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瀬戸デジタルタワー

瀬戸デジタルタワーは、愛知県瀬戸市幡中町に建つ地上2階、高さ245.0mの自立式電波塔です。立地は、愛知環状鉄道「瀬戸口」駅から南西に約1.4kmの丘陵地帯に位置しています。地上デジタル放送の開始に伴い、既存の名古屋テレビ塔や東山タワーではアンテナ設置スペースや強度不足への対応が困難となったことから、新たな送信拠点として建設されました。

塔体は凸2次曲線を描く優美なフォルムを採用し、住宅地への圧迫感を抑えたデザインと高い耐震・耐風性能を両立しています。また、隣接する瀬戸市デジタルリサーチパークセンターは、ICTを活用した人材育成や産業振興、地域情報発信を担う拠点として整備され、デジタル技術を活かしたまちづくりの中核施設となっています。

建築主は日本放送協会名古屋放送局、中部日本放送株式会社、東海テレビ放送株式会社、名古屋テレビ放送株式会社、中京テレビ放送株式会社、テレビ愛知株式会社、設計は日建設計・伊藤建築設計事務所共同企業体、施工は株式会社大林組です。着工は2002年5月、竣工は2003年11月となっています。


概要

名称 瀬戸デジタルタワー
送信所名:瀬戸デジタルテレビ放送所
計画名
所在地 愛知県瀬戸市幡中町211番1
用途 通信施設
階数 地上2階
高さ 245.0m
構造 放送塔:基礎鉄筋コンクリート造軸組、鉄骨造
局舎:鉄筋コンクリート造
ケーブルブリッジ:基礎鉄筋コンクリート造
基礎工法
敷地面積 7,133.24㎡
建築面積 964.20㎡
延床面積 1,967.20㎡
着工 2002年5月
竣工 2003年11月
建築主 日本放送協会名古屋放送局、中部日本放送株式会社、東海テレビ放送株式会社、名古屋テレビ放送株式会社、中京テレビ放送株式会社、テレビ愛知株式会社
設計 日建設計・伊藤建築設計事務所共同企業体
施工 株式会社大林組
最寄駅 愛知環状鉄道「瀬戸口」駅、名鉄瀬戸線「水野」駅
備考
 

位置図

東側から見た瀬戸デジタルタワーの様子です。瀬戸デジタルタワーは、愛知県瀬戸市幡中町に建つ高さ245.0mの地上デジタルテレビ放送専用の集約電波塔です。正式名称は「瀬戸デジタルテレビ放送所」で、NHK名古屋放送局と在名民放5社が共同で建設しました。東海3県を中心とした広範囲へ地上デジタル放送を送信する中京圏最大級の基幹送信所として機能しており、現在も地域のテレビ放送を支える極めて重要な社会インフラとして大きな役割を果たしています。 

 

塔体は従来の放送塔とは異なる凸2次曲線を外形線とした優美で柔らかなフォルムを採用しており、部材数を抑えた透明感のあるデザインによって周辺住宅地への圧迫感を軽減しています。また、部材点数を少なくすることで短期間で245mの塔体を組み上げられるよう配慮された合理的な構造となっています。展望施設を持たないため建築基準法上は工作物に分類されますが、極めて重要な放送インフラであることから、超高層建築物と同等レベルの耐震性・耐風性を確保した高い安全性を備えています。

 

2003年12月の地上デジタル放送開始に向け、名古屋テレビ塔や東山タワーではアンテナ設置スペースの不足や老朽化による強度不足などから、新たなデジタル放送設備を設置することが困難となり、新送信所の建設が決定されました。当初は三国山への建設も検討され、実際に実験局も設置されましたが、スピルオーバー(電波のエリア外到達)が課題となったため断念され、現在の瀬戸市幡中町に建設されました。2003年12月1日に本放送を開始し、2004年には全国に先駆けてフルパワー送信を実現するなど、地上デジタル放送の普及を牽引しました。

 

駐車場です。

 

 

瀬戸デジタルタワーの基底部です。上から見ると三角形で、三本脚のタワーとなっています。

 

 

​瀬戸デジタルタワーの塔体にはトラス構造が採用されています。塔の色はホワイト一色ですが、航空障害灯を設置することで、赤と白に塗り分ける昼間障害標識の適用が免除されています。

 

瀬戸デジタルタワーは、NHK名古屋放送局と在名民間放送5社が共同で建設・運営する全国初の方式を採用しました。この共同整備により建設費や維持管理コストを大幅に削減するとともに、効率的な設備運営を実現しています。この仕組みは「ナゴヤ方式」と呼ばれ、その後の全国各地における地上デジタル放送施設整備のモデルケースとして高く評価されました。また、NEC製の送信設備やSTL(Studio to Transmitter Link)装置など最新設備が導入され、安定した放送サービスを支えています。

 

局舎です。

 

 

正式名称は、瀬戸デジタルテレビ放送所となっています。

 

 

タワーに隣接する「瀬戸市デジタルリサーチパークセンター」は、ICT活用や産業振興、人材育成の拠点として2003年に開館しました。施設内には研修室やスタジオ、マルチメディア電子会議室、インターネットコーナーなどが整備され、市民や企業、教育機関など幅広い利用に対応しています。現在も周辺約6haでは「新瀬戸市デジタルリサーチパーク構想」が進められており、先端産業や研究開発機能の集積、企業誘致を推進する産業技術ゾーンの中核施設として位置付けられ、MARUWA 瀬戸工場が建設されるなど、地域産業の発展や新たなまちづくりの拠点として機能しています。

 

瀬戸デジタルタワーに隣接した瀬戸市デジタルリサーチパークセンターのエントランスです。

 

 

瀬戸市デジタルリサーチパークセンターのロゴです。

 

 

瀬戸市デジタルリサーチパークセンターの内観です。

 

 

研修室やスタジオ、マルチメディア電子会議室、インターネットコーナーが入っています。

 

 

瀬戸市デジタルリサーチパークセンターの施設平面図です。

 

 

南東側から見た瀬戸デジタルタワーの様子です。

 

 

南側から見た瀬戸デジタルタワーの様子です。

 

 

南西側から見た瀬戸デジタルタワーの様子です。

 

 

北東側から見た瀬戸デジタルタワーの様子です。

 

 

瀬戸デジタルタワー周辺の景色です。写真裏側に瀬戸デジタルタワーが立地しており、写真奥側に瀬戸口駅や菱野団地が広がっています。

 

 

矢田川と瀬戸デジタルタワーの様子です。

 

 

最寄り駅の愛知環状鉄道「瀬戸口」駅です。

 

 

瀬戸デジタルタワーの周辺約6haでは、「新瀬戸市デジタルリサーチパーク構想」が進められており、先端産業や研究開発機能の集積、企業誘致を推進する産業技術ゾーンの中核施設として位置付けられ、MARUWA 瀬戸工場が建設されています。

 

スカイワードあさひ展望台から見た瀬戸デジタルタワーの様子です。

 

 

ミッドランドスクエアのスカイプロムナードから見た瀬戸デジタルタワーの様子です。奥は猿投山や岩巣山、三国山などの山々で、名古屋大都市圏の東端に位置していることがわかります。

 

瀬戸デジタルタワーの夜景です。中低層部分がホワイト、高層部分がオレンジ色にライトアップされます。

 

 

スカイワードあさひから見た瀬戸デジタルタワーの夜景です。

最終更新日:2026年7月30日

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