名古屋市は、名古屋駅西側駅前広場の整備および地下鉄13番出入口上屋設置工事の計画を進めています。この整備は、リニア中央新幹線開業に合わせ、名古屋駅を国内外の来訪者にとって魅力的で機能的なスーパーターミナル駅にすることを目的としています。また、アジア・アジアパラ競技大会開催時にも対応可能な空間づくりを意識しており、駅前広場のデザイン計画や詳細な整備計画を策定しました。
整備内容には、屋根や植栽、舗装、ファニチャー設置、交通機能の向上、ユニバーサルデザイン対応、情報発信機能の導入などが含まれ、地域や市民との連携も重視されています。施工業者はジェイアール東海建設株式会社に決定しており、令和9年度以降から工事が本格化する計画とされています。
→名古屋市 名古屋駅西側駅前広場整備のお知らせ
→名古屋市 名古屋駅西側駅前広場 整備計画
→建設通信新聞 JR東海建設に/名駅西側駅前広場整備/名古屋市
名古屋駅西側駅前広場の概要
1. 広場のゾーニング
用途や滞在時間に応じた3つのゾーンの整備。
駅周辺からまちに近い空間までの多様な広場計画。
2. 広場1の特徴
駅に近く落ち着いた雰囲気の空間。
短時間の休憩や待ち合わせに適した広場。
3. 広場2の特徴
囲まれた安心感のある空間の確保。
段状ファニチャーによる長時間滞在対応。
4. 広場3の特徴
人の動きが多い活動的な広場。
多目的な利用に対応した柔軟な空間設計。
5. 動線計画
駅とまちを結ぶ東西・南北の軸線確保。
人の流れをスムーズにする効率的な配置。
6. 快適性の工夫
雨よけや日よけの屋根設置による快適性向上。
利用者の滞在時間や天候への対応。
7. 交通接続
地下鉄・バス・タクシーとのスムーズな乗換動線。
広場と各交通手段の一体的な連携計画。

名古屋駅西側駅前広場の再整備は、リニア中央新幹線開業の機会を活かし、駅を世界的に認知される目的地の玄関口として整備することを基本コンセプトとしています。西側エリアの再整備は、交通機能の高度化に加え、将来的なまちづくりとの連携や重層的な拠点形成を目指しています。しかし、拠点形成には時間がかかるため、まずは平面レベルでの整備により、アジア・アジアパラ競技大会の開催時やリニア開業時の来訪者に対して快適で安全な交通機能と空間を提供することを優先しています。令和4年12月には「デザイン計画」を策定し、その後の詳細検討を経て「整備計画」を取りまとめました。

広場のデザインコンセプトは「関係性を紡ぐリニアフロンティア」とし、自然を感じ、近未来を想像し、多彩な活動に触れるクラウド広場を目指しています。駅とまち、来訪者と市民をつなぐ象徴的な景観を創出し、開放性と居心地の良さを両立させます。屋根や植栽、照明、ファニチャーなどを工夫することで、移動と滞留の空間を分節し、多様な活動が自然に発生する空間を形成します。国際性や多世代の利用を意識したデザインで、駅西側らしい親しみやすさと近未来感を両立させることが狙いです。

広場は、用途や滞在時間に応じて3つのゾーンに分けて整備されます。駅に近い「広場1」は落ち着いた空間となっており、短時間の休憩や待ち合わせに適しています。「広場2」は周囲に囲まれた安心感のある空間で、段状のファニチャーを設置することで、長時間の滞在にも対応できるよう配慮されています。
「広場3」はまちに近く、人の往来が多い活動的な広場として計画され、多目的な利用が可能です。さらに、駅とまちを結ぶ東西・南北の軸線を確保することで人の流れをスムーズにし、雨よけや日よけの屋根を設置することで快適性も向上させます。地下鉄やバス、タクシーなど各交通手段との乗り換え動線も整備され、利用者が迷うことなく移動できるようになっています。


屋根は雲のような曲面形状の白色系“クラウド屋根”を採用し、雨や日差しを和らげるとともに軽やかで清潔感のある印象を与えます。植栽はカツラなどの高木を中心に配置し、緑陰や憩いの空間を提供します。舗装は流動域に御影石、滞留域にレンガを用い、機能性と親しみやすさを両立。ファニチャーは一人掛け、並んで座れるタイプ、段状タイプの3種類を配置し、多様な利用形態に対応します。照明は動線の安全性と滞留空間の落ち着きの両立を意識して設置されます。


環境面では保水性舗装や雨庭の導入によりグリーンインフラを整備し、CO2排出量のモニタリングも実施します。快適性向上のため、ミスト設備を設置し、魅力向上としてプロジェクションマッピングや観光・事業PR機能を導入予定です。災害対応としてデジタルサイネージで情報発信し、給電機能を備えた滞留スペースも整備。ユニバーサルデザインにも配慮し、視覚障害者誘導用ブロックやUDタクシー対応乗車スペースを設置します。

整備計画に基づき、令和5年度に検討・調整・予備設計を行い、令和6年度から本格的な設計、工事を開始します。施工業者はジェイアール東海建設株式会社に決定しており、アジア・アジアパラ競技大会開催時に向け、まず平面レベルの整備を優先します。将来的には地下や上空空間を活用した立体的な交通結節機能や総合案内機能の導入も検討し、スーパーターミナル駅にふさわしい重層的な拠点形成を目指します。整備後も地域や市民との連携によるエリアマネジメントを継続し、広場とまちの一体的な魅力を高めていきます。
最終更新日:2025年11月12日

