(仮称)広島駅ビル建替え計画

(仮称)広島駅ビル建替え計画は、広島県広島市南区松原町で建設中の地上20階、地下2階、高さ97.9mの「新駅ビル」と地上6階の「別棟駐車場」から構成される超高層ビルです。立地は、JR「広島」駅南口に建っていた1965年12月竣工の旧「広島駅ビル (広島駅ビルASSE(アッセ))」跡地に位置しています。

事業区域は、都心地域の東の核に位置付けられる広島駅周辺地区の中心に位置し、周辺では広域的な交通結節点整備や市街地再開発事業・土地区画整理事業等による都市機能の集積・強化が進められています。
「世界に誇れる広島・瀬戸内の玄関を整備すること」「賑わいや交流・感動を創出する新たな拠点を整備すること」を目指し、中四国最大のターミナルにふさわしい交通結節機能の強化や商業・宿泊・シネマコンプレックス等の多様な機能の導入により魅力ある都心核の形成を図る計画となっています。また、駅周辺の再開発ビル等との回遊性を高める歩行者デッキの整備のほか、路面電車の駅前大橋ルートの整備により紙屋町・八丁堀地区とも相互に回遊性を高め合うことで、都心の活力とにぎわいの創出を図るものとされています。

フロア構成は、地下に商業施設(ショッピングセンター)、駅前広場、駐輪場、地上1階に駅前広場、2階~4階に路面電車駅施設、駅前広場、2階~6階に商業施設(ショッピングセンター)、7階~8階にシネマコンプレックス、7階~20階に客室数428室のホテル「ホテルヴィスキオ」となります。
2階には、「SUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd.」のデザイン監修により、路面電車が乗り入れる「2階広場」が整備され、大きなガラス面から太陽の光が降り注ぎ、川の水面がゆらめく商業施設の壁面や、水辺にせり出す雁木をイメージした3階テラスなど、穏やかな水辺空間を表現されます。また、7階から9階までに設けられる「屋上広場」には、雁木のような大階段を設け、路面電車駅前大橋ルートの直上のロケーションから路面電車や広島の街を眺めたり、屋外イベントや憩いの場として利用できる空間となります。JR広島駅と広島電鉄の駅が、商業施設やホテルなどの都市拠点機能が入る駅ビル内で直結するTOD形式の都市再開発となっています。

建築主は西日本旅客鉄道株式会社、JR西日本不動産開発株式会社、中国SC開発株式会社、株式会社ジェイアール西日本ホテル開発、設計は基本設計・監修がジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体、実施設計が広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組、広成建設株式会社)、広場デザイン監修がSUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd.、施工は広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設共同企業体)です。既存建築物解体着手は2020年4月、着工は2021年3月22日、竣工は2025年2月28日となっています。

出典・引用元

西日本旅客鉄道株式会社 広島駅ビル開発 広島・瀬戸内の玄関である広島に新たな賑わいや交流、感動を創出する新駅ビル計画を進行中
西日本旅客鉄道株式会社 広島駅ビルの建替え計画について
西日本旅客鉄道株式会社 広島駅ビル建替えの本体工事着手について
西日本旅客鉄道株式会社/JR西日本不動産開発株式会社/中国SC開発株式会社/株式会社ジェイアール西日本ホテル開発 広島新駅ビルの広場デザイン決定
国土交通省 広島・瀬戸内の玄関にふさわしい魅力ある都心核を創る~(仮称)広島駅ビル建替え計画を国土交通大臣が認定~

過去の建設状況

→過去の建設状況


出典:西日本旅客鉄道株式会社

概要

名称 (仮称)広島駅ビル建替え計画
計画名 (仮称)広島駅ビル建替え計画/広島駅南口ビル新築他工事
所在地 広島県広島市南区松原町1番、2番、広島県広島市南区松原町2番37他
用途 新駅ビル:物販店舗、飲食店舗、ホテル、映画館、自動車車庫、自転車駐車場
別棟駐車場:自動車車庫、自転車駐車場
階数 新駅ビル:地上20階、地下2階、塔屋2階
別棟駐車場:地上6階、塔屋1階
高さ 97.9m
構造 新駅ビル:鉄骨造
別棟駐車場:鉄骨造
基礎工法
客室数 428室
敷地面積 39,711.65㎡
建築面積 新駅ビル:17,730.93㎡
別棟駐車場:3,009.05㎡
延床面積 新駅ビル:113,754.26㎡
別棟駐車場:15,883.72㎡
着工 2021年3月22日
解体着手:2020年4月
竣工 2025年2月28日
建築主 西日本旅客鉄道株式会社、JR西日本不動産開発株式会社、中国SC開発株式会社、株式会社ジェイアール西日本ホテル開発
設計 基本設計・監修:ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計:広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組、広成建設株式会社)
広場デザイン監修:SUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd.
施工 広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設共同企業体)
最寄駅 JR「広島」駅、広島電鉄本線「広島駅」電停
備考 新駅ビル開業:2025年春

▼施設構成
地下:商業施設(ショッピングセンター)、駅前広場、駐輪場
地上1階:駅前広場
2階~4階:路面電車駅施設、駅前広場
2階~6階:商業施設(ショッピングセンター)
7階~8階:シネマコンプレックス
7階~9階:屋上広場
7階~20階:ホテル「ホテルヴィスキオ」
 
 
 

位置図

配置図

出典:西日本旅客鉄道株式会社

断面図

出典:西日本旅客鉄道株式会社

施設構成・イメージ

出典:西日本旅客鉄道株式会社

「2階広場」の完成予想パースです。

 

 

出典:西日本旅客鉄道株式会社

路面電車のホームから見た「2階広場」の完成予想パースです。

 

 

出典:西日本旅客鉄道株式会社

「内観」の完成予想パースです。

 

 

出典:西日本旅客鉄道株式会社

「屋上広場」の完成予想パースです。

 

 

出典:広島市

「ペデストリアンデッキ」の完成予想パースです。

 

 

出典:広島市

広島電鉄の路面電車は、広島駅と紙屋町・八丁堀地区間の所要時間の短縮などを図る駅前大橋ルート「(仮称)駅前大橋線軌道建設事業」を新設するとともに、既存路線を活用して市内中心部を環状で結ぶ循環ルートが新たに整備されます。

 

 

出典:広島市

新たに整備される(仮称)駅前大橋線軌道建設事業のルート図です。路線延長は約1.2km、電停数3箇所となります。

 

 

出典:広島市

新たな広島駅電停は1〜7番ホームまで設けられる構造となります。

 

 

2023年8月建設状況

南西側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の様子です。2023年8月時点では既に上棟しており、低層基壇部の鉄骨建方が進められていました。

 

 

南西側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の高層部分の様子です。

 

 

高層部分の7階~20階に客室数428室のホテル「ホテルヴィスキオ」が入ります。

 

  

南東側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の様子です。新駅ビルの東側と西側に分けて施工が進められており、中央部には最終的に路面電車の乗り入れる駅が設けられることになります。

 

 

南東側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の高層部分の様子です。

 

 

「ブレース」が設置されていることが確認できます。

 

 

(仮称)広島駅ビル建替え計画の中央部の様子です。後施工となっており、撮影時は広島駅コンコースと広島駅南口を結ぶ仮設通路が配置されていました。この位置に路面電車が乗り入れる新たな駅が建設されます。

 

 

(仮称)駅前大橋線軌道建設事業により整備が進む(仮称)広島駅ビル建替え計画へ乗り入れる路面電車の新たなルートの様子です。仮囲いで囲われ、鋼桁、軽量盛土による構造の鉄道施設の建設が進められていました。

 

 

撮影時の広島駅停留所は、地平に設置された変則頭端式4面3線のホームでの供用となっていました。

 

  

現行の広島駅停留所の様子です。

 

 

広島駅コンコースから広島駅南口への仮設通路の様子です。

 

  

北西側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の様子です。

 

 

北側から見た建設中の(仮称)広島駅ビル建替え計画の様子です。

2023年8月11日撮影

最終更新日:2023年8月26日

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