神戸市では、都心・三宮再整備事業の一環として、JR三ノ宮駅をはじめとする三宮周辺の6つの駅をつなぎ、「えき」と「まち」の回遊性を高める歩行者用デッキ「三宮デッキ」の整備を進めています。三宮周辺では、鉄道駅や中・長距離バス停が分散していることから、駅間の乗換や周辺市街地への移動をより円滑にする歩行者ネットワークの構築が進められています。
デッキは、乗換動線の改善・拡充や、新たなバスターミナル周辺におけるバスと歩行者の分離を図るとともに、三宮クロススクエアや再開発ビルと一体となったにぎわい空間を創出するものです。メインとなる東西方向のデッキには屋根が設けられ、直線的で分かりやすい歩行者動線が形成されます。また、地上の広場とデッキを昇降施設でつなぐことで、上下の空間を一体的に活用した駅前空間の形成も図られます。2027年度頃には新バスターミナルビル周辺デッキ、2029年度頃にはJR三ノ宮新駅ビル南デッキや税関線横断デッキの完成が予定されています。
三宮デッキの概要
1.三宮6駅をつなぐ歩行者ネットワーク
JR・阪急・阪神・地下鉄・ポートライナーなど三宮周辺の6つの駅をつなぐ歩行者デッキの整備
駅間の乗換動線を改善し、「えき」と「まち」の回遊性を高める歩行者ネットワークの構築
2.屋根付きの東西方向デッキ
乗換動線のメインとなる東西方向に屋根付きのデッキを整備し、直線的で分かりやすい動線を形成
地上広場との昇降施設を設け、デッキと広場が一体となったにぎわい空間の創出
3.新バスターミナルとの一体整備
分散している中・長距離バス停を集約する新たなバスターミナルとデッキを接続
バスと歩行者を分離し、鉄道とバスの乗換利便性を高める新たな交通結節点の形成
4.再開発ビルを結ぶデッキネットワーク
神戸三宮TWINGATEなどの再開発ビルと三宮デッキを接続し、商業・公益・業務・宿泊機能を連続的に結ぶ構成
三宮クロススクエアや駅前広場と一体となった回遊性の高い駅前空間の形成
5.JR三ノ宮新駅ビル方面への延伸
ミント神戸から新バスターミナル側へ向かうデッキは2027年度頃、JR三ノ宮新駅ビル南デッキなどは2029年度頃の完成予定
新駅ビルや周辺施設とデッキを接続し、三宮駅前に広がる歩行者ネットワークの構築
6.設計コンペによるデザイン
「えきとまちをつなぐ人にやさしいデッキ」をコンセプトに、三角格子の屋根や木材を豊富に用いた温かみのあるデザイン
植栽花壇の帯などを取り入れ、地上の広場からも景観を楽しめる上質で洗練された空間の創出
7.橋桁・橋脚の設置が進む現地整備
2026年8月時点で三宮東交差点付近にデッキの橋桁、神戸三宮TWINGATE南側に円筒形の橋脚が出現
2027年3月31日まで予定される新バスターミナルビル周辺デッキ工事とともに進む本格的な整備

三宮デッキは、JR、阪急、阪神、地下鉄、ポートライナーなどが集まる三宮エリアの乗換動線を改善するとともに、駅と周辺市街地を歩行者デッキでつなぐ計画です。三宮周辺には複数の鉄道駅や中・長距離バス停が分散しているため、駅から別の交通機関へ乗り換える際の歩行者動線を立体的につなぐことで、移動の利便性向上を図るものもしています。
新たなバスターミナルや再開発ビル、広場などをデッキで結ぶことで、これまで個別に存在していた駅や施設を連続した歩行者ネットワークとしてつなぎ、三宮エリア全体の回遊性向上を図ります。また、「えき」と「まち」の間を歩いて移動しやすい駅前空間を形成することも大きな目的となっています。

乗換動線のメインとなる東西方向のデッキには屋根が設けられ、雨天時などにも利用しやすい歩行者動線が形成されます。デッキはできるだけ直線的に通すことで、目的地までの方向が視覚的にも分かりやすい構成とされ、三宮エリアを歩く人にとって利用しやすいネットワークが整備されます。
さらに、地上広場との昇降施設をデッキ上に設けることで、単なる通過動線としてではなく、地上とデッキを一体的に利用できる空間が設けられます。地上の広場からデッキを見上げた際には、連続した植栽花壇の帯が見える景観なども計画されており、歩行者が快適に過ごせるにぎわいのある駅前空間を目指しているものもしています。


三宮デッキは、現在整備が進む新たな中・長距離バスターミナルや周辺の再開発ビルと接続し、駅前の歩行者ネットワークを形成します。三宮では、これまで複数の場所に分散していた中・長距離バス停を集約することで、鉄道とバスをスムーズに乗り換えられる新たな交通結節点の整備が進められています。
特に「神戸三宮TWINGATE(ツインゲート)」では、バスターミナルをはじめ、商業施設、公益施設、業務施設、宿泊施設などが整備される計画となっており、三宮デッキによって駅やバスターミナルとの歩行者動線がつながります。再開発ビルとデッキを一体的に整備することで、交通機能だけでなく、商業や文化、業務、宿泊などの都市機能を回遊できる駅前空間が形成されます。


ミント神戸から新バスターミナル側へ向かう「新バスターミナルビル周辺デッキ」は、バスターミナルとあわせて2027年度頃の完成が予定されています。この区間が整備されることで、JR三ノ宮駅周辺から新バスターミナル方面への歩行者動線がより分かりやすくなり、鉄道とバスを利用する人の乗換利便性向上が期待されます。
一方、ミント神戸から神戸交通センタービル側へ向かう「JR三ノ宮新駅ビル南デッキ」や「税関線横断デッキ」は、JR三ノ宮新駅ビルとあわせて2029年度頃の完成予定です。新駅ビルには商業、オフィス、ホテル、レストランなどが入る計画で、駅前広場上空デッキも整備されることから、三宮デッキと新駅ビルを中心とした広範囲の歩行者ネットワークが形成されます。

2026年8月時点では、三宮東交差点付近でデッキの橋桁が設置されており、これまで平面的だった駅前空間に立体的な歩行者動線が姿を現し、完成後のデッキの姿を想像できる段階まで整備が進んでいます。今後、橋桁や床版などの施工が進むことで、東西方向に連続するデッキの形が徐々に明確になっていくものとみられます。

また、「神戸三宮TWINGATE」南側では円筒形をした橋脚が設置されており、再開発ビルとデッキが接続する部分の整備も進行しています。現地の仮囲いには「新しくデッキをつくる工事をしています」と表示されており、「新バスターミナルビル周辺デッキ工事」の工事期間は2027年3月31日までとされています。今後、周辺の再開発事業とともにデッキの整備が進むことで、三宮駅前の歩行者ネットワークが段階的に姿を現していくことになります。
出典:神戸市 三宮デッキの整備
最終更新日:2026年9月20日