2030年度末開業予定で工事が進められている「北海道新幹線」の新函館北斗駅〜札幌駅間、全長212kmで、トンネル掘削中に巨岩が見つかり中断したことや、地質不良区間での追加工事などの影響で工事が停滞しており、国土交通省が工事の遅れが最長4年になったと昨年、発表していました。
札幌市が冬季五輪の招致時期を2034年以降に変更する方針に変更したことにより、札幌延伸を急ぐ理由がなくなったことから、新幹線の札幌開業を延期する環境が整いました。当初は2035年度末開業目標としていたため、前倒しされていた形にはなりますが、開業が延期される可能性が浮上しています。
現在は、新青森駅から青函トンネルを経由して新函館北斗駅まで至る148.8kmが開業しており、東北新幹線と直通運転を行っていることから東京駅まで一本となっています。また、1973年に決定された基本計画では、札幌市〜旭川市間の敷設構想もあります。
【2023年10月12日追記】JR北海道の綿貫社長は12日、2030年度末の開業を目指す、北海道新幹線の札幌延伸の時期に変更はないという認識を示しました。
→北海道新聞 北海道新幹線 30年度札幌延伸延期、開業時期見通せず


「北海道新幹線」の路線計画図です。

北海道新幹線「札幌」駅の完成予想パースです。

建設工事が進む北海道新幹線札幌駅周辺の様子です。

現地にて撮影した北海道新幹線「札幌」駅の建築計画のお知らせです。
最終更新日:2023年10月12日