世界貿易センタービルディング 本館は、東京都港区浜松町二丁目で建設中の地上46階、地下3階、高さ233.522mの「A-1棟」、地上8階、地下3階、高さ約55mの「A-2棟」から構成される超高層ビルです。
立地は、JR、東京モノレール「浜松町」駅の西側一帯、地上40階、地下3階、高さ152m、1970年3月竣工の超高層ビル「世界貿易センタービルディング」跡地に位置しています。
開発区域は、特定都市再生緊急整備地域の「東京都心・臨海地域(環状二号線新橋周辺・赤坂・六本木)」に位置し、交通結節機能の更なる強化、観光プレ体験施設や国際水準の宿泊施設、DMO活動施設の整備とともに旧芝離宮庭園の都市機能の整備による観光拠点・都心型MICE拠点の形成を図るものとされています。また、帰宅困難者支援機能の拡充による防災対応力強化、設備の高効率化等により環境負荷の一層の低減を図り、これらの取組を通して、国際競争力強化を図るため、都市再生特別地区の変更に関し、国家戦略都市計画建築物等整備事業の認定を受けています。
「A-1棟」の施設構成は、地下3階~地下1階に駐車場、地上1階にステーションコア、タクシープール、2階に観光プレ体験施設、キッズセンター、3階~4階にホテルエントランス、オフィスエントランス、5階にワールドメディカルセンター、6階にDHC・CGS、7階にオフィスロビー、8階に非常用発電機室、9階~34階にオフィス、36階にホテルロビー、スカイテラス、36階~46階にホテル「ラッフルズ東京」となります。
「A-2棟」の施設構成は、地下3階~地下1階に駐車場、電力設備、地上1階にバスターミナル、2階に交通サービスコート、3階に中央広場(JR、モノレール接続階)、3階~5階に商業施設「アトレ」、6階~7階にカンファレンス、7階に屋上庭園となります。
「モノレール棟」はTM棟・EV棟から構成されており、用途はモノレール浜松町駅、歩行者広場、商業施設等となります。
また、開発区域に隣接するJR、東京モノレール「浜松町」駅では、線路をまたいで東西を繋ぐ自由通路や3階レベルに新設される北口改札からフラットにアクセス可能な北口歩行者ネットワークの整備がなされます。更に「浜松町」駅南口にも既存の自由通路に加え新たな自由通路を整備し、芝浦エリアをつなぐ歩行者ネットワークを強化するものとされています。
A-1棟低層部分に設けられる「ステーションコア」は、中央広場を中心にJRや東京モノレール、都営地下鉄、バスターミナル、タクシープール等の交通施設をスムーズに繋ぐ大きな吹き抜け空間となり、乗り換え動線が強化されます。また、ほかにも浜松町の陸・海・空の玄関口としての立地特性を生かして、多言語でのデジタル・リアル体験を通じて訪日外国人旅行者に情報発信する「観光プレ体験施設」を整備するほか、国際水準の宿泊施設・DMO 活動拠点の整備もなされます。
ホテル「ラッフルズ東京」は、欧州最大手のホテルグループであるアコーの最高級ラグジュアリーブランド「ラッフルズ」となり、客室は60㎡以上、全130室、付帯施設にはレストラン、宴会場・会議室、スパ、ジム、屋内プール他が入ります。また、ホテル全体のインテリアデザイナーとして、世界各国で数多くのラグジュアリーホテルを手掛けるLAYANARCHITECTS + DESIGNERSを起用し、一部レストランエリアでは数々のラグジュアリーホテルでの実績がある株式会社BOND DESIGN STUDIOを起用しているとのことです。
オフィスは、9階から34階に1フロア約850坪のオフィスが入ります。
屋上広場は、ターミナル7階に旧芝離宮恩賜庭園と視覚的につながった形で配置され、中央部には、かつてこの地にあった大名屋敷・庭園の池泉形状をオマージュした大芝生広場が設けられます。
商業施設は、ターミナル3~5階及びモノレール浜松町駅2、3階に入り、株式会社アトレによる運営となります。
カンファレンスは、ターミナル6~7階に入り、最大の部屋が800㎡ある、国際会議に対応した大規模な国際ホール&カンファレンス機能が整備されます。
ワールドメディカルセンターは、本館5階に入り、健診施設および各診療科目(内科、眼科、歯科)を備えたものとなります。
建築主は株式会社世界貿易センタービルディング、鹿島建設株式会社、東京モノレール株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、設計はA棟が鹿島建設株式会社、うちA-3棟の基本設計は株式会社日建設計、鹿島建設株式会社、実施設計は鹿島建設株式会社、TM棟・EV棟が株式会社トーニチコンサルタント、株式会社JR東日本建築設計、施工はA棟が鹿島建設株式会社、A-3棟が鹿島建設株式会社、TM棟・EV棟が鹿島建設株式会社です。既存建築物解体着手が2021年8月1日 (A-3棟は2017年9月1日)、着工はA棟が2017年9月1日、 TM棟が2024年9月1日、竣工は街区全体が2029年度、A棟が2027年3月1日 (うちA-3棟は2021年3月25日)、TM棟が2029年12月10日 となっています。
出典・引用元
・株式会社世界貿易センタービルディング/鹿島建設株式会社/東京モノレール株式会社/東日本旅客鉄道株式会社、 浜松町が日本と世界をつなぐ“一歩目” に世界貿易センタービルディング建替えプロジェクト 2027 年より順次開業へ~浜松町の地に宿るおもてなしの精神を継承し、世界とつないでいく~
・株式会社世界貿易センタービルディング/鹿島建設株式会社/東京モノレール株式会社/東日本旅客鉄道株式会社 世界貿易センタービルディング建替えプロジェクトアコーホテルズの最高級ラグジュアリーブランド 「ラッフルズ」日本初進出決定 ~「ラッフルズ東京」として2028年の開業を予定~
・内閣府 資料5 都市再生特別地区(浜松町二丁目4地区)都市計画(素案)の概要
・東京モノレール株式会社 モノレール浜松町駅建替工事に着手します
・株式会社世界貿易センタービルディング/鹿島建設株式会社/東京モノレール株式会社/東日本旅客鉄道株式会社 「浜松町二丁目4地区」都市計画変更手続きの開始について
・株式会社世界貿易センタービルディング/鹿島建設株式会社/東京モノレール株式会社/東日本旅客鉄道株式会社 浜松町駅エリアの整備計画について
・国土交通省 株式会社世界貿易センタービルディング他3者の民間都市再生事業計画((仮称)浜松町二丁目4地区A街区(A棟、TM棟))を認定
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称 |
世界貿易センタービルディング 本館 ホテル名称:ラッフルズ東京 |
計画名 |
(仮称)浜松町二丁目4地区A街区(A棟、TM棟・EV棟)/世界貿易センタービルディング本館/浜松町駅西口周辺開発計画/世界貿易センタービルディング建替えプロジェクト
本館:A-1棟、A-2棟 南館:A-3棟 モノレール棟:TM棟、EV棟 |
所在地 |
東京都港区浜松町二丁目4番1 A棟:東京都港区浜松町二丁目5番22、37、48他 TM棟・EV棟:東京都港区浜松町二丁目5番22、37、40、45他 |
用途 |
A棟:事務所、ホテル、店舗、駐車場、地域冷暖房等 TM棟:駅舎、店舗、駐車場 EV棟:昇降機 |
階数 |
A-1棟:地上46階、地下3階、塔屋2階 A-2棟:地上8階、地下3階 A-3棟:地上39階、地下3階、塔屋2階 TM棟:地上5階 EV棟:地上2階 |
高さ |
A-1棟:233.522m A-2棟:約55m A-3棟:197.317m TM棟:33.650m EV棟:13.200m |
構造 |
A-1棟:鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 A-2棟:鉄骨造、鉄筋コンクリート造 A-3棟:鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 TM棟:鉄骨造、鉄筋コンクリート造 EV棟:鉄骨造 |
基礎工法 |
A-1棟:直接基礎 A-2棟:直接基礎 A-3棟:直接基礎 TM棟:杭基礎、直接基礎 EV棟:杭基礎 |
客室数 |
130室 |
敷地面積 |
A棟:15,726.55㎡ (A-3棟:3,195.310㎡) TM棟・EV棟:5,280.62㎡ |
建築面積 |
A棟:14,425.00㎡ (A-3棟:2,881.464㎡) TM棟:3,713.06㎡ EV棟:9.94㎡ |
延床面積 |
A棟::300,722.40㎡ (A-3棟:95,239.380㎡) TM棟:10,770.12㎡ EV棟:19.88㎡ |
着工 |
A棟:2017年9月1日 既存建築物解体着手:2021年8月1日 (A-3棟:2017年9月1日) TM棟:2024年9月1日 EV棟:ー |
竣工 |
2029年度※街区全体 A棟:2027年3月1日 (A-3棟:2021年3月25日) TM棟:2029年12月10日 EV棟:ー |
建築主 |
株式会社世界貿易センタービルディング、鹿島建設株式会社、東京モノレール株式会社、東日本旅客鉄道株式会社 ホテル運営:アコーホテルズ |
設計 |
A棟:鹿島建設株式会社 (A-3棟:基本設計:株式会社日建設計、鹿島建設株式会社/実施設計:鹿島建設株式会社) TM棟・EV棟:株式会社トーニチコンサルタント、株式会社JR東日本建築設計 |
施工 |
A棟:鹿島建設株式会社 (A-3棟:鹿島建設株式会社) TM棟・EV棟:鹿島建設株式会社 |
最寄駅 |
JR山手線、京浜東北線、東京モノレール羽田空港線「浜松町」駅、都営浅草線、大江戸線「大門」駅 |
備考 |
【浜松町二丁目4地区 構成】 ・A街区 A-1棟:世界貿易センタービルディング本館 A-1棟(地上46階、地下3階、高さ233.522m) ・A街区 A-2棟:世界貿易センタービルディング本館 A-2棟(地上8階、地下3階、高さ約55m) ・A街区 A-3棟:世界貿易センタービルディング南館(地上39階、地下3階、高さ197.317m) ・A街区 TM棟:モノレール棟(地上5階、33.650m) ・A街区 EV棟:EV棟(地上2階、13.200m) ・B街区:日本生命浜松町クレアタワー(地上29階、地下3階、高さ156m) ・C街区:WORLD TOWER RESIDENCE (ワールドタワーレジデンス)(地上46階、地下2階、高さ185.43m)
▼施設構成 ▽A街区 世界貿易センタービルディング本館 (A-1棟) 地下3階~地下1階:駐車場 地上1階:ステーションコア、タクシープール 2階:観光プレ体験施設、キッズセンター 3階~4階:ホテルエントランス、オフィスエントランス 5階:ワールドメディカルセンター 6階:DHC・CGS 7階:オフィスロビー 8階:非常用発電機室 9階~34階:オフィス 36階:ホテルロビー、スカイテラス 36階~46階:ホテル「ラッフルズ東京」
▽A街区 世界貿易センタービルディング ターミナル (A-2棟) 地下3階~地下1階:駐車場、電力設備 地上1階:バスターミナル 2階:交通サービスコート 3階:中央広場(JR、モノレール接続階) 3階~5階:商業施設「アトレ」 6階~7階:カンファレンス 7階:屋上庭園
▽A街区 モノレール棟 (TM棟、EV棟) モノレール浜松町駅、歩行者広場、商業施設等 2階~3階:商業施設「アトレ」
▽A街区 世界貿易センタービルディング南館 (A-3棟) 地下2階:物流管理センター 地下1階:駐車場 地上1階:車寄せ、駐車場 2階:防災センター 3階:貫通通路、オフィスエントランス 3~5階:サービス店舗 6~7階:機械室 8階:オフィスロビー 9~38階:オフィス
▼ラッフルズ東京 客室:全室60㎡以上 付帯施設:レストラン、宴会場・会議室、スパ、ジム、屋内プール他
当初計画:A-1棟_地上37階、地下3階、塔屋2階、高さ約200m、延床面積145,073.49㎡/A-2棟_地上8階、地下3階、塔屋1階、延床面積35,463.33㎡ |
位置図
標識
区域図
配置図
断面図
イメージパース
▼当初計画
施設構成・イメージ
「世界貿易センタービルディング」街区全体の完成予想パースです。
「夜景」完成予想パースです。
「中央広場」の完成予想パースです。
「ステーションコア」の完成予想パースです。
「様々な交通機関をスムーズにつなぐ断面計画」の完成予想パースです。
「旧芝離宮恩賜庭園から見た再開発エリア」の完成予想パースです。
「旧芝離宮恩賜庭園に向かって視界がひらけたオフィスロビー」の完成予想パースです。
「季節のうつろいを感じられる屋外ラウンジ」の完成予想パースです。
「屋上広場」の完成予想パースです。
「商業施設」の完成予想パースです。 ターミナル3~5階及びモノレール浜松町駅2、3階の商業施設は、㈱アトレを運営会社として予定しているとのことです。
「カンファレンス」の完成予想パースです。ターミナル6階~7階には、国際会議に対応した大規模な国際ホール&カンファレンス機能(最大の部屋は 800㎡)がを整備されます。
「大門通り側より計画地を望む」の完成予想パースです。大門通り沿いに大庇が設置されるほか、大門通り沿いの地上に広幅員のオープンスペースが確保されます。
「大門通り沿い(浜松町駅側)より計画地を望む」の完成予想パースです。
「文化放送ビル側より望んだ東西自由通路と歩行者広場(約800㎡)」の完成予想パースです。
「モノレール棟(東京モノレール「浜松町」駅)」の完成予想パースです。
「ホーム」の完成予想パースです。
「ステーションコア」の完成予想パースです。
「中央広場」の完成予想パースです。
「中央広場(東京モノレール改札前)」の完成予想パースです。
「整備後の浜松町駅周辺」のイメージパースです。
「北口自由通路」の完成予想パースです。
「南口自由通路」の完成予想パースです。
「観光プレ体験施設」の完成予想パースです。
「DMO活動施設」の完成予想パースです。
「A-2棟上部の屋上庭園」の完成予想パースです。
2024年8月建設状況
世界貿易センタービルディング本館 A-1棟
北東側から見た建設中の世界貿易センタービルディング本館 A-1棟の様子です。
北東側から見た建設中の世界貿易センタービルディング本館 A-1棟の様子です。撮影時は地上付近まで躯体施工が進んでいたため、まもなくタワークレーンの設置がなされるかもしれません。
北西側から見た建設中の世界貿易センタービルディング本館 A-1棟の様子です。
西側から見た建設中の世界貿易センタービルディング本館 A-1棟の様子です。かなり大規模な乗入れ構台が設けられていました。
南西側から見た建設中の世界貿易センタービルディング本館 A-1棟の様子です。かなり広範囲に渡って乗り入れ構台が設置されていることが確認できます。
東側から見た建設中の世界貿易センタービルディング本館 A-1棟の様子です。
ポートデッキから見た旧芝離宮恩賜庭園と建設中の世界貿易センタービルディング周辺の様子です。
世界貿易センタービルディング本館 A-2棟
北東側から見た建設中の世界貿易センタービルディング本館 A-2棟の様子です。
北西側から見た建設中の世界貿易センタービルディング本館 A-2棟の様子です。
モノレール棟(TM棟・EV棟)
モノレール棟として建設が進むTM棟・EV棟の様子です。モノレール棟には、東京モノレール「浜松町」駅が入り、1964年の開業から未更新であった駅施設を更新し、防災機能の強化を図るものとされています。
北側から見たモノレール棟の様子です。以前は細い鉄骨柱で支えられていましたが、ガッチリとした鉄筋コンクリートの柱が設けられていました。
東側には隣接して、JR浜松町駅北口自由通路と北口新設改札の建設が進められています。
西側から見たモノレール棟の様子です。
ポートデッキへ至る昇降口は既に供用開始されていますが、こちらから世界貿易センタービルディング側へ「浜松町駅北口東西自由通路」が接続されます。
世界貿易センタービルディングから「竹芝」及び「汐留シオサイト(新橋駅)」まで歩車分離されたデッキレベルでアクセスが可能となります。
世界貿易センタービルディング南館
A街区A-3棟には、地上39階、地下3階、高さ197.317mの超高層ビル「世界貿易センタービルディング南館」が建設されています。
日本生命浜松町クレアタワー
B街区には、地上29階、地下3階、高さ156mの超高層ビル「日本生命浜松町クレアタワー」が建設されています。
最終更新日:2024年9月9日