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肥後大津駅と阿蘇くまもと空港を結ぶ「阿蘇くまもと空港アクセス鉄道」整備の鉄道ルートの絞り込み結果を公表!!
西九州新幹線 福岡県南乗り入れ実現総決起大会が開催され、整備機運が高まる「西九州新幹線未整備区間」!!アセスルートのほか、佐賀空港を経由するルートも検討へ!!
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厚木市に約4.2ヘクタールの大規模な公園「(仮称)北部地区公園」を新設!!水と緑と太陽をテーマに整備され、防災機能も強化へ!!
小田急線と横浜線の乗換駅・町田駅周辺4地区で大規模な再開発や開発推進「町田駅周辺開発推進計画」!!多摩都市モノレール延伸や交流拠点・駅前の顔・賑わいと憩いの空間を整備へ!!
「軽井沢プリンスホテル」のコテージを坂 茂氏設計のヴィラへ大規模リニューアル!!ドッグフレンドリーエリアを軽井沢町最大規模へ拡張!!
国士舘大学世田谷キャンパスを再整備する「国士舘キャンパス環境整備事業」の基本計画が公表!!2034年にはキャンパス全体が約11.45万㎡に拡大へ!!
JR中央線西国分寺駅北口で新たなまちづくり!!「西国分寺駅北口周辺整備」!!
京王新宿駅が約25メートル延伸し、新改札が新設される「京王線新宿駅総合改善事業」!!2025年度に既存躯体の解体着手へ!!
柏の葉スマートシティでSMCの一大研究開発拠点「(仮称)柏の葉キャンパス新技術センター」の建設が進む!!更に勢いづく柏の葉キャンパスの都市開発!!
JR神戸駅周辺で進む「JR神戸駅・ハーバーロード周辺のまちづくり構想」!!駅前広場再整備やウォーカブルな道路空間の構築へ!!
成田空港「エアポートシティ」構想が公表!!産業・イノベーションやウェルビーイングを重視した国際的な産業・物流拠点を形成のほか、交通・モビリティの整備推進へ!!
JR東日本がE657系を改造し、2027年春に「新たな夜行特急列車」を導入!!エクステリア・インテリアともにJR東日本建築設計がデザイン!!
浜松町芝大門・竹芝・芝浦の3地区が地域の価値向上を目指す共創型のまちづくり組織「芝東京ベイ協議会」を設立!!東京湾岸から東京タワー・増上寺まで魅力的なまちづくりへ!!
海老川新駅(仮称)新設に伴い、船橋市に新たな都市がまるごとひとつ出現!!「海老川上流地区土地区画整理事業」!!ふなばしメディカルタウン構想による船橋市立医療センター建て替え移転も!!
日本橋川周辺5か所で進む都市再開発と周辺エリア「日本橋リバーウォーク」でエリマネが設立!!首都高地下化とともに大きく変わる日本橋エリア!!
JR東静岡駅周辺のまちづくり「東静岡地区まちづくり基本構想(案)」が公表!!アリーナや新県立中央図書館の整備計画も進行中!!
上信電鉄神農原駅~上州一ノ宮駅間に新駅設置へ!!2030年頃の開業を目指し、測量調査業務の一般競争入札を実施!!

(仮称)天神1-7計画/エースホテル福岡

(仮称)天神1-7計画は、福岡県福岡市中央区天神一丁目で建設中の地上21階、地下4階、高さ約91mの超高層ビルです。
立地は、「西鉄福岡(天神)」駅北東側、西側を渡辺通り、北側を福博であい通り、東側をふれあい通り、南側を天神4号線に囲まれた場所に建っていた地上14階、地下4階、1989年3月竣工のファッションビル「イムズ(天神MMビル)」跡地に位置しています。福岡市主導の下、アジアの拠点都市としての役割・機能を高め、新たな空間と雇用を創出する再開発促進プロジェクト「天神ビッグバン」に認定されています。

本事業計画地は「福岡都心地域」に位置し、都市再生特別措置法に基づく緊急整備地域に指定されています。同地域の方針では、商業・業務・観光機能を強化し、国際競争力の高い都市拠点の形成を目指しています。天神地区では、防災性を備えた業務・商業集積地の形成や歩行者ネットワークの充実、災害に強い街づくりが推進されています。

しかし、計画地および周辺では、業務機能や宿泊施設の不足、航空法による高さ制限などの課題が存在していました。これらを解決するため、国家戦略特区の制度を活用した高さ制限緩和や福岡市の「天神ビッグバン」により、建替えの推進が図られています。「天神ビッグバン」の中核事業として、MICE機能を持つホテルや高品質な業務・商業施設の導入による地区機能の強化、歩行者ネットワークの拡充、防災性の向上、環境負荷低減などを通じて都市再生に貢献することを目的として開発事業が進められています。


施設構成は地下4階~地下3階に駐車場、機械室、地下2階~地上2階に商業、1階~3階にホテル「エースホテル福岡」、3階~5階にオフィス、6階に機械室7階~15階にオフィス、16階~20階にホテル「エースホテル福岡」、20階に機械室となります。また、敷地南側に渡辺通りとふれあい広場をつなぐ約500 ㎡の地上広場、天神地下街とつながる敷地西側に約300㎡の地下広場を整備し、歩行者ネットワークの利便性・回遊性の向上を図るものとされています。

オフィススペックは、総面積約8,000坪、基準階面積約790坪、想定就業者数約3,000人となり、渡辺通りから視認できる3階角部には、様々なワークスタイルに寄り添うカフェを併設した一部2層吹き抜けのオフィスエントランスが設けられます。
ホテル「エースホテル福岡」は、客室数192室となり、付帯施設には1~2階にラウンジ、カフェバー、レストラン、ギャラリー、3階にMICE対応が可能なファンクションルーム、ミーティングルーム、19~20階にルーフトップバーが入ります。
商業施設は、天神地下街、ONE FUKUOKA BLDG.及び因幡町通り地下通路と繋がる利便性の高いゾーンとなります。


外観デザインは、建物外装にはMEC Industry 株式会社が製造する九州産材のCLTのパネルと植栽を有機的に配置したものとなり、渡辺通りに面する敷地南西側の建物低層部には、ランドマーク性の高いV字柱と吹き抜け空間が設けられます。また、CLTの使用量は約450立方メートルとなります。また、CLTパネルの使用は、約259トンの二酸化炭素を固定することになるほか、パネルを幾何学計算に基づき有機的に配列することで日射熱を約40%削減など省エネ効果を実現するものとされています。

環境性能面では、「ZEB Oriented(オフィスゾーン)」、「CASBEE福岡Aランク」及び「CASBEEウェルネスオフィスAランク」を取得予定のほか、建物低層部に600㎡超の緑地が設けられます。


建築主は三菱地所株式会社、設計は株式会社三菱地所設計、施工は株式会社大林組です。着工は2024年5月15日、竣工は2026年12月となっています。

出典・引用元

三菱地所株式会社 開発コンセプト「福岡文化生態系」 「(仮称)天神 1-7 計画」新築工事着工
三菱地所株式会社 「(仮称)天神 1-7 計画」始動
三菱地所株式会社 「(仮称)天神1-7 計画」エースホテル出店決定
三菱地所株式会社 (仮称)天神1-7計画/福岡・天神に新たなランドマーク誕生へ
国土交通省 オフィス・商業・ホテルが集う新たな複合施設の誕生~(仮称)天神 1-7 計画を国土交通大臣が認定~


出典:三菱地所株式会社

概要

名称 (仮称)天神1-7計画
ホテル名:エースホテル福岡
計画名 (仮称)天神1-7計画
所在地 福岡県福岡市中央区天神一丁目326番1 他5筆
用途 事務所、ホテル、店舗、駐車場
階数 地上21階、地下4階
高さ 約91m
構造 地上:鉄骨造
地下:鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法
客室数 192室
敷地面積 4,637.84㎡
建築面積 3,959.28㎡
延床面積 73,958.86㎡
着工 2024年5月15日
竣工 2026年12月
建築主 三菱地所株式会社
設計 株式会社三菱地所設計
施工 株式会社大林組
最寄駅 福岡市営地下鉄空港線「天神」駅、福岡市営地下鉄七隈線「天神南」駅、西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)」駅
備考 ▼施設構成
地下4階~地下3階:駐車場、機械室
地下2階~地上2階:商業
1階~3階:ホテル「エースホテル福岡」
3階~5階:オフィス
6階:機械室
7階~15階:オフィス
16階~20階:ホテル「エースホテル福岡」
20階:機械室

▼エースホテル福岡
付帯施設:ルーフトップバー、ラウンジ、カフェバー、レストラン、ギャラリー、ファンクションルーム、ミーティングルーム
 
 
 

位置図

標識

区域図

出典:三菱地所株式会社

断面図

出典:三菱地所株式会社

施設構成・イメージ

出典:三菱地所株式会社

(仮称)天神1-7計画の外観完成予想パースです。

 

  

出典:三菱地所株式会社

「開発コンセプト「福岡文化生態系」」のイメージです。

 

 

出典:三菱地所株式会社

「用途構成」の完成予想パースです。

 

 

出典:三菱地所株式会社

「オフィスエントランス吹き抜け部(渡辺通りより)」の完成予想パースです。

 

 

出典:三菱地所株式会社

「オフィスエントランス内部」の完成予想パースです。

 

 

出典:三菱地所株式会社

「ルーフトップバーからの眺望 (20 階)」の完成予想パースです。

 

 

出典:三菱地所株式会社

「開放的な地下2階の商業ゾーン」の完成予想パースです。

 

 

出典:三菱地所株式会社

「福博であい通りに連なるショップファサード」の完成予想パースです。

 

 

出典:三菱地所株式会社

「来街者が行き交う西側(ふれあい広場側)空間」の完成予想パースです。

 

 

出典:三菱地所株式会社

「建物低層部に広がる緑地」の完成予想パースです。

 

 

2025年1月建設状況

南西側から見た建設中の(仮称)天神1-7計画の様子です。

 

 

北西側から見た建設中の(仮称)天神1-7計画の様子です。

 

 

北西側に隣接して建つ「天神愛眼グループメガネビル」は、開発区域に組み込まれずにそのまま残されました。

 

 

北東側から見た建設中の(仮称)天神1-7計画の様子です。

 

 

南東側から見た建設中の(仮称)天神1-7計画の様子です。

 

 

メッシュの仮囲いから見た地下躯体施工状況の様子です。乗入れ構台が設置され、地下工事が進められています。

 

 

周辺では、「ワンビル」が竣工、「天神ビジネスセンター」も2期が建設中です。天神ビッグバンにより、一帯は再開発ラッシュとなっています。

 

 

現地にて撮影

ホテル部分の平面図です。

 

 

福岡市主導の下、アジアの拠点都市としての役割・機能を高め、新たな空間と雇用を創出する再開発促進プロジェクト「天神ビッグバン」に認定されています。

最終更新日:2025年1月20日

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