福井商工会議所は2025年8月19日、福井市東公園内に整備を予定している「福井アリーナ(仮称)」の事業計画(案)を公表しました。本計画は、2024年春に開業した北陸新幹線福井延伸による交流人口の増加を追い風に、地域経済の活性化と県都の再生を目指すものです。
スポーツやコンサート、MICE(大型会議・展示会)など多様な利用に対応する多目的アリーナを新設し、にぎわいの拠点として整備する構想です。事業費は約150億円を見込み、官民が一体となった資金調達と運営スキームを構築し、2028年秋の開業を目標としています。完成すれば県内外から多くの人々を呼び込み、福井駅周辺の魅力向上に大きく寄与することが期待されています。
→福井商工会議所 福井アリーナ(仮称)整備・運営に関する事業計画(案)を発表しました
福井アリーナ(仮称)の概要
- 事業の背景と目的
北陸新幹線の福井延伸を契機に、県都のにぎわい創出と交流人口の拡大を目指して計画されたプロジェクト。スポーツや文化イベントを核に、地域経済の持続的発展を図る。 - 整備場所と規模
福井市東公園内に建設予定で、延床面積は約13,000㎡。メインアリーナとサブアリーナを備え、スポーツやコンサート、展示会など多目的利用に対応する。 - 収容人数と機能
プロスポーツ時は約5,000席、コンサート時は約4,500席を確保。VIP席やスイートラウンジ、記者会見室、授乳室、飲食販売スペースなど多様な機能を整備。 - コンセプトと役割
「まちに開かれ、まちとつながる交流拠点」をコンセプトとし、日常的に立ち寄れる施設づくりを重視。災害時の避難・物資集積拠点としての防災機能も備える。 - 運営スキーム
地元経済界が設立する「株式会社福井アリーナ」が整備主体、運営は「株式会社Fプライマル」が担う予定。官民連携により効率的かつ持続可能な管理を目指す。 - 事業費と経済効果
事業費は約150億円。国・県・市の補助金、寄附、融資などで資金調達を行う。年間利用は約296日を想定し、建設期間中の経済波及効果は総額219億円、開業後は年間61億円規模を見込む。 - スケジュール
2026年1月頃に実施設計、2027年1月頃から建設工事を開始し、2028年秋の完成・開業を目指す。新幹線効果を県全体へ広げる新たな交流拠点として期待される。

福井アリーナは「県都再生」の象徴的プロジェクトと位置付けられています。福井駅前に人を呼び込み、街に活気を取り戻すことを主眼に、スポーツイベントやコンサートを通じて経済効果を生み出すだけでなく、災害時には避難所や物資集積拠点として地域を支える多機能型の施設を目指します。
整備・運営においては、効率的なスペース活用とローコスト設計を徹底しつつ、住環境への配慮を欠かさず、地域と共生することを基本理念としています。また、プロバスケットボールクラブ「福井ブローウィンズ」の本拠地となることで、県民の誇りや郷土愛を育み、シビックプライドの醸成にもつながるとしています。


計画地は福井市豊島2丁目の東公園内で、延床面積は約13,000㎡、建築面積は約8,250㎡となります。メインアリーナとサブアリーナを備え、プロスポーツの試合時には最大約5,000席、コンサート時には約4,500席を確保できる設計です。メインアリーナではバスケットボール2面、バレーボール2面、バドミントン10面が確保可能で、サブアリーナでも複数種目に対応できます。
加えて、VIP席やスイートラウンジ、記者会見室やメディア控室、授乳室や飲食販売スペースなど、多様な利用者に配慮した施設機能が盛り込まれています。音響や映像装置、デジタルサイネージやWi-Fiなど最新設備を導入することで、利便性やエンターテインメント性を高め、利用者に快適な体験を提供する計画です。

アリーナの基本コンセプトは「まちに開かれ、まちとつながる地域交流拠点」です。日常的に立ち寄れる空間づくりを意識し、広場に面したエントランスやサブアリーナ、ショップを整備して、イベントがない日でも人が集う施設を目指します。
福井ブローウィンズの新しいホームアリーナとしても設計され、クラブのキャッチフレーズ「吹く、いい風」を体現する演出を取り入れ、地域全体ににぎわいの風を広げる拠点とする構想です。さらに、防災機能を強化し、災害時には帰宅困難者支援や物資の一時集積機能を果たすことで、安心・安全のまちづくりにも貢献します。中規模ながらも福井らしさを表現し、独自性を放つアリーナを実現することが狙いです。

整備主体は地元経済界が設立する「株式会社福井アリーナ」が担い、運営は「株式会社Fプライマル」が行う予定です。官民の役割分担を明確にし、民間のノウハウを活用した効率的な運営を実現します。事業費は約150億円で、国・県・市からの交付金や補助金に加え、寄附や企業版ふるさと納税、銀行融資、ふるさと融資などを組み合わせて調達します。
利用想定は年間約296日で、プロスポーツは63日、コンサート24日、MICE 60日、県民・市民利用134日など幅広い用途を見込みます。これにより税引前利益は黒字を確保できると試算されており、建設期を含めた経済波及効果は総額219億円、開業後は毎年約61億円に達すると見込まれています。

事業計画の公表を受け、2026年1月頃から実施設計に着手し、翌2027年1月頃から建設工事を開始する予定です。そして、2028年秋の完成・開業を目指しています。北陸新幹線開業によって増加する人流を福井全域に広げ、観光や産業振興に波及効果を及ぼす新たな拠点としての役割が期待されており、県内外から大きな注目を集めています。福井の魅力を再発見させるだけでなく、未来のまちづくりを象徴する施設となる見通しです。
最終更新日:2025年8月30日

