日本郵船 横浜タワー棟は、神奈川県横浜市中区海岸通3丁目で建設中の地上21階、地下1階、高さ99.99mの超高層ビルです。立地は、神奈川県警察本部の西側に建つ「横浜郵船ビル」と「横浜ビル」、「日本郵船横浜海岸通倉庫」、「創造空間万国橋SOKO」跡地に位置しています。
施設構成は、事務所、展示場、飲食店舗、駐車場からなる地上21階、地下1階、高さ99.99mの「A-1地区」、ホテル等が入る既存の「横浜郵船ビル」を用途転換して保全・活用する地上7階、地下1階、高さ約26mの「A-2地区」、ホテル付帯施設 等からなる地上2階、高さ約16mの「A-3地区」、事務所が入る地上8階、高さ39.80mの「B地区」からなります。
B-2地区に建っている1936年9月竣工の「横浜郵船ビル」は、建物ファサードのコリント式列柱が特徴的なアメリカ古典主義様式を用いたデザインとなっており、横浜市景観計画で歴史的建造物に位置付けられています。横浜郵船ビル内部に入っていた日本郵船歴史博物館は、日本郵船 横浜タワー棟に移転・再整備がなされます。
日本郵船 横浜タワー棟の外観デザインは、隣接する郵船ビルの歴史的意匠に調和するようにライトグレーを基調とし、郵船ビルのコーニスラインを尊重した繊細なデザインの高層部と、歴史的衣装に呼応した低層部デザインとなります。また、建物2層吹き抜けのピロティ空間やA-3地区には賑わい施設を設けた広場も整備されます。
建築主は日本郵船株式会社、三菱地所株式会社、鹿島建設株式会社による特定目的会社の中区海岸通デベロップメント特定目的会社、設計はA-1地区が株式会社三菱地所、設計はB地区が株式会社石本建築事務所、施工はB地区が株式会社鴻池組です。着工はA地区が2024年4月1日、B地区が2023年4月1日、竣工はA地区が2027年1月29日、B地区が2025年1月15日となっています。
出典・引用元
・日本郵船株式会社 横浜の新ビル建設に向け特定目的会社を設立
・日本郵船株式会社 横浜市中区海岸通り地区における都市再生特別措置法の規定に基づく都市計画の変更に関する提案のお知らせ
・横浜市 都市再生緊急整備地域に指定されている海岸通り地区について都市再生特別措置法に基づく都市計画の変更が提案されました
過去の建設状況
→過去の建設状況
出典:横浜市
概要
名称 |
日本郵船 横浜タワー棟 |
計画名 |
A地区:(仮称)横浜市中区海岸通計画 B地区:宇徳本社ビル計画 |
所在地 |
A地区:神奈川県横浜市中区海岸通3丁目9番4号 B地区:神奈川県横浜市中区海岸通4丁目24番、24番2、3、4 |
用途 |
A-1地区:事務所、展示場、飲食店舗、駐車場 A-2地区:ホテル等 A-3地区:ホテル付帯施設 等 B地区:事務所 |
階数 |
A-1地区:地上21階、地下1階、塔屋1階 A-2地区:地上7階、地下1階 A-3地区:地上2階、塔屋1階 B地区:地上8階 |
高さ |
A-1地区:99.99m A-2地区:約26m A-3地区:約16m B地区:39.80m |
構造 |
A地区:鉄骨造、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 B地区:鉄骨造 |
基礎工法 |
ー |
客室数 |
ー |
敷地面積 |
A-1地区:4,944.21㎡ A-2地区:約3,650㎡ A-3地区:約1,900㎡ B地区:1,539.71㎡ |
建築面積 |
A-1地区:3,610㎡ A-2地区:約2,500㎡ A-3地区:約500㎡ B地区:1,229.53㎡ |
延床面積 |
A-1地区:70,560㎡ A-2地区:約7,400㎡ A-3地区:約1,200㎡ B地区:8,506.09㎡ |
着工 |
A地区:2024年4月1日 B地区:2023年4月1日 |
竣工 |
A地区:2027年1月29日 B地区:2025年1月15日 |
建築主 |
中区海岸通デベロップメント特定目的会社 (日本郵船株式会社、三菱地所株式会社、鹿島建設株式会社による特定目的会社) |
設計 |
A-1地区:株式会社三菱地所設計 A-2地区:ー A-3地区:ー B地区:株式会社石本建築事務所 |
施工 |
A-1地区:ー A-2地区:ー A-3地区:ー B地区:株式会社鴻池組 |
最寄駅 |
みなとみらい線「馬車道」駅 |
備考 |
当初計画:地上22階、地下2階、高さ約112m、延床面積約88,600㎡ |
位置図
標識
▼A地区
▼B地区
区域図
出典:横浜市
配置図
出典:横浜市
▼当初計画
出典:横浜市
立面図
出典:横浜市
断面図
出典:横浜市
出典:横浜市
イメージパース
▼A地区
出典:横浜市
▼B地区
出典:横浜市
施設構成・イメージ
出典:横浜市
「低層部分」の完成予想パースです。
出典:横浜市
「A-1地区」の完成予想パースです。
出典:横浜市
「A-3地区 広場」の完成予想パースです。
出典:横浜市
「A地区 プロムナード」の完成予想パースです。
2023年12月建設状況
(仮称)横浜市中区海岸通計画の全景です。写真手前が保存・活用される横浜郵船ビル、写真奥に日本郵船 横浜タワー棟が建設されます。
A-1地区「日本郵船 横浜タワー棟」
西側から見た建設中の日本郵船 横浜タワー棟の様子です。A-1地区は、地上21階、地下1階、高さ99.99mの超高層ビルとなります。
南側から見た建設中の日本郵船 横浜タワー棟の様子です。
A-2地区「横浜郵船ビル」
A-2地区は、既存の「横浜郵船ビル」を用途転換して保全・活用し、ホテル等が入る地上7階、地下1階、高さ約26mの低層棟となります。
「横浜郵船ビル」は日本郵船株式会社創立50周年を記念して建設され、竣工は1936年9月となっています。ファサードには、柱頭部分にアカンサスの葉を模した装飾を特徴とした16本のコリント式列柱が並ぶ点が特徴です。
コリント式列柱が迫力ある歴史的建造物です。
エントランス部分には、NIPPON YUSEN KAISHAのロゴもあり、重厚な扉がレトロな雰囲気を醸し出しています。
北西側から見たA-2地区「横浜郵船ビル」の様子です。
A-3地区
ホテル付帯施設等が入る地上2階、高さ約16mの建築物が整備されるA-3地区の様子です。
B地区「宇徳本社ビル」
B地区には、地上8階、高さ39.80mの中層ビル「宇徳本社ビル」が建設されます。
B地区「宇徳本社ビル」の標識です。
最終更新日:2024年1月24日