岐阜シティ・タワー43は、岐阜県岐阜市橋本町2丁目に建つ地上43階、地下1階、高さ162.82m、分譲マンション243戸、高齢者向け優良賃貸住宅108戸の超高層タワーマンションです。
立地はJR「岐阜」駅前に位置しており、再開発前は築後30年以上経過した老朽低層建物が大半を占め、低未利用の状況にあったほか、都市機能上、また都市景観上の阻害要因となっており、合理的な街区形成と県庁所在地の駅前に相応しい土地利用が大きな課題とされていました。1989年2月に再開発組合が設立され、当初1990年3月に三越百貨店が核テナントとしての出店を表明していましたが、バブル崩壊で辞退、近鉄百貨店移転に変更され、1998年7月に百貨店経営難に伴い、複合施設案での事業構築検討開始、再開発事業に着手されました。
外観デザインは鵜飼舟を模し、外壁の水平ラインは岐阜提灯をモチーフとしたものとなっており、構造面では43階スカイラウンジ(約2000トン)と屋上ヘリポート(約200トン)を2段式の多段型マスダンパーとして振動させることで機能する制震構造が採用されています。
フロア構成は、地下1階に駐車場、地上1階~2階、4階に商業施設、岐阜駅直結ペデストリアンデッキ、3階に医療・福祉施設、賃貸住宅エントランス、4階に岐阜放送(ぎふチャン)本社、スタジオ、5階に分譲住宅エントランス、6~14階に高齢者向け優良賃貸住宅「ラシュールメゾン岐阜」、 15~28階に分譲マンション「スカイアークス スーペリアステージ」 、29~39階に分譲マンション「スカイアークス プレミアムステージ」、40~42階に分譲マンション「スカイアークス エグゼクティブステージ」、43階に展望室「スカイラウンジ」、展望レストラン「forty three (フォーティースリー)」となっています。
分譲マンション「スカイアークス」の専有面積は51.92㎡~152.86㎡、間取りは2LDK~4LDK、高齢者向け優良賃貸住宅「ラシュールメゾン岐阜」、専有面積は41.05㎡~54.91㎡、間取りは1LDK~2LDKとなります。
建築主は岐阜駅西地区市街地再開発組合、分譲マンション売主は大和システム、セイキョウホーム、高齢者優良賃貸住宅貸主は岐阜県住宅供給公社、設計は森ビル都市企画株式会社、株式会社竹中工務店共同企業体、施工は株式会社竹中工務店です。着工は2005年1月8日、竣工は2007年10月8日となっています。
概要
名称 |
岐阜シティ・タワー43 分譲マンション:スカイアークス 高齢者向け優良賃貸住宅:ラシュールメゾン岐阜 |
計画名 |
岐阜駅西地区第一種市街地再開発事業 |
所在地 |
岐阜県岐阜市橋本町2丁目52番 |
用途 |
共同住宅、商業施設、福祉・医療施設、放送局、展望施設 |
階数 |
地上43階、地下1階、塔屋2階 |
高さ |
162.82m (軒高:156.87m) |
構造 |
鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 制震構造(多段型マスダンパー) |
基礎工法 |
ー |
総戸数 |
分譲マンション:243戸 高齢者向け優良賃貸住宅:108戸 |
敷地面積 |
5,412.12㎡ |
建築面積 |
4,623.17㎡ |
延床面積 |
57,576.36㎡ |
着工 |
2005年1月8日 |
竣工 |
2007年10月8日 |
建築主 |
岐阜駅西地区市街地再開発組合 分譲マンション売主:大和システム、セイキョウホーム 高齢者優良賃貸住宅貸主:岐阜県住宅供給公社 |
設計 |
森ビル都市企画株式会社、株式会社竹中工務店共同企業体 |
施工 |
株式会社竹中工務店 |
最寄駅 |
JR東海道本線、高山本線「岐阜」駅、名鉄名古屋本線、各務原線「名鉄岐阜」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下1階:駐車場 地上1階~2階、4階:商業施設、岐阜駅直結ペデストリアンデッキ 3階:医療・福祉施設、賃貸住宅エントランス 4階:岐阜放送(ぎふチャン)本社、スタジオ 5階:分譲住宅エントランス 6~14階:高齢者向け優良賃貸住宅「ラシュールメゾン岐阜」 15~28階:分譲マンション「スカイアークス スーペリアステージ」 29~39階:分譲マンション「スカイアークス プレミアムステージ」 40~42階:分譲マンション「スカイアークス エグゼクティブステージ」 43階:展望室「スカイラウンジ」、展望レストラン「forty three (フォーティースリー)」
▼分譲マンション「スカイアークス」 専有面積:51.92㎡~152.86㎡ 間取り:2LDK~4LDK
▼高齢者向け優良賃貸住宅「ラシュールメゾン岐阜」 専有面積:41.05㎡~54.91㎡ 間取り:1LDK~2LDK |
位置図
写真
南東側から見た岐阜シティ・タワー43の様子です。
南西側から見た岐阜シティ・タワー43の様子です。
北西側から見た岐阜シティ・タワー43の様子です。
北東側から見た岐阜シティ・タワー43の様子です。
岐阜シティ・タワー43の低層部分の様子です。地上1階~2階、4階に商業施設、岐阜駅直結ペデストリアンデッキ、3階に医療・福祉施設、賃貸住宅エントランス、4階に岐阜放送(ぎふチャン)本社、スタジオが入ります。ガラスファサードの外観意匠が特徴となっています。
岐阜シティ・タワー43はJR「岐阜」駅とペデストリアンデッキで直結しており、広場の「スクエア43(駅西広場デッキ)」が整備されています。噴水やLED照明などが設置されており、「井」形の造形や金華山をイメージした山の頂から水が流れる仕組みを作り岐阜の自然・歴史を取り入れたデザインにより賑わい創出を図るものとされています。
43階には展望室「スカイラウンジ」があります。また、このスカイラウンジ(約2000トン)と屋上ヘリポート(約200トン)を2段式の多段型マスダンパーとして振動させることで機能する制震構造が採用されています。
スカイラウンジの様子です。
岐阜市街方面の眺めです。
名古屋方面の夜景です。空気が澄んだ晴れた日には名古屋駅前の超高層ビル群も望めます。
鈴鹿山脈方面の夜景です。
岐阜城方面の夜景です。
岐阜駅前の様子です。岐阜シティ・タワー43は、高さ162.82mで岐阜県で一番高い超高層建築物となっており、超高層マンションとしては、中部地方で最も高いタワーマンションです。
2023年4月9日撮影
最終更新日:2023年6月15日