大阪堂島浜タワーは、大阪府大阪市北区堂島浜一丁目に建つ地上32階、地下2階、高さ147.00mの超高層ビルです。立地は、御堂筋と堂島川が交わる北西側、南側を堂島浜通、北側を堂島船大工町線、東側を御堂筋に囲まれた場所に建っていた「大阪三菱ビル」跡地に位置しています。 オフィス・ホテル主体の複合ビルへ建て替え、ホテルゾーンには、唯一無二の4つ星ホテルを掲げるカンデオ・ホスピタリティ・マネジメントのフラッグシップホテルが出店しているほか、街並みが一望できる観光展望施設「WowUs(ワオアス)」の設置もされています。また、計画地南側には水都大阪の新たな水辺拠点となる観光船着き場の整備を含む堂島公園の再整備も行われました。
フロア構成は、地下2階~地下1階に駐車場、1階~2階に店舗、2階~3階に健康診断等施設「ウェルビーイング大阪堂島」、4階~15階にオフィス、16階に観光展望施設「WowUs(ワオアス)」、17~31階にホテル「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」となります。 オフィススペックは基準階面積1,760.00㎡ (532.40坪)、床荷重 500kg/㎡ HDZ(重荷重対応) 800kg/㎡、天井高2,800mm、コンセント容量50VA/㎡となり、低層部には店舗に加えて、保育施設や健康増進施設、運動支援施設等が入ります。 カンデオホテルズ大阪ザ・タワーは客室数548室の4つ星ホテル(Excellent-4star)となり、付帯施設には31階最上階にスカイスパ(露天風呂、内湯、ロウリュウサウナ)、フィットネス、スカイラウンジ、17階にフロント、ロビー、レストラン、バーが入ります。
環境性能面では、省エネルギーと環境負荷低減を重視し、自然通風や遮熱・断熱性に優れたLow-Eペアガラスを採用。空調エネルギーの抑制と快適な室内環境の両立を図っています。御堂筋沿道には緑化とドライ型ミストを設置し、都市に涼やかなクールスポットを提供します。また、再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力メニューを導入し、トラッキング付き非化石証書の活用により「RE100」にも対応。さらに、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社との連携により、ペットボトルのリサイクルサイクル「Bottle to Bottle」を構築し、資源の循環利用を推進します。 災害時の対応力強化として、約72時間稼働可能な非常用電源を整備し、電気設備は上層階に配置。防潮板による浸水対策も行い、事業継続リスクを低減します。帰宅困難者の一時滞在スペースや防災備蓄に加え、多言語による情報提供、Wi-Fiやスマートフォン充電も可能とし、地域の災害対応を支援します。 御堂筋には歩行者空間を整備し、ピロティや店舗と連続する開放的な都市景観を創出。敷地西側では堂島公園とつながる緑のネットワークを形成し、水辺空間と船着場の再整備により、水都大阪にふさわしい親水性と賑わいを生み出します。
建築主はオーエム4特定目的会社、設計は三菱地所設計、竹中工務店設計監理共同体、施工は株式会社竹中工務店です。既存建築物解体着手は2020年2月15日、着工は2021年10月1日、竣工は2024年4月15日となっています。
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称
大阪堂島浜タワー ホテル名:カンデオホテルズ大阪ザ・タワー
計画名
(仮称)OM計画/カンデオホテルズ大阪堂島浜(仮称)/(仮称)大阪三菱ビル建替え計画
所在地
地名地番:大阪府大阪市北区堂島浜一丁目15番1 住居表示:大阪府大阪市北区堂島浜一丁目1番5
用途
事務所、ホテル、店舗、駐車場
階数
地上32階、地下2階、塔屋1階
高さ
147.00m
構造
鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法
ー
客室数
548室
敷地面積
3,571.88㎡
建築面積
2,550.00㎡
延床面積
67,000.00㎡
着工
2021年10月1日 既存建築物解体着手:2020年2月15日
竣工
2024年4月15日
建築主
オーエム4特定目的会社(構成企業:三菱地所株式会社、三菱商事都市開発株式会社、積水ハウス株式会社、MUL リアルティインベストメント株式会社が出資するTMK)
設計
三菱地所設計、竹中工務店設計監理共同体 プロジェクトマネジメント業務受託者:三菱地所株式会社
施工
株式会社竹中工務店
最寄駅
京阪中之島線「大江橋」駅、Osaka Metoro御堂筋線、京阪本線「淀屋橋」駅
備考
▼施設構成 地下2階~地下1階:駐車場 1階~2階:店舗 2階~3階:健康診断等施設「ウェルビーイング大阪堂島」 4階~15 階:オフィス 16階:観光展望施設「WowUs(ワオアス)」 17~31 階:ホテル「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」 ▼カンデオホテルズ大阪ザ・タワー 客室:デラックスキング(24㎡)、エグゼクティブキング(26㎡)、ラグジュアリーコーナーキング(31㎡)、デラックスツイン(24㎡)、エグゼクティブツイン(26㎡)、プレミアムツイン(ユニバーサル)(41㎡)、プレミアムトリプル(43㎡)、プレミアムプライベートスパ スイート(60㎡)、プレミアムプライベートスパ カンデオスイート(75㎡) 付帯施設:スカイスパ(露天風呂、内湯、ロウリュウサウナ)、フィットネス、スカイラウンジ、フロント、ロビー、レストラン、バー
位置図
標識
配置図
立面図
断面図
出典:三菱地所株式会社
イメージパース
出典:三菱地所株式会社
写真
南東側から見上げた大阪堂島浜タワーの様子です。
南東側から見た大阪堂島浜タワーの低層部分の様子です。
北東側から見た大阪堂島浜タワーの様子です。
北西側から見た大阪堂島浜タワーの様子です。
南西側から見上げた大阪堂島浜タワーの様子です。
外観デザインは、全面カーテンウォールで覆われたガラスファサードとなっています。
真下から見上げた大阪堂島浜タワーの様子です。
南西側から見た大阪堂島浜タワーの様子です。
南西側から見た大阪堂島浜タワーの高層部分の様子です。
南西側から見た大阪堂島浜タワーの中層部分の様子です。16階には観光展望施設「WowUs(ワオアス)」が入っています。
南東側から見た大阪堂島浜タワーの様子です。
エントランスアプローチです。
エントランスです。
館銘板です。
車寄せ・コーチエントランスです。
カンデオホテルズのロゴ・モニュメントです。
案内板です。
緑地・公開空地です。
堂島公園
堂島公園は、計画敷地に隣接して再整備され、新たな水辺空間として生まれ変わりました。御堂筋沿道には店舗からピロティ、御堂筋までの連続性を意識した開放的な歩行者空間が整備され、敷地西側には四季の移ろいを感じられる散策の小道が整備されることで、堂島公園と繋がる新たな緑のネットワークが形成されます。また、堂島公園から繋がる船着場も再整備され、水都大阪にふさわしい堂島川沿いの賑わいと、水と緑が調和する空間が創出されます。
堂島川沿いに整備されています。
上空には、阪神高速1号環状線が通ります。
堂島公園の様子です。
堂島川に整備された船着場の様子です。
商業施設・健康診断等施設「ウェルビーイング大阪堂島」
出典:三菱地所株式会社
商業・健康増進機能は、「Well Being(健康、快適、便利)」をコンセプトに、多様なニーズに応える施設構成となっています。1~3階には、飲食・物販・サービスなどバラエティ豊かな全4店舗・施設が入居し、来街者、オフィスワーカー、地域住民、ホテル宿泊者まで、幅広い利用者にとって快適で魅力的な空間を提供します。
1階には、淹れたてコーヒーとスイーツを楽しめるカフェ「cafe boo & passion et nature堂島浜店」、セレクト酒販店、コンビニ「ファミリーマート」、そしてPING直営の西日本1号店となる「PINGフィッティングスタジオ大阪」が出店。いずれも日常の便利さと上質な体験を兼ね備えています。
さらに、2・3階には、最新の医療機器を備えた健康診断施設「ウェルビーイング大阪堂島」がオープン。男女別エリアを設けた快適な環境で、人間ドックや健康診断サービスを提供し、多様な働き方やライフスタイルに寄り添った健康支援を実現します。
オフィス
出典:三菱地所株式会社
オフィスは、多様な働き方に対応する高機能空間として設計されており、基準階フロアには約530坪の整形・無柱空間を確保。最大9分割まで可能な柔軟性により、さまざまなニーズに応じたオフィスレイアウトが実現できます。 また、大阪・梅田駅と中之島、御堂筋というビジネス・商業・文化の結節点に位置し、立地の優位性と南側からの眺望の良さが、あらゆる業種にとって魅力的な環境を提供します。
オフィスエントランスです。
観光展望施設「WowUs(ワオアス)」
観光展望施設「WowUs(ワオアス)」は、大阪・堂島浜タワー16階に位置し、淀屋橋・中之島エリアを一望できる眺望とともに、地域と訪日外国人をつなぐ新たな観光・文化交流拠点として誕生しました。カフェや展望会議室、イベントスペース、観光ラウンジ、アートギャラリー、ウッドデッキテラスといった多彩な機能を備え、訪れるすべての人に開かれた公共貢献フロアです。
展望会議室では、ガラス張りの空間から大阪の景色を望みながら、最大約30名での会議やセミナーが可能。アイデア創出や活発な議論が生まれるクリエイティブな環境です。イベントスペースでは、大阪観光局や地元コンテンツホルダーと連携し、書道や包丁研ぎなど日本文化に触れる体験型イベントを展開予定。第一弾として堺伝匠館による堺打刃物の展示・実演も実施されます。
観光ラウンジには、大型ラックとモニターを設置し、大阪府内を中心とした観光情報を提供。今後は全国の観光情報への拡充も目指します。カフェ「Le Ciel」では、和風アレンジの多国籍メニューを提供し、訪れる人々が国籍を超えて楽しめる憩いの場となっています。
また、「WowUs GALLERY」では、デジタルアートフレームを活用し、プロ・アマ問わず多様なアーティストの作品展示が可能。地域性や季節に応じた企画展も開催予定です。さらに、館内を囲むように設けられたウッドデッキテラスでは、御堂筋や中之島の風景を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。「WowUs」は、観光・文化・ビジネスのハブとして、地域と世界をつなぐ新たな大阪の魅力発信拠点を目指します。
観光展望施設「WowUs(ワオアス)」から見た御堂筋方面の景色です。
観光展望施設「WowUs(ワオアス)」から見た御堂筋方面の夜景です。
観光展望施設「WowUs(ワオアス)」から見た北浜方面の夜景です。
観光展望施設「WowUs(ワオアス)」から見た中之島方面の夜景です。
ホテル「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」
カンデオホテルズ大阪ザ・タワーは、「世界で唯一の“4つ星ホテル”」をコンセプトに、上質さと機能性を兼ね備えた新しい滞在体験を提供する、カンデオホテルズのフラッグシップホテルとして開業しています。チェーン最大規模となる548室の客室を有し、訪れるすべてのゲストに快適かつ感動的な滞在をお届けしています。
出典:株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント
本ホテル最大の魅力は、地上135mの最上階に設けられる「天空のスカイスパ」。露天風呂に加え、オートロウリュ付きサウナも備え、都市の喧騒を忘れさせる極上のリラクゼーション体験を提供します。
出典:株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント
出典:株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント
客室は18~31階に位置し、全室から大阪市内の美しいパノラマを一望可能。さらに31階にはスカイスパのほか、フィットネスやスカイラウンジを併設し、17階にはフロント、ロビー、レストラン、バーなど多彩な施設を完備。観光、ビジネス、長期滞在まで、幅広いニーズに応える次世代の“感動型”4つ星ホテルです。
周辺から見た様子
大江橋と大阪堂島浜タワーの様子です。
隣接地には、新ダイビルが建っています。
新ダイビルと大阪堂島浜タワーの夜景です。
堂島川と大阪堂島浜タワーの夜景です。
最終更新日:2025年5月3日