2025年7月20日に行われた「多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業」に関する住民投票において、賛成が10万6,157票、反対が8万1,654票となり、賛成多数で事業継続が決定しました。本事業は、地域の交流拠点である豊橋公園の東側に高機能アリーナを核とした多目的屋内施設を整備し、周辺の公園施設と一体で再編・活性化するものです。これにより、スポーツや文化、エンターテインメント、防災といった多様な機能を持つ“次世代の都市公園=Next Park”の創出が目指されます。
この施設は、愛知県新体育館(IGアリーナ)との連携や、国内外のエンターテイメント業者との協業、さらには先進的なスマート技術の活用により、地域に新たな賑わいと経済的波及効果をもたらすことが期待されています。運営面では、市の財政負担を抑えつつ高い稼働率を維持できる体制を構築し、継続的な再投資によって将来的な価値の向上も視野に入れた計画となっています。
→豊橋市 多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業事業提案概要について
→豊橋市 「多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業」の継続の賛否を問う住民投票 開票速報・結果
豊橋市 多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業の概要
1.住民投票で事業継続が決定
2025年7月20日に実施された住民投票の結果、賛成10万6,157票、反対8万1,654票で「多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業」の継続が正式に決定。市民の支持を得た形で次世代型アリーナ整備が進められる。
2.事業の目的は「Next Park」の創出
本事業は、スポーツ・文化・防災・観光など多様な機能を一体化した都市公園=「Next Park」の形成を目指すもので、アリーナを中心に、公園全体を市民の交流と安心の場へと進化させる。
3.強固な官民連携と地域企業の参画
事業者はスターツコーポレーションを代表とする「TOYOHASHI Next Park グループ」。全国的な実績を持つ企業とともに、豊橋市内の地元企業も設計・施工・運営に多数参画し、地域経済への波及も図られている。
4.約230億円規模の事業と財政負担の抑制
総事業費は約230億円。設計・建設費用は市が支払うが、運営・維持管理にかかる費用はゼロとし、民間の自主事業収益でまかなう計画。市の財政負担軽減と持続的運営が両立されている。
5.自然と調和したアリーナと公園デザイン
施設は豊橋公園東側に整備され、緑豊かな景観との調和を図るデザインに。外装は手筒花火をイメージした金属リブ構造。公園の芝生広場やこども広場などとも連携し、日常的な市民利用も促進する。
6.多機能施設による地域活性化
新アリーナはスポーツだけでなく音楽・演劇・展示会など多目的に使用され、地域のプロスポーツチームとの連携やジュニアイベントも予定。観光・経済面での波及効果が期待されている。
7.防災機能と市民利用を兼ね備えた拠点
災害時には避難所・物資集積所としての活用も想定され、平時のにぎわい創出と有事の対応力を両立する。次世代にふさわしい都市公園としての機能を幅広く担う計画となっている。

本計画は、単なるスポーツ施設の建設にとどまらず、公園の持つ歴史・文化・防災・交流といった多様な価値を次世代へと引き継ぎ、新たな都市機能を融合させた“Next Park”というビジョンに基づいています。多目的屋内施設と緑豊かな都市公園が一体的に整備されることで、市民にとっての憩いと賑わいの場、さらには災害時の安全拠点としての役割も担います。
施設には大型ビジョンや最新のICT技術を導入し、臨場感ある観戦・鑑賞体験が可能になります。また、スポーツだけでなく音楽・舞台など多彩なエンタメコンテンツを提供し、豊橋を訪れる観光客やビジネス客の誘致にも寄与します。地域のプロスポーツチームとの連携により、ジュニア向け教室や地域イベントも積極的に開催される予定です。


事業を担うのは「TOYOHASHI Next Park グループ」と名付けられたコンソーシアムで、代表企業はスターツコーポレーション株式会社。設計や施工、維持管理、運営に至るまで、全国的に実績豊富な企業と、豊橋を中心に活躍する地元企業が連携して取り組みます。
主な構成企業には、スターツCAM株式会社(設計・建設)、前田建設工業株式会社(施工)、エリアワン株式会社(運営・管理)などが含まれており、各社は他地域でのPFI・PPP事業や大規模アリーナ整備の経験を活かして事業を推進します。また、地元建設業者や造園業者、警備・清掃業務の企業とも積極的に連携し、地域雇用の創出と経済活性化にもつながる体制を整えています。

本事業にかかる総費用は約230億円(230億6,999万9,700円)とされています。このうち設計・建設に係る一時支払い(サービス購入料A)は198億円を超え、割賦支払い分や金利等を加えると、実質的な公共支出は相応の規模となります。
しかし、運営・維持管理に係るサービス購入料はゼロとされており、民間による自主事業や収益事業によって費用の一部を回収する計画です。具体的には、非貸館収入の最大化やイベントの継続的開催による収益の確保、さらにはIGアリーナとの連携により豊橋市で開催実績のないイベントも誘致など、市の財政的負担軽減や収益を拡大する取り組みが計画に盛り込まれています。

新アリーナは豊橋公園東側、既存の野球場跡地を活用して建設されます。建物の配置は公園の豊かな自然と調和するように設計されており、「集いの丘」や「芝生広場」「こども広場」などが併設され、市民の日常利用を意識した開放的な空間が創出されます。
施設デザインは、手筒花火をイメージした縦リブの金属外装を採用し、周囲の木々や空を映す外観に仕上げる予定です。建物はメインアリーナ・サブアリーナ・武道場の3構成で、高さを抑えたスカイラインにより周辺の景観との一体感を演出します。また、ハの字型の平面配置や交流プロムナードの設置により、公園内の回遊性と歩行者動線の安全性を確保し、災害時にも活用しやすい構造とします。
この多目的屋内施設は、完成後に市民のスポーツや文化活動の拠点となることはもちろん、国内外の大型イベントの誘致により、地域経済や観光への波及効果も期待されています。また、防災拠点としての機能を備えることで、災害時には避難所や物資供給拠点としても活用される予定です。
「Next Park」という構想は、豊橋の都市公園としての価値を次世代へつなぐものであり、市民が日常的に集い、交流し、学び、楽しむ空間として、多様な機能を果たすことになるでしょう。住民投票による明確な民意を得たことにより、今後はより具体的な設計やスケジュールが進展していくとみられます。
最終更新日:2025年8月5日

