あべのハルカスは、大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋一丁目に建つ地上60階、地下5階、高さ300.0mの超高層ビルです。立地は、近鉄「大阪阿部野橋」駅の駅ビル「阿部野橋ターミナルビル旧館」跡地に位置しています。
フロア構成は、地下5階に機械室、地下4階に搬入口、地下3階に車寄せ、駐車場、地下2階~地上14階に商業施設「近鉄百貨店、あべのハルカス近鉄本店」、12階~14階にあべのハルカスダイニング、15階にトラス階、機械室、16階に美術館「あべのハルカス美術館」、ハルカス300チケットカウンター、屋上庭園、17階~18階にオフィス、19階~20階にホテル「大阪マリオット都ホテル」ホテルロビー、ライブキッチン、ロビーラウンジ、バー、リテールショップ等、21階~36階にオフィス、37階にトラス階、機械室、38階~55階にホテル「大阪マリオット都ホテル」、56階にトラス階、機械室、57階にホテル「大阪マリオット都ホテル」、58階~60階に展望台「ハルカス300」となっています。
建築主は近畿日本鉄道株式会社、設計は設計全般が株式会社竹中工務店、外装監修がPelli Clarke Pelli Architects、施工は株式会社竹中工務店、株式会社奥村組、株式会社大林組、大日本土木株式会社、株式会社錢高組 共同企業体です。既存建築物の解体着手は2009年3月5日、着工は2010年1月9日、竣工は2014年3月となっています。
建設中の2012年8月に横浜ランドマークタワーの高さを抜き、日本一高い超高層ビルとなりましたが、2022年に建設が進められていた麻布台ヒルズ森JPタワーに高さが抜かれ、約10年ほど高さ日本一の超高層ビルとなっていました。
概要
名称 |
あべのハルカス ホテル:大阪マリオット都ホテル 商業施設:近鉄百貨店 あべのハルカス近鉄本店 美術館:あべのハルカス美術館 展望台:ハルカス300 |
計画名 |
阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称) |
所在地 |
地名地番:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋一丁目1番1 住居表示:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目1番43号 |
用途 |
百貨店、事務所、ホテル、美術館、展望台、駐車場、駅舎 |
階数 |
地上60階、地下5階、塔屋1階 建築基準法上:地上62階、地下6階、塔屋1階 |
高さ |
300.0m |
構造 |
鉄骨造、CFT造 メガストラクチャ耐震構造:耐震ブレース(メガブレース、コアブレース、アウトリガーブレース) ハイブリッド制振構造:ATMD、心棒ダンパー、波形鋼板壁、オイルダンパー、回転摩擦ダンパー |
基礎工法 |
パイルド・ラフト基礎 (直接基礎、場所打ち鋼管コンクリート拡底杭等併用) |
客室数 |
360室 |
敷地面積 |
28,738.06㎡ |
建築面積 |
24,975.25㎡ タワー館:6,123.74㎡ |
延床面積 |
352,981.73㎡ タワー館:212,207.71㎡ 容積対象床面積:334,120.34㎡ |
着工 |
2010年1月9日 解体着手:2009年3月5日 |
竣工 |
2014年3月 |
建築主 |
近畿日本鉄道株式会社 |
設計 |
設計全般:株式会社竹中工務店 外装監修:Pelli Clarke Pelli Architects |
施工 |
株式会社竹中工務店、株式会社奥村組、株式会社大林組、大日本土木株式会社、株式会社錢高組 共同企業体 |
最寄駅 |
近鉄南大阪線「大阪阿部野橋」駅、JR関西本線、大阪環状線、阪和線「天王寺」駅、Osaka Metro御堂筋線、谷町線「天王寺」駅、「阿倍野」駅、阪堺電気軌道上町線「天王寺駅前」駅 |
備考 |
▼フロア構成 地下5階:機械室 地下4階:搬入口 地下3階:車寄せ、駐車場 地下2階~地上14階:商業施設「近鉄百貨店 あべのハルカス近鉄本店」 12階~14階:あべのハルカスダイニング 15階:トラス階、機械室 16階:美術館「あべのハルカス美術館」、ハルカス300チケットカウンター、屋上庭園 17階~18階:オフィス 19階~20階:ホテル「大阪マリオット都ホテル」ホテルロビー、ライブキッチン、ロビーラウンジ、バー、リテールショップ等 21階~36階:オフィス 37階:トラス階、機械室 38階~55階:ホテル「大阪マリオット都ホテル」 56階:トラス階、機械室 57階:ホテル「大阪マリオット都ホテル」 58階~60階:展望台「ハルカス300」
・2015年BCS賞受賞 ・2017年グッドデザイン賞受賞 ・日本初のスーパートール ・日本最高層の駅ビル |
位置図
イメージパース
出典:近畿日本鉄道株式会社
▼当初計画
出典:近畿日本鉄道株式会社
写真
南西側から見たあべのハルカスの様子です。
南東側から見上げたあべのハルカスの様子です。
東側から見たあべのハルカスの様子です。
北東側から見たあべのハルカスの様子です。
北西側から見たあべのハルカスの様子です。
あべのハルカスは建物形状が高さ約100m毎にセットバックしており、セットバック部分にはトラス階が設けられています。トラス部分が外部やガラスファサード越しにも確認でき、構造が意匠に現れる外観が特徴となっています。
西側から見上げたあべのハルカスの様子です。
あべのキューズモール北側から見たあべのハルカスの様子です。手前のタワーマンション「あべのnini」と比較するとあべのハルカスがいかに巨大かがわかります。
あべのハルカス低層部分の様子です。敷地東側には既存の「阿部野橋ターミナルビル新館」を改装した「あべのハルカス ウイング館」が建っています。あべのハルカス ウイング館は、地上10階、地下4階、塔屋3階、高さ54mの高層ビルで1988年11月竣工、現在、あべのハルカス タワー館の建っている旧本館を含めた村野藤吾による外観リニューアルも行われました。
あべのハルカス、近鉄百貨店、大阪マリオット都ホテルのロゴです。
JR天王寺駅との駅直結ペデストリアンデッキとして機能している「阿倍野歩道橋」です。
あべのハルカス16階の屋上庭園です。
あべのハルカスの展望台「ハルカス300」です。58階、59階、60階の三層構造となっており、屋外広場も設けられています。
展望台「ハルカス300」から見た景色です。
あべのハルカスの屋上です。
あべのハルカスのヘリポートです。
地上300mの場所に位置している航空障害灯です。あべのハルカスは日本で初めて高さ300m超えを果たしたスーパートールとなっています。
2014年12月24日撮影
最終更新日:2023年6月12日