晴海五丁目では、環状第2号線や朝潮運河周辺の歩行者ネットワークを強化し、水辺を身近に感じられる憩いの空間を創出する「黎明大橋際街角広場(仮称)整備工事」が計画されています。工事期間は2026年6月30日から2028年3月31日までとされており、2026年8月時点では対象地は更地となっています。
整備では、スロープや盛土、ベンチなどの休憩施設に加え、歩行者・自転車動線の分離、エレベーター、ウォーターフロントプロムナードなどを整備し、晴海五丁目における新たな歩行者ネットワークと水辺の回遊空間の形成が進められます。整備の目的として「歩いて楽しい水辺の歩行者空間と地域の憩いの場の創出」が掲げられており、周辺住民や来訪者が水辺を歩きながら、気軽に立ち寄って過ごせる環境づくりが目指されています。
黎明大橋際街角広場(仮称)整備工事の概要
1.水辺の憩いの場を創出
階層状の盛土を活用したベンチなどの休憩施設の配置
朝潮運河に近接した地域住民や来訪者のための憩いの場の形成
2.環状第2号線からのアクセス向上
環状第2号線と整備エリアを結ぶスロープによるアプローチの確保
道路空間と水辺空間をつなぐ新たな歩行者ネットワークの形成
3.歩行者と自転車の安全な動線整備
歩行者動線と自転車動線を分離した交錯を抑える安全対策
散策や休憩と自転車通行を両立する快適な移動環境の構築
4.エレベーターによるバリアフリー化
高低差のあるウォーターフロントプロムナードへのエレベーター整備
誰もが利用しやすい水辺空間と歩行者ネットワークの形成
5.環状第2号線下のプロムナード整備
環状第2号線による分断を解消する水辺歩行者空間の連続化
朝潮運河沿いを快適に回遊できるウォーターフロント空間の創出
6.コミュニティサイクルポートの設置
地域の交通利便性向上を目的としたコミュニティサイクルポートの整備
歩行者ネットワークと自転車交通を結ぶ新たな移動拠点の形成
7.2028年春頃の整備完了に向けた工事
2026年6月30日から2028年3月31日までの工事期間による施設整備
2026年8月時点で更地となっている対象地の今後の広場空間への転換

整備エリアでは、周辺の高低差を解消するための盛土を行い、その階層状の構造を活用してベンチなどの休憩施設を配置する計画です。段差を生かした空間構成により、歩行者が自然に立ち止まりやすく、運河や周辺の景観を眺めながら休憩できる場所が生まれることが期待されます。

単なる通過空間ではなく、朝潮運河を身近に感じながら立ち止まって過ごせる、地域の新たな憩いの場の形成が目指されています。また、周辺の歩行者動線と広場を一体的に整備することで、散策の途中に利用できる身近な滞在空間としての役割も担うことになります。


環状第2号線から整備エリアへアクセスできるスロープを設け、周辺道路と水辺空間をつなぐ歩行者動線を形成します。階段だけに頼らず、緩やかなスロープによって高低差を移動できるようにすることで、ベビーカーを利用する人や高齢者、車いす利用者なども水辺へアクセスしやすい環境が整えられます。
これにより、環状第2号線側から朝潮運河沿いへと移動しやすい歩行者ネットワークが構築され、周辺の回遊性向上につながる計画です。道路沿いを通過するだけでなく、広場や運河沿いへ自然に人を誘導する入口として、スロープが重要な役割を果たすことが期待されます。


施設内では、歩行者動線と自転車動線を分離することで、それぞれの動線が交錯することを避け、安全性の向上を図ります。歩行者がベンチや広場で休憩したり、周辺の景観を楽しんだりする空間と、自転車が通行するルートを整理することで、利用者同士が安心して施設を使える環境を整えます。
周辺にはウォーターフロントプロムナードや区道836号線などが位置しており、歩行者・自転車双方が利用しやすい動線ネットワークの形成が進められます。特に水辺沿いでは、散策する人や自転車で移動する人が集中する可能性があるため、動線を明確に分けることが、快適性と事故防止の両面で重要になります。


ウォーターフロントプロムナードにはエレベーターを整備し、高低差のある周辺空間をバリアフリーで移動できる環境を整えます。これにより、スロープだけでは対応しにくい高低差についても、車いす利用者や高齢者、荷物を持つ人などが無理なく移動できるようになります。また、環状第2号線下にはプロムナードを整備し、既存の水辺歩行者空間との連続化を図る計画です。
道路によって分断されていた歩行者空間をつなぐことで、天候や交通状況の影響を受けにくい移動ルートの確保にもつながります。これにより、朝潮運河沿いを歩いて移動できる連続的なウォーターフロントネットワークが形成され、周辺施設や広場を巡りながら水辺を楽しめる環境が期待されます。

今回の整備については、2025年度に詳細設計と港湾局用地の一部取得を行い、2026〜2027年度に施設整備を進めるスケジュールが示されています。工事期間は2026年6月30日から2028年3月31日までとされており、複数年度にわたって広場や歩行者動線、バリアフリー設備などの整備が進められる予定です。

2026年8月時点の現地は更地の状態となっていますが、今後は盛土やスロープ、プロムナード、休憩施設などが段階的に整備されていくことになります。完成後は、晴海五丁目の水辺空間と周辺市街地を結ぶ新たな回遊拠点として、地域住民の日常的な散策や休憩、来訪者の水辺観光などに活用されることが期待されます。
出典:中央区 令和6年度 3月4日 晴海地区まちづくり協議会 資料3
最終更新日:2026年8月28日