イトーヨーカドー津田沼店が閉店した「津田沼12番街ビル」は、京成電鉄とイオンによる資本業務提携の第一弾プロジェクトとして全館リニューアルされ、「イオンモール津田沼 South(イオンモール津田沼サウス)」として2026年3月に開業します。新津田沼駅に直結する大型商業施設として、既存の「イオンモール津田沼(North)」と一体的に運営され、駅を中心に回遊性の高い都市空間を形成することが狙いです。
映画館や開放的なフードフロア、イベントホールなどを備え、若年層にとっての“体験と発信の場”であると同時に、ファミリー層やシニア層の日常利用にも対応する多機能型商業施設へと再生されます。津田沼エリアの新たなランドマークとして、ウォーカブルな街づくりと地域価値の向上に貢献する施設となります。
1970~2000年代にかけて津田沼駅周辺では、ダイエー、ジャスコ(現イオン)、イトーヨーカドーなどの大型商業施設が激しい集客競争を繰り広げ、「津田沼戦争」と称されてきました。その津田沼エリアにおいて、現在はイオンが優位性を強め、勢力拡大が進む構図となっています。
→京成電鉄株式会社/イオン株式会社/イオンリテール株式会社 「イオンモール津田沼 South」 2026年3月開業
→イオン株式会社 イオン株式会社と京成電鉄株式会社の資本業務提携合意のお知らせ
イオンモール津田沼サウスの概要
1.イトーヨーカドー津田沼店跡地の再生プロジェクト
閉店したイトーヨーカドー津田沼店が入居していた津田沼12番街ビルの全館リニューアル計画。
京成電鉄とイオンの資本業務提携に基づく第一弾事業としての都市再生。
2.「イオンモール津田沼 South」としての2026年3月開業
施設名称を刷新し、新たな都市型ショッピングセンターとして再始動する開業計画。
駅前立地を最大限に活かした広域集客型商業拠点の形成。
3.新津田沼駅直結による高い交通利便性と回遊性
京成電鉄松戸線・新津田沼駅と直結する優れたアクセス性と動線連携。
駅を起点とした南北回遊型の都市空間形成。
4.映画館・フードフロア・イベントホールを備える複合機能
エンターテインメント性と滞在性を高める多機能商業施設構成。
買い物機能に加えた体験・交流・発信拠点としての空間価値。
5.若年層からファミリー・シニアまで対応するターゲット設定
10〜20代の体験需要とファミリー層・シニア層の日常利用ニーズへの対応。
多世代利用を前提とした都市型SCとしてのポジショニング。
6.「North」との一体運営によるツインモール型拠点形成
既存施設を「イオンモール津田沼 North」へ改称し一体運営する運営戦略。
南北二棟連携によるエリア全体の商業集積強化。
7.ウォーカブルな街づくりと地域価値向上の推進
駅前再整備と連動した歩行者中心の都市空間形成。
津田沼エリアの新たなランドマーク創出と持続的な地域価値向上。

今回の計画対象となる「津田沼12番街ビル」は、かつてイトーヨーカドー津田沼店が入居していた駅前の大型商業ビルです。同店の閉店後、建物の立地ポテンシャルと規模を活かした再生が検討され、京成電鉄とイオンの資本業務提携に基づく最初の具体プロジェクトとしてリニューアルが決定しました。

建物は地上8階、地下1階建てで、延床面積は約35,292㎡、総賃貸面積は約20,100㎡となっています。駐車場は536台を確保し、鉄道利用者だけでなく自家用車利用者からの来訪にも対応するものとされています。所有者は京成電鉄、運営はイオンリテールが担い、鉄道会社が保有する駅前不動産と、大型商業施設の運営ノウハウを融合させた開発モデルが採用されています。
改修工事では、老朽化対応にとどまらず、外観デザインの刷新、共用空間の高度化、館内動線の再構築などが進められ、次世代型の都市型商業施設への転換が図られています。


イオンモール津田沼 Southは、「津田沼の新たなランドマーク」を施設コンセプトに掲げています。10~20代の若年層にとっては、買い物に加えて体験や情報発信、交流が生まれる拠点となることを目指しており、イベントホールやエンターテインメント機能の充実が計画されています。

一方で、既存の商業施設と一体的に価値を提供することで、子育て世帯を含むファミリー層やシニア層といった幅広い世代のニーズにも応える構成としています。映画館や開放的なフードフロア、上質なライフスタイル提案型ショップなど、都心型商業施設に求められる要素を積極的に取り入れることで、滞在型・体験型の商業空間が形成されます。
今後、テナント構成の詳細が公表される予定であり、津田沼エリア全体の集客力向上につながることが期待されます。

本施設の開業にあわせて、既存のイオンモール津田沼は「イオンモール津田沼 North」へと名称変更されます。これにより、新津田沼駅を挟んで南北に2つの大型商業施設が配置され、ツインモール型の商業集積エリアとなります。

両施設はイオンリテールが一体的に運営し、それぞれの役割分担を明確化することで、若年層からファミリー層、シニア層まで幅広い来館者の利用ニーズに対応します。Southは体験・交流・エンターテインメント機能を重視した都市型拠点、Northは日常利用を支える生活利便型拠点として機能分担が図られる見込みです。
駅を中心に南北を回遊する動線が生まれることで、単独施設ではなく、エリア全体が一体的な都市型商業空間として機能する点が大きな特徴となります。


イオンモール津田沼 Southは、京成電鉄松戸線・新津田沼駅と直結しており、駅コンコースからスムーズにアクセスできる高い利便性を備えています。新津田沼駅は1日平均乗降人員が約6万人規模の主要駅で、JR津田沼駅とも徒歩圏で接続する広域交通結節点となっています。

同駅は複数回の移転と再整備を経て発展してきた歴史を持ち、1970年代以降は駅ビル型商業施設と一体化することで、駅と街が密接に連動した都市構造を形成してきました。今回の再開発により、旧イトーヨーカドー跡地、ミーナ津田沼、North棟などの既存ストックが再編され、駅を核とした回遊性の高い都市空間が一層強化されます。
鉄道利用者の日常動線と商業・滞在機能が高度に融合することで、単なるショッピングセンターを超えた都市拠点型施設としての価値が高まります。

京成電鉄は、津田沼12番街ビルに続き、隣接する「津田沼14番街ビル」についても、2026年秋の新商業施設開業を目指して改修を進めています。これにより、新津田沼駅周辺では段階的な再整備が進み、老朽化した駅前ストックの更新と都市機能の高度化が同時に進行しています。
イオンと京成電鉄の資本業務提携では、開発・不動産、小売、交通、金融など多分野にわたる連携が掲げられており、津田沼プロジェクトはその象徴的な実装事例となります。鉄道会社の沿線開発力と、商業デベロッパーの運営力を融合させることで、単なる施設更新にとどまらず、エリア全体の価値向上を図る都市再生モデルが構築されています。
イオンモール津田沼 Southは、津田沼エリアにおける新たな交流拠点・ランドマークとして、今後の駅前再編や周辺開発の方向性を示す重要なプロジェクトとなります。
最終更新日:2026年1月21日