築地地区まちづくり事業(築地市場跡地再開発)は、東京都中央区築地五丁目及び築地六丁目各地内に建設されるスタジアムと複数棟の超高層ビル・超高層ホテル・タワーマンションから構成される大規模複合施設です。立地は、新橋・汐留エリアの東側、南西側に浜離宮恩賜庭園、南東側に隅田川、北東側に晴海通り、北西側に新大橋通りに囲まれた場所に建っていた「築地市場」跡地に位置しています。
施設構成は、①大規模集客・交流施設、②ホテル棟、③ホテル棟、④レジデンス棟、⑤オフィス・レジデンス棟、⑥ライフサイエンス・商業複合棟、⑦オフィス棟、⑧舟運・シアターホール複合棟、⑨MICE・ホテル・レジデンス棟となります。
事業者提案では、多彩なスポーツ・文化・芸術イベント、大規模展示を開催可能な収容人数約5万人の全天候・超多機能型施設(スタジアム)の整備により、都心部において世界選手権をはじめとした各種スポーツ大会、コンサート、大規模展示会等の開催を図り、ラウンジやスイートルーム、貴賓室等のホスピタリティエリアの導入やイベント時以外はコンコースの一部を開放し、ウォーキング・ジョギング等、多くの人がコミュニティスペースとして活用することも想定されています。
また、1,200人規模のボールルーム等を中心に、エリア内の各機能を活用することで国際学会から数万人規模のイベントまで対応可能な、築地にふさわしい会議・催しを開催するMICE施設の整備が行われます。更に大規模集客・交流施設や観光利用の舟運ネットワークやナイトクルーズに加えて、浜離宮恩賜庭園や築地場外市場といった魅力ある周辺資源等のユニークベニューにより、築地ならではのアフターMICEを提供するものとされています。
他にも歴史ある「食」を堪能できるにぎわいの空間の整備、収容人数約1,200人の築地らしい文化・芸術を発信する水辺に開かれたシアターホーの整備、近接する医療機関等と連携したライフサイエンス分野のイノベーションを生み出す拠点整備、広場や水辺空間の整備や都心部・臨海地域地下鉄新駅、バス、自動運転車等の陸上交通機能が乗り入れる交通広場のほか、舟運利便施設や空飛ぶクルマのポートといった陸・海・空の広域交通結節点の整備も掲げられています。
環境対策面では、街区全体で省エネルギー化を図りながら、先行にぎわいの創出時からまちづくりの全ての段階でCO2排出実質ゼロを実現するほか、隅田川の河川水熱を利用した熱供給施設を設けるなど、再生可能・未利用エネルギーの活用による省エネを推進、夏の卓越風を通す「風の道」をつくる配置・デザインの採用、大規模な緑化により緑被率40%を確保、国産木材活用による自然との共生と炭素固定の促進などがなされます。
事業者は三井不動産株式会社(代表企業)、トヨタ不動産株式会社、株式会社読売新聞グループ本社、鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、大成建設株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社日建設計、パシフィックコンサルタンツ株式会社、株式会社朝日新聞社、トヨタ自動車株式会社から構成される「ONE PARK × ONE TOWN」、設計は株式会社日建設計、パシフィックコンサルタンツ株式会社、建設は鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、大成建設株式会社、株式会社竹中工務店です。着工は先行にぎわい施設着手が2025年度、竣工は第一期建築工事が2032年度、第二期建築工事が2038年度となっています。
出典・引用元
概要
名称 | 築地地区まちづくり事業(築地市場跡地再開発) |
計画名 | 築地地区まちづくり事業(築地市場跡地再開発) |
所在地 | 東京都中央区築地五丁目及び築地六丁目各地内 |
用途 | 大規模集客・交流施設(スタジアム)、ホテル、オフィス、レジデンス、MICE施設、商業施設 等 |
階数 | ①大規模集客・交流施設:ー ②ホテル棟:ー ③ホテル棟:ー ④レジデンス棟:ー ⑤オフィス・レジデンス棟:ー ⑥ライフサイエンス・商業複合棟:ー ⑦オフィス棟:ー ⑧舟運・シアターホール複合棟:ー ⑨MICE・ホテル・レジデンス棟:ー |
高さ | 航空法の高さ制限:約210m~約220m |
構造 | ー |
基礎工法 | ー |
総戸数 | ー |
客室数 | ー |
敷地面積 | 194,679.11㎡ |
建築面積 | ー |
延床面積 | 約1,170,000㎡ |
着工 | 先行にぎわい施設:2025年度 |
竣工 | 第一期建築工事:2032年度 第二期建築工事:2038年度 |
建築主 | ONE PARK × ONE TOWN 構成員:三井不動産株式会社(代表企業)、トヨタ不動産株式会社、株式会社読売新聞グループ本社、鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、大成建設株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社日建設計、パシフィックコンサルタンツ株式会社、株式会社朝日新聞社(協力企業)、トヨタ自動車株式会社(協力企業) |
設計 | 株式会社日建設計、パシフィックコンサルタンツ株式会社 |
施工 | 鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、大成建設株式会社、株式会社竹中工務店 |
最寄駅 | 都営大江戸線「築地市場」駅、東京メトロ日比谷線「築地」駅、JR、東京メトロ、都営地下鉄、ゆりかもめ「新橋」駅、ゆりかもめ、都営地下鉄「汐留」駅 |
備考 | ー |
位置図
区域図
再開発フロー
施設構成・イメージ
「築地地区まちづくり事業の施設構成」イメージパースです。
「都民の主体的な活動の舞台となる広場・緑」の完成予想パースです。
「舟運利便施設・にぎわい・緑の立体的な連続」の完成予想パースです。
「築地地区まちづくり事業の景観」の完成予想パースです。
「水辺空間」の完成予想パースです。
「広域交通結節点」の完成予想パースです。
「築地川沿いの船着場」の完成予想パースです。
「自動運転車」のイメージパースです。
「大規模集客・交流施設(全天候・超多機能型スタジアム)」の完成予想パースです。
「大規模集客・交流施設(全天候・超多機能型スタジアム)」の完成予想パースです。
「コンコース」の完成予想パースです。
「ビュースポット」の完成予想パースです。
「MICE施設」の完成予想パースです。
「ナイトライフ」の完成予想パースです。
「隅田川から見た夜景」の完成予想パースです。
「にぎわいの空間」の完成予想パースです。
「にぎわいの連続」の完成予想パースです。
「シアターホール外観」の完成予想パースです。
「波除広場」の完成予想パースです。
「にぎわいの先行的創出」の完成予想パースです。
「築地場外市場と連携したにぎわい創出」イメージです。
現地状況
西側のカレッタ汐留の展望スペースから見た築地地区まちづくり事業の建設地の様子です。
北西側から見た築地地区まちづくり事業の建設地の様子です。
南西側から見た築地地区まちづくり事業の建設地の様子です。
南東側から見た築地地区まちづくり事業の建設地の様子です。
築地地区まちづくり事業の南西側は、浜離宮恩賜庭園に隣接しています。
Google Earth
最終更新日:2024年4月22日