イオンモール株式会社は、東京都八王子市滝山町において開発中の大規模複合商業施設「（仮称）八王子インターチェンジ北」のB街区に関して、2026年春の開業を目指して2025年5月8日に着工したと発表しました。当該プロジェクトは、地域の生活利便性と都市の魅力を融合させる「次世代型複合商業施設」として計画されており、八王子北部エリアにおける新たな経済・交流の拠点として位置づけられています。
施設はA街区とB街区の2街区で構成され、すでに2024年5月に着工されたA街区では、イオンネクスト株式会社が展開する最新の顧客フルフィルメントセンター（CFC）および商業機能の導入が進められています。一方、今回着工されたB街区では、暮らしに「豊かさ」と「楽しさ」を提供する多彩な商業施設が整備される予定で、地域住民にとっての新しい「集いの場」としての役割も担います。高速道路ICからのアクセスにも優れ、周辺には自然・観光資源も豊富なことから、広域的な集客も見込まれる注目の開発事業です。
→イオンモール株式会社／イオンネクスト株式会社 「（仮称）八王子インターチェンジ北」 B街区工事着工について
→イオンモール株式会社 （仮称）八王子インターチェンジ北 出店計画について
（仮称）八王子インターチェンジ北の概要
- 2026年春開業予定の次世代型商業施設
イオンモールが東京都八王子市滝山町において開発中の大規模複合商業施設で、地域の新たな交流・商業拠点を目指している。 - 2街区構成：A街区とB街区
敷地全体をA街区とB街区に分けて整備。A街区ではすでに2024年5月に工事が始まり、B街区も今回着工された。 - B街区は体験型・集いの場を重視
映画館や専門店、飲食施設などを集約した体験型商業施設で、家族連れから若年層、高齢者まで幅広く利用可能。 - 交流広場を中心に地域イベントと連携
中心に配置される広場では地元のマルシェやイベントを開催予定。隣接する「道の駅 八王子滝山」との連携も視野に。 - A街区には次世代型物流拠点「CFC」導入
イオンネクストによる最新のフルフィルメントセンターが設置され、AI・ロボットを活用した高効率な商品配送を実現。 - 災害対応機能も備えた地域インフラ
A街区施設は日常利用に加え、災害時の備蓄・避難拠点としての役割も持たせることで地域の防災力向上に寄与。 - 交通利便性と観光資源を活かした立地
八王子ICから約500mの好立地で、八王子駅・高尾山・学園都市エリアからのアクセスも良く、広域集客を見込む。
B街区は、全体で約29,000㎡の敷地に、鉄骨造3階建て・延床面積約18,000㎡の商業施設を建設する計画で、約300台の駐車場も整備される予定です。この街区では、映画館（シネマコンプレックス）、ライフスタイルを提案する専門店、カフェやレストランといった飲食施設などが集積し、幅広い世代に対応した「体験型」のショッピング環境が提供されます。
また、近年の消費スタイルの変化をふまえ、オンラインでの購買行動が一般化する中でも、リアルな空間での「過ごし方」や「時間の使い方」に価値を見出すニーズに応える構成となっています。単なる買い物の場を超え、「過ごす」「楽しむ」ことを軸にした施設づくりが進められています。
このB街区の中心には、大きな広場が設けられ、地元住民が自然に集える交流空間として活用される予定です。地元の行事やマルシェ、フリーマーケットといったイベントの開催を想定しており、すぐ近くにある東京都内唯一の道の駅「八王子滝山」とも連携することで、地産地消の推進や観光資源との相乗効果が期待されています。
加えて、この広場は単なる商業施設の一部という枠を超え、地域に根ざした「公園的機能」を持たせることで、買い物だけではなく、くつろぎや憩いのひとときを提供する場ともなります。地域社会と共に歩む“開かれた商業施設”を目指し、都市と自然、そして人々をつなぐハブとしての役割も果たすことが目標とされています。
A街区には、イオンネクストが展開する最先端の顧客フルフィルメントセンター（CFC）と、商業機能を兼ね備えた大型施設が整備されます。CFCは、英国オカドグループの技術を活用し、AIとロボットによる高度な自動化が図られた物流拠点で、最大5万品目の商品を保管し、わずか6分で50品目のピッキングが可能な効率性を誇ります。温度管理を徹底したコールドチェーンによって、鮮度の高い食品や日用品をスピーディーに届けるイオンのネット専用スーパー「Green Beans」の中核施設となる見込みです。
また、CFCには実店舗も併設され、ネットとリアルの融合による利便性の高い買い物体験を提供。災害時には備蓄庫や避難所としての役割も想定されており、地域の防災拠点としての機能も持ち合わせます。こうした複合的な都市機能を取り込むことで、八王子の街づくりに新たな価値をもたらす存在となることが期待されています。
「（仮称）八王子インターチェンジ北」は、中央自動車道の八王子インターチェンジから約500mという好立地に位置し、国道16号や新滝山街道、ひよどり山道路など多摩南西部の主要道路に囲まれています。八王子駅から約3kmと近く、周辺には高尾山や秋川渓谷といった観光地、さらには大学・短大・高専あわせて21校が集積する学園都市という地域特性もあり、地元住民だけでなく観光客や学生層からの幅広い利用が期待されています。
さらに、施設内にはバスロータリーも整備予定で、八王子駅からの路線バスの運行も計画されています。交通アクセスの利便性と周辺地域との親和性を活かし、都市・自然・人々をつなぐ「新しい暮らしの拠点」として、広域にわたる集客と地域活性化を目指す取り組みが進行中です。
最終更新日：2025年5月10日