渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業

渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業は、東京都渋谷区渋谷二丁目に建設される地上5階、地下1階、高さ約50mの「A街区」、地上41階、地下4階、高さ約208mの「B街区」、地上41階、地下2階、高さ約175mの「C街区」から構成される超高層ビル・超高層タワーマンションです。

立地は、区域中央部を南西から北東に青山通り(国道246号)が貫き、北側を宮益坂、南西側を区道929号、南側を六本木通り、東側を区道931号に面した一帯に位置しています。既存建築物は、A街区にはDaiwa 渋谷宮益坂ビル、宮益坂プレイス渋谷、B街区にはみずほ銀行渋谷事務センター、あいおいニッセイ同和損保 渋谷ビル、岡崎ビル、サクラ・フルール青山、C街区には東建インターナショナルビル、東建・長井ビルなどが建ち並んでいます。

再開発事業により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、バスターミナルや歩行者ネットワーク等の都市基盤および次世代イノベーションの創出に資する人材育成拠点や国際水準の宿泊施設等を整備し、渋谷駅周辺の新たなにぎわいの形成が図られものとされています。また、事業効果としては、渋谷の広域交通機能の強化と駅東口エリアのまちの回遊性向上、多様な都市機能の導入による国際競争力強化、防災対応力強化と環境負荷低減が掲げられています。

施設構成は「A街区」に店舗、上空広場、サブアーバン・コア、「B街区」の地下に地域冷暖房施設、CGS、地下~低層部分に店舗、バスターミナル、広場、サブアーバン・コア、低層部分にSTEAM人材育成拠点、中層部分にホテル、住宅高層部分に事務所、「C街区(任意の共同建て替え事業)」の低層部分に生活支援機能、中層部分に国家戦略住宅、高層部分に住宅となります。

渋谷の広域交通機能を強化するバスターミナル整備により、約5バース(付帯施設を含めて約5,000㎡)のバスターミナルが整備され、国際空港とのアクセス性を向上する空港リムジンバス、各地方都市とのアクセス性を向上する高速乗合バス、乗降・待機場所が不足している観光バスの受け入れが行われる計画です。
各街区(A・B・C 街区)を繋ぐ幅員の広いデッキを設置し、渋谷駅から周辺市街地への歩行者のスムーズな回遊を促す歩行者ネットワークが整備されるほか、宮益坂の新たなにぎわいの核となる上空広場や、豊かな緑と大庇により、渋谷駅周辺では希少な大規模な憩いの広場も整備されます。

国際競争力強化に資する都市機能の導入という面では、Science、Technology、Engineering、Art、Mathematics の頭文字を組み合わせた、分野融合を表す「STEAM」人材育成拠点や、外国人等の多様なニーズに対応した居住・滞在施設の整備が行われます。それぞれ短期滞在の需要を満たす、国際水準の宿泊施設を中低層階に、中長期滞在の需要を満たす、国際水準の居住施設が整備されます。
防災対応力強化と環境負荷低減面では、災害発生時の帰宅困難者向けに、屋内の一時滞在施設および屋外の一時滞留スペースを確保するとともに、バスターミナルを活用した災害時の物資輸送や都市間の代替輸送の対応等を検討するものとされています。また、コージェネレーションシステム(CGS)の導入や地域冷暖房施設(DHC)の整備により環境負荷の低減が図られます。

建築主はA街区・B街区が渋谷二丁目西地区市街地再開発組合、参加組合員は東京建物株式会社、独立行政法人都市再生機構、C街区(任意の共同建て替え事業)が東京建物株式会社です。着工は2025年度、竣工は2029年度となっています。

出典・引用元

内閣府 国家戦略特区 第19回 東京都都市再生分科会 配布資料 資料16 都市再生特別地区(渋谷二丁目西地区)都市計画(素案)の概要
渋谷区 渋谷駅東口地区まちづくり
東京都 渋谷二丁目西地区市街地再開発組合の設立認可
東京建物株式会社 法定市街地再開発事業街区と隣接の建替え事業街区を一体整備 渋谷二丁目西地区再開発(渋谷二丁目プロジェクト)都市計画決定のお知らせ
渋谷二丁目西地区市街地再開発組合/東京建物株式会社/独立行政法人都市再生機構 「渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立のお知らせ

過去の建設状況

→過去の建設状況


出典:内閣府

概要

名称 渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業
計画名 渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業
所在地 東京都渋谷区渋谷二丁目12番、13番、14番、16番地内
用途 A街区:店舗等
B街区:事務所、店舗、ホテル、人材育成施設、バスターミナル、熱源機械室、駐車場等
C街区:住宅、生活支援施設、駐車場等
階数 A街区:地上5階、地下1階
B街区:地上41階、地下4階
C街区:地上41階、地下2階
高さ A街区:約50m
B街区:約208m
C街区:約175m
構造 A街区:ー
B街区:ー
C街区:ー
基礎工法
総戸数
客室数
敷地面積 約18,800㎡
A街区:約1,700㎡
B街区:約12,800㎡
C街区:約4,300㎡
建築面積 A街区:ー
B街区:ー
C街区:ー
延床面積 約322,200㎡
A街区:約4,200㎡
B街区:約255,000㎡
C街区:約63,000㎡
着工 2025年度
竣工 2029年度
建築主 A街区・B街区:渋谷二丁目西地区市街地再開発組合
参加組合員:東京建物株式会社、独立行政法人都市再生機構

C街区(任意の共同建て替え事業):東京建物株式会社
設計
施工
最寄駅 JR、東急電鉄、京王電鉄、東京メトロ「渋谷」駅
備考 ▼施設構成
▽A街区
店舗、上空広場、サブアーバン・コア

▽B街区
地下:地域冷暖房施設、CGS
地下~低層部分:店舗、バスターミナル、広場、サブアーバン・コア
低層部分:STEAM人材育成拠点
中層部分:ホテル、住宅
高層部分:事務所

▽C街区(任意の共同建て替え事業)
低層部分:生活支援機能
中層部分:国家戦略住宅
高層部分:住宅

 
 
 

位置図

区域図

出典:内閣府

配置図

出典:内閣府

断面図

出典:内閣府

イメージパース

▼A街区

出典:内閣府

▼B街区/C街区

出典:内閣府

施設構成・イメージ

出典:内閣府

「渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業」の完成予想パースです。

 

 

出典:内閣府

「バスターミナルの空間構成」のイメージです。首都高速3号渋谷線の渋谷出入口と近接する当地区にて、 約5バース(付帯施設含め、約5,000㎡)のバスターミナル整備がなされます。また、国際空港とのアクセス性を向上する空港リムジンバス、 東名高速方面を主とした地方都市とのアクセス性を向上する高速乗合バスの受入、更に乗降・待機場所が不足している観光バスの受入がなされます。

 

 

出典:内閣府

「(2F)デッキレベルからの直通アクセス動線 (ESC・EV)」の完成予想パースです。

 

 

出典:内閣府

「(B1F)待合スペース整備イメージ」の完成予想パースです。

 

 

出典:内閣府

「駅と周辺市街地をつなぐ歩行者ネットワークの整備」のイメージです。

 

 

出典:内閣府

「青山通り南側からA街区サブアーバン・コアを見る」の完成予想パースです。

 

 

出典:内閣府

「A街区から青山通り横断デッキ(B街区方向)を見る」の完成予想パースです。

 

 

出典:内閣府

「青山通り側からみたA街区建物の全景」の完成予想パースです。青山通りに眺望が開けた象徴的な立地を活かし、上空広場を創出するものとされています。 また、傾斜した階段状の広場を地域に開放するとともに、イベント等で利活用を行い、まちから上空広場の賑わいを感じられる設えがなされます。

 

 

出典:内閣府

「上空広場から見た青山通りへの眺望」の完成予想パースです。

 

 

出典:内閣府

「南側(六本木通り側)からB街区を望む」の完成予想パースです。B街区には、約2,220㎡の大規模広場が整備されます。豊かなみどりと大庇により、渋谷に希少な憩いの広場を整備するほか、広場を地上に配置し、バスターミナルと直接アクセスができる動線を確保することで、発着前後における滞留スペースとして活用するものとされています。

 

 

出典:内閣府

「B街区広場の整備」の完成予想パースです。

 

 

出典:内閣府

「区道931号沿いの歩行者空間整備」の完成予想パースです。

 

 

出典:内閣府

「北側(青山通り側)からA街区B街区を望む」の完成予想パースです。

 

 

出典:内閣府

「自立・分散型エネルギーシステムの導入」のイメージです。

 

 

現地状況

東側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業の建設地の様子です。2024年4月撮影。A・B街区の市街地再開発事業とC街区の任意共同化事業は都市再生特別地区内にあり、1特区2事業によって、A・B・C街区一体のまちづくりとなっています。写真右側がA街区、左側がB街区となります。

 

 

南側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業の建設地の様子です。写真左側がB街区、右側がC街区となります。

 

 

A街区

東側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 A街区の建設地の様子です。

 

  

南西側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 A街区の建設地の様子です。

 

 

北西側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 A街区の建設地の様子です。

 

 

B街区

北東側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区の建設地の様子です。

 

 

北側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区の建設地の様子です。

 

 

北西側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区の建設地の様子です。

 

 

南西側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区の建設地の様子です。

 

 

南東側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区の建設地の様子です。

 

 

渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区には、地上20階、地下4階、高さ91.810mの超高層ビル「みずほ銀行渋谷事務センター」が建っています。

 

 

再開発区域内のみずほ銀行渋谷事務センターは1975年6月竣工、隣接地に建つ渋谷クロスタワーは1975年3月竣工と古参の超高層ビルが建ち並んでいます。

 

 

再開発区域内を貫く道路は2023年11月30日に廃止されていますが、通行は可能な状態となっています。

 

 

C街区

南西側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 C街区の建設地の様子です。

 

 

南東側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 C街区の建設地の様子です。

 

 

北西側から見た渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 C街区の建設地の様子です。

 

 

Google Earth

最終更新日:2024年5月21日

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