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阪急京都線の摂津市駅付近約2.1kmを高架化する「阪急電鉄京都線(摂津市駅付近)連続立体交差事業」!!2026年から鉄道工事が本格化へ!!
東武東上線 上板橋駅南口に整備される駅前広場「上板橋駅南口駅前広場」!!電車が見える駅前広場や大階段のあるデッキが特徴!!
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アルティーリ千葉の新たなホームアリーナとなる「千葉県立幕張海浜公園Aブロックアリーナ計画」!!遂にボーリング調査に着手!!
名古屋市科学館「鉄道ひろば」は2026年3月28日(土)に一般公開!!B6形蒸気機関車を圧縮空気により動態展示へ!!
JR横浜線相模原駅周辺を高架化する「相模原駅北口地区のまちづくりに伴うJR横浜線の連続立体交差事業」!!令和8年度に予備調査を実施へ!!
2026年3月14日(土)に開業するJR山陽本線の姫路駅~英賀保駅間に整備された新駅「手柄山平和公園」駅!!ひめじスーパーアリーナとデッキで直結!!
歴史的建造物と高層ビルが融合! 都市開発マニアが案内する「丸の内建築ツアー」 が丸の内LOVE WALKERに掲載!!第26回こいつがあるから有楽町はおもしろい! ”エンタメの街”という色付けの発信地「有楽町マリオン」はいかにして建てられたのか?
名古屋高速道路新洲崎ジャンクション(JCT)に新たな出入口を設置する「(仮称)新洲崎出入口新設事業」!!名駅と高速道路ネットワークとの結節機能強化へ!!
官民共創スペース「E:N BASE(エン・ベース)」も入る「愛媛県庁第二別館」が間もなく竣工!!歴史的建造物・愛媛県庁本館と調和した新庁舎に!!
遂に都市計画道路・笹島線(東側区間)が姿を現した名駅とささしまライブエリアの結節点で進む「名駅南地区まちづくり」!!ポルシェアプルーブド&サービスセンター名古屋も2026年開業へ!!
大曽根駅前に「東横イン」によるホテル計画浮上!!大曽根地区総合整備事業や高架下商業施設の刷新が進み、名古屋の新たな都心ターミナル形成へ!!
新鎌ヶ谷駅北西側一帯を大規模に開発する構想「新鎌ケ谷駅西側地区」!!北千葉道路の延伸整備や緑道ゾーンで進む公園整備!!
芝田1丁目計画の事業実施に向けて2026年1月24日(土)から大阪梅田駅・神戸線の列車停止位置を約14メートル移動へ!!日本最大の頭端式ターミナル駅の改良が遂に着手!!
優先交渉権者が選定された「旧岐阜県庁舎利活用事業」!!みんなの森 ぎふメディアコスモスや岐阜市役所新庁舎も立地する司町エリアがますます魅力的に!!

既存建築物の解体工事が進む南船橋の大規模住宅再生プロジェクト「若松二丁目住宅建替計画」!!1期2期合わせて総戸数約1,328戸の巨大マンション誕生へ!!

千葉県船橋市若松二丁目に所在する大規模団地「若松二丁目住宅」は、築半世紀以上が経過し老朽化が顕著となったため、建替え事業が本格的に動き出しています。若松二丁目住宅マンション建替組合は、2023年12月に船橋市から正式に設立認可を受け、2025年から段階的に解体と新築工事を開始する計画です。第1期工事ではA~C棟のマンション3棟(合計987戸、延床面積約8.7万㎡)を建設し、2028年の完成を予定。さらに第2期工事としてD棟(341戸)が加わることで、総住戸数は1,328戸に達し、船橋市内でも有数の大規模住宅再生プロジェクトとなります。

設計・施工は長谷工コーポレーションが担当し、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、日鉄興和不動産、旭化成不動産レジデンスといった大手デベロッパーが参画。総合設計制度を活用し、豊かな緑地、地域に開かれた広場、利便性の高い歩行者動線を整備するなど、単なる建替えにとどまらない新しい街づくりが進められます。

→国土交通省 賃貸・分譲併存の大規模団地における保留敷地型の敷地
分割による建替え<若松二丁目住宅>

→一般社団法人マンション再生協会 若松二丁目住宅建替計画
→日刊建設新聞 25年6月に建替着工/組合設立総会を20日開催/船橋市・若松二丁目住宅

若松二丁目住宅建替計画の概要
  1. 建替えの背景
     若松二丁目住宅は築50年以上が経過し、老朽化や設備不良、バリアフリー性の不足が顕著で、安全性や快適性の面で課題が生じていた。
  2. 事業の始動
     2023年12月に「若松二丁目住宅マンション建替組合」が船橋市から設立認可を受け、2025年から解体・新築工事が本格的に開始される。
  3. 第1期工事の内容
     A~C棟の3棟(合計987戸、延床約8.7万㎡)を建設し、2028年の竣工を予定。駐車場や自転車置き場なども整備される。
  4. 第2期工事の内容
     保留敷地を活用してD棟(341戸)を建設。2028年着工、2030年完成予定で、総戸数は合わせて1,328戸となる。
  5. 参画企業と設計施工
     野村不動産、三井不動産レジデンシャル、日鉄興和不動産、旭化成不動産レジデンスが参画し、長谷工コーポレーションが設計・施工を担当する。
  6. 住環境と共用施設
     マルチルームやワークスペース、キッズルーム、スカイラウンジなどを備えた共用施設を整備し、緑地や歩行者通路も設け地域に開かれた街区を形成する。
  7. 地域との連動性
     南船橋駅周辺の再開発(ららテラスTOKYO-BAY、ららアリーナ東京ベイなど)と連動し、住環境・商業・文化が融合した新しい都市空間の形成に寄与する。

*解体工事が進む若松二丁目住宅の様子

若松二丁目住宅は1969年に入居が始まった団地型マンションで、敷地面積は約4.2万㎡、総戸数は1,334戸にのぼります。建物は48棟に分かれており、うち南側に位置する分譲住宅16棟(576戸、鉄筋コンクリート造5階建て)が建替えの対象です。築後50年以上が経過し、建物や設備の老朽化は深刻化。

特に2020年から2022年のわずか3年間でガス漏れや漏水事故が65件も発生しており、生活上の安全性や快適性に大きな支障が出ています。また、全棟にエレベーターが設置されておらず、高齢化が進む住民にとって大きな負担となっていました。住戸内部の段差の多さもバリアフリー性に欠け、現代の住生活基準と大きな隔たりがある点が指摘されてきました。

出典∶国土交通省
現地にて撮影

建替え検討は早くから始まっていましたが、実際に動きが加速したのは2020年度に国土交通省の「マンションストック長寿命化等モデル事業」に採択されてからです。まず計画支援型として選ばれ、翌年度には工事支援型にも選定されることで、専門家による具体的な計画策定や資金計画の検討が進みました。 

現地にて撮影

NEXT ARCHITECT & ASSOCIATESによる専門的な設計支援を経て、2023年3月には区分所有者による建替え決議が成立。さらに同年12月、船橋市が建替組合の設立を認可したことで、法的にも正式に事業がスタートしました。2024年には新たに入居する住戸の選定も完了し、2025年からは解体工事と並行して本格的な建設工事が始まる見通しとなっています。

出典∶一般社団法人マンション再生協会
*北西側から見た若松二丁目住宅建替計画 第1期工事区域の様子

第1期工事では、まず敷地西側に3棟の高層マンションを建設します。A棟およびB棟は15階建て820戸、延床面積約7.0万㎡と最も規模が大きくなります。C棟も15階建てで167戸、延床面積約1.7万㎡を誇ります。

*南西側から見た若松二丁目住宅建替計画 第1期工事区域の様子

いずれも鉄筋コンクリート造で、高さは44.9mに達し、周辺の景観にも新たなアクセントを加える存在となるでしょう。2025年10月に本体工事に着工し、2028年9月に竣工する予定です。さらに、477台収容の自走式駐車場、自転車置き場2018台、バイク置き場72台も整備され、日常生活の利便性が大幅に向上します。

*南東側から見た若松二丁目住宅建替計画 第2期工事区域の様子

第2期工事では、敷地東側に新たな住棟D棟を建設します。こちらは鉄筋コンクリート造15階建て、住戸数341戸、延床面積約3.3万㎡を予定。保留敷地約1.06万㎡を活用し、2028年1月に着工、2030年7月の完成を目指します。この工事では、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、日鉄興和不動産、旭化成不動産レジデンスが共同で事業主体を担い、保留床の分譲を進めます。1期・2期を分けることで、供給や販売の時期を調整する狙いもあり、リスク分散と安定した事業遂行が可能となっています。

*北東側から見た若松二丁目住宅建替計画 第1期工事区域の様子

新しい住宅計画では、単なる住戸提供にとどまらず、住民同士の交流や快適な暮らしを支えるための多彩な共用施設が整備されます。敷地東側には共用施設棟を設け、マルチルーム、ワークスペース、キッズルーム、さらには眺望を楽しめるスカイラウンジなどを導入予定です。

これにより、在宅勤務や子育てなど多様化するライフスタイルに対応し、住民の交流の場としても機能することが期待されます。さらに、総合設計制度を活用して外周部に歩道状空地や豊かな緑地を整備。敷地を貫通する通路は地域住民にも開放され、周辺地域全体の回遊性や利便性を高める都市的な設計が採用されています。

*開発区域北側に広がる総戸数1,333戸のUR若松二丁目団地

事業費は総額約391億円と見込まれており、その内訳は調査設計計画費9.4億円、土地整備費14億円、工事費243億円、事務費3.9億円、借入金利息2.5億円、借入金支出118.7億円となります。昨今の建設資材や人件費の高騰を受け、工事費の増加リスクも指摘されていますが、複数の大手デベロッパーが参加することで安定的な資金調達と販売力が確保されています。 

保留床の分譲は野村不動産、日鉄興和不動産、旭化成不動産レジデンス、三井不動産レジデンシャルがそれぞれの強みを生かして展開。設計・施工は長谷工コーポレーションが担い、これまで多数の大規模マンションを手掛けてきた経験を活かして事業を推進します。

若松二丁目住宅建替計画は、単体の住宅再生にとどまらず、南船橋エリア全体の再開発とも強く結びついています。南船橋駅周辺では、商業施設「ららテラスTOKYO-BAY」や大規模アリーナ「ららアリーナ東京ベイ」が新たに開業し、臨海部の都市機能が一層充実しています。

加えて、京葉線や京成線とのアクセス向上により、都心や幕張新都心との結びつきも強化されています。若松二丁目の再生によって人口回復や世代交代が進むことで、地域全体の活力向上にも寄与し、住宅・商業・文化のバランスが取れた新しい都市空間の形成が期待されます。船橋市が掲げる「持続可能な都市づくり」の先駆的なモデルとなる可能性も高いといえるでしょう。

最終更新日:2025年9月28日

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