埼玉県久喜市南栗橋8丁目およびその周辺エリアで進められている「BRIDGE LIFE Platform(ブリッジライフプラットフォーム)構想」は、産官学の連携によって展開される次世代型のまちづくりプロジェクトです。
久喜市、東武鉄道、トヨタホーム、イオンリテール、そして早稲田大学 小野田研究室という5者がそれぞれの強みを持ち寄り、戸建街区、商業街区、生活利便街区、公園の改修などを組み合わせて、スマート技術を活用した持続可能な都市モデルの形成を進めています。豊かな自然環境と都心への快適なアクセスを両立させつつ、多世代が快適で安心して暮らせる街を実現することを目的としており、「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」にも参画する先進的な取り組みとして注目を集めています。
→BRIDGE LIFE Platform構想 公式サイト
→久喜市 南栗橋8丁目周辺地区のまちづくり「BRIDGE LIFE Platform構想」
BRIDGE LIFE Platform構想の概要
- プロジェクトの主体
久喜市・東武鉄道・トヨタホーム・イオンリテール・早稲田大学小野田研究室の5者が連携し、産官学協働で進める大規模まちづくり事業。 - 対象エリア
南栗橋駅南西約500m、約16.7haの土地を舞台に、戸建街区・商業街区・生活利便街区・公園などを計画的に整備。 - コンセプト
「BRIDGE=橋」をキーワードに、人と人、都市と自然、地域と未来をつなぐ持続可能な次世代型の街を目指す。 - スマートタウンの導入
ゼロエネルギーハウス(ZEH)、歩車分離、無電柱化、防犯カメラ、5G Wi-Fi整備など、安全・快適かつ先進的な住環境を提供。 - 商業・生活利便機能
イオンスタイル南栗橋の出店や、保育園・高齢者施設の設置、次世代モビリティの導入などにより、日常の利便性と地域経済を強化。 - 公共空間と交流促進
南栗橋近隣公園や遊歩道の改修を通じて、住民が集い憩えるウォーカブルな都市空間を整備し、イベントや交流の場を創出。 - 進捗と評価
2022年の街びらき以降、イベント開催や特急停車など利便性が向上。2023年度には「グッドデザイン賞」を受賞し、全国的な注目を集めている。

BRIDGE LIFE Platform構想の舞台となるのは、南栗橋駅から南西に約500メートルの場所に広がる約16.7ヘクタールの土地です。ここは緑豊かな自然と都市へのアクセスを兼ね備えた環境が特徴で、都心方面へも直結する利便性を持ちながら、静かな住宅環境が広がっています。
プロジェクト名に含まれる「BRIDGE(橋)」には、人と人、都市と自然、現在と未来といったさまざまな要素をつなぐという意味が込められています。新しい街の姿は、テクノロジーの導入による効率性だけでなく、地域住民同士の交流や助け合いといった“人のつながり”を重視しており、郊外居住の新しいモデルを提示するものとなっています。

「BLP南栗橋スマートヴィラ」と名付けられた戸建街区は、トヨタホームと東武鉄道が共同で開発するエリアで、環境性能に優れたゼロエネルギーハウス(ZEH)を中心とした住宅が整備されています。
歩車分離による安全性の確保や、電線を地中化する無電柱化、防犯カメラの設置といった都市計画的な工夫も進められています。さらに、エリア全体で5G Wi-Fiを導入しており、住民は屋外の公園や広場でもインターネット環境を活用してリモートワークや学習が可能です。住民専用クラブハウスも計画されており、イベントやワークショップを通じてコミュニティが自然と形成される仕掛けが整えられています。


商業街区には「イオンスタイル南栗橋」が出店し、地域住民にとって日常的に利用しやすい商業拠点として機能しています。食料品や日用品に加えて、地域農産物を扱うコーナーやイベントスペースを設けることで、地域の生産者と消費者を結びつける役割も果たしています。
例えば、地場野菜を扱うマルシェや季節ごとのイベントが定期的に開催され、単なる買い物の場にとどまらず、人々が集い交流する地域のハブとしての役割を担っています。さらに、店舗運営においては省エネ設備の導入やデジタル化の推進が行われており、環境負荷を軽減しつつ利便性を高める持続可能なモデルが追求されています。


東武鉄道が開発を担う生活利便街区では、保育園や高齢者向け施設の設置が進められています。子育て世代と高齢者が同じエリアに暮らすことで、多世代が支え合い、安心して生活できる仕組みを整えています。また、最新のモビリティ技術を活用した実証実験も展開されており、自動配送ロボットによる買い物支援や次世代モビリティによる移動サービスなど、日常生活をより快適にする取り組みが進んでいます。こうした施策は新規住民の定住促進につながるだけでなく、地域全体の利便性と魅力を底上げする効果が期待されています。

久喜市はプロジェクトの一環として、南栗橋近隣公園や周辺の遊歩道をリニューアルしています。安全で快適な散策路や、桜並木、ベンチを備えた休憩スペースが整備され、日常の散歩や子どもとの外遊び、高齢者の健康維持の場として活用されています。さらに、広場では季節ごとのイベントやマルシェの開催も想定されており、住民同士の交流を自然に促進する空間が創出されています。ウォーカブルな街づくりは「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」の重要な要素であり、公共空間の整備を通じて持続可能で魅力的な生活環境が整えられています。

「BRIDGE LIFE Platform構想」は、2022年の街びらきを皮切りに、段階的な発展を遂げています。特急列車が南栗橋駅に停車するようになり都心へのアクセスが改善されたほか、街全体でのイルミネーションや地域イベントも定期開催され、地域のにぎわいが創出されています。
2023年度には「グッドデザイン賞」を受賞し、持続可能性と先進性を兼ね備えたスマートタウンとして高い評価を得ました。今後も2028年度の全戸完成を目指して開発が続けられる予定であり、郊外における新しい都市モデルとして全国から注目を集めています。将来的には、このプロジェクトの成果が他地域にも波及し、全国的なまちづくりの参考例となることが期待されています。
最終更新日:2025年10月4日

