大井町駅周辺広町地区開発

大井町駅周辺広町地区開発は、東京都品川区広町二丁目で建設中の地上23階、地下4階、高さ113.37mの「A-1地区オフィス棟」、地上26階、地下2階、高さ約107mの「A-1地区住宅・ホテル棟」、地上3階、地下1階、高さ14.14mの「A-2地区商業・駐車場」から構成される超高層ビルです。

立地は、東京都品川区のJR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線の乗換ターミナルとなっている「大井町」駅北側、JR東日本の東京総合車両センター南側に位置しており、「スポル品川大井町」や「キャッツ・シアター」跡地が開発区域となります。大井町駅周辺はゆとりある歩行者空間や歩行者滞留空間が不足しているほか、周辺道路との高低差や鉄道軌道による周辺市街地との分断、災害時避難可能な大規模なオープンスペースの不足、憩いの空間や緑の不足などの課題を抱えていました。
再開発事業により、大規模な土地利用転換による新たな都市機能の集積と、駅とまちが一体となるまちづくり、公共施設等の整備、環境負荷の低減を当該都市開発を通じて図られるものとされています。

施設構成は、事務所、商業、駐車場からなる「A-1地区オフィス棟」、総戸数290戸の賃貸住宅、客室数285室のホテル、商業、駐車場からなる「A-1地区住宅・ホテル棟」、商業、駐車場からなる「A-2地区商業・駐車場」となります。また、A-1地区にデッキレベル約1,000㎡の「駅前歩行者広場1号(広場①)」、地上~デッキレベル2,800㎡の「駅前歩行者広場2号(広場②)」、A-2地区に地上約4,000㎡の「広場(広場③)」が整備されるほか、大井町駅東口に歩行者滞留空間も整備され、駅としながわ中央公園方面のエリアが繋がります。大井町駅改良と交通広場整備も進められ、開発街区に直結する改札や出口の新設、コンコースの拡張などがなされます。

オフィスは基準階貸室面積約5,000㎡、低層部にサポート機能の導入、商業施設は歩行者ネットワークに面して開放的なアウトモール型を展開、ホテルには都心の夜景を楽しめるルーフトップバーを設置、賃貸住宅の共用部には、自然を感じられる開放的なエントランスやテレワークに対応したワークラウンジが導入されます。広場は、東京総合車両センターを望むるデッキの整備や、工場見学のイベントとの連携がなされます。

再開発によって防災力強化も図られ、災害時には広域避難場所となる約4,600㎡の広場を整備するとともに、建物内には帰宅困難になった方々約3,000人を受け入れるスペースが整備されます。また、環境配慮のまちづくりも行われ、地域冷暖房施設(DHC)の導入などの環境配慮施策により一般的なビルに比べてCO2排出量を約50%削減するとともに、環境価値の調達によりカーボン・オフセットを行うことでCO2 排出量実質ゼロ、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Sランクの取得を目指すものとされています。

建築主は東日本旅客鉄道株式会社、設計は株式会社JR東日本建築設計、施工は株式会社竹中工務店です。既存建築物解体着手は2022年2月7日、着工はA-1地区が2023年2月、A-2地区が2023年2月、竣工は A-1地区が2026年4月末日、A-2地区が2026年4月末日となっています。

出典・引用元

東日本旅客鉄道株式会社 大井町駅周辺広町地区開発(仮称)に本格着手します ~2023 年 4 月、東京南エリアの交通結節点大井町で延床 26 万㎡の大規模複合開発に着手~
品川区 (仮称)広町地区開発計画 説明会資料
東京都 大井町駅周辺広町地区開発

過去の建設状況

→過去の建設状況


出典:東日本旅客鉄道株式会社

概要

名称 大井町駅周辺広町地区開発
計画名 大井町駅周辺広町地区開発
所在地 A-1地区:東京都品川区広町二丁目3725番2ほか
A-2地区:東京都品川区広町二丁目3725番4ほか
用途 A-1地区オフィス棟:事務所、店舗、駐車場
A-1地区住宅・ホテル棟:賃貸住宅、ホテル、店舗、駐車場
A-2地区商業・駐車場:店舗、駐車場
階数 A-1地区オフィス棟:地上23階、地下4階
A-1地区住宅・ホテル棟:地上26階、地下2階
A-2地区商業・駐車場:地上3階、地下1階

A-1地区:地上26階、地下3階※標識
A-2地区:地上2階、地下2階※標識
高さ A-1地区オフィス棟:112.58m(最高113.37m)
A-1地区住宅・ホテル棟:約107m
A-2地区商業・駐車場:11.49m(最高14.14m)
構造 A-1地区オフィス棟:鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
A-1地区住宅・ホテル棟:鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
A-2地区商業・駐車場:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法 A-1地区オフィス棟:杭基礎
A-2地区商業・駐車場:ベタ基礎
総戸数 A-1地区住宅・ホテル棟:290戸※賃貸
客室数 A-1地区住宅・ホテル棟:285室
敷地面積 A-1地区:22,338.11㎡
A-2地区:7,083.19㎡
建築面積 A-1地区:17,868.36㎡
A-2地区:2,385.62㎡
延床面積 A-1地区:248,859.36㎡
A-2地区商業・駐車場:8,755.95㎡
着工 A-1地区:2023年2月
A-2地区:2023年2月
既存建築物解体着手:2022年2月7日
竣工 A-1地区:2026年4月末日
A-2地区:2026年4月末日
建築主 東日本旅客鉄道株式会社
設計 株式会社JR東日本建築設計
施工 準備工事・土壌汚染対策工事:株式会社竹中工務店
本体工事:株式会社竹中工務店
最寄駅 JR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線「大井町」駅
備考
 
 
 

位置図

標識

▼A-1地区

▼A-2地区

 

 

▼解体工事のお知らせ

区域図

出典:東日本旅客鉄道株式会社

配置図

出典:東日本旅客鉄道株式会社

立面図

出典:東日本旅客鉄道株式会社

断面図

出典:東日本旅客鉄道株式会社

イメージパース

出典:東日本旅客鉄道株式会社

施設構成・イメージ

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「改良する大井町駅東口駅舎(3階)」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「駅からスムーズにつながるバス・タクシー乗り場(交通広場)(1階)」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「住む人・働く人・訪れる人で賑わうアウトモール(4階)」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「賑わいと憩いの場となる約4,600㎡の広場(1階)」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「ホテルや賃貸住宅から見渡せる夜景と車両基地」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「洗練されたデザインと緑や水を感じられるロビー」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「歩行者ネットワークを賑わいで彩る店舗」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「都心の夜景を楽しめるルーフトップバー」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「ゆったりとした時間を味わえるラウンジ」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「広場① 駅直結の待合せスペースとして利用される広場」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「広場② 重層的な歩行者ネットワークと一体となって賑わう広場」の完成予想パースです。

 

 

出典:東日本旅客鉄道株式会社

「広場③ 休日などに憩いの場として利用される広場」の完成予想パースです。

 

 

2024年3月建設状況

西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発の全景です。

 

 

A-1地区オフィス棟

西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区オフィス棟の様子です。

 

 

南西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区オフィス棟の様子です。撮影時はタワークレーンが4基設置され、躯体工事が進められていました。

 

  

北西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区オフィス棟の様子です。

 

 

東側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区オフィス棟の様子です。

 

 

A-1地区住宅・ホテル棟

東側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区住宅・ホテル棟の様子です。

 

 

西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区住宅・ホテル棟の様子です。

 

 

A-2地区商業・駐車場

西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-2地区商業・駐車場の様子です。

 

 

南西側から見た建設中の大井町駅周辺広町地区開発 A-2地区商業・駐車場の様子です。

最終更新日:2024年4月17日

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