(仮称)横浜本町2丁目プロジェクト(三井住友銀行横浜支店建て替え)は、神奈川県横浜市中区本町2丁目に建設される地上16階、地下1階、高さ74.99mの超高層ビルです。立地は、みなとみらい線「馬車道」駅と「日本大通り」駅の間、本町通りに面した場所に建つ「三井住友銀行横浜支店」跡地に位置しています。
現行の三井住友銀行横浜支店は、横浜市登録歴史的建造物に登録されている1931年竣工、地上2階のビルとなっており、アメリカのトロウブリッジ・アンド・リビングストン建築設計事務所による設計、現清水建設の清水組による施工で、イオニア式列柱が目立つファサードの外観にコリント式の柱列が吹き抜けの天井を支える内観が特徴的な近代建築となっています。戦前まで盛んに建てられていた古典主義様式の銀行建築の典型であり、「ハマのウォール街」と呼ばれたかつての本町通りにも数多く存在した戦前の銀行建築の中で現役で銀行として使用されている唯一の建物です。
建て替え後は、低層部分の外部のうち、本町通り及びベイスターズ通りに面する外壁2面については、新機材で再現して全面的に復元し、歴史的建造物として価値のある円柱等の一部については、現存する部材を取り外し、安全性を検証したうえで旧材の再利用を試みるものとしています。内部については、本町通り側旧外壁面と新築高層棟との間の1スパン分の範囲については、創建当時の意匠を極力再現し、特に内壁下部と床面の既存石材は可能な範囲で現物の再利用を試みるものとされています。
施設構成は、地下に設備諸室、機械式駐車場、1階~2階に銀行店舗、3階~16階に事務所となります。
建築主は株式会社三井住友銀行、設計は株式会社日建設計です。着工は2025年6月、竣工は2028年3月となっています。
出典・引用元
過去の建設状況
概要
名称 | (仮称)横浜本町2丁目プロジェクト(三井住友銀行横浜支店建て替え) |
計画名 | (仮称)横浜本町2丁目プロジェクト(三井住友銀行横浜支店建て替え) |
所在地 | 神奈川県横浜市中区本町2丁目20番 |
用途 | 店舗、事務所 |
階数 | 地上16階、地下1階、塔屋1階 |
高さ | 74.99m (軒高:65m) |
構造 | 地上:鉄骨造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | ー |
敷地面積 | 1,754.99㎡ |
建築面積 | 1,372㎡ |
延床面積 | 17,786.7㎡ |
着工 | 2025年6月 |
竣工 | 2028年3月 |
建築主 | 株式会社三井住友銀行 |
設計 | 株式会社日建設計 |
施工 | ー |
最寄駅 | みなとみらい線「日本大通り」駅、みなとみらい線「馬車道」駅 |
備考 | ▼施設構成 地下:設備諸室、機械式駐車場 1階~2階:銀行店舗 3階~16階:事務所 |
位置図
区域図
配置図
立面図
断面図
施設構成・イメージ
夜景完成予想パースです。
歴史的建造物の保存と継承「低層基壇部の三井住友銀⾏横浜⽀店」の完成予想パースです。
「銀行店舗内装復元範囲」の完成予想パースです。
南側から見た完成予想パースです。壁面部には素材感のあるプレキャストコンクリート板を用い、歴史的な風情ある関内地区に調和するファサードを構成するものとされています。
「屋外公開空地」の完成予想パースです。
現地状況
北東側から見た(仮称)横浜本町2丁目プロジェクトの建設地の様子です。
北側正面から見た(仮称)横浜本町2丁目プロジェクトの建設地の様子です。
北西側から見た(仮称)横浜本町2丁目プロジェクトの建設地の様子です。
南東側から見た(仮称)横浜本町2丁目プロジェクトの建設地の様子です。
東側から見た(仮称)横浜本町2丁目プロジェクトの建設地の様子です。
三井住友銀⾏横浜⽀店部分の外壁には、花崗岩を用いたものとなっており、重厚な外観となっています。また、格子状に組まれた枠の窓、壁面に帯状に彫られたギリシア雷文が特徴的です。
正面に4本、側面に2本のイオニア式の柱が設けられており、縦に溝が彫られた円柱と、柱頭に渦巻状の装飾がある点が特徴となっています。
最終更新日:2024年2月16日