都市開発ニュース
(仮称)旧上瀬谷通信施設観光・賑わい地区開発事業により整備される「KAMISEYA PARK(仮称)」!!ジャパンコンテンツと最先端テクノロジーを融合した次世代型テーマパークに!!
基本計画策定へ本格始動「(仮称)今治市合同庁舎整備」!!今治の中心市街地に新たな複合的な行政拠点誕生へ!!
埼玉高速鉄道の延伸による新たなまちづくり「地下鉄7号線中間駅まちづくり」!!約120haで定住人口約1万人規模の複合市街地の創出へ!!
曳舟で地上14階・240戸の高層マンションや商業施設から構成される再開発「(仮称)東武曳舟駅前地区第一種市街地再開発事業」!!公共空間の質の向上を図る広場型再開発に!!
町屋駅南側の三菱電機ビルソリューションズ旧本社跡地で計画が進む「(仮称)荒川7丁目計画」!!住友不動産による大規模マンション建設か!?
埼玉高速鉄道が延伸へ遂に始動!!浦和美園〜岩槻間約7.2kmを延伸する「地下鉄7号線延伸」埼玉県・さいたま市が速達性向上事業を要請!!
新横浜プリンスペペ跡地に 「マクニカ新社屋」建設へ!!オフィスとショールームを併設する複合機能型施設に!!
柏の葉キャンパスで竣工・稼働開始したSMCの研究開発拠点「Japan Technical Center」!!柏の葉アクアテラスの親水空間と一体化した近未来建築!!
愛知県稲沢市・名鉄本線国府宮駅周辺で計画が進む「国府宮駅周辺再整備」!!基本計画(案)が公表され、3エリアでまちづくりへ!!
有明に文化機能を核とした新たなにぎわいを創出する「臨海副都心有明北地区1-6区画/1-7区画」!!遂に10年程度の暫定活用を公募開始!!
愛知県知多市の現市役所跡地に複合拠点を整備する「朝倉駅周辺整備事業 北街区の整備方針(案)」を公表!!図書と交流機能を核に屋内型あそび広場や商業機能など多機能整備へ!!
竹芝地区船着場のDX化と水辺活用で新たなクルーズ企画始動!!お台場の巨大噴水・東京アクアシンフォニーと連動した都市型ナイトタイム体験を創出へ!!
生まれ変わる泉中央の新たな拠点「仙台市泉区役所建替事業」!!三菱地所を代表とするコンソーシアムによる施設買取方式の新庁舎整備!!
湘南深沢駅前に広大な空き地が出現!!村岡新駅を中心に約38haの複合都市拠点を形成する「村岡・深沢地区土地区画整理事業」!!
新大阪駅南口一帯の再開発の方向性を示す「新大阪駅南口エリアまちづくりビジョン Vol.1」が公表!!緑豊かで歩き回れる広域交通拠点に!!
事業協力者の募集が開始された「瑞浪駅南地区第一種市街地再開発事業」!!約110戸のマンションや商業・公共施設から構成される複合施設建設へ!!
瀬戸市が推進する地域共創型まちづくり「旧深川小学校跡地や宮前公園で交流拠点の形成」!!多世代交流と新たな賑わい創出へ!!
開業1周年目前で存在感高まる「JR青森駅東口ビル」!!コンパクトシティの先駆け・青森に賑わい創出の新拠点!!
赤池駅・日進駅・米野木駅周辺のまちづくりが本格始動「日進市におけるまちづくりに関する包括連携協定」!!PLTグループにより地域経済活性化と持続可能な都市形成へ!!
兵庫県庁建替と都市再編が本格化「兵庫県新庁舎等整備プロジェクト」!!モトキタエリアの未来像が動き出す!!

官民共創スペース「E:N BASE(エン・ベース)」も入る「愛媛県庁第二別館」が間もなく竣工!!歴史的建造物・愛媛県庁本館と調和した新庁舎に!!

松山市中心部、松山城の麓に広がる愛媛県庁敷地内で進められている「愛媛県庁第二別館新築工事」は、県庁機能の耐震化と災害対応力の強化を目的とした、約50年ぶりの大規模な建て替え事業です。新庁舎は地上11階・地下1階、延床面積1万4,255.36㎡の規模を持ち、地下1階には柱頭免震装置を備える免震構造を採用。各階にはCLT耐震壁も導入され、地震に強く、かつ環境負荷の低い庁舎として整備が進められています。

老朽化した既存建物の解体を経て、2023年10月に起工式が行われ、同年11月に本格着工。完成は2026年1月を予定しており、建設工事の進展とともに外観も姿を現し、県庁街区の新たなランドマークとして存在感を高めつつあります。

→愛媛県 愛媛県庁第二別館新築工事

愛媛県庁第二別館新築工事の概要

1.約50年ぶりとなる県庁第二別館の建て替え事業
老朽化と耐震性能不足を背景に実施される新築計画。
大規模災害時にも機能を維持する県庁施設更新の中核事業。

2.地上11階・地下1階、延床約1万4,000㎡の新庁舎規模
最高高さ51.5mの中高層庁舎として整備される行政施設。
県庁街区における新たなランドマークとなる建築規模。

3.地下柱頭免震とCLT耐震壁による高い耐震性能
免震構造と木質耐震壁を組み合わせた複合的耐震対策。
地震被害の低減と環境配慮を両立する構造計画。

4.防災オペレーションルームを核とした災害対策拠点化
第一別館防災フロアと接続する回廊型防災動線の構築。
指揮・情報集約・関係機関連携を担う中枢機能の集約。

5.官民共創拠点「E:N BASE」によるDX推進の場の創出
交流・イベント・スタジオ・キッチンを備える共創空間。
政策形成と地域ビジネス創出を支える新しい行政機能。

6.ZEB Ready達成を目指す省エネルギー・環境配慮設計
高断熱外皮と高効率設備による一次エネルギー削減。
太陽光発電・雨水利用・EV充電設備などの導入。

7.歴史的県庁本館と調和する景観・配置計画
縦基調デザイン継承と低層部の開放的基壇部構成。
松山城麓の景観と県庁街区全体の一体性への配慮。


*第二別館新築工事が進む愛媛県庁の全景

新しい第二別館の最大の役割は、県庁の災害対策機能の中核拠点となることです。3階には「防災オペレーションルーム」が設置され、既に防災フロアを有する第一別館3階と連絡通路で接続。回廊型の動線によって両館のフロアを一体的に運用できる構成とし、災害時の指揮・情報集約・関係機関との連携を迅速に行える体制を構築します。

*現地仮囲いに掲示されていた愛媛県庁第二別館の完成予想パース

敷地は最大2m程度の浸水が想定される区域に位置していることから、電源喪失対策も重視されています。2回線受電方式の採用に加え、非常用発電設備や高圧電源車接続口を整備し、電気室は最上階に配置。さらに免震装置を地下1階の柱頭部に設け、地上部全体を免震建物として計画することで、地震時の揺れを大幅に低減します。また、敷地が土砂災害特別警戒区域に隣接していることを踏まえ、土砂荷重を考慮した構造設計がなされており、複合災害にも耐えうる事業継続性(BCP)を重視した庁舎となっています。

*愛媛県庁第二別館新築工事がほぼ完成し、ビル群が形成されていた

新庁舎の低層部には、愛媛県のDX推進と地域連携の拠点となる官民共創スペース「E:N BASE(エン・ベース)」が整備されます。1階は来庁者が自由に出入りできる交流・共創・セミナーゾーンやカフェ、イベント対応のステージを備えたオープンな空間とし、2階にはキッチンやスタジオ、ディスカッションや共同研究に適したコラボレーションエリアなど、多様な活動を支える機能が配置されます。

*愛媛県庁第二別館の断面構成/出典∶愛媛県

名称の「E:N BASE」には、愛媛(Ehime)の頭文字「E」と、Next・Nodeなど多様な意味を持つ「N」を結び、共創の“縁”を広げる拠点でありたいという思いが込められています。産学官が日常的に交わることで、政策形成やビジネス創出につながる場とする狙いがあり、2026年5月以降の開設が予定されています。
施設内では高速Wi-Fi、Web会議設備、入退館認証システム、BEMS(ビルエネルギー管理)などのデジタル基盤も整備され、庁舎でありながら、民間施設に近い柔軟なワークスタイルを可能とする点も特徴です。

第二別館は、省エネルギー性能と環境負荷低減にも重点を置いた計画となっています。外皮性能の向上や高効率設備の導入により、基準一次エネルギー消費量から50%以上削減するZEB Readyを達成予定で、将来的なZEB庁舎化も視野に入れた設計です。

*愛媛県庁第二別館の手前側には第一別館が建っている

屋上には太陽光パネルを設置し、庁舎で使用する電力の一部を賄うほか、雨水貯留槽による水資源の再利用、EV急速充電設備の整備など、脱炭素社会を見据えた設備が導入されます。

構造面では、鉄骨造を基本としつつ、各階の南北面を中心にCLT(直交集成板)耐震壁を配置。地震時の水平力の一部を木材が負担する構成とし、構造性能の向上とともに、内装に木の温もりを感じられる空間づくりにも寄与しています。公共建築における木材活用の先進事例としても注目される庁舎となっています。

*愛媛県庁本館は1929年竣工の歴史的建造物となっている

県庁敷地内には、1929年竣工の鉄筋コンクリート造4階建て「愛媛県庁本館」が現役庁舎として使用されており、国登録有形文化財にも指定されています。建築家・木子七郎の設計によるH字型平面とドーム屋根の塔屋を持つ外観は高い意匠性を誇り、内部には大島産花崗岩や当時最先端の建材が用いられるなど、歴史的・建築的価値の高い建物です。 

*設計は木子七郎で中央にエメラルドグリーンのドームがある点が特徴

新しい第二別館の外観デザインは、この本館をはじめ、第一別館や議事堂といった既存施設との調和を重視し、本館の縦基調の開口部デザインを継承しつつ、各棟の素材感を生かした落ち着いた構成としています。低層部は開放感のある基壇部デザインとし、市民に開かれた県庁としての印象を強める計画です。

また、来庁者動線を西側に集約し、バリアフリー動線や分かりやすいサイン計画を整備することで、歴史的建築と最新庁舎が共存しながら、誰もが使いやすい県庁街区を形成する点も大きな特徴となっています。

最終更新日:2026年1月12日

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