Torch Tower(トーチタワー)は、東京都千代田区大手町二丁目で建設中の地上62階、地下4階、高さ385mの超高層ビルです。立地は、JR「東京」駅日本橋口北側、南側を永代通り、西側を江戸通り及びJR線高架、北側を日本橋川、東側を外堀通りに囲まれた場所に建っていた「日本ビルヂング」や「朝日生命大手町ビル」、「大和呉服橋ビル」、「JXビル」の跡地で開発が進む「TOKYO TORCH(東京トーチ)」のうち、南西側に位置しています。日本一高い超高層ビルとして建設されています。
街区の更新と一体的に、下水施設、変電所、都市計画駐車場などの広域的な都市基盤の再構築を行われるほか、東京駅や日本橋など周辺地区を結ぶ地下歩行者ネットワークや地下交通結節空間、常盤橋公園の再整備と連動した大規模広場の整備も進めることが目的とされています。さらに、「東京国際金融センター」構想の実現に資するビジネス交流拠点の整備や、国際都市・東京の魅力を高める都市観光施設の導入が計画されています。また、災害時の復旧活動の拠点となる広場や帰宅困難者の一時滞在施設を整備するほか、自立・分散型エネルギーの導入、水の自立化、省エネルギー化による環境負荷の低減も図られます。
施設構成は、地下4階~地下2階に駐車場、地下1階~地上6階に商業施設、3階~6階にエンタメホール、7階~52階に事務所、53階~58階にウルトララグジュアリーホテル、59階~60階にラグジュアリーレジデンス、61階~屋上に展望施設となります。基準階約2,000坪のオフィスを中心に、大規模商業施設や約2,000席級のホール、ホテル、住宅、展望施設など多彩な都市機能を備えます。低層部分には空中散歩道や屋上庭園などの緑豊かな屋外空間を設け、街区中央の大規模広場「TOKYO TORCH Park」と一体的につながる計画です。
建築主は三菱地所株式会社 関係権利者に三菱地所株式会社、東京都下水道局、株式会社大和証券グループ、株式会社三越伊勢丹、東京電力パワーグリッド株式会社、有限会社大手町開発、独立行政法人都市再生機構、常盤橋インベストメント特定目的会社、TOKYO390特定目的会社 他、ホテル運営はDorchester Collection(ドーチェスター・コレクション) 、設計は株式会社三菱地所設計、施工はB棟が清水建設株式会社です。着工は2023年9月27日、竣工は2028年5月となっています。
→TOKYO TORCH(東京トーチ)
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称
Torch Tower(トーチタワー)
計画名
東京駅前常盤橋プロジェクト B棟/大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業 B棟
所在地
東京都千代田区大手町二丁目8番1他、東京都中央区八重洲一丁目2番1他
用途
事務所、賃貸住宅、ホール、ホテル、店舗、駐車場等
階数
地上62階、地下4階
高さ
385m
構造
鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 外殻ブレース制振構造+低層ダイヤグリッド構造
基礎工法
直接基礎、杭基礎(一部併用) 花びら拡底杭(Shimzハイブリッド逆打ち工法)
総戸数
約50戸
客室数
110室
敷地面積
街区全体:31,400㎡
建築面積
13,200㎡
延床面積
約553,000㎡
着工
2023年9月 起工式:2023年9月27日 既存建築物解体着手:2022年10月1日
竣工
2028年5月
建築主
三菱地所株式会社 ホテル運営:Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)
設計
株式会社三菱地所設計 頂部デザインアドバイザー:株式会社藤本壮介建築設計事務所(藤本壮介氏) 低層部デザインアドバイザー:有限会社永山祐子建築設計(永山祐子氏) 広場デザインアドバイザー:Fd Landscape(福岡孝則氏)
施工
清水建設株式会社
最寄駅
JR、東京メトロ「東京」駅、東京メトロ、都営地下鉄「日本橋」駅、東京メトロ、都営地下鉄「大手町」駅、東京メトロ「三越前」駅
備考
▼施設構成 地下4階~地下2階:駐車場 地下1階~地上6階:商業施設 3階~6階:エンタメホール 7階~52階:オフィス 53階~58階:ウルトララグジュアリーホテル 59階~60階:ラグジュアリーレジデンス(賃貸レジデンス) 61階~屋上:展望施設
位置図
標識
▼解体工事のお知らせ
区域図
配置図
立面図
イメージパース
▼当初計画(頂部デザイン変更時)
▼当初計画(計画発表時)
2026年10月建設状況
東京駅丸の内南口側から見た建設中のTorch Tower(トーチタワー)の夜景です。
東京駅丸の内南口側から見た建設中のTorch Tower(トーチタワー)の様子です。
南西側から見た様子です。
TOKYO TORCHは、「世界が目指す灯りへ」「人生を輝かせる灯りへ」「共につなぐ灯りへ」という3つのMissionを掲げ、東京・常盤橋から世界に向けた新しい都市の在り方を提示しています。日本の玄関口として国際的な都市観光の中心を目指し、人生100年時代にふさわしい多様な体験を提供。さらに、地域・世代・世界をつなぐ交流によって、新しい未来を創出することを目指しているとのことです。
Torch Tower(トーチタワー)の延床面積は都市計画の変更に伴い、49万㎡から54万4,000㎡に規模が拡大されており、日本橋エリアの首都高速道路地下化、八重洲地区再開発による地下ネットワーク化などに伴い、容積率の最高限度が従来の1,760%から1,860%に変更となりました。また、階数も当初の地上61階から地上63階に拡大しましたが、着工時点では地上62階、高さ385m、延床面積約55万3,000㎡に修正されています。
建築デザイン面では、三菱地所設計の松田貢治氏を中心とした「TOKYO TORCH設計室」が全体デザインを統括し、藤本壮介氏がTorch Tower頂部、永山祐子氏が低層部、福岡孝則氏が広場のデザインを担当しています。また、地方自治体との連携を通じ、日本各地の文化や魅力を東京駅前から世界へ発信。茨城県つくば市のブランド芝、新潟県小千谷市の錦鯉の池、佐渡市の金鉱石展示、福島県の「巨大赤べこ」など、多彩な取り組みを展開しています。
環境負荷低減への更なる取組のイメージ図です。発電効率の良い大規模CGSの活用や・搬送エネルギー削減の為、高層エリアへのサブプラントの設置が行われます。また、超高層建物の持つエネルギーポテンシャルを活用した発電システムの構築(太陽光・水力・風力)を行うほか、具体例では超高層ビルの高低差を活用した水力発電が挙げられています。
環境性能面では、米国グリーンビルディング協会 USGBC ®が運営する「 LEED ® Leadership in Energy & Environmental Design 認証 」の 新築を対象とした「LEED BD+C CS Core & Shell」において、ゴールドランクの予備認証を取得しています。更に事務所用途において、人々の健康やウェルネスに着目した国際 WELLビルディング協会( IWBI )が運営する「WELL Building Standard ™ WELL 認証)」の予備認証も取得しています。また、竣工後はゴールド認証を取得する見込みとされています。
構造面では、「外殻制振構造(Damped braced tube)」を採用しています。これは、建物外周に斜め部材を配置し、全体を一本のチューブ状の剛構造体として形成することで、高い耐震性と剛性を実現する構造です。低層部(1〜9階)には「ダイヤグリッド架構」と呼ばれる三角形のフレームを導入し、斜め鉄骨柱と梁の組み合わせによって地震時の揺れを抑制します。
南西側から見上げた様子です。
南西側から見た様子です。
南西側から見た高層部分の様子です。
南西側から見上げたTorch Tower(トーチタワー)と丸の内エリアから日本橋エリアにかけての超高層ビル群の様子です。
南西側から見た様子です。
南側から見た様子です。
南東側から見た様子です。
南側から見た高層部分の様子です。
南側から見た低層部分の様子です。
TOKYO TORCH Park
「TOKYO TORCH Park」は、“日本を明るく、元気にするまち”を象徴する、東京駅前に広がる約7,000㎡の大規模広場です。2028年3月末の完成を予定しており、街区中央に位置するこの広場は、自然との調和を意識したデザインで構成されています。名称は、親水空間をはじめとした自然との共生を重視する広場の特徴と、隣接する常盤橋公園との親和性を踏まえて、「TOKYO TORCH Park」と名付けられました。
TOKYO TORCH Parkには、呉服橋交差点地下通路により繋がる日本橋川沿いエリアとも連携して、地下結節空間を設けるものとされています。また、大規模広場の地下には都市計画駐車場や変電所も設けられます。更に、大規模広場「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」には視覚的な情報発信をするために外壁と一体となった大型ビジョンの設置も行われます。
TOKYO TORCH (東京トーチ) の街区中央に設けられる大規模広場「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」の完成予想パースです。金属のシャープさとガラスのクールさが際立つA棟とは真逆に、湾曲した外壁や庇、温かみあるアースカラーを採用した外観が特徴のB棟とのコントラストが印象的な都市空間となります。
オフィス
7階~52階にはオフィスが入り、基準階約2,000坪のフロアプレートとなります。
大規模ホール/商業ゾーン
大規模ホール/商業ゾーンは、都心型MICE拠点としての機能を担い、賑わいと国際的な交流を創出する空間として整備されます。3階から6階には、約2,000席を備えた大規模ホールが設けられ、現代の芝居小屋をモチーフにしたデザインが採用されます。このホールは、「TOKYO TORCH Park(東京トーチパーク)」と連動したコンテンツ展開により、屋内外を一体としたダイナミックなイベントや文化発信の場として機能します。
また、地下1階から地上6階にかけては、多様な店舗が集積する商業ゾーンが展開され、来訪者の日常利用から観光ニーズまで幅広く対応します。さらに、銭湯発祥の地ともされる常盤橋の歴史を踏まえた温浴施設「常盤湯」も一部に整備されるほか、広場の一角には横丁空間の整備も予定されており、地域文化と現代の都市生活を融合させた新たな賑わいの創出が図られます。加えて、観光先進国の実現に向けた国際級ホテルや、多機能なツーリストラウンジの整備も行われ、日本の玄関口としての機能強化が進められます。
ウルトララグジュアリーホテル/SKY HILL
TOKYO TORCH Torch Tower(東京トーチトーチタワー)の53階から58階には、延べ約21,400㎡にわたって、Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)によるウルトララグジュアリーホテルが入居します。
客室数は全110室を予定しており、53階から55階にはホテルロビー階「SKY HILL(スカイヒル)」が設けられます。付帯施設としては、オールデイダイニングやスペシャリティレストラン、フィットネスジム、スパ、プールなどを備え、上質な滞在体験を提供します。さらに、62階および屋上階には、屋外空間を併設した展望施設も整備される予定です。
Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)は、ロンドンやパリ、ミラノ、ローマ、ロサンゼルスで9カ所のホテルを運営しており、地域の文化や歴史に根差した強い個性と世界最上級のホスピタリティが特徴となっています。
北東側から見た様子です。
北東側から見た建設中のTorch Tower(トーチタワー)と八重洲エリアの超高層ビル群の様子です。
北側から見た様子です。
北西側から見た様子です。
北側低層基壇部の鉄骨建て方も着手されており、9基目のタワークレーンが姿を現しています。
呉服橋交差点地下通路
呉服橋交差点地下通路は、東京駅周辺の回遊性を飛躍的に向上させる重要な都市インフラとして整備されます。この地下通路は、「大手町・丸の内・有楽町地区」と「日本橋・八重洲地区」にそれぞれ整備されている地下歩行者ネットワークを結節するもので、東京駅周辺をシームレスに移動できる広域的な歩行者動線の形成を目的としています。
また、地上の歩行者交通の一部を地下へ転換することで、呉服橋交差点における自動車交通の負荷軽減も図られます。さらに、呉服橋交差点地下通路は東京駅・地下鉄大手町駅と地下鉄日本橋駅を接続する地下通路の一部区間に位置付けられており、上位計画と連携した広域地下ネットワークの一翼を担います。今後は、街区間の連携による地下歩行者ネットワークの拡充により、既存の地下鉄コンコースにおける混雑緩和にも寄与することが期待されています。
常盤橋公園
日本橋川に面した「常盤橋公園」は、史跡をいかした緑豊かな公園として再整備されます。また、首都高地下化の実現に向けた協力として、常盤橋換気所が改築されます。
整備が進む常盤橋公園の様子です。
出典・引用元 ・TOKYO TORCHの公式ウェブサイト ・内閣府 資料1 都市再生特別地区(大手町地区(D-1街区))都市計画(素案)の概要 ・三菱地所株式会社 世界に誇る日本の新たなランドマーク「TOKYO TORCH」「Torch Tower」 新築工事着工
最終更新日:2026年10月19日