名古屋伏見Kフロンティアは、愛知県名古屋市中区錦二丁目で建設中の地上13階、地下1階、高さ59.755mの高層ビルです。立地は、名古屋市営地下鉄東山線、鶴舞線「伏見」駅東側、錦通に面して建っていた地上9階、地下4階、1963年11月竣工の「りそな名古屋ビル」跡地に位置しています。
オフィスのオフィススペックは、基準階面積440坪(1,454㎡)、天井高2,850mm、床荷重500kg/㎡(ヘビーデューティーゾーン800kg/㎡)、コンセント容量60VA/㎡となっています。
環境性能面では、CASBEE-スマートウェルネスオフィスおよび、CASBEE-名古屋、CASBEE-ウェルネスオフィス Sランク、建築物省エネルギー性能表示制度ではZEB Readyとなっています。
エントランスは錦通に面し、広々とした屋根付きのアプローチを設置。地下鉄伏見駅から直結する連絡通路もあり、天候に左右されずスムーズにアクセスできます。1階にはWi-Fi完備の入居者専用ラウンジを設け、ソロワークやミーティング、来客対応など多様な用途に対応。屋上には約450㎡の緑豊かなテラスが広がり、自然を感じながらリラックスできる空間を提供します。
災害対策面では、130㎡超のロビー空間は避難施設として指定されています。また、2回線受電システムにより停電リスクを軽減し、非常用発電機(300kVA)を配備することで最大24時間の電力供給が可能です。耐震性能にも配慮し、鹿島独自の制震装置「ハニカムダンパ®」を設置することで地震時の揺れを抑えます。建物安全度判定支援システム「q-NAVIGATOR®」を導入し、迅速な避難判断が可能です。
ビルには防災備蓄スペースを確保し、1・2階のトイレは災害時にも利用可能な仕様となっています。さらに、外周部に自然換気スリットを設けることで、新鮮な空気を取り入れつつ空調負荷を軽減。地下には131台収容可能な機械式駐車場を備え、EV車やハイルーフ車にも対応するなど、利便性も向上しています。
建築主は鹿島建設株式会社、設計は鹿島建設株式会社、施工は鹿島建設株式会社です。既存建築物の解体着手は2022年1月11日、着工は2023年12月1日頃、竣工は2025年10月となっています。
出典・引用元
・鹿島建設株式会社 名古屋伏見Kフロンティア
・CASBEE名古屋 (仮称)錦通桑名町ビル
出典:CASBEE名古屋
概要
名称 |
名古屋伏見Kフロンティア |
計画名 |
(仮称)錦通桑名町ビル新築計画 |
所在地 |
愛知県名古屋市中区錦二丁目1501番、1515番 |
用途 |
事務所 |
階数 |
地上13階、地下1階 |
高さ |
59.755m |
構造 |
鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 制震構造 (ハニカムダンパ) |
基礎工法 |
ー |
敷地面積 |
2,442.39㎡ |
建築面積 |
1,848.53㎡ |
延床面積 |
25,810.64㎡ |
着工 |
2023年12月1日頃 解体着手:2022年1月11日 |
竣工 |
2025年10月 |
建築主 |
鹿島建設株式会社 |
設計 |
鹿島建設株式会社 |
施工 |
鹿島建設株式会社 |
最寄駅 |
名古屋市営地下鉄東山線、鶴舞線「伏見」駅、名古屋市営地下鉄桜通線、鶴舞線「丸の内」駅 |
備考 |
ー |
位置図
配置図
出典:鹿島建設株式会社
断面図
出典:鹿島建設株式会社
標識
イメージ・施設構成
出典:鹿島建設株式会社
「ロビー」の完成予想パースです。
出典:鹿島建設株式会社
「駐車場」の完成予想パースです。
出典:鹿島建設株式会社
「ルーフトップテラス」の完成予想パースです。
出典:鹿島建設株式会社
「エントランス」の完成予想パースです。
出典:鹿島建設株式会社
「ラウンジ」の完成予想パースです。
出典:鹿島建設株式会社
「ラウンジ」の完成予想パースです。
出典:鹿島建設株式会社
「オフィスフロア」の完成予想パースです。
2025年1月建設状況
南西側から見た建設中の名古屋伏見Kフロンティアの様子です。
南東側から見た建設中の名古屋伏見Kフロンティアの様子です。
撮影時は既に上棟しており、カーテンウォールの取り付けが進められていました。
北東側から見た建設中の名古屋伏見Kフロンティアの様子です。
北西側から見た建設中の名古屋伏見Kフロンティアの様子です。
北西側は揚重スペースとなっており、鉄骨の仕口部分を見ると、手前側にもまだ組まれるらしく、鉄骨柱や梁も後施工のようです。敷地が狭く、建物も敷地境界ギリギリまで建設されるため、このような形で施工が進められているものと思われます。
錦通沿いの高層オフィスビル群と建設中の名古屋伏見Kフロンティアの様子です。錦通に沿って高さ60m級のオフィスが建ち並んでいます。
最終更新日:2025年2月28日