埼玉県さいたま市見沼区の東武アーバンパークライン・大和田駅では、周辺で進められている「大和田特定土地区画整理事業」による駅前広場整備とあわせて、駅の橋上駅舎化および南北自由通路の設置が検討されています。その取り組みの一環として、駅の“顔”となる自由通路の外観デザインについて、市民や駅利用者の意見を反映させることを目的としたデザインアンケートが実施されています。
南北に分断されてきた駅周辺の回遊性向上や安全性確保が期待される一方で、本計画は現時点では正式な事業計画には位置づけられておらず、今後は鉄道事業者をはじめとする多くの関係者との調整が重要な段階となっています。
大和田駅の橋上駅舎化および南北自由通路の設置の概要
1.計画の位置づけ
大和田特定土地区画整理事業と連動した、大和田駅の橋上駅舎化および南北自由通路設置構想。
駅前広場整備と一体的に進められる、駅周辺機能更新に向けた検討段階の取り組み。
2.駅の現状と課題
線路北側に駅舎が立地し、南北移動は踏切に依存する現在の駅構造。
狭隘な駅前道路と踏切・交差点が近接することによる歩行者と車両の混雑。
3.橋上駅舎化の狙い
改札機能を橋上に集約し、線路を跨ぐ安全で円滑な南北動線の確保。
踏切依存の解消による、日常利用時の安全性と利便性の向上。
4.南北自由通路の役割
単なる通行施設にとどまらない、地域の玄関口としての自由通路。
まちのシンボルとしての景観性と拠点性を担う公共空間の形成。
5.デザインアンケートの実施
自由通路の外観デザインを対象とした、市民参加型の意見募集。
A案・B案・C案の3案から、最もふさわしい案を選択するアンケート方式。
6.市民参加と実施方法
オンライン回答と紙回答を併用した、参加しやすいアンケート体制。
駅利用者や周辺住民など、幅広い立場から意見を集約する仕組み。
7.今後の検討段階
現時点では正式な事業計画には位置づけられていない橋上化構想。
基本設計の実施を見据え、関係者調整と市民意見反映が進められる段階。

大和田駅は相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、駅舎は線路北側に設けられており、南側のホームへは跨線橋が設置されている一方、南側のエリアへは北側の改札から踏切を渡って移動する構造となっています。駅前道路は幅員が狭く、踏切や交差点が近接していることから、歩行者と車両が錯綜しやすい状況が長年の課題とされてきました。
こうした課題を解消する手法として、駅を跨ぐ自由通路を設置し、改札や駅機能を橋上に集約する「橋上駅舎化」が検討されています。南北の移動を安全かつ円滑にするとともに、駅前広場整備と一体となった駅周辺全体の機能向上を図ることが狙いとされています。


今回実施されているデザインアンケートは、南北自由通路の外観デザインを対象としたものです。自由通路は単なる通行施設ではなく、地域の玄関口として来訪者を迎える存在であり、まちのシンボルとなることが想定されています。


アンケートでは、A案・B案・C案の3つの外観デザイン案が提示されており、それぞれ異なるコンセプトや意匠が示されています。駅利用者や周辺住民が最もふさわしいと感じる1案を選択することで、今後の検討に市民の声を反映させる仕組みとなっています。


アンケートは、二次元コードまたは専用ウェブページからアクセスして回答するオンライン方式で実施されているほか、紙のアンケート用紙による回答も可能です。紙のアンケート用紙および回収箱は、東武アーバンパークライン大宮駅、大和田駅、見沼区役所1階ロビーに設置されています。
実施期間は令和8年2月2日(月曜日)から2月27日(金曜日)までで、駅利用者に限らず、周辺に居住・通勤・通学する人々も参加できる内容となっています。


現在、大和田駅の橋上駅舎化および南北自由通路の設置については検討が進められている段階であり、現時点では正式な事業計画として決定されているものではありません。実現にあたっては、鉄道事業者である東武鉄道をはじめ、多くの関係者との協議や調整が必要となります。

一方、令和7年度には「大和田駅舎の機能性向上の推進(都市局事業)」として、駅舎改修に向けた基本設計の実施が行われています。今回のデザインアンケートは、その前段階として市民意見を把握する重要な取り組みであり、今後の駅整備や周辺まちづくりの方向性を占う試みとして注目されます。
出典・引用元
・さいたま市 大和田駅のデザインアンケートを実施します
最終更新日:2026年2月10日

