都市開発ニュース
中銀カプセルタワービル跡地で建設が進む地上12階、全145室のホテル「プルマン東京銀座」!!メタボリズム建築から銀座エリアのプレミアムホテルへ生まれ変わる!!
銀座四丁目交差点に建っていた円筒形ガラス張りビル・三愛ドリームセンター建て替える「(仮称) GF計画」!!リコーによる地上11階、高さ49.24mの新ビルを建設へ!!
国土交通大臣が軌道運送高度化実施計画を認定した「宇都宮LRT西側延伸」!!宇都宮駅~教育会館前付近約4.9kmを延伸、2036年3月開業目指す!!
愛知県常滑市・中部国際空港島約50haの区域で進む統合型リゾート(IR)計画「中部国際空港島特定複合観光施設設置運営事業」!!民間事業者から参加表明書の提出で事業者選定へ!!
商業ゾーン27店舗を刷新し、「UDX DINING&SHOP」が誕生する「秋葉原UDX」!!2026年12月10日リニューアルオープン!!
地区計画図が公表されたTXみらい平駅近く約19.1haで戸建住宅街を形成する「みらい平東土地区画整理事業」!!スーパーマーケット誘致や2027年4月の造成工事着手を予定!!
関西空港対岸・りんくうタウンの約2haのSICC計画跡地を再売却する「りんくう中央公園グラウンド跡地」!!高さ150mの超高層複合施設も可能な大規模開発用地!!
狭山丘陵の森・水・空を感じる7駅の駅舎デザイン案を公表した「多摩都市モノレール延伸事業」!!上北台~箱根ケ崎間約7.1kmに新駅7駅を整備へ!!
松江駅前の駅前広場・交通機能を再編する「松江駅前再開発」!!一畑百貨店跡地・松江テルサも含めた松江駅前の大規模なまちづくり!!
JR高槻駅南口のグリーンプラザたかつき・松坂屋高槻店など約3.3haの駅前一帯が再開発促進地区に指定された「JR高槻駅南地区市街地再開発事業」!!ホテル・コンベンション・業務機能などを導入検討!!
横浜駅西口大改造により、2026年9月30日に閉館した「相鉄ムービル」!!跡地を含む3施設一体開発を検討、2040年代を見据えた「Well-Crossing」のまちづくり!!
埼玉県東部の公共交通空白地域を解消する「東埼玉道路沿線地域BRT構想」!!越谷レイクタウンや松伏町、八潮市北部を結ぶ自動運転BRT!!
遂に都市計画決定された「ライトライン(芳賀・宇都宮LRT) JR宇都宮駅西側延伸」!!JR宇都宮駅〜東武宇都宮駅前〜教育会館前を結ぶ約4.9kmに12停留場を整備へ!!
東武スカイツリーライン北春日部駅西側約40.5haで約1,000戸・約3,000人規模の新たな戸建住宅街を形成する「北春日部駅周辺地区土地区画整理事業」!!かえで通り沿いにショッピングモールや商業・生活利便施設を誘致へ!!
遂に本格始動した松江の大橋川水辺空間を整備する「大橋川周辺白潟地区 水辺空間まちづくり」!!大橋川改修と水辺空間整備で歴史ある白潟地区を再生へ!!
佐賀県との二者合意で議論が大きく前進した「西九州新幹線延伸」!!環境影響評価を2027年度着手、長崎~新大阪約3時間15分の全線フル規格実現を目指す!!
大阪市が基本計画策定を進める西日本最大の展示場「インテックス大阪 4号館・5号館建て替え計画・全館リニューアル」!!世界水準のMICE拠点を目指す大規模整備!!
京阪三条駅直上で計画が進む商業・ホテル複合施設「(仮称)三条駅周辺プロジェクト」!!東山の玄関口に新たな観光・交流拠点!!
札幌市の地域産業クラスター計画の原案により「JR北海道苗穂工場跡地」で大規模再開発構想が浮上!!オフィス区域や住宅、スポーツ施設を含む文化拠点を整備へ!!
キユーピー挙母工場跡地で豊田市最大級の住商一体大規模複合開発「ORINAS TOYOTA(オリナス豊田)」!!第1弾として「レ・ジェイド豊田テラス」の建設に着手!!

2027年度以降に工事着手を目指す「小田急電鉄総合車両所移転計画」!!伊勢原で進む次世代車両基地整備と新たな地域拠点形成!!

小田急電鉄は、2026年度鉄道事業設備投資計画において、相模大野にある「大野総合車両所」の移転計画を引き続き推進する方針を示しました。2026年度は新たな総合車両所の整備に向けた用地確保と詳細設計を実施し、2027年度以降の工事着手に備えます。現在の大野総合車両所は1962年の開設から60年以上が経過し、施設や検査設備の老朽化が進行しているほか、現在主流となっている10両編成車両への対応が十分ではないという課題を抱えています。

移転先は小田急小田原線の伊勢原駅~鶴巻温泉駅間に位置する伊勢原市串橋地区で、約17.72haの広大な敷地に次世代型の総合車両所を整備する計画です。新施設では長編成車両に対応した効率的な検修体制を構築するとともに、省エネルギー設備や環境負荷低減技術の導入を進め、鉄道事業の持続可能な運営基盤を強化します。

また、この計画は単なる車両基地の移転にとどまらず、伊勢原市が進める都市計画道路田中笠窪線整備事業や新たな地域拠点形成とも連携して進められています。小田急電鉄と伊勢原市は2023年に連携協定を締結しており、産業都市軸の形成やスマート新駅の検討など、将来のスマートモビリティ社会を見据えたまちづくりの推進が期待されています。

小田急電鉄総合車両所移転計画の概要

1.2026年度設備投資計画で移転事業を推進
小田急電鉄は2026年度鉄道事業設備投資計画において、大野総合車両所移転に向けた用地確保と詳細設計を実施。
鉄道事業の持続可能な運営体制構築を支える重要プロジェクト。

2.老朽化が進む大野総合車両所の課題
1962年の開設から60年以上が経過し、建物や検査設備の老朽化が深刻化。
安全で安定した車両検修体制の維持に向けた施設更新の必要性。

3.10両編成時代に対応した新施設整備
現施設は4両編成を前提とした構造で、主流となった10両編成への対応に課題。
長編成車両の効率的な検査・修繕を可能とする次世代型総合車両所の整備。

4.伊勢原市串橋地区への移転計画
移転先は伊勢原駅~鶴巻温泉駅間の串橋地区で、約17.7haの広大な敷地を確保。
操車場や検車場、工場棟などを備える新たな鉄道メンテナンス拠点の形成。

5.防災性と環境性能を高める施設計画
盛土による敷地嵩上げや排水施設整備により、洪水リスクの低減を推進。
省エネルギー設備や環境負荷低減技術を導入する持続可能な施設整備。

6.伊勢原市との連携によるまちづくり推進
2023年に伊勢原市と小田急電鉄が連携協定を締結し、一体的な地域整備を推進。
都市計画道路田中笠窪線整備と連動した新たな地域拠点創出の取り組み。

7.スマート新駅と産業都市軸形成への期待
総合車両所建設を契機として、スマート新駅の検討や産業集積の促進を展開。
近未来のスマートモビリティ社会を見据えた新たな都市構造の形成。


*伊勢原への移転が計画されている大野総合車両所

現在の大野総合車両所は1962年10月に開設された小田急電鉄唯一の大規模検修施設であり、車両を分解して行う重要部検査や全般検査、大規模修繕などを担っています。しかし施設開設から60年以上が経過し、建物や検査設備機械の老朽化が深刻化しています。

これまで修繕や延命措置によって機能を維持してきましたが、設備故障によって検修作業が停止した場合には安全な列車運行に支障を及ぼす可能性があります。また、現施設は4両編成が主流だった時代に整備されたため、現在の主力である8両・10両編成への対応が十分ではなく、検査前に車両を分割する必要があるなど非効率な運用が続いています。こうした課題を解決し、安全で安定した鉄道輸送を将来にわたって維持するため、小田急電鉄は新たな総合車両所の計画を進めています。

*小田急電鉄総合車両所移転計画の計画地付近の様子

移転先として選定されたのは伊勢原市南部の串橋地区で、小田急小田原線伊勢原駅と鶴巻温泉駅のほぼ中間に位置します。事業区域は約17.72haに及び、操車場や検車場、工場棟、構内通路、調整池、緑地などを備えた大規模な総合車両所が整備される計画です。

現車両所敷地内での建て替えも検討されましたが、十分な余剰地がなく、車両検査業務を継続しながら段階的に更新することが困難であることから、新たな用地への移転が最適と判断されました。伊勢原市串橋地区は広大な敷地が確保できるほか、東名高速道路や国道246号線に近く、大型車両の通行や資材搬入にも優れた立地条件を備えています。

新施設では10両編成車両に完全対応した検修設備を導入し、作業効率の向上や安全性の強化を図るとともに、省エネルギー機器や環境負荷低減技術の導入によって次世代型のメンテナンス拠点を目指すものとされています。

計画地周辺は農地や住宅地、工業団地が混在する地域であり、小田急電鉄は地域環境との調和を重視した施設整備計画を進めています。事業区域の一部は洪水浸水想定区域に含まれるため、鈴川周辺の想定浸水深を上回る高さまで盛土を行い、洪水時の安全性を確保する計画です。

さらに、調整池や排水設備の整備による雨水流出抑制、緑地の確保による景観・環境への配慮なども実施されます。環境影響評価手続きも進められており、騒音や振動、交通への影響などについて検証を行いながら事業化が進められています。車両所の更新によって検修作業の効率化だけでなく、環境負荷の低減や災害時の事業継続性向上も期待されており、鉄道インフラのレジリエンス強化にもつながる計画となっています。

*小田急電鉄総合車両所移転計画の計画地付近には農地や未利用地が広がっている

総合車両所移転計画の大きな特徴は、伊勢原市のまちづくりと一体的に進められている点です。2023年3月には伊勢原市と小田急電鉄が「持続可能なまちづくりを推進する連携協定」を締結し、都市計画道路田中笠窪線の整備と総合車両所建設を核とした地域づくりを推進しています。

両者は、新たな産業都市軸の形成やスマート新駅の設置可能性についても検討を進めています。2025年6月には、総合車両所周辺を「新たな地域拠点」と位置付けた中間とりまとめが公表され、多様な産業や交通、生活機能が連携するスマートな地域拠点の形成方針が示されました。

*小田急電鉄総合車両所移転計画の配置図/出典:小田急電鉄株式会社
*小田急電鉄総合車両所移転計画の完成予想パース/出典:小田急電鉄株式会社

伊勢原大山インターチェンジや新東名高速道路との近接性を生かした産業集積の促進、ICT技術を活用した次世代モビリティサービスの導入、鉄道と道路ネットワークの強化などが構想されており、総合車両所建設は地域活性化の起爆剤としても期待されています。鉄道施設の更新に加え、伊勢原市南部の新たな都市形成を担うプロジェクトとして、今後の動向が注目されます。

出典
・小田急電鉄株式会社 2026年度 鉄道事業設備投資計画
・伊勢原市 総合車両所の移転計画地周辺における「新たな地域拠点」の創出に向けたまちづくりのイメージに関する中間とりまとめ
・伊勢原市/小田急電鉄株式会社 伊勢原市×小田急電鉄都市計画道路田中笠窪線と新たな総合車両所を契機とした「持続可能なまちづくりを推進する連携協定」を締結
・神奈川県 小田急電鉄総合車両所移転計画に係る環境影響予測 評価書案に対する環境影響評価審査書

最終更新日:2026年5月25日

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