区 内幸町1丁目北特定街区 南地区 |
所在地 |
地名地番:東京都千代田区内幸町1丁目1000番 住居表示:東京都千代田区内幸町一丁目1番5 |
用途 |
事務所、商業、ホテル、ウェルネス促進施設、駐車場 A棟:事務所、商業、ホテル、ウェルネス施設、駐車場 ※国土交通省 B棟:事務所 ※国土交通省 C棟:商業 ※国土交通省 |
階数 |
A棟:地上46階、地下3階、塔屋3階 B棟:地上1階、地下4階 C棟:地上2階 |
高さ |
230.23m (最高232.52m) |
構造 |
地上:鉄骨造 (一部柱:CFT造) 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 |
直接基礎 |
客室数 |
ー |
敷地面積 |
一団地認定区域全体:18,617.95㎡ |
建築面積 |
11,100.00㎡ (一団地認定区域全体:15,300.00㎡) A棟:9,614.00㎡ ※国土交通省 B棟:2,350.00㎡ ※国土交通省 C棟:3,106.00㎡ ※国土交通省 |
延床面積 |
287,000.00㎡ (一団地認定区域全体:297,400.00㎡) A棟:280,175.46㎡ ※国土交通省 B棟:8,850.12㎡ ※国土交通省 C棟:1,261.44㎡ ※国土交通省 |
着工 |
2025年4月1日 既存建築物解体着手:2022年9月12日 |
竣工 |
2029年3月 (一団地認定区域全体:2039年4月頃) |
建築主 |
内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業個人施行者 代表施行者:中央日本土地建物株式会社 共同施行者:東京電力パワーグリッド株式会社、TF内幸町特定目的会社 (東電不動産株式会社が出資する特定目的会社) 関係権利者:第一生命保険株式会社、中央日本土地建物株式会社、東京センチュリー株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社、TF内幸町特定目的会社 (東電不動産株式会社が出資する特定目的会社) |
設計 |
基本設計・タワーデザイン:株式会社日建設計 実施設計:清水建設株式会社 デザインアーキテクト:株式会社日建設計 |
施工 |
清水建設株式会社 |
最寄駅 |
都営三田線「内幸町」駅、東京メトロ千代田線、日比谷線「日比谷」駅、JR山手線、京浜東北線、有楽町線「有楽町」駅、JR「新橋」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下3階~地下1階:駐車場 地下1階~地上3階:アクセスコア 4階~6階:ホテル 7階~8階:オフィスロビー、ウェルネス促進施設 9階~10階:ー 11階~44階:オフィス 45階~46階:ー |
位置図
標識
▼解体工事のお知らせ
区域図
出典:東京都
配置図
▼街区全体
出典:内閣府
▼南地区 サウスタワー
出典:東京都
断面図
▼街区全体
出典:TOKYO CROSS PARK構想 公式サイト
▼南地区 サウスタワー
出典:第一生命保険株式会社
イメージパース
出典:TOKYO CROSS PARK構想 公式サイト
施設構成・イメージ
出典:内閣府
「日比谷公園上空から基壇部広場を望む」の完成予想パースです。地上1階~8階にはウェルネス促進施設、ホテル、商業施設を整備し、日比谷・内幸町エリアにおいて、平日・休日、昼夜を問わず賑わいを創出します。
さらに、中地区と連携し、日比谷通り側には高さ約31mの「31m基壇部上広場」を整備し、地域の回遊性を高めるとともに、皇居・日比谷公園から続く緑豊かな環境を街区内に広げ、都心の眺望を楽しめる開かれた都市空間を創出します。
出典:TOKYO CROSS PARK構想 公式サイト
「日比谷通りから低層基壇部を望む」の完成予想パースです。
出典:内閣府
「南地区 内幸町と公園をつなぐアクセスコア」のイメージパースです。
出典:TOKYO CROSS PARK構想 公式サイト
「31m基壇部上広場」の完成予想パースです。
出典:内閣府
「日比谷通りから計画地を望む」の完成予想パースです。
出典:TOKYO CROSS PARK構想 公式サイト
「街区内広場から皇居・日比谷公園を臨む」の完成予想パースです。
出典:第一生命保険株式会社
「地上地下結節空間 (仮称)アクセスコア内」の完成予想パースです。
出典:第一生命保険株式会社
「(仮称)アクセスコア」の完成予想パースです。
出典:第一生命保険株式会社
「7階オフィスロビー」の完成予想パースです。
出典:第一生命保険株式会社
「29階スカイロビー」の完成予想パースです。
2024年5月建設状況
南西側から見た建設中の(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト 南地区 サウスタワーの様子です。
南側から見た建設中の(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト 南地区 サウスタワーの様子です。撮影時は基礎工事が進められていました。
南東側から見た建設中の(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト 南地区 サウスタワーの様子です。
北西側から見た建設中の(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト 南地区 サウスタワーの様子です。
撮影時には、(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト 南地区の東側に地上16階、高さ102.01mの「東京電力本社ビル」が建っていました。
(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト 南地区の東側には、約6,000㎡の広場1号や低層棟のB棟、C棟が整備されます。
南西側から見た建設中の(仮称)内幸町一丁目街区開発プロジェクト全体の様子です。
最終更新日:2025年4月3日