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大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 (大阪IR)

大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 (大阪IRプロジェクト)は、大阪府大阪市此花区夢洲中一丁目で建設中の地上13階、地下1階の「Aブロック」、地上27階、地下1階、高さ126.22mの「Bブロック」、地上4階の「Cブロック」、地上2階、地下1階の「Dブロック」から構成される延床面積約770,000㎡の超高層複合施設です。

立地は、大阪市の臨海部に位置する、大阪港内の約390ヘクタールに及ぶ埋立地・夢洲(ゆめしま)です。夢洲の東側には、高度なコンテナ物流拠点である「夢洲コンテナターミナル」が既に稼働しており、西側には廃棄物埋立処分場が設けられ、その一部には大規模な太陽光発電施設も設置されています。また、事業計画地の南側および西側は、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場となる予定です。


本計画は、「特定複合観光施設区域整備法」に基づき、大阪・関西が持つ高い潜在力と、民間の創意工夫を最大限に活用して進められるものです。計画されている複合施設「大阪IR」には、会議施設、展示施設、劇場、ミュージアム、飲食施設、バスターミナル、フェリーターミナル、係留施設、宿泊施設、カジノ、駐車場、太陽光発電設備など、多岐にわたる用途が盛り込まれています。

土地利用計画は、「関西ゲートウェイゾーン」「イノベーションゾーン」「ウォーターフロントゾーン」「結びの庭ゾーン」の4つのゾーンで構成されており、このうち「関西ゲートウェイゾーン」には、MGM大阪が入居する超高層複合施設の建設が予定されています。


大阪IR株式会社が建築主を務める本プロジェクトは、国内外から注目を集める大規模開発事業です。中核株主には合同会社日本MGMリゾーツおよびオリックス株式会社が参画し、さらに多様な業種から成る少数株主陣として、岩谷産業株式会社、大阪瓦斯株式会社、株式会社大林組、関西電力株式会社、近鉄グループホールディングス株式会社、京阪ホールディングス株式会社、サントリーホールディングス株式会社、株式会社JTB、ダイキン工業株式会社、大成建設株式会社、大和ハウス工業株式会社、株式会社竹中工務店、南海電気鉄道株式会社、西日本電信電話株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社、パナソニックホールディングス株式会社、阪急阪神不動産株式会社、阪和興業株式会社、丸一鋼管株式会社、三菱電機株式会社、レンゴー株式会社が名を連ねています。

設計業務は、各ブロックごとに専門性の高い企業によって担われており、Aブロックは株式会社大林組、Bブロックは竹中工務店・日本設計設計共同体、Cブロックは株式会社久米設計、Dブロックは再び株式会社大林組が担当しています。

施工においても、信頼性の高い施工体制が構築されています。Aブロックは大林組・大鉄工業・TSUCHIYA・冨国建設による共同企業体、Bブロックは竹中工務店・竹中土木・錢高組・南海辰村建設・浅沼組・松村組・森組の共同企業体が担当。CブロックおよびDブロックは、それぞれ大林組・大鉄工業・TSUCHIYA・冨国建設による共同企業体が施工を行います。着工は2025年4月24日、竣工は2030年7月31日となっています。

出典・引用元

大阪市 大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業
大阪府 大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画


概要

名称 大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業
(大阪IRプロジェクト)
計画名 大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業
所在地 大阪府大阪市此花区夢洲中一丁目の一部ほか
Aブロック:大阪府大阪市此花区夢洲中一丁目1番17
Bブロック:大阪府大阪市此花区夢洲中一丁目1番17 ほか
Cブロック:大阪府大阪市此花区夢洲中一丁目3番5
Dブロック:大阪府大阪市此花区夢洲中一丁目3番5
用途 会議施設、展示等施設、劇場、ミュージアム、飲食施設、バスターミナル、フェリー、ターミナル、係留施設、宿泊施設、カジノ、駐車場、太陽光発電設備

Aブロック:ホテル、展示場
Bブロック:ホテル、遊技場、観覧場(劇場)、店舗、飲食店、駐車場
Cブロック:集会場等
Dブロック:エネルギーセンター
階数 Aブロック:地上13階、地下1階
Bブロック:地上27階、地下1階
Cブロック:地上4階
Dブロック:地上2階、地下1階
高さ Aブロック:ー
Bブロック:126.22m
Cブロック:ー
Dブロック:ー
構造 Aブロック:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
Bブロック:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
Cブロック:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
Dブロック:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
基礎工法
客室数
敷地面積 約492,680㎡ (敷地A:392,370㎡/敷地B:約100,310㎡)
Aブロック:33,708.75㎡
Bブロック:101,713.11㎡
Cブロック:167,246.41㎡
Dブロック:12,721.42㎡
建築面積 Aブロック:13,463.59㎡
Bブロック:89,743.77㎡
Cブロック:79,165.67㎡
Dブロック:5,548.71㎡
延床面積 約770,000㎡
Aブロック:71,614.64㎡
Bブロック:527,320.70㎡
Cブロック:124,967㎡
Dブロック:12,095.49㎡
着工 起工式:2025年4月24日
準備工事着手:2024年10月15日
竣工 2030年7月31日
建築主 大阪IR株式会社
中核株主:合同会社日本MGMリゾーツ、オリックス株式会社
少数株主:岩谷産業株式会社、大阪瓦斯株式会社、株式会社大林組、関西電力株式会社、近鉄グループホールディングス株式会社、京阪ホールディングス株式会社、サントリーホールディングス株式会社、株式会社JTB、ダイキン工業株式会社、大成建設株式会社、大和ハウス工業株式会社、株式会社竹中工務店、南海電気鉄道株式会社、西日本電信電話株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社、パナソニックホールディングス株式会社、阪急阪神不動産株式会社、阪和興業株式会社、丸一鋼管株式会社、三菱電機株式会社、レンゴー株式会社
設計 Aブロック:株式会社大林組
Bブロック:竹中工務店・日本設計設計共同体
Cブロック:株式会社久米設計
Dブロック:株式会社大林組
施工 Aブロック:大林組・大鉄工業・TSUCHIYA・冨国建設共同企業体
Bブロック:竹中工務店・竹中土木・錢高組・南海辰村建設・浅沼組・松村組・森組共同企業体
Cブロック:大林組・大鉄工業・TSUCHIYA・冨国建設共同企業体
Dブロック:大林組・大鉄工業・TSUCHIYA・冨国建設共同企業体
最寄駅 Osaka Metro中央線「夢洲」駅
備考
 
 
 

位置図

区域図

出典:大阪市

ゾーニング図

配置図

施設構成・イメージ

国際会議場施設

国際会議場施設は、収容人員が概ね6,000人以上となる最大規模の会議室であるグランドボールルームを中核に据えています。このグランドボールルームを中心として、多様な規模や機能を持つ会議室群を一体的に配置します。具体的には、中規模のボールルーム、多目的室、小規模のボードルーム、さらにはVIP会議室など、多用途に対応可能な多彩な会議室が整備されます。これにより、MICE(会議、インセンティブツアー、コンベンション、展示会)主催者のさまざまなニーズに応えられる環境を実現し、国際会議の開催に必要な全ての会議室の収容人数の合計は概ね12,000人以上を目指します。
このように多様な規模の会議室が連携することで、単一の催事から大規模かつ複合的な催事まで幅広く対応できる国際的な会議施設としての機能を持つことになります。

区画の名称会議室の区分設置する会議室
最大会議室グランドボールルーム6,000人以上を収容できる最大の国際会議室
中小会議室ボールルーム中規模のボールルーム
多目的室中規模の多目的会議室
ボードルーム小規模の会議室
VIP会議室小規模のVIP専用会議室

基本方針
世界水準の質と規模を備えた国際会議場施設と展示施設を一体的に整備し、宿泊施設や飲食・サービス施設と連携した「オールインワン」のMICE拠点を形成。国際連合や各国首脳会議など重要国際会議や企業イベントの高度なニーズに対応します。ICT・デジタル技術の導入によりオンライン開催にも対応可能です。

会議室ごとの機能
グランドボールルームは可動間仕切りや高度な照明・音響設備を備え、多彩なレイアウトを実現。その他会議室もビデオ会議システムや多言語対応設備を完備。

附帯施設
MICE専用キッチンや複数の出入口、VIP専用動線を確保し、セキュリティ面も配慮。隣接する屋外イベントスペース(MICEプラザ)も整備。

施設規模・収容人員

NO.会議室名称床面積(㎡)収容人数(レセプション形式)収容人数(スクール形式)収容人数(シアター形式)収容人数(立席形式)
1グランドボールルーム約6,480~7,8007,19913,6459,2587,004
2プレジデンシャル・ボールルーム約2,500~3,0006,8214,6293,5031,389
3ヴァイスプレジデンシャル・ボールルーム約1,500~1,8002,6321,7861,351833
4ジュニアヴァイスプレジデンシャル・ボールルーム約750~9001,5791,071811417
5多目的室(ラージ)約245~294789536405272
6多目的室(ミディアム)約200~240516350264222
7多目的室(スモール)約150~180422286216166
8エグゼクティブ・ボードルーム約100~120316214162112
9ボードルーム約50~60112210142108
10VIP会議室約35~4214410876

 

宿泊施設

大阪IRの複合施設計画において、宿泊施設は重要な役割を担っています。訪れる国内外の観光客やビジネス客の多様なニーズに対応するため、多様なタイプの宿泊施設が設けられる予定です。これには、高級ホテルから中価格帯のホテル、サービスアパートメントまでが含まれ、快適な滞在環境の提供を目指しています。

特に「関西ゲートウェイゾーン」には、MGM大阪が運営する超高層の複合宿泊施設が建設される計画であり、大規模な客室数と充実したアメニティを備えています。これにより、国際会議やイベント参加者の受け入れも円滑に行える体制を整えています。

宿泊施設は、IRの他の施設と連携し、観光・エンターテインメント・ビジネスの拠点として機能することで、大阪・関西地域の観光振興と経済活性化に寄与することが期待されています。

宿泊施設名料飲バンケットスパ屋外プールフィットネス各機能の合計床面積各機能の合計(暫定計画値)
MGM大阪約2,312㎡0㎡約1,925㎡約2,127㎡約3,209㎡約7,600㎡~11,500㎡9,573㎡
MGM大阪ヴィラ0㎡0㎡0㎡0㎡0㎡0㎡0㎡
MUSUBIホテル約2,246㎡約533㎡約1,289㎡約2,744㎡約819㎡約6,100㎡~9,200㎡7,631㎡
宿泊施設名総客室数総客室床面積平均客室床面積最低客室床面積
MGM大阪約1,740~2,020室約127,400~147,600㎡約65~85㎡約45~60㎡
(暫定計画値 1,830室)(暫定計画値 134,162㎡)
MGM大阪ヴィラ約10室約4,700~5,500㎡約440~545㎡約400~490㎡
(暫定計画値 10室)(暫定計画値 4,937㎡)
MUSUBIホテル約630~725室約26,500~30,700㎡約35~50㎡約30~45㎡
(暫定計画値 660室)(暫定計画値 27,919㎡)
合計約2,375~2,760室約158,600~183,800㎡平均約60~75㎡
(暫定計画値 計2,500室)(暫定計画値 計167,018㎡)

 

展示等施設

展示等施設は国際会議場施設と一体的に配置された複合型MICE施設の一部として整備されます。これにより、国際的な展示会、見本市、各種催事に対応しながら、質・規模ともに世界水準を目指しています。展示施設と国際会議場、宿泊や飲食、物販、サービス施設との機能連携や良好なアクセスを確保し、利用者が快適に利用できるオールインワンのMICE拠点としての整備を目標としています。国際会議や企業の報奨旅行に伴う高度なニーズに応えるため、多様な催事の同時開催やオンライン開催の対応を視野に入れた設計・設備を採用しています。さらに、付加価値の高いサービスを提供することで、恒常的な集客力の確保を図っています。

展示ホールはホールA・Bの2棟から成り、それぞれ約10,000㎡から12,000㎡の床面積を持ちます。可動式の間仕切りを備え、柔軟に分割利用が可能であり、合計で約20,000㎡から24,000㎡の広大な無柱空間を確保しています。床耐荷重は2t/㎡以上を確保し、大型機材や重量物の搬入搬出にも対応可能です。天井高は8m以上を維持し、多様な展示・演出に柔軟に対応できる仕様です。天井吊物機構も設置されており、イベントの演出や機材吊り下げに対応しています。展示ホールごとに主催者専用の事務スペースも設けており、運営面の利便性も十分考慮されています。

NO.展示ホール名称床面積(計画値)床面積(暫定計画値)間仕切り形式床耐荷重天井高
1ホールA約10,000~12,000㎡10,000㎡可動式2t/㎡以上(ピット除く)8m以上
2ホールB約10,000~12,000㎡10,000㎡2t/㎡以上(ピット除く)8m以上
合計約20,000~24,000㎡20,000㎡

展示施設の機能

展示ホールは可動間仕切りにより約1万㎡ごとに分割が可能であり、柔軟なレイアウトが可能です。無柱の広大空間を確保しているため、大規模展示から中小規模イベントまで幅広く対応できます。床下には給排水や電源を配線可能なピットが設置され、電気・水道の利用環境も充実しています。床耐荷重2t/㎡以上であるため、大型展示品や重量機材も安全に設置可能です。大型吊物機構は300kgから500kgまでの機器設置を支援し、展示演出の幅を広げます。IT環境も整備されており、大容量の通信設備が備わっているため、バーチャル展示やオンライン配信も円滑に行えます。

展示施設にはホワイエ(中廊下)が国際会議場と共用で約1.4万㎡から2万㎡の広さが確保されています。厨房や倉庫なども国際会議場と共通で使用できる設備を設け、バンケットやケータリングサービスに対応します。加えて、コワーキングスペースやビジネスラウンジなど、企業利用者が利用できる交流・業務スペースも設けられており、展示会参加者や主催者が快適に過ごせる環境となっています。

NO.附帯施設名称床面積(計画値)床面積(暫定計画値)
1ホワイエ(中廊下)※国際会議場と共通約14,100~19,500㎡17,680㎡
2厨房・倉庫等 ※国際会議場と共通約5,000~8,000㎡6,635㎡
3コワーキングスペース・ビジネスラウンジ等約980~1,800㎡1,040㎡

 

魅力増進施設

大阪IR内に設置される魅力増進施設は、多様なコンテンツを通じて大阪、関西地域、そして日本全体の文化的・観光的魅力を国内外に発信し、MICE施設利用者の体験価値を大幅に向上させることを目的としています。多彩な催事やイベントの開催が可能な劇場型施設や、伝統工芸や文化体験を提供するスタジオなど、多様な文化芸術を体感できる場を備えています。飲食施設としては、関西の食文化を世界に発信するジャパン・フードパビリオンが設置され、来訪者は地元の食材を活かした料理を楽しむことができます。さらに、工芸体験や物販を提供する関西ジャパンハウスでは、地域の職人技や製品を紹介し、観光客の購買意欲を刺激します。美術館やミュージアムも併設され、文化・芸術の発信拠点としての役割も担っています。これらの施設は、来訪者が大阪の多彩な魅力を直接体験し、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。 

NO.施設名称種類主な機能主な設備
1ガーデンシアター劇場参加体験、イベント・プロモーション舞台、音響、照明設備
2三道体験スタジオその他(伝統文化展示)参加体験、イベント・プロモーション音響、照明、映像設備
3ジャパン・フードパビリオンレストラン飲食、参加体験、イベント・プロモーション厨房設備
4関西ジャパンハウスその他(工芸体験・物販)リテール、カフェ、ワークショップ、情報発信工芸品制作工作機器
5関西アート&カルチャーミュージアム美術館ギャラリー

 

カジノ施設

カジノ施設は、IR(統合型リゾート)の中核をなす主要な施設の一つであり、国内外から多様な利用者が訪れるエンターテインメント空間として整備されます。施設内には、スロットマシンやテーブルゲーム(ブラックジャック、ルーレット、バカラなど)を設置し、来場者に高品質で多様なギャンブル体験を提供します。加えて、VIP専用ラウンジやプライベートルーム、会員制エリアなども設置され、高級感とプライバシーを重視した環境が確保されています。これにより、一般来場者から富裕層、海外のハイローラーまで幅広い顧客層に対応可能です。

カジノ施設は、IR全体の経済的な柱として、国内外の観光客や事業者の誘致を強力に推進します。最新のセキュリティシステムを完備し、不正防止や安全管理を徹底。顧客のプライバシーを保護しつつ、快適で安心できる遊技環境の提供を目指しています。また、カジノ内には飲食施設や休憩スペースも併設し、長時間滞在でもストレスのないサービスを実現。さらに、デジタル技術やAIを活用した運営管理システムにより、効率的かつ公平なゲーム進行を実現しています。

区画の名称機能内容備考
ゲーミングフロアスロットマシンやテーブルゲームの設置スペース一般来場者向け、複数ゾーンに分割可能
VIPラウンジ富裕層やハイローラー向けの専用休憩・遊技エリアプライバシー重視の個室や専用サービスを提供
プライベートルーム個別のプライベートゲームルーム高級感と静穏な空間で特別なサービスを提供
サービスカウンターチップ交換、情報提供、各種申請受付利便性の高い配置でスムーズな対応を実現
飲食施設軽食・ドリンク提供エリアカジノ滞在中の休憩やリフレッシュに対応
セキュリティ室監視・管理システムの集中管理24時間体制で運営の安全と不正防止を担当
入退出管理ゾーン利用者の入退場管理、ID確認顧客の安全確保と法令遵守のための厳格管理

カジノ施設の総床面積は概ね30,000㎡~40,000㎡程度を想定しており、これにより数千台のスロットマシンや数百席規模のテーブルゲームエリアを確保しています。施設内は複数のゾーンに分けられ、一般客用エリア、VIP専用エリア、プライベートルーム、サービスカウンター、キャッシュディスペンサー等が配置されています。全体的にバリアフリー設計を採用し、あらゆる来場者が快適に利用できる環境を整備しています。

カジノ施設には、24時間体制の監視カメラシステムや入退出管理システムを導入し、不正行為の防止と利用者の安全を確保しています。また、スタッフは専門のトレーニングを受けており、高度な接客スキルとともにトラブル対応力も備えています。これにより、信頼性の高い運営体制を維持しています。

 

送客施設

大阪・関西地域を起点に、日本各地への観光客の送客を担う「送客施設」は、主に関西ツーリズムセンターと交通ハブ施設(バスターミナル・フェリーターミナル)から構成されます。来訪者に対して高度な観光情報の提供と旅行手配のワンストップサービスを提供することで、IR(統合型リゾート)から関西圏、さらには全国各地への観光送客を促進します。

ショーケース機能では、xR技術などを活用し、各地の観光資源を臨場感ある映像で発信します。季節やイベントに合わせたコンテンツ更新や英語・中国語・韓国語対応など、多言語情報提供にも配慮しています。

コンシェルジュ機能は、AI端末、対面、VIP対応の3種で構成され、旅行スタイルや接客ニーズに応じた柔軟な対応が可能です。特に対面型では、旅行の専門知識をもとに潜在的なニーズにも応じた提案が行われます。交通連携として、IRに隣接したバスターミナルやフェリーターミナルが整備され、広域な移動を支える交通網が構築されます。これにより、多様な観光商品の展開が可能となります。

また、多言語・ユニバーサル対応として、ピクトグラムや写真・映像を用いた視覚的案内を充実させ、言語の壁を越えた情報提供を実現します。さらに、自治体やDMOと連携し、観光情報を収集・発信する仕組みを整備。現地関係者による直接プロモーションの場も設け、来訪者に地域の魅力を効果的に伝えます。

関西ツーリズムセンター

機能区分導入機能主な設備規模(床面積)
ショーケース映像型ショーケース音響・映像演出設備約400㎡
地域・テーマ別ショーケース展示・照明・映像設備
ポップアップ型ショーケース展示台・照明設備
メディアウォール型ショーケース映像演出設備
コンシェルジュAIコンシェルジュICT端末(旅行相談機器)約200㎡
総合コンシェルジュ対面窓口(什器・備品)
プレミアムコンシェルジュVIP対応窓口(什器・備品)
その他BOH/共用スペース約158㎡
合計約758㎡

交通機能施設

施設名機能内容規模(床面積)備考
バスターミナル多方面へのバスアクセス約11,284㎡IRに隣接、送客ハブ機能強化
フェリーターミナル小型旅客船用ターミナル(係留施設付)約1,331㎡海上アクセスによる広域送客支援

 

2025年5月建設状況

南東側から見た建設中の大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 (大阪IRプロジェクト)の様子です。

 

 

建設が進む宿泊施設「MGM大阪」の様子です。

 

 

三点式パイルドライバやバックホウがズラリと並び、2025年4月24日に遂に着工しました。大阪IR施設全体で約77万平米となります。

 

 

建設が進む送客施設「関西ツーリズムセンター」の様子です。

 

  

南西側から見た建設中の大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 (大阪IRプロジェクト)の様子です。

 

 

南西側から見た建設中の大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 (大阪IRプロジェクト) MGM大阪の様子です。

 

 

建設が進む「MICE施設」の様子です。

 

 

大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 (大阪IRプロジェクト)北西側には、エネルギーセンターが建設されます。

 

 

北東側から見た建設中の大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 (大阪IRプロジェクト)の様子です。

 

  

建設が進む宿泊施設「MUSUBIホテル」の様子です。

 

 

敷地北側中央に「結びの庭ゾーン」が整備されます。

最終更新日:2025年6月15日

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