東京海上ホールディングス/東京海上日動火災保険 新・本店ビルは、東京都千代⽥区丸の内⼀丁目で建設中の地上20階、地下3階、高さ約100mの木の使用量が世界最大規模となる木造超高層ビルです。立地は、丸の内の行幸通り北側、皇居和田倉門跡東側に建っていた前川国男設計の地上25階、地下4階、高さ108.1mの「東京海上日動ビル 本館」と地上16階、地下4階、高さ約71mの「東京海上日動ビル 新館」跡地に位置しています。
新・本店ビルでは、ビルを支える柱の多くに木材を使用すると共に、床の構造材としてCLT(直交集成板)を用いることなどにより、可能な限り多くの木材を使用する予定とされています。また、木材がふんだんに使われた柱や床は、季節や時間の移り変わりによって繊細に表情を変えるガラスのファサードに包まれ、美しく印象的な「キューブ(立方体)」を形作るとのことです。
新・本店ビルの屋上には、緑豊かな庭園や庭園とエントランスの中央には「パティオ(中庭)」と呼ばれる樹木が植えられた空間が設けられます。
デザイナーには、1998年にプリツカー賞を受賞した世界的な建築家であるレンゾ・ピアノ氏が主宰する設計事務所「Renzo Piano Building Workshop(RPBW)」を起用していることが特徴で、建築主は東京海上ホールディングス株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、設計はRenzo Piano Building Workshop、株式会社三菱地所設計、施工は株式会社竹中工務店、株式会社大林組、清水建設株式会社、鹿島建設株式会社、大成建設株式会社、戸田建設株式会社共同企業体共同企業体です。既存建築物解体着手は2022年10月、着工は2024年12月、竣工は2028年度となっています。
出典・引用元
・東京海上ホールディングス株式会社/東京海上日動火災保険株式会社 東京海上日動 新・本店ビルのデザインについて~国産木材を使い木の使用量が世界最大規模となる高さ100mの「木の本店ビル」へ~
・東京海上ホールディングス株式会社/東京海上日動火災保険株式会社 東京海上日動 新・本店ビル計画のコンセプトについて
過去の建設状況

概要
名称 | 東京海上ホールディングス/東京海上日動火災保険 新・本店ビル |
計画名 | 東京海上ホールディングス/東京海上日動火災保険 新・本店ビル/東京海上日動ビル建て替え計画 |
所在地 | 東京都千代⽥区丸の内⼀丁目6番1 |
用途 | 事務所(本店ビル)、駐車場等 |
階数 | 地上20階、地下3階、塔屋2階 |
高さ | 約100m |
構造 | 木造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 | ー |
敷地面積 | 約10,147㎡ 10,149.37㎡※解体工事のお知らせ |
建築面積 | ー |
延床面積 | 約130,000㎡ |
着工 | 2024年12月 解体着手:2022年10月 |
竣工 | 2028年度 |
建築主 | 東京海上ホールディングス株式会社、東京海上日動火災保険株式会社 |
設計 | Renzo Piano Building Workshop、株式会社三菱地所設計 |
施工 | 株式会社竹中工務店、株式会社大林組、清水建設株式会社、鹿島建設株式会社、大成建設株式会社、戸田建設株式会社共同企業体 |
最寄駅 | JR「東京」駅、東京メトロ、都営「大手町」駅、東京メトロ千代田線「二重橋前〈丸の内〉」駅 |
備考 | ▼既存建築物概要 名称:東京海上日動ビル 所在地:東京都千代⽥区丸の内⼀丁目2番1 用途:事務所 階数:本館_地上25階、地下4階/新館_地上16階、地下4階 高さ:本館_108.1m (軒高:99.7m)/新館_71m ※Google Earth計測高さ 構造:地上:鉄骨造、地下:鉄骨鉄筋コンクリート造、そのほか鉄筋コンクリート造 敷地面積:10,139.37㎡ 延床面積:本館_63,120.19㎡/新館_52,620㎡ 竣工:本館_1974年2月/新館_1986年12月 |
位置図
標識
▼解体工事のお知らせ(本館)

▼解体工事のお知らせ(新館)

施設構成・イメージ

東京海上ホールディングス/東京海上日動火災保険 新・本店ビルの完成予想パースです。デザイナーには、1998年にプリツカー賞を受賞した世界的な建築家であるレンゾ・ピアノ氏が主宰する設計事務所「Renzo Piano Building Workshop(RPBW)」を起用しており、木の構造材がガラス越しに見える温もりある外観意匠となります。

「屋上庭園」の完成予想パースです。

「オフィスロビー」の完成予想パースです。
2023年9月既存建築物解体状況

南東側、行幸通りから見た東京海上ホールディングス/東京海上日動火災保険 新・本店ビルの建設地の様子です。2023年9月時点では既存建築物の解体、除去が進められていました。

計画地南側では、前川国男設計の地上25階、地下4階、高さ108.1mの「東京海上日動ビル 本館」の解体工事が進められています。

南東側から見た東京海上ホールディングス/東京海上日動火災保険 新・本店ビルの建設地の様子です。計画地北側では、地上16階、地下4階、高さ約71mの「東京海上日動ビル 新館」の解体工事が進められています。

北西側から見た東京海上ホールディングス/東京海上日動火災保険 新・本店ビルの建設地の様子です。

南西側から見た東京海上ホールディングス/東京海上日動火災保険 新・本店ビルの建設地の様子です。

都営三田線「大手町」駅のD3出入口は解体工事に伴い、閉鎖されました。元々は新館が地下通路と接続されており、本館は新館から地下接続されていました。

前川國男設計の東京海上日動ビル 本館は、赤茶色の柱梁の格子状デザインが特徴的な超高層ビルでした。
2023年9月2日撮影
最終更新日:2023年10月2日