ザ・ランドマーク名古屋栄は、愛知県名古屋市中区錦三丁目で建設中の地上41階、地下4階、高さ211.700mの超高層ビルです。
立地は、広小路通、大津通、錦通、久屋大通に囲まれた栄交差点北東側の栄角地(栄広場)と錦三丁目ビル等の跡地に位置しています。名古屋市の容積率緩和制度である「名古屋駅・伏見・栄地区都市機能誘導制度」のうち指定容積率1,300%のエリアに建設されており、名古屋市高級ホテル立地促進補助金制度の適用の認定も行われています。また、栄エリアでは最高層かつ初の高さ200m超えの超高層ビルとなり、高さ180mの中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)よりも高い超高層ビルとなります。
施設構成は、地下4階~地下3階に駐車場、機械式駐車室、機械室、地下2階~地上4階にパルコが所有し運営する高級商業施設、5階~9階にシネマコンプレックス「TOHOシネマズ」、10階~11階にホテル付帯施設、12階~30階にオフィス、31階~41階にホテル「コンラッド名古屋」となります。
商業施設は、パルコによる高級感のある新たな商業施設が展開され、全体を舞台と見立て、地上1~3階におけるファサード部分は舞台の幕があがる様子を表現しており、演劇の幕開けと同様に訪れた方々の感性に響く豊かな体験を提供するものとされています。
シネマコンプレックスは、栄エリア初のシネマコンプレックスとなり、TOHOシネマズによる運営、国内外の映画コンテンツのほか、コンサートや演劇、スポーツのライブビューイング(生中継)などの非映画コンテンツの上映がなされます。また、シネマコンプレックスは屋上広場にも面しています。
オフィスは、床面積が1,576.27㎡ (476.82坪)、床荷重が500kg/㎡(HDZ(重荷重対応) 800kg/㎡)、天井高が2,800mm、コンセント容量が60VA/㎡となります。付帯施設には12階に3層吹き抜けのスカイロビーが設けられるほか、13階、14階には、新たなビジネスの創発を目的に、コワーキング、カンファレンス、ライブラリー、プライベートワーキング機能等も整備されます。
ホテルは、米ヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」が進出します。31~41階にスイートルーム29室を含む計170室の客室が入り、客室面積は約50㎡と名古屋地区で最大級の広さとなります。ホテル付帯施設には、31階にレセプションロビーや料飲施設であるオールデイダイニング、32階にスパ・プールとジム、40階にルーフトップバーが設けられるほか、10階、11階には国際MICEに対応したボールルーム、会議室等が入ります。
環境性能面では、名古屋市建築物環境配慮制度 (CASBEE名古屋)においてSランク取得予定、敷地内での緑化面積を20%以上確保し、屋上広場の緑化等により、ヒートアイランド現象の緩和に寄与するほか、建物内に地域冷暖房を導入し、エネルギーロスを最小化、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)と連携し、省エネルギー化を実現するものとされています。
建築主は三菱地所株式会社、株式会社パルコ、日本郵政不動産株式会社、明治安田生命保険相互会社、株式会社中日新聞社、ホテル運営はヒルトン、設計は株式会社三菱地所設計、株式会社竹中工務店、コンストラクションマネジメントは株式会社三菱地所設計、施工は株式会社竹中工務店です。
既存建築物である錦三丁目ビルの解体着手は2022年1月5日、既存建築物解体完了が2022年4月28日、起工式は2022年6月13日、栄広場の市民利用終了が2022年6月26日、着工は2022年7月1日、竣工は2026年3月となっています。
出典・引用元
・三菱地所株式会社/株式会社パルコ/日本郵政不動産株式会社/明治安田生命保険相互会社/株式会社中日新聞社 「(仮称)錦三丁目25番街区計画」の建物名称を 「ザ・ランドマーク名古屋栄」に決定 ~名古屋の新たなシンボルタワーが栄に誕生~
・三菱地所株式会社/株式会社パルコ/日本郵政不動産株式会社/明治安田生命保険相互会社/株式会社中日新聞社「(仮称)錦三丁目25番街区計画」着工
・三菱地所株式会社/ヒルトン ~ヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」が名古屋に初進出~名古屋・栄に「コンラッド名古屋」2026年開業予定
・三菱地所株式会社 三菱地所オフィス情報 (仮称)錦三丁目25番街区計画
・三菱地所株式会社 (仮称)錦三丁目25番街区計画/世界と人とまちをつむぐ価値創造拠点
・名古屋市 錦三丁目25番街区市有地等活用事業の事業候補者決定について
・名古屋市 (仮称)錦三丁目25番街区計画(令和4年1月19日提出) 出店概要書
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称 |
ザ・ランドマーク名古屋栄 ホテル名:コンラッド名古屋 |
計画名 |
錦三丁目25番街区市有地等活用事業/(仮称)錦三丁目25番街区計画 |
所在地 |
愛知県名古屋市中区錦三丁目2501番1、2、2514番 |
用途 |
事務所、ホテル、映画館、店舗、駐車場 |
階数 |
地上41階、地下4階、塔屋1階 |
高さ |
211.70m |
構造 |
鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 制振構造 |
基礎工法 |
ー |
敷地面積 |
4,866.40㎡ 標識:4,866.40㎡ |
建築面積 |
標識:4,620.07㎡ |
延床面積 |
109,694.20㎡ 標識:109,679.74㎡ |
着工 |
2022年7月1日 解体着手:2022年1月5日/起工式:2022年6月13日 |
竣工 |
2026年3月 |
建築主 |
三菱地所株式会社、株式会社パルコ、日本郵政不動産株式会社、明治安田生命保険相互会社、株式会社中日新聞社 ホテル運営:ヒルトン |
設計 |
株式会社三菱地所設計、株式会社竹中工務店 コンストラクションマネジメント:株式会社三菱地所設計 |
施工 |
株式会社竹中工務店 |
最寄駅 |
名古屋市営地下鉄東山線、名城線「栄」駅、名鉄瀬戸線「栄町」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下4階~地下3階:駐車場、機械式駐車室、機械室 地下2階~地上4階:高級商業施設(運営:株式会社パルコ) 5階~9階:シネマコンプレックス「TOHOシネマズ」 10階~11階:ホテル付帯施設 12階~30階:オフィス 31階~41階:ホテル「コンラッド名古屋」 |
位置図
標識
配置図
断面図
イメージパース
▼当初計画(2020年5月時点)
▼当初計画(2022年2月時点)
施設構成・イメージ
「久屋大通南側からの外観」の完成予想パースです。左側がザ・ランドマーク名古屋栄、右側が中日ビルです。
ザ・ランドマーク名古屋栄の夜景イメージパースです。
「1階エントランス」の完成予想パースです。
「低層部4、5 階の屋上」の完成予想パースです。
「40階 ホテルルーフトップバーからの眺望イメージ」のイメージパースです。
コンラッド名古屋に入る「オールデイダイニング」の完成予想パースです。
「シネマコンプレックス」のイメージです。
「スカイロビー」の完成予想パースです。
「地下鉄・地下街との接続イメージ」です。名古屋市営地下鉄東山線、名城線「栄」駅と地下直結するほか、名鉄瀬戸線「栄町」駅や名古屋市営地下鉄桜通線、名城線「久屋大通」駅とも地下直結します。
2024年8月建設状況
南東側から見た建設中のザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。撮影時は18階の鉄骨建方が進められていました。
南東側から見上げた建設中のザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
南東側から見た建設中のザ・ランドマーク名古屋栄の低層部分の様子です。
南西側から見た建設中のザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
北西側から見た建設中のザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
北西側から見た建設中のザ・ランドマーク名古屋栄の低層部分の様子です。
特徴的な形状をしたカーテンウオールの設置も遂に始まりました。
北東側から見た建設中のザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
撮影時はタワークレーンがクライミングしていました。
中日ビル屋上広場から見た建設中のザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
敷地が狭いため、低層基壇部は後施工となっており、作業用の構台とクローラークレーンが配置されていました。
中日ビルと建設中のザ・ランドマーク名古屋栄の様子です。
Hisaya-odori Parkから見ると、中部電力 MIRAI TOWERの両側に超高層ビルが建つことになります。
最終更新日:2024年8月15日