日進市は、赤池駅前の再開発に向けた検討を本格化させます。令和7(2025)年度の当初予算に「赤池駅前再開発検討事業」として1,250万円を計上し、構想の素案を年度内に取りまとめる方針です。6月にも指名競争入札による委託先の選定を予定しており、ロータリーの再整備をはじめとする駅前空間の再構築に向けた第一歩を踏み出します。
→日進市 令和7年度当初予算
→日進市 日進市都市マスタープラン
赤池駅前の再開発計画検討についての概要
- 再開発の本格始動
2025年度予算に検討費1,250万円を計上。6月には委託先を選定し、年度内の構想素案とりまとめを目指す方針である。 - 駅前空間の再整備
駅前ロータリーを含む空間整備を中心に、今後のまちづくり方針を具体化する計画。 - 人口増加著しい赤池小学校区
交通利便性の高さにより、2015~2019年で19.3%の人口増加率を記録。若年層と生産年齢人口の多い地域。 - 明確化した地域の魅力と課題
緑豊かな環境や整備された道路といった強みに対し、交通渋滞や飲食店不足などの課題も顕在化。 - 「西の玄関口」を目指す方針
赤池駅を交流と利便性の拠点と位置づけ、住環境の充実と都市の玄関口機能の強化を目指す方針。 - 地域拠点としての将来像
将来都市構造において「地域生活拠点」かつ「住商複合地区」として位置付けられる赤池駅周辺。 - 交通環境と土地利用の改善
道路の安全性向上やバリアフリー化の推進、未利用地の高度利用による利便性・快適性の向上。

赤池駅周辺では現在、駅前ロータリーを含めた空間の再整備が必要とされており、再開発事業を視野に入れた検討が進められています。市は2025年度内に構想の素案を取りまとめる予定で、具体的な整備方針の輪郭が明らかになっていくことが期待されます。

赤池駅周辺の赤池小学校区は、名古屋市天白区に隣接する住宅地域で、鶴舞線・名鉄豊田線の赤池駅を擁し、交通利便性に優れています。近年、大型商業施設の開業により広域からの集客力が高まっており、地域のにぎわいが増しています。2015年から2019年にかけての人口増加率は16.6%と市内最高水準であり、特に18歳以下の若年層と生産年齢人口の比率が高いという特徴があります。

日進市の都市マスタープランによる市民アンケートやワークショップを通じて、地域の「強み」と「課題」が明らかになっています。強みとしては、駅周辺の整備された道路、緑豊かな環境、魅力的な公園などが挙げられています。一方、課題としては、交通渋滞や街灯の不足、歩道整備の不十分さ、駅周辺の飲食店不足などが指摘されています。

赤池駅を起点とした地域では、区画整理により新たな住宅地と大型商業施設が整備される一方、既成市街地も残されています。市では、駅の交通利便性を活かして来訪者との交流を促進しつつ、生活利便性や住環境を高めることにより、日進市の「西の玄関口」としての魅力にあふれたまちづくりを目指しています。
また、赤池駅周辺は、将来都市構造において「地域生活拠点」および「住商複合地区」として位置づけられています。駅周辺の高度利用を促進することで、生活利便施設の集積を進めるとともに、土地区画整理や用途地域の見直しによって、より多様な都市機能の受け入れが可能な地域づくりを目指します。

赤池駅周辺では、既成市街地の居住環境を維持しながら、都市機能の充実とコンパクトな生活圏の構築が進められます。とりわけ赤池箕ノ手地区などの未利用地では、面的整備によって商業施設の誘導を進める方針です。また、赤池駅周辺の住商複合地区においては、市街地再開発事業による土地の高度利用が検討されており、より多様な世代に対応するまちづくりが期待されます。
赤池駅周辺では、道路や歩道の整備も課題となっています。特に幹線道路や通学路の安全性向上が求められており、今後は生活道路の改善やバリアフリー化が重要となります。公共交通の結節点である赤池駅の機能をさらに強化し、駅を中心とした都市交通ネットワークの再構築を図ることで、地域全体の回遊性と利便性の向上が期待されます。
最終更新日:2025年5月28日