都市開発ニュース
イオンレイクタウンに水辺の新名所誕生!!「レイクサイド ダイニング」「レイクサイド パーク」が2026年5月30日(土)開業へ!!
富士駅北口駅前広場整備の中核施設として整備される「(仮称)富士駅北口駅前公益施設」!!スタディ&ワークスペースやSTEAMラボ、富士山テラスを備える新たな市民活動拠点に!!
鉄骨建方が進み駅舎の全貌が見えてきたJR鹿児島本線「JR貝塚駅」!!2027年開業へ向けて橋上駅舎と自由通路が姿を現す!!
名鉄岐阜駅の旧商業施設「ect(イクト)」をリニューアル!! 再開発計画を見直し、2027年度に新たな商業施設として開業へ!!
新綱島駅前に歴史的建造物を活用した新たな木造商業拠点が誕生へ「(仮称)池谷家古民家周辺不動産活用プロジェクト」!!2026年秋開業予定!!
首都圏北東部に新たな鉄道路線構想「東京直結鉄道」!!東京メトロ有楽町線延伸で野田市・茨城県西南部へ広がる都心直結構想!!
旧福岡市民会館跡地が遂に更地に!!福岡市民ホールと一体で進む「福岡市拠点文化施設整備及び須崎公園再整備事業」!!天神に誕生する文化芸術と緑の新ランドマーク!!
開業以来最大規模のリニューアルへ!!子育てファミリーに優しい新たな街の拠点に進化する「bono(ボーノ)相模大野ショッピングセンター」!!ワークマンカラーズや西松屋、無料の屋内遊び場も誕生!!
ついに名古屋の官庁街が大変貌へ!!リニア時代の新たな都心拠点を形成する「名古屋城三の丸地区まちづくり構想」!!歴史・行政・ビジネス・観光が融合する新たなまちへ!!
なんばのクボタ旧本社跡地で計画が進む約1万2,500人収容のアリーナ「(仮称)なんばアリーナ」!!三井不動産と関電不動産開発を優先交渉権者に決定!!
熊本県菊陽町で建設が進むTSMCによる半導体製造拠点「JASM第2工場」!!総投資額約2.1兆円の国家プロジェクトに!!
屋根改修工事が完了した帝冠様式の近代建築「愛知県庁本庁舎」!!銅板屋根の全面葺替えで重要文化財の歴史的景観がよみがえる!!
ソニーセミコンダクタソリューションズとTSMCが次世代イメージセンサーで戦略提携!!熊本県合志市で建設が進む「SCK新工場」!!フィジカルAI時代を見据えた次世代センシング拠点へ!!
川崎・南渡田で進むヒューリックとJFEスチールによる複合開発「(仮称)南渡田北地区北側開発」!!研究開発から社会実装までを担う国内最大級の次世代リサーチパーク始動!!
Daily Good+をコンセプトにリニューアル工事が進む名駅地下街「メイチカ」 !!全面改修工事が行われて2026年9月オープンへ!!
味の素スタジアム隣接地でFC東京連携による公園整備計画が進む「調布基地跡地留保地」!!多摩地域の新スポーツ拠点形成へ!!
熊本県合志市・分散型サイエンスパークの中核拠点「くまもとサイエンスパーク」始動!!イノベーション創発エリアが造成工事へ着手!!
紀州材×循環型社会の先進モデル「東急池上線石川台駅 木になるリニューアル」!!温もりと機能性が融合する駅へ!!
再開発で誕生した青森中心市街地の新ランドマーク「THREE(スリー)/レーベン青森新町 THE GRAND MID」!!フードホール「アオマチテラス」も開業した複合都市拠点!!
国土交通省により新規事業採択された「京王電鉄京王線(仙川駅〜国領駅付近)連続立体交差事業」!!約2.1km区間を立体化して踏切5箇所を除去へ!!

大曽根駅前に「東横イン」によるホテル計画浮上!!大曽根地区総合整備事業や高架下商業施設の刷新が進み、名古屋の新たな都心ターミナル形成へ!!

名古屋北東部のターミナル駅・大曽根駅前で、東横インによる新たなビジネスホテル計画「(仮称)大曽根駅前ビル新築工事」が浮上しました。計画地は大曽根駅の南西側約150mの「三井のリパーク 大曽根駅前 駐車場」跡地に位置しており、2026年5月初旬着工、2027年10月竣工予定とされ、大曽根駅前では初の本格的ビジネスホテルとなります。

一方、大曽根駅周辺では、1960年代から長期にわたり「大曽根地区総合整備事業」が進められ、土地区画整理、駅前広場整備、商店街再開発、防災対策などが段階的に実施されてきました。近年もJR中央本線や名鉄瀬戸線大曽根駅の高架下商業施設刷新や、地下鉄名城線大曽根駅へ至る大階段の吹き抜け空間整備などが続いており、今回のホテル計画は、こうした再整備の流れの中で、駅前機能の補完と滞在拠点の形成という新たな役割を担う動きとして注目されています。

大曽根東横イン計画と大曽根エリアの概要

1.大曽根駅前における新規ホテル計画の浮上
駅南側約100mの商業地域に東横イン14階建て高層ホテルを新築する計画。
駅前では初の本格的ビジネスホテルとなる宿泊機能の新規立地。

2.交通結節点としての大曽根駅の高い拠点性
JR・名鉄・地下鉄・ガイドウェイバスが集まる名古屋北東部の主要ターミナル。
通勤通学に加えイベント来訪や乗換需要を抱える広域交通拠点。

3.長期継続してきた大曽根地区総合整備事業の背景
1960年代から続く土地区画整理と市街地再開発を組み合わせた面的整備。
防災性向上と副都心形成を目的とした段階的都市更新の歴史。

4.駅前広場・地下施設一体整備による防災機能強化
バスターミナル、地下駐車場、地下街、雨水調整池を統合した基盤整備。
集中豪雨対策を含む都市インフラ高度化の象徴的事例。

5.商店街再編と回遊性低下という再開発の課題
オープンモール型再整備による街路景観の刷新と建替促進。
大規模一体開発不成立による動線分断と商業集積力の低下。

6.近年進む駅施設更新と交通利便性の向上
高架下商業施設刷新や改札増設、バリアフリー動線の改善。
安全性向上設備整備を含む継続的な駅機能アップデート。

7.通過型ターミナルから滞在拠点への機能転換の兆し
宿泊機能導入による来訪者滞留時間の増加と夜間人口の創出。
将来再開発や商業再生への波及効果が期待される拠点形成。


*大曽根駅前にこのような感じで東横インが建設される

計画名は「(仮称)大曽根駅前ビル新築工事」で、東横インが名古屋市北区大曽根三丁目に地上14階建てのビジネスホテルを新築します。建物は鉄骨造・延床面積4,217.25㎡、高さ43.90m(看板含め47.40m)で、敷地面積676.62㎡のうち335.87㎡が建築面積となる計画です。

建設地は現在コインパーキングの三井のリパーク 大曽根駅前 駐車場として利用されており、大曽根駅から徒歩約2分の立地となります。名古屋市内に8店舗を展開する同社にとって中区・中村区以外の区では初出店であり、大曽根駅前では初のビジネスホテルとなる点が特徴です。鉄道・地下鉄・ガイドウェイバスが集まる交通結節点であり、バンテリンドーム ナゴヤなどの大規模集客施設がありながら宿泊施設が不足していたエリアに、明確な需要を見込んだ立地戦略といえます。

*現地に掲示された建築計画の概要を記載した標識

大曽根地区総合整備事業は、木造住宅密集地の防災性向上、国道19号など幹線道路の拡幅による交通渋滞の緩和、商業・業務機能の集積を目的として進められた大規模都市再開発です。対象面積は約130haに及び、土地区画整理を基盤としつつ、市街地再開発事業、優良建築物等整備事業、商店街再開発など複数の手法が組み合わされました。

1960年代に都市計画決定され、仮換地指定、商業施設整備、駅前広場整備などを経て、2000年代にかけて段階的に完成。総事業費は民間事業も含むため全体像は不明確ですが、土地区画整理事業だけでも約436億円規模とされています。

*大曽根駅側から見た東横イン大曽根の建設地の様子

総合整備事業の象徴的施設が、大曽根西駅前広場と地下施設群です。地上にはバスターミナル機能を備えたロータリーが整備され、地下には地下街「オズガーデン」、公共駐車場、そして大規模雨水調整池が一体的に配置されました。

雨水調整池は最大約34,000㎥の貯水能力を持ち、2006年の集中豪雨時にも周辺で浸水被害が発生しなかったことから、防災インフラとして高く評価されています。単なる交通結節点整備にとどまらず、都市型水害への対策を組み込んだ点は、大曽根再整備の大きな成果といえます。

*大曽根エリアでは区画整理によってオープンモール型の商業地「オゾンアベニュー」が整備された

大曽根商店街と大曽根本通商店街は、かつて名古屋有数のアーケード商店街として賑わいましたが、区画整理とともにオープンモール型へ再編され、「オゾンアベニュー」として再整備されました。歩行者専用道路の拡幅や景観デザインの統一が図られ、複数の地権者共同ビルも優良建築物等整備事業により建設されています。

しかし、街区一体型の大規模再開発や駅ビル構想が合意形成の難しさから実現せず、OZモールとの動線分断や駅前広場との距離感が生じたことで、結果として人通りが減少し、商業集積の形成という当初目標は十分に達成されたとは言い難い状況が続いています。防災・交通面の改善と引き換えに、回遊性と商業連続性、そして多くの人々が行き交う賑わいが損なわれた点は、再開発評価における大きな論点となっています。

*区画整理で商店街は消えたものの、近年になり徐々に繁華街が再形成されつつある大曽根エリア
*JR中央本線及び名鉄瀬戸線の大曽根駅には都市型の高架下商業施設もリニューアル開業した

近年の動きとしては、名鉄瀬戸線大曽根駅高架下商業施設が「μPLAT大曽根」として2020年に刷新され、改札機増設やバリアフリー動線の改善も進められています。地下鉄名城線では可動式ホーム柵の設置など安全性向上が図られ、交通結節点としての機能更新は継続中です。

こうした中での東横イン進出は、「通過型ターミナル」から「滞在拠点を持つ駅前」への性格転換を促す動きとも捉えられます。バンテリンドーム ナゴヤでのイベント利用、志段味方面からの乗換需要、周辺オフィス・医療機関利用など、多様な宿泊ニーズを吸収する拠点が駅前に立地することで、今後の再開発や商業再生に波及効果をもたらす可能性があります。長年続く再整備の延長線上で、ようやく「駅前に人が滞留する機能」が加わる点が、今回の計画の最大の意義といえるでしょう。

最終更新日:2026年1月11日

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