小田急線・本厚木駅に近接する中町第2-2地区で進められている複合施設整備事業「あつめき」は、図書館・(仮称)こども未来館・市庁舎・消防本部・国県機関など多様な機能を統合し、“新しい厚木の結び目”となる都市拠点を形成する大規模プロジェクトです。2018年の基本構想策定から段階的に計画を深め、2024年に実施設計が完了、2024年9月に本体工事が着工しました。開業は2027年度を予定し、厚木バスセンターの再整備と一体となって、市民誰もが立ち寄れるサードプレイスの創出を目指します。複合化のメリットを最大限に活かし、世代を超えた交流・学び・気付きが日常的に生まれる、新しい公共空間の実現が期待されています。
あつめきの概要
1.事業の位置づけと進行状況
2018年の構想策定から設計を経て2024年に着工し、2027年度供用開始を目指す複合施設整備事業。
本厚木駅近接地に多様な公共機能を統合し、新たな都市拠点を形成する計画。
2.基本理念の形成と方向性
「歩いて楽しいまち」に端を発し、交流・学び・体験が循環するサードプレイスの創出を目指す理念。
複合化による相乗効果と活動誘発を重視し、段階的に深化した公共空間像。
3.施設整備を導く5つの基本方針
誰もが訪れやすく、世代を超えて居場所となる空間づくりを重視する指針。
将来対応性と象徴性を備えた、中心市街地の核となる施設整備方針。
4.複合施設の機能構成と空間コンセプト
図書館・未来館・庁舎などを集約し、新しい活動を生む「結び目」としての機能構成。
「いい日々、いい時間。」を掲げ、市民が自然に集い協働が育つサードプレイスの創出。
5.配置計画・動線計画とアクセス環境
広場に開かれた並列配置と歩車分離で、安全かつ快適な利用環境を構築する計画。
駐車場・駐輪場などアクセス機能を強化し、駅・バスセンター双方からの利便性を確保。
6.階層構成とフロア特性
交流的な1階、学びと体験が重なる2階、行政機能をまとめた3・4階など、用途に応じた立体構成。
創造活動の5階、市政拠点の6階、県施設の上層配置による行政連携の強化。
7.施設規模・事業費と財源構成
延床約47,800㎡の免震構造を採用した大規模複合施設と新立体駐車場の整備。
約286億円規模の事業費を国県補助・基金・市債等で賄う、複合的な財源構成。

2018年9月、図書館・こども未来館・新庁舎に関する基本構想が策定され、2020年1月には複合施設整備基本計画がまとまりました。同年3月には市役所位置設定条例が改正され、市庁舎移転に向けた法的基盤が整備されました。2022年には基本設計が完了し、機能構成・動線・空間計画など施設の骨格が決定。2024年には実施設計が完成し、詳細な図面が整いました。本体工事は2024年9月に着工。2027年度に本体工事完了・展示内装・付帯工事などを経て供用開始を予定しています。

本計画は、2012年の「歩いて楽しいまち」を掲げた中心市街地構想に端を発します。2014年にはサードプレイス形成を重視した周辺整備方針が示され、2017年には(仮称)こども未来館の基本構想が策定されました。これらを通じ、「市民が日常的に訪れ、学び・体験・交流が循環する場」をつくることが理念として育まれました。複合化による相乗効果や新しい活動の創出を目指し、段階的に理念を深化させてきた点が特徴です。


複合施設整備の基本方針は、5つの視点から整理されています。まず、誰もが訪れやすく、それぞれの利用者のニーズに応じたサービスを提供することが重視されています。さらに、子どもから高齢者まで、あらゆる世代にとって安心して過ごせる「居場所」となり、新たな気付きを得られる場であることも求められています。
また、複合化された施設として、多様な交流や活動を自然と生み出せる環境づくりを進めることも重要な基本方針の一つです。加えて、将来の社会変化や利用形態の変化に柔軟に対応でき、長期間にわたって利用し続けられる計画であることも不可欠です。そして最後に、中心市街地における誇りとなるシンボル性を備え、市の魅力を象徴する施設となることが掲げられています。これらの方針を軸に、空間の柔軟性やバリアフリー、安全性を確保しつつ、将来の環境変化にも強い計画づくりが進められています。

施設には図書館・未来館・市庁舎・消防本部・国県機関・連携機能が集約され、相互に作用しながら活動と交流を生み出す構成としています。基本コンセプトは「いい日々、いい時間。」をキーワードとし、市民が気軽に立ち寄り、学び、体験し、地域活動が自然に生まれるサードプレイスを目指します。
また、「あつぎの新しい『結び目』をつくる」という思想のもと、地域に散らばる小さなアクティビティをつなぎ合わせ、新しい活動が生まれる接点として機能させる計画です。行政機能と市民活動を“水平に並べて結ぶ”空間構成を採用し、協働や挑戦を促す新しい市庁舎像を提示しています。

施設は庁舎機能側を整形、図書館・未来館側を多面体とし、広場側に開放的な空間を設けた“並列配置”を採用。異なる機能が混ざり合い、相乗効果を生みやすい構造としています。動線計画では歩車分離を徹底し、車両出入口を北側・南東側に集約。視覚障害者誘導ブロックや分かりやすいサイン計画を導入し、安全で快適な移動を可能にします。
アクセス面では、利用者駐車場が新立体駐車場(約250台)+地下駐車場(約110台)、バイク置場が約20台、駐輪場が約230台整備。バスセンター・本厚木駅双方からアクセスしやすい配置とします。

1階には広場的スペースやカフェ、図書館機能、主要窓口機能を配置し、誰もが訪れやすい交流の拠点を形成。2階はプラネタリウム兼多目的ホール、青少年向けスペース、一般書エリアなど、学び・体験・交流が同居するフロアとします。


3・4階は庁舎・消防本部など行政機能を集約し、グループアドレス導入や柔軟なレイアウトで将来変化に対応。4階には図書館の静かな閲覧空間も設置します。5階は展示・実験室、工房、児童書エリアなど、創造と発見を生むフロア。6階には議場、委員会室、市民ロビーなどを計画し、市政と市民をつなぐ高層階の拠点とします。また、6〜7階には県施設も配置され、行政連携を強化します。

計画地は厚木市中町一丁目で、敷地面積は約12,800㎡。複合施設は地上9階・地下1階、延床約47,800㎡、免震構造を採用します。新立体駐車場は地上8階、延床約8,400㎡を確保します。事業費(税抜)は約286.2億円で、実施設計・本体工事・解体工事・監理費などで構成されます。財源として、国の都市構造再編集中支援事業補助金、神奈川県負担金、庁舎整備基金、市債などを活用。さらに国県行政機関の入居に伴う負担金の収入も見込まれています。
最終更新日:2025年11月27日

