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名古屋国際センタービル

名古屋国際センタービルは、愛知県名古屋市中村区那古野1丁目に建つ地上26階、地下3階、高さ102.0mの超高層ビルです。立地は、名古屋市営地下鉄桜通線「国際センター」駅北西側、南側を桜通、西側を江川線及び名古屋高速都心環状線、東側を替地町線に囲まれた場所に位置しています。

泥江地区は、名古屋駅から約400mという都心部に位置しながら、老朽木造家屋が密集していたことから、都市計画道路江川線の拡幅整備と合わせて再開発が進められました。1974年2月に都市計画決定が行われ、A街区では名古屋国際センターを核とした公共性の高い超高層オフィスビルとして建設されました。1984年10月12日に開設され、名古屋の国際交流・国際協力を支える総合拠点として現在も利用されています。

施設構成は、地下3階に機械室、地下2階~地下1階に駐車場、地下1階~地上1階に商業施設やメインエントランス、防災センター等、地上2階~5階に名古屋国際センター、6階~7階に在名古屋アメリカ合衆国領事館や国際連合地域開発センター、7階~24階にオフィス、25階~26階に商業施設が配置されています。建物は変形10角型の特徴的な平面形状を採用し、日影やビル風、テレビ電波障害など周辺環境への影響を抑える設計が施されています。また、2階部分にはペデストリアンデッキを整備し、周辺施設と連携した快適な歩行者ネットワークを形成しています。

建築主は名古屋市、第一生命保険株式会社 他、設計は株式会社日建設計、施工は清水建設・大成建設共同企業体です。着工は1982年4月8日、竣工は1984年6月30日となっています。


概要

名称 名古屋国際センタービル
別棟:名古屋国際センターホール
小鳥ビル
計画名 泥江第一種市街地再開発事業 A街区
所在地 愛知県名古屋市中村区那古野1丁目47番1
用途 事務所、店舗、駐車場
階数 名古屋国際センタービル:地上26階、地下3階、塔屋1階
別棟:地上2階
小鳥ビル:地上1階
高さ 名古屋国際センタービル:102.0m (軒高:97.347m)
小鳥ビル:4.8m
構造 名古屋国際センタービル:鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
小鳥ビル:鉄筋コンクリート造
基礎工法 べた基礎(直接基礎)
敷地面積 6,645.94㎡
建築面積 1,502.54 ㎡
別棟:1,151.74㎡
小鳥ビル:642.43㎡
延床面積 名古屋国際センタービル:46,946.69㎡
別棟:1,035.48㎡
小鳥ビル:605.04㎡
着工 1982年4月8日
小鳥ビル:1979年10月
竣工 1984年6月30日
別棟ホール:1984年9月30日
小鳥ビル:1980年3月
建築主 名古屋市、第一生命保険株式会社 他
設計 株式会社日建設計
施工 清水建設・大成建設共同企業体
最寄駅 名古屋市営地下鉄桜通線「国際センター」駅
備考 ▼施設構成
地下3階:機械室
地下2階~地下1階:駐車場
地下1階~地上1階:商業施設、メインエントランス、防災センター等
地上2階~5階:名古屋国際センター
6階~7階:在名古屋アメリカ合衆国領事館、国際連合地域開発センター
7階~24階:オフィス
25階~26階:商業施設
 

位置図

配置図

*現地にて撮影

南西側から見た名古屋国際センタービルの様子です。

 

 

名古屋国際センタービルは、名古屋駅から東へ約400mという都心部に位置する「泥江第一種市街地再開発事業 A街区」の中核施設として建設された超高層オフィスビルです。泥江地区は、戦災復興土地区画整理事業の対象外となったことで老朽木造家屋が多く残る地域となっており、都市機能の更新や土地の高度利用が求められていました。そこで、都市計画道路江川線の拡幅整備とともに、商業・業務機能や公共施設を導入する再開発事業が計画されました。

 

南西側から見上げた名古屋国際センタービルの様子です。

 

 

南西側交差点部分の歩道には、松竹梅があります。

 

 

名古屋国際センタービルの南側に位置する名古屋市営地下鉄桜通線「国際センター」駅の出入口です。

 

 

エントランスです。

 

 

名古屋国際センターは、外国人市民への生活相談、海外児童生徒教育相談、日本語ボランティア育成、国際協力活動支援など多様な取り組みを展開しており、名古屋の国際化を支える中核施設となっています。開設から40年以上が経過した現在も、名古屋を代表する公共施設として重要な役割を担っています。

 

館銘板とテナント一覧です。

 

 

名古屋国際センタービルの高層部は主に事務所用途として利用され、低層部には名古屋国際センターをはじめとする公益性の高い施設が配置されています。また、地下鉄桜通線「国際センター」駅と直結する利便性の高い立地を生かし、ビジネス拠点としてだけでなく、市民や外国人利用者が集う交流拠点として機能しています。

 

名古屋国際センタービルは、一般的な長方形の高層ビルとは異なり、変形10角型の特徴的な平面形状を採用しています。この独自の形状は、超高層建築による周辺環境への影響を抑えるために計画されたもので、日影、ビル風、テレビ電波障害などへの対策が図られています。

高層棟は南北軸に配置され、周辺住宅地への日照条件に配慮するとともに、建物の一辺を約18m程度に抑えることで電波反射による遠方障害の低減を実現しています。また、建物配置や形態を工夫することで圧迫感を軽減し、周辺市街地との調和を図った計画となっています。

 

北西側から見た名古屋国際センタービルの様子です。

 

  

北側、江川線に面して建つ「小鳥ビル」です。

 

 

別棟部分の2階には、公開空地のペデストリアンデッキが整備されています。

 

 

ペデストリアンデッキ上は、植栽やベンチもある広場となっています。

 

 

泥江地区再開発では、自動車交通と歩行者動線を分離し、安全で快適な都市空間を形成するため、2階部分にペデストリアンデッキが整備されました。名古屋国際センタービルは、この歩行者ネットワークの主要施設として位置づけられ、隣接する那古野ビルなど周辺施設と一体的な回遊空間を形成しています。

また、総合設計制度を活用することで公開空地を確保し、建築物による圧迫感を軽減するとともに、都心部にゆとりある歩行者空間を創出しました。小鳥ビル屋上部のペデストリアンデッキ部分も公開空地として整備され、周辺地域の利便性や快適性向上に寄与しています。

 

名古屋国際センタービルには、別棟として「名古屋国際センターホール」が併設されており、国際交流や市民活動を支える多目的施設として利用されています。ホールは1984年9月30日に竣工し、建築面積1,035.48㎡の規模を持ち、小規模な講演会や演奏会、各種イベントなどに対応しています。

ホールは最大250席のシアター形式で利用できるほか、円卓会議室も備え、会議や研修など幅広い用途に活用されています。また、ビル内にはライブラリー、展示室、会議室、研修室なども設けられ、国際交流に関する情報発信や学習の場として機能しています。

 

北東側から見た名古屋国際センタービルの様子です。

 

 

別棟の「名古屋国際センターホール」です。

 

 

エントランス前には、庇付きのロータリーのある車寄せが配置されています。

 

 

オフィスロビーです。オフィスのオフィススペックは、基準階面積306.04坪(1,011.57㎡)、天井高2,500mm、床荷重300kg/㎡ととなっています。リニアコア型のオフィス空間となっており、コア部分にエレベーターや階段、設備機能を集約することで、執務空間の柔軟性や効率性を高めています。この先進的な設計は高く評価され、第17回中部建築賞を受賞しています。

 

地下鉄駅連絡通路です。

 

 

南東側から見た名古屋国際センタービルの様子です。

 

 

JRセントラルタワーズから見た名古屋国際センタービルの様子です。

 

 

ミッドランドスクエアのスカイプロムナードから見た名古屋国際センタービルの様子です。

 

 

名古屋国際センタービルと周辺の様子です。

最終更新日:2026年8月5日

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