ザ・ランドマーク名古屋栄は、愛知県名古屋市中区錦三丁目で建設中の地上41階、地下4階、高さ211.700mの超高層ビルです。
立地は、広小路通、大津通、錦通、久屋大通に囲まれた栄交差点北東側の栄角地(栄広場)と錦三丁目ビル等の跡地に位置しています。名古屋市の容積率緩和制度である「名古屋駅・伏見・栄地区都市機能誘導制度」のうち指定容積率1,300%のエリアに建設されており、名古屋市高級ホテル立地促進補助金制度の適用の認定も行われています。また、栄エリアでは最高層かつ初の高さ200m超えの超高層ビルとなり、高さ180mの中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)よりも高い超高層ビルとなります。
施設構成は、地下4階~地下3階に駐車場、機械式駐車室、機械室、地下2階~地上4階にパルコが所有し運営する高級商業施設、5階~9階にシネマコンプレックス「TOHOシネマズ」、10階~11階にホテル付帯施設、12階~30階にオフィス、31階~41階にホテル「コンラッド名古屋」となります。
環境性能面では、名古屋市建築物環境配慮制度 (CASBEE名古屋)においてSランク取得予定、敷地内での緑化面積を20%以上確保し、屋上広場の緑化等により、ヒートアイランド現象の緩和に寄与するほか、建物内に地域冷暖房を導入し、エネルギーロスを最小化、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)と連携し、省エネルギー化を実現するものとされています。
建築主は三菱地所株式会社、株式会社パルコ、日本郵政不動産株式会社、明治安田生命保険相互会社、株式会社中日新聞社、ホテル運営はヒルトン、設計は株式会社三菱地所設計、株式会社竹中工務店、コンストラクションマネジメントは株式会社三菱地所設計、施工は株式会社竹中工務店です。
既存建築物である錦三丁目ビルの解体着手は2022年1月5日、既存建築物解体完了が2022年4月28日、起工式は2022年6月13日、栄広場の市民利用終了が2022年6月26日、着工は2022年7月1日、竣工は2026年3月となっています。
出典・引用元
・三菱地所株式会社/株式会社パルコ/日本郵政不動産株式会社/明治安田生命保険相互会社/株式会社中日新聞社 「(仮称)錦三丁目25番街区計画」の建物名称を 「ザ・ランドマーク名古屋栄」に決定 ~名古屋の新たなシンボルタワーが栄に誕生~
・三菱地所株式会社/株式会社パルコ/日本郵政不動産株式会社/明治安田生命保険相互会社/株式会社中日新聞社「(仮称)錦三丁目25番街区計画」着工
・三菱地所株式会社/ヒルトン ~ヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」が名古屋に初進出~名古屋・栄に「コンラッド名古屋」2026年開業予定
・三菱地所株式会社 三菱地所オフィス情報 ザ・ランドマーク名古屋栄
・三菱地所株式会社 (仮称)錦三丁目25番街区計画/世界と人とまちをつむぐ価値創造拠点
・名古屋市 錦三丁目25番街区市有地等活用事業の事業候補者決定について
・名古屋市 (仮称)錦三丁目25番街区計画(令和4年1月19日提出) 出店概要書
過去の建設状況
→過去の建設状況
出典:三菱地所株式会社
概要
名称 |
ザ・ランドマーク名古屋栄 ホテル名:コンラッド名古屋 |
計画名 |
錦三丁目25番街区市有地等活用事業/(仮称)錦三丁目25番街区計画 |
所在地 |
愛知県名古屋市中区錦三丁目2501番1、2、2514番 |
用途 |
事務所、ホテル、映画館、店舗、駐車場 |
階数 |
地上41階、地下4階、塔屋1階 |
高さ |
211.70m |
構造 |
鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 制振構造 |
基礎工法 |
ー |
敷地面積 |
4,866.40㎡ 標識:4,866.40㎡ |
建築面積 |
標識:4,620.07㎡ |
延床面積 |
109,694.20㎡ 標識:109,679.74㎡ |
着工 |
2022年7月1日 解体着手:2022年1月5日/起工式:2022年6月13日 |
竣工 |
2026年3月 |
建築主 |
三菱地所株式会社、株式会社パルコ、日本郵政不動産株式会社、明治安田生命保険相互会社、株式会社中日新聞社 ホテル運営:ヒルトン |
設計 |
株式会社三菱地所設計、株式会社竹中工務店 コンストラクションマネジメント:株式会社三菱地所設計 |
施工 |
株式会社竹中工務店 |
最寄駅 |
名古屋市営地下鉄東山線、名城線「栄」駅、名鉄瀬戸線「栄町」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下4階~地下3階:駐車場、機械式駐車室、機械室 地下2階~地上4階:高級商業施設(運営:株式会社パルコ) 5階~9階:シネマコンプレックス「TOHOシネマズ」 10階~11階:ホテル付帯施設 12階~30階:オフィス 31階~41階:ホテル「コンラッド名古屋」 |
位置図
標識
配置図
出典:名古屋市
断面図
出典:三菱地所株式会社
イメージパース
▼当初計画(2020年5月時点)
出典:名古屋市
▼当初計画(2022年2月時点)
出典:三菱地所株式会社
施設構成・イメージ
出典:三菱地所株式会社
「久屋大通南側からの外観」の完成予想パースです。左側がザ・ランドマーク名古屋栄、右側が中日ビルです。
出典:三菱地所株式会社
ザ・ランドマーク名古屋栄の夜景イメージパースです。
地上・地下ネットワーク整備
出典:三菱地所株式会社
大同特殊鋼Phenixスクエア(クリスタル広場)をはじめ、名古屋市営地下鉄東山線・名城線「栄」駅と地下で直結しているほか、名鉄瀬戸線「栄町」駅、地下鉄桜通線・名城線「久屋大通」駅とも地下で接続されています。
また、久屋大通、広小路通、錦通、大津通の4つの大通りに囲まれた立地特性を活かし、地下鉄各路線や地下街との接続性を高めるアプローチを整備。建物内には複数のエスカレーターやエレベーターを配置することで、地下と地上をバリアフリーで自由に行き来できる快適な歩行空間を実現しています。
高級商業施設(パルコ)
出典:三菱地所株式会社
商業施設は、パルコによる高級感あふれる新たな施設として展開されます。全体を「舞台」に見立て、地上1~3階のファサード部分では、まるで舞台の幕が上がる瞬間のような演出が施されており、訪れる人々にとって感性に響く豊かな体験を提供することを目指しています。
シネマコンプレックス(TOHOシネマズ)
出典:三菱地所株式会社
シネマコンプレックスは、栄エリア初となる施設で、TOHOシネマズが運営を担当します。国内外の映画作品に加え、コンサートや演劇、スポーツのライブビューイング(生中継)など、多様な非映画コンテンツも上映される予定です。また、このシネマコンプレックスは屋上広場にも面しており、開放的な空間との一体感も魅力のひとつです。
屋上広場
出典:三菱地所株式会社
屋上広場は、低層部4階・5階にそれぞれ整備され、商業施設やシネコンロビーに隣接しています。ショッピングや映画鑑賞の合間に、久屋大通公園の眺望を楽しみながらくつろげる、憩いの空間として活用されます。
オフィス
出典:三菱地所株式会社
オフィスは、床面積1,576.27㎡(476.82坪)、床荷重500kg/㎡(重荷重対応エリアは800kg/㎡)、天井高2,800mm、コンセント容量60VA/㎡という高スペックを備えています。付帯施設として、12階には3層吹き抜けのスカイロビーが設けられるほか、13階および14階には、コワーキングスペースやカンファレンスルーム、ライブラリー、プライベートワーク機能など、新たなビジネスの創発を支援する多様な機能が整備されます。
ホテル「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」
出典:三菱地所株式会社
ホテルには、米ヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」が進出します。31階から41階にかけて、スイートルーム29室を含む全170室の客室が設けられ、客室面積は約50㎡と、名古屋地区では最大級の広さを誇ります。
出典:三菱地所株式会社
付帯施設としては、31階にレセプションロビーおよびオールデイダイニングを備えた料飲施設、32階にスパ・プール・ジム、40階にはルーフトップバーが設置される予定です。さらに、10階および11階には、国際的なMICE(会議・研修・報奨旅行・展示会)に対応可能なボールルームや会議室などが整備されます。
2025年7月建設状況
南東側から見上げた建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。撮影時は、上棟しており、外装も頂部に達していました。残りは低層部分の施工や内装工事が進められます。
南東側から見た建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
南東側から見た建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄の高層部分の様子です。最上部まで外装材の設置も行われ、頂部には「CONRAD」ロゴが取り付けられました。
南東側から見た建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄の低層基壇部の様子です。
低層基壇部には、「TOHO CINEMAS」と「IMAX」のロゴが取り付けられています。
北東側から見た建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
北西側から見た建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
南西側から見た建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
南西側から見た建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄の頂部の様子です。
西側から見た建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
西側から見た建設中の見たザ・ランドマーク名古屋栄と栄トリッドスクエア、中日ビルの様子です。栄エリアも急激に超高層化が進んできています。
最終更新日:2025年7月6日