千葉県立幕張海浜公園Aブロックにおいて、Bリーグ所属プロバスケットボールチーム「アルティーリ千葉」の新たなホームアリーナとなる大規模アリーナの整備に向け、2026年1月時点でボーリング調査(地質調査)が開始されました。
本計画は、ヒューリック株式会社が主体となり、約2万人収容の国内最大級アリーナを整備したうえで千葉市へ寄附する「負担付寄附」による官民連携事業として進められています。2030年の開業を目標に、バスケットボールの試合だけでなく音楽ライブや国際的なエンターテインメントイベントにも対応するマルチユース型施設の実現を目指しており、幕張新都心の都市機能と公園空間が融合する新たなランドマークの誕生に向け、計画は実施段階へと着実に進みつつあります。
→ヒューリック株式会社 スポーツ・エンタメ事業への参画および千葉県立幕張海浜公園でのアリーナ開発について
千葉県立幕張海浜公園Aブロックアリーナ計画の概要
1.ボーリング調査開始による事業の実行段階入り
2026年1月時点で幕張海浜公園Aブロック各所にて地質調査を実施。
設計・施工を見据えた基礎データ取得段階への移行。
2.アルティーリ千葉の新ホームアリーナ整備計画
BリーグBプレミア基準を満たす専用ホームアリーナの整備構想。
競技力強化とクラブ経営基盤の安定化を支える中核拠点。
3.約2万人収容の国内最大級アリーナ規模
客席約2万席、延床約5万㎡、地上6階建ての大規模施設計画。
プロバスケ専用として国内最大級となる施設規模。
4.スポーツとエンタメを融合するマルチユース機能
バスケットボール公式戦に加え音楽ライブや大型イベント対応。
年間約220万人集客を見込む多目的エンターテインメント拠点。
5.海浜幕張駅徒歩圏という高い立地優位性
JR京葉線海浜幕張駅から徒歩約3分の至近距離立地。
広域集客とイベント動線の確保を両立する都市型公園内立地。
6.幕張海浜公園再整備と連動する都市再生効果
Bブロック再整備事業と連携した公園全体の魅力向上構想。
滞在型公園化と観光・交流機能の強化による相乗効果。
7.負担付寄附による官民連携整備スキーム
ヒューリックが建設後に千葉市へ寄附する公共施設整備方式。
民間投資と公共還元を両立させる先進的PPPモデル。

2026年1月時点で、建設予定地である幕張海浜公園Aブロック内の複数地点においてボーリング調査が確認されました。ボーリング調査は、地盤の強度や地下水位、土質構成などを把握するために行われるもので、アリーナの基礎や構造の設計を検討するうえで不可欠な工程です。
幕張エリアは埋立地を含む地域であり、東日本大震災時には周辺で液状化被害も発生した経緯があります。そのため、大規模施設となるアリーナの建設にあたっては、通常以上に慎重な地盤評価が求められます。今回の調査開始は、構想段階から設計・施工に向けた具体的な準備段階へ移行したことを示す重要な動きであり、今後の基本設計・実施設計の精度を左右する基礎データの収集が進められている段階といえます。

計画されているアリーナは、客席数約2万席、延床面積約5万㎡、地上6階建て、高さ約43mという国内最大級の規模を誇ります。プロバスケットボールチームの専用アリーナとしては日本最大規模となる見込みで、アルティーリ千葉のBプレミア参入要件を満たす中核施設として位置付けられています。

主用途はバスケットボールの公式戦ですが、音楽ライブ、大型イベント、国際大会、eスポーツなどにも対応可能な設備仕様が想定されており、「スポーツ×エンタメ」の融合拠点としての役割を担います。また、サブアリーナとしてバスケットボールコート1面を備えた練習・地域利用向け施設も併設予定で、プロスポーツと市民利用の両立を図る構成となっています。年間来場者数は約220万人を見込んでおり、幕張新都心の集客装置としても極めて大きなインパクトを持つ施設となります。


建設地となるAブロックは、JR京葉線「海浜幕張」駅から徒歩5分程度という極めて高い交通利便性を有しながら、芝生広場や出会いの広場などを擁する緑豊かな都市公園エリアです。都市機能と自然環境が隣接する幕張新都心の特徴を象徴する場所であり、ここに大規模アリーナが立地することで、スポーツ観戦と公園利用を一体的に楽しめる新たな都市空間が形成されることになります。

さらに、公園内のBブロックでは「にぎわいの広場」を中心とした再整備事業が進行中で、カフェや物販施設の整備など、滞在型公園への転換が図られています。Aブロックのアリーナ整備とBブロックの再整備が同時並行で進むことで、幕張海浜公園全体がイベント・日常利用・観光の三要素を兼ね備えた複合的な都市公園へと進化していく構図が見えてきます。


本事業の大きな特徴が、ヒューリックがアリーナを建設し、完成後に千葉市へ寄附する「負担付寄附」という官民連携スキームです。自治体の財政負担を抑えつつ、民間の資金力と事業ノウハウを活用できる手法として、全国的にも注目度の高いモデルとなっています。
ヒューリックにとっては、不動産開発にとどまらず、アリーナ運営や関連サービスを含めたスポーツ・エンターテインメント事業への本格参入を意味し、中長期的な成長戦略の柱の一つと位置付けられています。今後は、設計・施工会社の決定、環境配慮設計や防災対策の具体化、周辺動線や交通処理計画など、より実務的な検討が進んでいくと見られます。

2030年開業を見据え、今回のボーリング調査開始は「構想段階から実行段階への転換点」ともいえる出来事であり、幕張新都心に新たな都市アイコンが誕生するまでのプロセスが、いよいよ現実の工事工程として動き出したことを示しています。
最終更新日:2026年1月15日