ONE FUKUOKA BLDG. (ワンビル)は、福岡県福岡市中央区天神一丁目で建設中の地上19階、地下4階、高さ約97mの超高層ビルです。立地は、天神エリア中心部に建っていた「福ビル」、「天神コアビル」、「天神第一名店ビル」跡地に位置しています。
福岡市主導の下、アジアの拠点都市としての役割・機能を高め、新たな空間と雇用を創出する再開発促進プロジェクト、「天神ビッグバン」に認定されており、国土交通省の優良な民間都市再生事業としても認定されています。開発コンセプトは「創造交差点」を掲げており、ハイスペックオフィス・商業・ライフスタイル型ホテル等の様々な用途の導入や、交通の要衝である地下鉄天神駅と接続する歩行者地下通路の整備等がなされます。
施設構成は地下3階~地下4階に駐車場、地下2階~地上4階に商業施設、1階にホテルエントランス、カフェ・バー、5階~6階にスカイロビー、6階に多目的ホール(Lounge、CONFERENCE、BANQUETET)「ONE FUKUOKA CONFERENCE HALL」、7階にInnovation Campus、設備フロア、8階~17階にオフィス、18階~19階にホテル「ONE FUKUOKA HOTEL」、うち18階に客室、付帯施設、19階にロビー、レストラン(ルーフトップバー、オールデイダイニング等)、客室、付帯施設となっています。
オフィスフロアの基準階面積は約4,300㎡と西日本最大規模となり、ホテルには株式会社Plan・Do・Seeのライフスタイル型ホテルが41室入ります。また、ホテルの中庭に面した客室には書斎が設けられるほか、付帯施設には外気浴ができるテラスがあるサウナや19階にルーフトップバーやオールデイダイニング、キッチン付きの交流空間シェフズスタジオでなどのあるレストランが入り、イベントやパーティーも開催可能な多目的ホールも入ります。
環境性能面では、オフィスエリアで「ZEB Ready」、商業エリアでは「ZEB Oriented」、建物全体としても「ZEB Oriented」を取得しており、ZEBの認証取得物件では、延床面積が西日本で最大級となります。更に米国グリーンビルディング協会による国際的環境性能評価「LEED®」の「LEED® for Building Design and Construction: Core and Shell Development 」カテゴリーにおいて、九州初となるゴールドランクの予備認証を取得しています。
2024年4月19日には、福ビル街区建替プロジェクトの正式名称が「ONE FUKUOKA BLDG. -ワン・フクオカ・ビルディング-(ワンビル)」に決定しました。ONEには、「1」=始まり・起源で創造交差点の「創造」を表現、オンリー「1」でここにしかない新しい体験・価値観に出会えるビルを目指す、「1(ワン)」チームで福岡市民・テナント・多様な来街者と共創、天神一丁目の「1」で地名、“1 丁目 1 番地”としての意味、福岡ビル+天神コア+天神第一名店ビルが「1」つにで様々な歴史・思い・用途が結合という思いが込められています。
建築主は西日本鉄道株式会社、ホテル運営は株式会社Plan・Do・See、設計は基本設計が株式会社日建設計、実施設計が鹿島建設株式会社、外装デザインがKohn Pedersen Fox Associates (KPF) 、商業内装デザインが株式会社乃村工藝社、ホテル内装デザインが株式会社NAP建築設計事務所、施工は鹿島・安藤ハザマ・松本・西鉄建設 特定建設工事共同企業体です。既存建築物の解体着手は2019年5月、着工は2021年12月、起工式は2021年12月22日、 竣工は2024年12月となっています。
出典・引用元
・福ビル街区建替プロジェクト 公式サイト
・西日本鉄道株式会社 福ビル街区建替プロジェクト 「(仮称)新福岡ビル」の正式名称が決定! 『ONE FUKUOKA BLDG.』 -ワン・フクオカ・ビルディング-
・西日本鉄道株式会社 『福ビル街区建替プロジェクト』で ZEB 認証を取得しました!
・西日本鉄道株式会社 『福ビル街区建替プロジェクト』のオフィスフロアが 「LEED GOLD® 」予備認証を取得しました!
・西日本鉄道株式会社 『福ビル街区建替プロジェクト』ホテル概要および運営パートナー決定
・西日本鉄道株式会社 「福ビル街区建替プロジェクト」西鉄・天神イノベーションプロジェクト発足!
・西日本鉄道株式会社 「福ビル街区建替プロジェクト」「感染症対応シティ」に向けた安全・安心なビルへ計画変更~国内最高水準の大型複合ビルへ~
・西日本鉄道株式会社/イオン株式会社 —天神ビッグバンプロジェクトを大きく推進—「福ビル街区建替プロジェクト」街区全体の同時開発決定
・西日本鉄道株式会社 「福ビル街区建替プロジェクト」第 1 期事業の計画について
・国土交通省 天神に新たなビジネスや文化を生み出す拠点を形成 ~天神一丁目11番街区建替プロジェクトを国土交通大臣が認定~
概要
名称 | ONE FUKUOKA BLDG. (ワンビル) |
計画名 | 福ビル街区建替プロジェクト (仮称)天神一丁目11番街区開発プロジェクト (仮称)新福岡ビル |
所在地 | 地名地番:福岡県福岡市中央区天神1丁目111番、112番、116番1 外 住居表示:福岡県福岡市中央区天神一丁目11番 |
用途 | 事務所、店舗、ホテル、集会場、駐車場 |
階数 | 地上19階、地下4階、塔屋1階 |
高さ | 約97m |
構造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 制震構造 |
基礎工法 | ー |
客室数 | 41室 |
敷地面積 | 8,605.16㎡ |
建築面積 | 7,600㎡ |
延床面積 | 147,000㎡ |
着工 | 2021年12月 起工式:2021年12月22日 解体着手:2019年5月 |
竣工 | 2024年12月 |
建築主 | 西日本鉄道株式会社 ホテル運営:株式会社Plan・Do・See |
設計 | 基本設計:株式会社日建設計 実施設計:鹿島建設株式会社 外装デザイン:Kohn Pedersen Fox Associates (KPF) ※スカイロビー、オフィス共用部、1階共用部の内装デザインも担当 商業内装デザイン:株式会社乃村工藝社 ホテル内装デザイン:株式会社NAP建築設計事務所 |
施工 | 鹿島・安藤ハザマ・松本・西鉄建設 特定建設工事共同企業体 |
最寄駅 | 西鉄天神大牟田線「福岡(天神)」駅、福岡市地下鉄空港線「天神」駅 |
備考 | ホテル開業:2025年春 ▼施設構成 地下3階~地下4階:駐車場 地下2階~地上4階:商業施設 1階:ホテルエントランス、カフェ・バー 5階~6階:スカイロビー 6階:多目的ホール(Lounge、CONFERENCE、BANQUETET)「ONE FUKUOKA CONFERENCE HALL」 7階:Innovation Campus、設備フロア 8階~17階:オフィス 18階:ホテル「ONE FUKUOKA HOTEL」(客室、付帯施設) 19階:ホテル「ONE FUKUOKA HOTEL」(ロビー、レストラン(ルーフトップバー、オールデイダイニング等)、 客室、付帯施設) |
位置図
標識
区域図
断面図
イメージパース
▼当初計画
施設構成・イメージ
福ビル街区建替プロジェクトの夕景パースです。※変更前
低層部分のファサードイメージです。日本の伝統的な格子柄をイメージしたフレームデザインや西鉄電車のレールから 発想を得た鉄の素材感や、ビル内の様々な用途が交じり合う様子を視覚的に表現した外壁のグリッド形状、緑化による憩いの空間や低層部の可視化による賑わいの創出を意識した外観デザインとなります。※変更前
「オフィス スカイロビー」の完成予想パースです。
「ホテル 客室寝室」の完成予想パースです。
「多目的ホール」の完成予想パースです。
「中庭」の完成予想パースです。
「ホテル導入によるコンセプトの実現」イメージです。
2023年8月建設状況
北西側から見た建設中のONE FUKUOKA BLDG.の様子です。2023年8月時点では13〜16階付近の鉄骨建方が進められていました。
北東側から見た建設中のONE FUKUOKA BLDG.の様子です。
カーテンウォールの取り付けにも着手していました。
東側から見た建設中のONE FUKUOKA BLDG.の様子です。
南東側から見た建設中のONE FUKUOKA BLDG.の様子です。
南西側から見た建設中のONE FUKUOKA BLDG.の様子です。
福岡市役所西側ふれあい広場付近から見た天神エリアの様子です。「天神ビッグバン」により、連鎖的に再開発が進められており、エリア一帯のオフィスビルの建て替えが進められています。
Google Earth
2023年8月7日撮影
最終更新日:2024年4月28日