品川駅北口駅改良・駅ビル整備は、東京都港区港南のJR品川駅北口で進められている駅改良工事と駅ビル整備で、地上10階、地下1階、高さ58.21mの高層ビルが建設されます。立地は、JR品川駅直上及び、北側コンコース北側に位置しています。
施設構成は、駅施設や店舗、事務所などから構成され、北側コンコースの通路を現在の7mから18mに拡幅、改札口が2箇所新設されます。地上に線路、2階に改札、3~6階に商業施設、7~10階に駅事務室が配置されます。コンコース・自由通路の混雑緩和を図るとともに、北側コンコースから港南口への移動時間の短縮も図ることとされており、バリアフリールートの拡充のために北側コンコースと各ホームを接続するエレベーターも8ヶ所増設されます。また、再開発中の街区を通じて北側の高輪ゲートウェイ駅と接続される計画となっています。
国土交通省による品川駅西口基盤整備事業(品川未来プロジェクト)では、世界に誇れる交通拠点として民間事業者の持つ最新の交通技術による乗り換えの円滑化、日本国内における次世代モビリティ等の拠点の創出を世界に発信するとともに、沿道再開発ビルと一体となった人工地盤の整備によるシームレスな移動を官民連携で行うことを目標にした開発計画も存在しています。
建築主は東日本旅客鉄道株式会社、設計は東日本旅客鉄道株式会社、施工は品川駅北口駅改良・駅ビル整備共同企業体(代表:株式会社大林組)です。着工は2022年8月上旬、竣工は2031年11月上旬となっています。
出典・引用元
・東日本旅客鉄道 品川駅のお乗り換え利便性向上と混雑緩和及びバリアフリールートの拡充に取り組みます
・国土交通省 関東地方整備局 品川駅西口基盤整備事業
・共同通信 JR品川駅に和風の新ビル 30年度完成へ、概要判明
過去の建設状況

概要
名称 | 品川駅北口駅改良・駅ビル整備 |
計画名 | 品川駅北口駅改良・駅ビル整備/品川駅西口基盤整備事業(品川未来プロジェクト) |
所在地 | 東京都港区港南2丁目66番、高輪3丁目464番 |
用途 | 駅施設、店舗、事務所、荷捌き駐車場等 |
階数 | 地上10階、地下1階 |
高さ | 55.41m (最高:58.21m) |
構造 | 鉄骨造 |
基礎工法 | 杭基礎 |
敷地面積 | 34,805.09㎡ |
建築面積 | 11,819.55㎡ (合計:18,918.54㎡) |
延床面積 | 50,780.24㎡ (合計:61,111.28㎡) |
着工 | 2022年8月上旬 |
竣工 | 2031年11月上旬 |
建築主 | 東日本旅客鉄道株式会社 |
設計 | 東日本旅客鉄道株式会社 |
施工 | 品川駅北口駅改良・駅ビル整備共同企業体(代表:株式会社大林組) |
最寄駅 | JR、京浜急行電鉄「品川」駅 |
備考 | ▼施設構成 地上:線路 2階:改札 3階~6階:商業施設 7階~10階:駅事務室 |
位置図
標識

配置図

施設構成・イメージ

「北側コンコース 改札(新設)」の完成予想パースです。

「北側コンコース コンコース内の通路」の完成予想パースです。
2023年9月建設状況

北西側から見た建設中の品川駅北口駅改良・駅ビル整備の様子です。

西側から見た建設中の品川駅北口駅改良・駅ビル整備の様子です。

既に鉄骨建方も行われており、線路直上に鉄骨の柱、梁が姿を現していました。これらの鉄骨の骨組みの上にはクローラークレーンが配置されており、Google Mapで確認すると構台となっているようです。仮設のものか本設のものか気になりますね。

現在の北側コンコースと北改札です。現在は7mの幅員ですが、こちらが18mになり、エレベーターが設置されます。また、この北側に駅業務施設、商業施設が配置され、西側には改札口も新設されます。

JR品川駅「北改札」です。港南口側、新幹線との北乗換口側にも自由通路への改札が新設されます。

現在の北側コンコースから見た北側コンコース拡張部分と北口駅前広場部分の様子です。

南側、品川駅ホームから見た建設中の品川駅北口駅改良・駅ビル整備の様子です。

鉄骨建方が進み、線路直上にも鉄骨の骨組みが出現していました。

鉄骨の骨組みの上には構台が設けられ、構台上にはクローラークレーンが配置されていました。こちらの構台の骨組みは本設の鉄骨の骨組みになるかもしれませんね。

現在の品川駅自由通路の様子です。自由通路そのものは増設されるわけではないので、改札外での高輪口と港南口の移動はこちらの自由通路のみとなります。
Google Earth

2023年9月2日撮影
最終更新日:2023年9月14日