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日本郵船 横浜タワー棟/横浜郵船ビル/宇徳本社ビル

日本郵船 横浜タワー棟は、神奈川県横浜市中区海岸通3丁目で建設中の地上21階、地下1階、高さ99.99mの超高層ビルです。立地は、神奈川県警察本部の西側に建つ「横浜郵船ビル」と「横浜ビル」、「日本郵船横浜海岸通倉庫」、「創造空間万国橋SOKO」跡地に位置しています。

施設構成は、事務所、展示場、飲食店舗、駐車場からなる地上21階、地下1階、高さ99.99mの「A-1地区」、ホテル等が入る既存の「横浜郵船ビル」を用途転換して保全・活用する地上7階、地下1階、高さ約26mの「A-2地区」、ホテル付帯施設 等からなる地上2階、高さ約16mの「A-3地区」、事務所が入る地上8階、高さ39.80mの「B地区」からなります。

A-2地区「横浜郵船ビル」は、日本郵船創業50周年を記念して1936年に建てられた歴史的建造物で、16本のコリント式列柱が並ぶ古典主義様式の外観が特徴です。かつては横浜港の玄関口として海運の発展を支え、現在は1階部分が日本郵船歴史博物館として市民に親しまれています。2023年から始まった海岸通り地区の再開発の一環として、外観を保全しながらホテルへとコンバージョンされ、歴史的建築のリノベーションに強みを持つ株式会社Plan・Do・Seeの手により、宿泊・レストラン・バンケットを備えた施設として新たな価値を創出します。

日本郵船 横浜タワー棟の外観デザインは、隣接する郵船ビルの歴史的意匠に調和するようにライトグレーを基調とし、低層部は、隣接する歴史的建築「横浜郵船ビル」の特徴的な角の意匠や屋階のリズム、コーニスラインの形状を継承し、調和のとれた外観デザインを採用しています。全体のデザインコンセプトは「海の風景と海岸通りの街並みをやわらかくつなぐグラデーション」とし、海側にはプロムナードを整備。ゆらぎを感じさせるデザインや明るい色調の舗装、波をモチーフにしたベンチなどを配置することで、水際線へと人々を自然に誘導し、賑わいと回遊性を高める空間づくりを目指しているとのことです。さらに、建物2層吹き抜けのピロティ空間やA-3地区には賑わい施設を設けた広場も整備されます。

防災対策面では、横浜市防災計画に基づき、災害発生時の迅速な復興を支える都市づくりを推進し、地震や津波への対応力向上に取り組んでいます。A-2地区では、津波・高潮を伴わない災害時に帰宅困難者が一時的に滞在できるスペースを建物1階に確保するとともに、水や食料、帰宅支援マップなどを備蓄する防災倉庫を整備。また、事業継続計画(BCP)に配慮し、浸水リスクのある部分には重要設備を設置しない設計とすることで、災害時にも建物の機能維持を図ります。

建築主は日本郵船株式会社、三菱地所株式会社、鹿島建設株式会社による特定目的会社の中区海岸通デベロップメント特定目的会社、設計はA-1地区が株式会社三菱地所、設計はB地区が株式会社石本建築事務所、施工はA-1地区が鹿島建設株式会社、A-2地区が岩田地崎建設株式会社、B地区が株式会社鴻池組です。着工はA-1地区が2024年5月1日、A-2地区が2025年5月7日、B地区が2023年4月1日、竣工はA-1地区が2027年1月29日、A-2地区が2026年秋、B地区が2025年1月15日となっています。

出典・引用元

日本郵船株式会社/株式会社Plan・Do・See横浜郵船ビルをホテルにコンバージョンする工事をスタート
日本郵船株式会社/三菱地所株式会社/鹿島建設株式会社「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)」新築着工
日本郵船株式会社 横浜の新ビル建設に向け特定目的会社を設立
日本郵船株式会社 横浜市中区海岸通り地区における都市再生特別措置法の規定に基づく都市計画の変更に関する提案のお知らせ
横浜市 都市再生緊急整備地域に指定されている海岸通り地区について都市再生特別措置法に基づく都市計画の変更が提案されました

過去の建設状況

→過去の建設状況


出典:日本郵船株式会社

概要

名称 A-1地区:日本郵船 横浜タワー棟
A-2地区:横浜郵船ビル
B地区:宇徳本社ビル
計画名 A地区:(仮称)横浜市中区海岸通計画
B地区:宇徳本社ビル計画
所在地 A-1地区:神奈川県横浜市中区海岸通3丁目9番4号
A-2地区:神奈川県横浜市中区海岸通三丁目9番1号
B地区:神奈川県横浜市中区海岸通4丁目24番、24番2、3、4
用途 A-1地区:事務所、展示場、飲食店舗、駐車場
A-2地区:ホテル等
A-3地区:ホテル付帯施設 等
B地区:事務所
階数 A-1地区:地上21階、地下1階、塔屋1階
A-2地区:地上4階
A-3地区:地上2階、塔屋1階
B地区:地上8階
高さ A-1地区:99.99m
A-2地区:約26m
A-3地区:約16m
B地区:39.80m
構造 A地区:鉄骨造、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
B地区:鉄骨造
基礎工法
客室数
敷地面積 A-1地区:4,944.21㎡
A-2地区:5,507.14㎡
A-3地区:約1,900㎡
B地区:1,539.71㎡
建築面積 A-1地区:3,610㎡
A-2地区:約2,500㎡
A-3地区:約500㎡
B地区:1,229.53㎡
延床面積 A-1地区:70,560㎡
A-2地区:7,163.25㎡
A-3地区:約1,200㎡
B地区:8,506.09㎡
着工 A-1地区:2024年5月1日
A-2地区:2025年5月7日
B地区:2023年4月1日
竣工 A-1地区:2027年1月29日
A-2地区:2026年秋
B地区:2025年1月15日
建築主 中区海岸通デベロップメント特定目的会社
(日本郵船株式会社、三菱地所株式会社、鹿島建設株式会社による特定目的会社)
ホテル運営:株式会社Plan・Do・See
設計 A-1地区:株式会社三菱地所設計
A-2地区:JPプロパティーズ株式会社
 内装デザイン:HBA / ハーシュ・ベドナー・アソシエイツ
 設備設計:株式会社総合設備コンサルタント
 構造設計:株式会社織本構造設計
A-3地区:ー
B地区:株式会社石本建築事務所
施工 A-1地区:鹿島建設株式会社
A-2地区:岩田地崎建設株式会社
A-3地区:ー
B地区:株式会社鴻池組
最寄駅 みなとみらい線「馬車道」駅
備考 当初計画:地上22階、地下2階、高さ約112m、延床面積約88,600㎡
 
 
 

位置図

標識

▼A地区

▼B地区

区域図

出典:横浜市

配置図

出典:横浜市

▼当初計画

出典:横浜市

立面図

出典:横浜市

断面図

出典:横浜市
出典:横浜市
出典:日本郵船株式会社

イメージパース

▼A地区

出典:日本郵船株式会社

▼A地区(当初計画)

出典:横浜市

▼B地区

出典:横浜市

施設構成・イメージ

出典:日本郵船株式会社

万国橋側から見た「外観」の完成予想パースです。

 

 

出典:日本郵船株式会社

「コーニスラインの形状の継承と調和」の完成予想パースです。

 

 

出典:日本郵船株式会社

「海岸通りから海側へ続くプロムナード」の完成予想パースです。

 

 

出典:日本郵船株式会社

「海側の水際線プロムナード」の完成予想パースです。

 

 

出典:日本郵船株式会社

「オフィス」の完成予想パースです。

 

 

出典:横浜市

「低層部分」の完成予想パースです。

 

 

出典:横浜市

「A-1地区」の完成予想パースです。

 

 

出典:横浜市

「A-3地区 広場」の完成予想パースです。

 

 

出典:横浜市

「A地区 プロムナード」の完成予想パースです。

 

 

2025年5月建設状況

日本郵船 横浜タワー棟/横浜郵船ビルの全景です。写真手前が保存・活用される横浜郵船ビル、写真奥に日本郵船 横浜タワー棟が建設されます。

 

 

A-1地区「日本郵船 横浜タワー棟」

西側から見た建設中の日本郵船 横浜タワー棟の様子です。

 

 

南側から見た建設中の日本郵船 横浜タワー棟の様子です。

 

 

北東側から見た建設中の日本郵船 横浜タワー棟の様子です。

 

 

北西側から見た建設中の日本郵船 横浜タワー棟の様子です。

 

 

建設が進む日本郵船 横浜タワー棟と北仲エリアからみなとみらい21にかけての超高層ビル群の様子です。

 

 

南側から見た建設中の(仮称)横浜市中区海岸通計画の全景です。

 

 

A-2地区「横浜郵船ビル」

A-2地区は、既存の「横浜郵船ビル」を用途転換して活用し、外観を保全しながらホテルへとコンバージョンされ、歴史的建築のリノベーションに強みを持つ株式会社Plan・Do・Seeの手により、宿泊・レストラン・バンケットを備えたホテルとなります。

 

 

「横浜郵船ビル」は日本郵船株式会社創立50周年を記念して建設され、竣工は1936年9月となっています。ファサードには、柱頭部分にアカンサスの葉を模した装飾を特徴とした16本のコリント式列柱が並ぶ点が特徴です。

 

 

南東側から見たA-2地区「横浜郵船ビル」の様子です。

 

 

北西側から見たA-2地区「横浜郵船ビル」の様子です。

 

 

A-3地区

ホテル付帯施設等が入る地上2階、高さ約16mの建築物が整備されるA-3地区の様子です。

 

 

B地区「宇徳本社ビル」

B地区には、地上8階、高さ39.80mの中層ビル「宇徳本社ビル」が建設されました。2025年3月31日に移転が完了し、業務を開始しています。

 

 

北西側から見た宇徳本社ビルの様子です。外観デザインは馬車道エリアの景観と調和するよう配慮されており、低層部にはテラコッタタイルを使用し、中層部は運河の水面に呼応する波型のカーテンウォールで構成されています。海側からは透明感を、馬車道側からは重厚感を感じられるようなデザインとなっています。

 

 

北側から見た宇徳本社ビルの様子です。

 

 

南西側から見た宇徳本社ビルの様子です。

 

 

宇徳本社ビルのエントランスの様子です。

 

 

社名板です。

 

 

万国橋通りからの賑わいを引き込むため、外壁をセットバックし、敷地の西側と北側に広場状の空間を設け、その空間に面して賑わい施設を配置しています。

 

 

1階には商業施設「サブウェイヨコハマ ベイサイド本店」が入っています。

 

 

北東側から見た宇徳本社ビルの様子です。

 

 

南東側から見た宇徳本社ビルの様子です。

最終更新日:2025年5月18日

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