東京都東村山市野口町2丁目の興和株式会社 東京創薬研究所跡地において、相鉄不動産、名鉄都市開発、九電不動産、四国旅客鉄道(JR四国)の4社が共同で、地上15階建て・延床面積約5万3,500㎡に及ぶ大規模マンション「(仮称)東村山市野口町計画新築工事」を推進しています。設計・施工は長谷工コーポレーションが担当し、2026年1月中旬の着工、2029年3月下旬の完成を目指すものとされています。
さらに南側隣接地では、三菱商事都市開発がベイシア 東村山店を核店舗とする近隣型ショッピングセンター(NSC)を開発中で、2026年夏の開業を予定。大規模住宅と生活利便施設が一体的に整備されることで、野口町エリアに新たな住宅・商業拠点が誕生します。
(仮称)東村山市野口町計画新築工事の概要
1.計画の全体概要
興和 東京創薬研究所跡地に誕生する地上15階建て・延床約5.3万㎡の大規模マンション計画。
2026年1月着工、2029年3月完成を目指す東村山市屈指の大規模開発プロジェクト。
2.計画地と立地特性
東京都東村山市野口町2丁目、敷地面積約2.2haを有する準工業地域の広大な用地。
西武新宿線東村山駅徒歩圏で、鉄道高架化や駅前再整備が進む成長エリア。
3.建築規模と構造計画
RC造地上15階建て、延床面積53,561㎡、高さ約46mのスケール感ある建築計画。
現場造成杭を採用し、自走式駐車場245台を備える堅牢かつ計画的なランドプラン。
4.4社共同事業の特徴
相鉄不動産、名鉄都市開発、九電不動産、JR四国による広域連携型の共同開発。
各社の分譲マンションブランド実績を結集する高品質レジデンス創出への取り組み。
5.ベイシア核の商業施設併設
南側隣接地に三菱商事都市開発が手掛ける近隣型ショッピングセンター計画。
ベイシアを核店舗とする生活利便性重視のNSC整備。
6.研究所跡地の再生
1964年開設の東京創薬研究所跡地を住宅・商業機能へ転換する土地利用再編。
研究開発拠点から居住拠点へと生まれ変わる象徴的な都市再生事業。
7.地域への波及効果と将来性
大規模住宅供給と商業整備が同時進行することで高まる野口町エリアの拠点性。
東村山駅周辺整備と連動し、居住環境向上と地域活性化を促す中核プロジェクト。

計画地は東京都東村山市野口町二丁目17番62、敷地面積約21,940㎡の広大な用地です。用途地域は準工業地域で、建ぺい率60%、容積率200%。西武新宿線「東村山」駅から徒歩約15分ほどの立地にあり、周辺は武蔵野の自然が残る落ち着いた住宅地が広がります。
東村山駅周辺では、都道16号(府中街道)および都道129号(鷹の道)にかかる踏切除却を目的とした鉄道高架化事業が進行中で、あわせて東口駅前広場の再整備も計画されています。交通円滑化と都市基盤の強化が進むなか、本計画地も将来的な利便性向上と地域価値の上昇が期待されるポジションにあります。

建物は鉄筋コンクリート造、地上15階建て、高さ約46.00m(最高高さ)を予定。延床面積は53,561.89㎡、建築面積は8,076.88㎡に達する大規模マンションです。基礎工法には現場造成杭が採用されています。

配置図によると、広い敷地の中に板状の住棟がA~D棟の4棟配置され、敷地中央北側には大規模な自走式駐車場(2層3段、245台)が整備される計画です。駐輪場や共用部、緑地帯なども計画的に配置され、敷地全体を活かしたゆとりあるランドプランが特徴です。工期は2026年1月着工、2029年3月末完成予定。約3年超をかけて整備される、地域でも屈指のスケールを誇るプロジェクトとなります。

(仮称)東村山市野口町計画新築工事は、首都圏・中部・九州・四国をそれぞれの地盤とする鉄道・不動産系デベロッパー4社による共同事業として進められています。地域を代表する企業同士が手を組む点が大きな特徴であり、それぞれが培ってきたブランド力や開発ノウハウを結集することで、単独事業とは一線を画すプロジェクトとなることが期待されます。
参画するのは、まず首都圏を中心に実績を重ねてきた相鉄不動産です。同社は「グレーシア(GRACIA)」シリーズを展開し、タワーマンションから大規模複合開発まで幅広い供給実績を有しています。沿線開発と一体となった街づくりに強みを持ち、都市型レジデンスにおける商品企画力やブランド認知度の高さが特徴です。
中部圏を代表する名鉄都市開発は、「メイツ」や「エムズシティ」などの分譲マンションブランドを展開してきました。近年は首都圏での供給も積極的に拡大しており、エリアを越えた事業展開によりノウハウを蓄積しています。鉄道会社グループならではの駅周辺開発や利便性を重視した住まいづくりにも定評があります。

九州エリアからは、九州電力グループの九電不動産が参画します。同社は「グランドオーク」ブランドで知られ、地域に根ざした高品質なマンション開発を手がけてきました。電力会社グループとしての安定した経営基盤と、居住性能や設備仕様へのこだわりが強みです。
さらに、四国旅客鉄道(JR四国)も事業に加わります。同社は「J.CREST」ブランドを展開し、鉄道会社系デベロッパーならではの沿線開発ノウハウを活かした住まいづくりを行ってきました。交通インフラと連動した街づくりの視点は、本計画においても大きな価値をもたらすと考えられます。

このように、広域エリアで実績を積み重ねてきた4社が協業することで、商品企画や建物品質、販売戦略の各面において高い水準が期待されます。それぞれのブランド力がどのように融合し、新たな価値として打ち出されるのか、今後のブランド発表や具体的な商品コンセプトにも注目が集まります。

マンション南側隣接地(野口町2-17-63)では、三菱商事都市開発が「東村山市野口町商業施設計画」を推進中です。敷地面積約6,617㎡、延床面積約4,215㎡、鉄骨造2階建ての近隣型ショッピングセンター(NSC)で、2026年夏の竣工を予定しています。
核店舗には、北関東を中心に展開する大型食品スーパー「ベイシアFoods Park」が出店予定。店舗面積は約2,545㎡、駐車場96台、駐輪場127台を備え、営業時間は9時~22時45分を予定しています。

日常使いの食品スーパーを中心に構成されるNSCは、周辺住宅街を商圏とする生活密着型施設です。大規模マンションの入居開始時期(2029年)よりも前に商業施設が整備されることで、新住民にとっては入居当初から高い生活利便性が確保されます。

本計画地は、1964年に興和が開設した東京研究所(現・東京創薬研究所)の跡地です。同研究所では、新規物質の探索や分子設計、前臨床試験など幅広い創薬研究が行われてきました。
清水建設が「東京創薬研究所RI棟廃止措置工事」を行い、研究施設としての役割を終えた敷地が、新たに住宅と商業機能を備えた街へと生まれ変わります。高度成長期を支えた研究開発拠点が、次世代の居住拠点へ転換される点は、都市再生の象徴的な事例といえるでしょう。

約2.2haの敷地に建つ延床5万㎡超のマンションと、ベイシアを核とするNSCが一体的に整備される本計画は、野口町エリアの都市構造に大きな影響を与えるプロジェクトです。
駅周辺の高架化や駅前広場再整備と歩調を合わせ、住宅供給と生活利便施設の整備が同時進行することで、東村山駅圏の居住環境は段階的に向上していくとみられます。特にファミリー層を中心とした人口流入が進めば、地域商業や公共サービスへの波及効果も期待できます。
2026年夏に商業施設が先行開業し、2029年春に大規模マンションが完成するスケジュールは、街の変化を段階的に実感できる構成です。研究所跡地の再生という歴史的転換点を経て誕生する本プロジェクトは、東村山市における新たなランドマークとなる可能性を秘めています。
最終更新日:2026年2月16日