TOKYO TORCH(東京トーチ)は、東京都千代田区大手町二丁目、東京都中央区八重洲一丁目で進められている再開発事業「大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業」により建設が進められている地上62階、地下4階、高さ385mの日本一高い超高層ビル「Torch Tower(トーチタワー)」、地上38階、地下5階、高さ212mの超高層ビル「常盤橋タワー」、地下4階の「変電所棟」、地上9階、地下3階の「銭瓶町ビルディング」から構成される大規模複合施設です。
再開発区域は、東京駅日本橋口前に建つ「日本ビルヂング」や「朝日生命大手町ビル」、「大和呉服橋ビル」、「JXビル」跡地に位置しており、街区の更新と一体的に下水施設、変電所、都市計画駐車場等の広域的な都市基盤を更新・再構築するとともに、東京駅や日本橋等周辺地区を結ぶ地下歩行者ネットワークや地下交通結節空間、常盤橋公園の再整備と一体となった大規模広場等を整備することが目的とされています。
また、更に「東京国際金融センター」構想の実現に資するビジネス交流拠点等を整備するとともに、国際都市東京の魅力を高める都市観光施設を整備するほか、災害時の復旧活動の拠点となる広場や、帰宅困難者の一時滞在施設等を整備するとともに、自立・分散型エネルギーの導入や水の自立化、省エネルギー化による環境負荷低減等を図るものとされています。
施設構成は、「常盤橋タワー (A棟)」の地下4階~地下2階に駐車場、地下1階~地上3階に商業施設「TOKYO TORCH Terrace(東京トーチテラス)」、3階にカフェテリア、4階~7階に機械室、8階にラウンジ・カンファレンスルーム、9~37階に事務所となります。
「Torch Tower(トーチタワー) (B棟)」の地下4階~地下2階に駐車場、地下1階~地上6階に商業施設、3階~6階にエンタメホール、7階~52階に事務所、53階~58階にウルトララグジュアリーホテル、59階~60階にラグジュアリーレジデンス、61階~屋上に展望施設となります。
「変電所棟(C棟)」の地下1階~地下4階に変電所、「銭瓶町ビルディング (D棟)」の地下3階~地上3階に銭瓶町ポンプ所、1階に多目的スペース、4階~8階に事務所となります。
「Torch Tower(トーチタワー)」は、東京都千代田区大手町、東京都中央区八重洲の東京駅日本橋口前で建設中の地上62階、地下4階、高さ385mの超高層ビルです。
TOKYO TORCH(東京トーチ)として再開発が行われている東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)では、合計4棟(※地下含む)が建設され、うち2棟は高さ100m以上の超高層ビルとなります。常盤橋タワーは2021年6月に竣工、地上40階、地下5階、高さ212mの超高層ビルとなっており、Torch Towerは2028年3月末竣工予定、地上62階、地下4階、高さ385mとなり、日本一の高さを誇る超高層ビルとなります。
地下1階~地上6階には約4,500坪の商業ゾーンが入り、東京・日本の文化を五感で味わえる飲食店舗とエンターテインメント施設を中心に構成されます。また、商業ゾーンの一部には、銭湯発祥の地ともいわれる常盤橋ゆかりの温浴施設「常盤湯」を入れるほか、広場の一角には横丁空間の整備がなされます。更に低層部分には、多様な通勤手段・働き方への対応として、自転車通勤に対応可能な大規模駐輪場が整備されます。
3階~6階には、現代の芝居小屋をモチーフにした約2,000席の大規模ホールが入り、常盤橋タワーとTorch Towerの間に完成する大規模広場とのコンテンツ連動により、ダイナミックなイベント展開が可能となります。
7階~52階にはオフィスが入り、基準階約2,000坪のフロアプレートとなります。
53階~58階に入るウルトララグジュアリーホテルは、Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)が運営し、客室数は110室、53階~55階にホテルロビー階「SKY HILL」が設けられ、付帯施設にはオールデイダイニングやスペシャリティレストラン、フィットネスジム、スパ、プールが入ります。
59階~60階に入るラグジュアリーレジデンスは、高さ300m超えのフロアに専有面積70㎡台~400㎡台の賃貸住戸が約50戸入ります。東京駅前かつ東京駅・大手町駅直結という高い利便性、日本最高層クラス地上約300m超えからの圧倒的な眺望、高層部に導入するウルトララグジュアリーホテルとのサービス連携によりエクスクルーシブな超都心住機能を有します。
61階~屋上には屋外空間併設の展望施設が入ります。また、地上の街区中央付近には、約7,000㎡の大規模広場「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」も整備されます。
環境性能面では、米国グリーンビルディング協会 USGBC ®が運営する「 LEED ® Leadership in Energy & Environmental Design 認証 」の 新築を対象とした「LEED BD+C CS Core & Shell」において、ゴールドランクの予備認証を取得しています。更に事務所用途において、人々の健康やウェルネスに着目した国際 WELLビルディング協会( IWBI )が運営する「WELL Building Standard ™ WELL 認証)」の予備認証も取得しています。また、竣工後はゴールド認証を取得する見込みとされています。
Torch Tower(トーチタワー)の延床面積は都市計画の変更に伴い、49万㎡から54万4,000㎡に規模が拡大されており、日本橋エリアの首都高速道路地下化、八重洲地区再開発による地下ネットワーク化などに伴い、容積率の最高限度が従来の1,760%から1,860%に変更となりました。また、階数も当初の地上61階から地上63階に拡大しましたが、着工時点では地上62階、高さ385m、延床面積約55万3,000㎡に修正されています。
建築主は三菱地所株式会社 関係権利者に三菱地所株式会社、東京都下水道局、株式会社大和証券グループ、株式会社三越伊勢丹、東京電力パワーグリッド株式会社、有限会社大手町開発、独立行政法人都市再生機構、常盤橋インベストメント特定目的会社、TOKYO390特定目的会社 他、ホテル運営はDorchester Collection(ドーチェスター・コレクション) 、設計はA棟が株式会社三菱地所設計、B棟が株式会社三菱地所設計、C棟Ⅰ期が株式会社三菱地所設計、Ⅱ期が株式会社三菱地所設計、D棟が株式会社三菱地所設計、日本水工設計株式会社、施工はA棟が戸田建設株式会社、B棟が清水建設株式会社、C棟Ⅰ期が戸田建設株式会社、Ⅱ期が清水建設株式会社、D棟が三井住友建設株式会社です。
着工はA棟が2018年1月、B棟が2023年9月、Torch Tower(トーチタワー)の起工式が2023年9月27日、C棟Ⅰ期が2018年1月、Ⅱ期が2023年9月、D棟が2017年4月上旬、竣工はA棟が2021年6月末、B棟が2028年3月末、C棟Ⅰ期が2021年6月末、Ⅱ期が2028年3月末、D棟が2022年3月末となっています。
出典・引用元
・TOKYO TORCHの公式ウェブサイト
・内閣府 資料1 都市再生特別地区(大手町地区(D-1街区))都市計画(素案)の概要
・三菱地所株式会社 世界に誇る日本の新たなランドマーク「TOKYO TORCH」「Torch Tower」 新築工事着工
過去の建設状況
概要
名称 | 街区名:TOKYO TORCH(東京トーチ) A棟:常盤橋タワー B棟:Torch Tower(トーチタワー) C棟:変電所棟 D棟:銭瓶町ビルディング |
計画名 | 東京駅前常盤橋プロジェクト/大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業 |
所在地 | A棟:東京都千代田区大手町二丁目6番4 B棟:東京都千代田区大手町二丁目8番1他、東京都中央区八重洲一丁目2番1他 C棟:東京都千代田区大手町二丁目8番1他、東京都中央区八重洲一丁目2番1他 D棟:東京都千代田区大手町二丁目6番3 |
用途 | A棟:事務所、店舗、駐車場等 B棟:事務所、賃貸住宅、ホール、ホテル、店舗、駐車場等 C棟:店舗、変電所、駐車場等 D棟:事務所、下水ポンプ場、駐車場等 |
階数 | A棟:地上40階、地下5階 (運用上:地上38階、地下5階) B棟:地上62階、地下4階 C棟:地下4階 D棟:地上9階、地下3階 |
高さ | A棟:212m B棟:385m (約390m) C棟:ー D棟:53m |
構造 | 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 A棟:地上:鉄骨造、一部柱CFT造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造 B棟:ー C棟:ー D棟:ー |
基礎工法 | 直接基礎、杭基礎 (一部併用) |
総戸数 | 約50戸 |
客室数 | 110室 |
敷地面積 | 街区全体:31,400㎡ A棟:約31,372㎡ B棟:ー C棟:ー D棟:ー |
建築面積 | 街区全体:20,400㎡ A棟:4,000㎡ B棟:13,200㎡ C棟:300㎡ D棟:2,900㎡ |
延床面積 | 街区全体:740,000㎡ A棟:約146,000㎡ B棟:約553,000㎡ C棟:約20,000㎡ D棟:約30,000㎡ |
着工 | A棟:2018年1月 B棟:2023年9月 (起工式:2023年9月27日/解体着手:2022年10月1日) C棟:Ⅰ期:2018年1月/Ⅱ期:2023年9月 D棟:2017年4月上旬 |
竣工 | A棟:2021年6月末 B棟:2028年3月末 C棟:Ⅰ期:2021年6月末/Ⅱ期:2028年3月末 D棟:2022年3月末 |
建築主 | 三菱地所株式会社 関係権利者:三菱地所株式会社、東京都下水道局、株式会社大和証券グループ、株式会社三越伊勢丹、東京電力パワーグリッド株式会社、有限会社大手町開発、独立行政法人都市再生機構、常盤橋インベストメント特定目的会社、TOKYO390特定目的会社 他 ホテル運営:Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション) |
設計 | A棟:株式会社三菱地所設計 B棟:株式会社三菱地所設計 C棟:Ⅰ期:株式会社三菱地所設計/Ⅱ期:株式会社三菱地所設計 D棟:株式会社三菱地所設計、日本水工設計株式会社 |
施工 | A棟:戸田建設株式会社 B棟:清水建設株式会社 C棟:Ⅰ期:戸田建設株式会社/Ⅱ期:清水建設株式会社 D棟:三井住友建設株式会社 |
最寄駅 | JR、東京メトロ「東京」駅、東京メトロ、都営地下鉄「日本橋」駅、東京メトロ、都営地下鉄「大手町」駅、東京メトロ「三越前」駅 |
備考 | ▼施設構成 ▽TOKYO TORCH(東京トーチ) 常盤橋タワー (A棟) ・地下4階~地下2階:駐車場 ・地下1階~地上3階:商業施設「TOKYO TORCH Terrace(東京トーチテラス)」 ・3階:カフェテリア ・4階~7階:機械室 ・8階:ラウンジ・カンファレンスルーム ・9~37階:オフィス ▽TOKYO TORCH(東京トーチ) Torch Tower(トーチタワー) (B棟) ・地下4階~地下2階:駐車場 ・地下1階~地上6階:商業施設 ・3階~6階:エンタメホール ・7階~52階:オフィス ・53階~58階:ウルトララグジュアリーホテル ・59階~60階:ラグジュアリーレジデンス(賃貸レジデンス) ・61階~屋上:展望施設 ▽変電所棟(C棟) ・地下1階~地下4階:変電所 ▽TOKYO TORCH(東京トーチ) 銭瓶町ビルディング (D棟) ・地下3階~地上3階:銭瓶町ポンプ所 ・1階:多目的スペース ・4階~8階:オフィス ▼開発ステップ 2015年8月31日:開発計画発表 2016年4月1日:既存建築物「日本ビルヂング」北側解体着手 2016年9月29日:東京都による施工認可 2017年4月1日:権利変換期日 2017年4月末:D棟「銭瓶町ビルディング」着工 2018年1月:A棟「常盤橋タワー」、C棟「変電所棟」Ⅰ期着工 2020年9月4日:内閣府国家戦略特区 第18回東京都都市再生分科会配布資料公開 2020年9月17日:街区名を「TOKYO TORCH」に決定、ビル名称も決定 2021年6月末:A棟「常盤橋タワー」、C棟「変電所棟」Ⅰ期竣工 2021年7月1日:「大手町第2データセンター」開業 2021年7月21日:商業ゾーン「TOKYO TORCH Terrace」、「TOKYO TORCH Park」の一部が開業 2022年1月13日:Torch Tower高層部分にラグジュアリーレジデンス導入を発表 2022年3月末:D棟「銭瓶町ビルディング」竣工 2022年11月8日:Torch Tower高層部分にウルトララグジュアリーホテル導入を発表 2022年10月1日:既存建築物「朝日生命大手町ビル」、「日本ビル」解体着手 2023年9月27日:B棟「Torch Tower」、C棟「変電所棟」Ⅱ期着工、「Torch Tower」の高さを390m→385mに修正 2028年3月末:B棟「Torch Tower」、C棟「変電所棟」Ⅱ期竣工 2028年:ホテル開業 |
位置図
標識
▼解体工事のお知らせ
区域図
配置図
立面図
イメージパース
▼当初計画(計画発表時)
▼当初計画(頂部デザイン変更時)
施設構成・イメージ
「街区南側から見たTorch Tower低層部」の完成予想パースです。
「街区南側から見たTOKYO TORCH Park」の完成予想パースです。
TOKYO TORCH Torch Tower(東京トーチトーチタワー)の62階、屋上階には屋外空間併設の展望施設が整備されます。また、53階~58階までの延べ2万1,400㎡には、Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)によるウルトララグジュアリーホテルが入居し、客室数は110室、53階~55階にホテルロビー階「SKY HILL」が設けられ、付帯施設にはオールデイダイニングやスペシャリティレストラン、フィットネスジム、スパ、プールが入ります。
「SKY HILL」の完成予想パースです。頂部デザインは建築家の藤本 壮介氏によるものが採用されています。
ホテル「メインロビー」の完成予想パースです。Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)は、ロンドンやパリ、ミラノ、ローマ、ロサンゼルスで9カ所のホテルを運営しており、地域の文化や歴史に根差した強い個性と世界最上級のホスピタリティが特徴となっています。
呉服橋交差点地下通路のイメージパースです。
TOKYO TORCH Torch Tower(東京トーチトーチタワー) にて整備される大規模広場「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」のイメージスケッチです。呉服橋交差点地下通路により繋がる日本橋川沿いエリアとも連携して、地下結節空間を設けるものとされています。
大規模広場「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」には視覚的な情報発信をするために外壁と一体となった大型ビジョンの設置も行われます。
TOKYO TORCH Torch Tower(東京トーチトーチタワー)低層部分の完成予想パースです。都心型MICE拠点の整備として、2000席級大規模ホールの整備や観光先進国の実現に資する国際級ホテルの整備、日本の玄関口として多機能を備えたツーリストラウンジの整備が行われます。
大規模ホール外観完成予想パースです。3階~6階には、現代の芝居小屋をモチーフにした約2,000席の大規模ホール、地下1階~地上6階には商業ゾーンが設けられます。大規模ホールでは、常盤橋タワーとTorch Tower(B棟)間に設けられる「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」とのコンテンツ連動により、ダイナミックなイベント展開が可能となります。また、商業ゾーンの一部には、銭湯発祥の地ともいわれる常盤橋ゆかりの温浴施設「常盤湯」を整備し、広場の一角には横丁空間の整備も予定されています。
「神田方面から見た低層部分」の完成予想パースです。
TOKYO TORCH(東京トーチ)の街区中央に設けられる大規模広場「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」の完成予想パースです。
TOKYO TORCH (東京トーチ) の街区中央に設けられる大規模広場「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」の完成予想パースです。大規模広場の地下には都市計画駐車場や変電所も設けられます。
TOKYO TORCH (東京トーチ) の街区中央に設けられる大規模広場「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」の完成予想パースです。金属のシャープさとガラスのクールさが際立つA棟とは真逆に、湾曲した外壁や庇、温かみあるアースカラーを採用した外観が特徴のB棟とのコントラストが印象的な都市空間となります。
環境負荷低減への更なる取組のイメージ図です。発電効率の良い大規模CGSの活用や・搬送エネルギー削減の為、高層エリアへのサブプラントの設置が行われます。また、超高層建物の持つエネルギーポテンシャルを活用した発電システムの構築(太陽光・水力・風力)を行うほか、具体例では超高層ビルの高低差を活用した水力発電が挙げられています。
皇居前広場から見たTOKYO TORCH(東京トーチ)と丸の内~大手町の超高層ビル群の完成予想パースです。日本一迫力ある超高層ビル群のランドマークとして君臨します。
2024年8月建設状況
南東側から見た建設中のTorch Tower (トーチタワー)の様子です。
東側から見た建設中のTorch Tower (トーチタワー)の様子です。
地下躯体の施工が進められています。
北東側から見た建設中のTorch Tower (トーチタワー)の様子です。
北西側から見た建設中のTorch Tower (トーチタワー)の様子です。
D棟「銭瓶町ビルディング」越しに見た建設中のTorch Tower (トーチタワー)の様子です。
南西側から見た建設中のTorch Tower (トーチタワー)の様子です。
南側正面から見た建設中のTorch Tower (トーチタワー)の様子です。
東京駅日本橋口から見た建設中のTorch Tower (トーチタワー)の様子です。
Google Earth
2023年9月2日撮影
最終更新日:2024年8月14日