都市開発ニュース
蒲田駅東口駅前約0.4haで計画が進む再開発「蒲田駅東口駅前地区第一種市街地再開発事業」!!新空港線整備構想や駅機能更新と連携した高度利用へ!!
京都駅の位置・ルートが「桂川案」に決定した「北陸新幹線敦賀駅~新大阪駅間延伸」!!関西と北陸を繋ぐ新たな広域交通拠点が誕生へ!!
2026年10月3日(土)開業が決定した八王子駅南口集いの拠点「桑都の杜」!!公園・図書館・ミュージアムが集う新拠点誕生へ!!
名鉄瀬戸線新瀬戸駅・愛知環状鉄道瀬戸市駅の駅前にホテルと商業施設の複合開発計画浮上!!「瀬戸市駅前広場余剰地利活用事業」!!サウンディング調査が開始へ!!
遂に再始動するTX六町駅前の複合商業施設計画「六町駅前区有地活用事業」!!令和8年秋以降に事業者再公募へ!!
肥後大津ルートで整備計画が進む「阿蘇くまもと空港アクセス鉄道」!!TSMC効果で需要拡大、2026年8月頃に三セクを設立して2034年度末開業へ!!
千葉県庁を大規模に建て替えて約6.5万㎡の新庁舎を整備する「千葉県庁舎等再整備」!!5つの配置パターンを比較検討!!
名鉄豊田線上豊田駅周辺約23.8haで計画が進む大規模なまちづくり「(仮称)豊田上豊田駅周辺土地区画整理事業」!!遂にゾーニングも公表されて始動へ!!
JR常磐線北柏駅前・アクロスプラザ北柏も開業した「北柏駅北口土地区画整理事業」!!2027年度完了へ向けて駅前広場や道路整備が進む!!
熊本県大津町・肥後大津駅前に駅前広場や自由通路、複合施設を整備する「肥後大津駅周辺まちづくり」!!TSMC効果を生かした新たな玄関口へ!!
中野駅の新たな駅ビル商業施設「アトレ中野」が2026年12月9日開業へ!!南北通路・橋上駅舎・歩行者デッキ・駅前広場も12月6日に供用開始!!
東成田駅直上に京成高架新駅を整備!!集約型ワンターミナル方式による新ターミナルを建設する「成田空港施設の機能強化」!!2030年代へ向けた大規模再整備計画が始動!!
千葉ロッテマリーンズの新ファーム本拠地と一体整備される「(仮称)貞元総合公園」!!千葉県君津市に2030年開園へ!!
遂に西鉄貝塚線と福岡市地下鉄箱崎線の直通運転を検討開始へ!!6両編成化を含めた輸送力増強も検討!!
遂に鉄道地下化工事が本格化した「西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業」!!新井薬師前駅と沼袋駅を地下化して駅周辺ではまちづくり構想も!!
旦過市場を再整備して市場や商業施設、北九州市立大学などが入る「旦過市場地区再整備事業」!!大英産業が旦過市場いちばん館の優先交渉権者に選定!!
遂に将来イメージも公表された竹ノ塚駅東口の再開発「竹ノ塚駅周辺地区まちづくり」!!高層住宅や商業施設などから構成される複合開発に!!
恵庭市・恵み野で約46haの大規模開発プロジェクト「北海道日本ハムファイターズ ファーム(二軍)施設」!!スポーツを核とした複合開発に!!
ヤクルト新二軍施設の正式名称が「スワローズ ウィングス スクエア」に決定!!茨城県守谷市に未来へ羽ばたく燕の翼をイメージした球場が出現!!
遂に日本へ返還された米軍根岸住宅地区跡地で計画が進む「(仮称)新根岸地区土地区画整理事業」!!住宅・文教・公園が融合する新たなまちに!!

第二アクアライン構想が復活!?建設促進期成同盟会が発足して再び動き出した「東京湾口道路(仮称)」計画!!過去には東京湾を埋め立てて大都市を創造するネオ・トウキョウ・プランも!!

千葉県富津市と神奈川県横須賀市を結ぶ「東京湾口道路(仮称)」の壮大な構想が、再び動き出しました。東京湾を横断するこのプロジェクトは「第二アクアライン」とも呼ばれ、長らく凍結状態にありましたが、2023年のSNS上での話題や地元経済界の後押しを受けて再注目され、2024年には千葉県側の13自治体などで構成される「房総地域東京湾口道路建設促進期成同盟会」が発足しました。東京湾岸の道路ネットワークを強化し、房総・三浦両半島の地域活性化と首都圏のバランスある発展を目指し、国への働きかけを本格化させています。

→富津市 東京湾口道路

東京湾口道路の概要
  1. 構想の再始動
     千葉県富津市と神奈川県横須賀市を結ぶ東京湾口道路構想が約15年ぶりに再始動。2024年に千葉県側13市町などによる期成同盟会が発足。
  2. 想定ルートと構造
     浦賀水道を横断し、延長約17kmを吊橋または海底トンネルで結ぶ案。東京湾アクアラインや第二湾岸道路とともに湾岸環状構想の一部を構成。
  3. 構想の歴史的背景
     1959年の「NEO-TOKYO PLAN」に盛り込まれた長期構想。1994年から誘致運動が展開されるも、2008年に国によって事実上凍結。
  4. SNSでの注目と再評価
     2023年にSNSでの投稿が話題となり、再評価の機運が高まる。市民の関心と地元経済界の後押しにより再始動へ。
  5. 地域経済の活性化策
     房総・三浦両半島の産業・観光振興や企業立地促進の起爆剤として期待。道路交通網の強化による広域的な経済効果。
  6. 災害対応・代替ルートの確保
     自然災害の頻発化に対応するための緊急輸送路確保が急務。東京湾口道路はその代替路線としての機能を担う。
  7. 東京の一極集中是正
     東京への過度な集中を緩和し、首都圏全体のバランスある発展を促す戦略インフラとしての意義。

東京湾口道路は、神奈川県横須賀市と千葉県富津市を結ぶ延長約17キロメートルの海上ルートで、浦賀水道を横断し、吊橋または海底トンネルによる接続が想定されています。この構想は1959年の「NEO-TOKYO PLAN」にまでさかのぼり、東京湾アクアラインや第二東京湾岸道路とともに、東京湾を環状に結ぶ「東京湾環状道路」の一部として位置づけられてきました。1994年には、千葉県側の13市町が建設促進協議会を設立し、積極的な誘致活動を展開してきましたが、2008年に国土交通省が計画を棚上げし、その後は事実上の凍結状態となっていました。

出典:国土交通省

2023年1月、Twitter上で「ここに橋が欲しい人、割といる説」という投稿が大きな反響を呼び、1万件を超えるリツイートが記録されました。こうした市民レベルでの関心の高まりと、地元経済界からの要望を受け、富津市は9年ぶりに建設促進協議会の総会を開催しました。そして2024年には、同協議会を発展的に解消し、「房総地域東京湾口道路建設促進期成同盟会」を設立しました。富津市長が会長を務め、自治体や地元財界が一体となって国への働きかけを再開するなど、「第二のアクアライン」実現に向けた動きが本格化しています。

出典:千葉県

房総半島は首都圏に近い立地でありながら、半島という地形的制約により、企業立地や観光、物流などの面で不利な状況が続いています。近年では人口減少や自然災害の激甚化・頻発化も進んでおり、代替ルートの確保や緊急物資の輸送体制の強化が求められています。東京湾口道路の建設は、こうした課題の解決に寄与するだけでなく、東京湾岸のネットワークを強化し、地域間交流を促進することで、東京への一極集中を緩和する役割も期待されています。今後は、民意を反映させつつ、国土交通省などの関係機関に対し、より一層の働きかけを進めながら、構想の具体化を目指していく方針とされています。 

ネオ・トウキョウ・プラン
出典:産業計画会議

1960年代に政財界の重鎮・松永安左エ門氏が主宰する私設シンクタンク「産業計画会議」が発表した第七次勧告では、「ネオ・トウキョウ・プラン」と呼ばれる壮大な都市開発構想が提案されました。これは、急激に膨張する首都東京の人口と産業集積に対応するため、東京湾の約3億坪のうち2億坪(約660平方キロメートル)を大規模に埋め立て、新たな都市機能を創出しようとするものでした。

この計画では、巨大な臨海工業地帯をはじめ、住宅地、緑地、空港、国際貿易センター、官公庁街といった都市機能をバランスよく配置することが構想されていました。また、配置図上の六芒星の位置には、国際線と国内線を分離し、併せて貨物専用線や多数のヘリポートを設置した大規模な新空港が構想されていました。さらに、湾岸に8の字型に自動車専用道路を高架または地下で整備する計画も含まれており、これは後年の東京湾アクアラインや東京湾口道路といったプロジェクトの先駆的な発想といえるものです。

出典:産業計画会議

交通インフラにおいては、道路と並行する形で鉄道網を整備する構想も示されていました。横須賀から富津・木更津・千葉方面を経由し、さらに川崎や水戸方面へと至る鉄道路線が計画され、旅客輸送のみならず、貨物輸送の機能も担うことが想定されていました。また、通勤輸送に対応するために地下鉄や大型バスの導入、さらには自動車の駐車スペースの事前確保など、交通需要への先進的な対応策も盛り込まれていました。

この構想は、4兆円規模という莫大な事業費を要し、政府と民間が半分ずつ出資する特殊会社の設立も想定されていました。最終的には実現には至りませんでしたが、成田空港問題や湾岸地域の交通混雑など、後年の都市課題を未然に回避できたのではないかという評価もあります。今日においても、都市開発や交通政策を考える上で示唆に富んだ構想として語り継がれています。

最終更新日:2026年3月20日

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