福岡市博多区の博多駅前で整備が進む「明治公園」は、2026年8月7日に開園することが正式発表されました。東京建物を代表企業とするコンソーシアムが事業を担い、福岡市管理公園としては初となるPark-PFI制度を活用した官民連携プロジェクトとして整備が進められています。事業コンセプトは「The Gateway Park “HAKATA MEIJI”」。博多のおもてなしの心や都市のランドマーク性、新たなライフスタイルの発信拠点として、次世代へ受け継がれる未来志向の都市公園を目指しているとのことです。
約3,572㎡の敷地には、豊かな緑に囲まれた5つの広場や立体園路を整備するとともに、飲食店やカフェ、クラフトビール専門店、都市型スパなど計7店舗が出店します。デザイン監修は、太宰府天満宮仮殿や2025年大阪・関西万博会場デザインで知られる建築家・藤本壮介氏が担当し、公園全体を一体的なランドスケープとして計画しています。
2026年5月時点では、公園内の店舗棟の足場や養生シートが撤去され、銀色のメタリックな外壁とガラスファサードによる特徴的な建築デザインが姿を現しました。格子手摺を備えた大階段や立体園路の一部も確認できるようになっており、公園本体となる広場や園路、植栽空間については仮囲いの内部で整備が進められています。博多駅前では大規模再開発が相次ぐなか、明治公園は緑とにぎわい、健康増進機能を融合した新たな都市拠点として大きな期待を集めています。
明治公園の概要
1.博多駅前に誕生する新たな都市公園
福岡市博多区博多駅前で整備が進む「明治公園」が2026年8月7日に開園予定。
博多駅前の新たなランドマークとにぎわい拠点の創出。
2.福岡市初のPark-PFI活用事業
都市公園法に基づくPark-PFI制度を活用し、民間ノウハウを導入した官民連携事業。
公園整備と収益施設運営を一体化した持続可能な管理運営モデルの実現。
3.博多コネクティッドと連携する都市再生拠点
博多駅周辺の再開発や歩行者ネットワーク整備と連動する重要プロジェクト。
駅前のにぎわいを周辺エリアへ波及させる都市空間形成の推進。
4.藤本壮介氏監修による未来志向のデザイン
大阪・関西万博会場デザインプロデューサーを務めた藤本壮介氏による総合デザイン監修。
建築と緑が融合した立体的で開放感あふれるランドスケープの創出。
5.5つの広場と立体園路による新たな体験価値
「野々にわ」「街にわ」など個性豊かな広場と空中回遊を楽しめる立体園路の整備。
多様な過ごし方や交流を生み出す都市型パブリックスペースの形成。
6.飲食・都市型スパなど7店舗が出店
地元福岡の人気飲食店や九州初出店となる都市型スパ「TOTOPA」など計7店舗の導入。
飲食・休憩・健康増進・交流機能を備えた複合型施設の整備。
7.開園へ向けて最終段階を迎える整備工事
店舗棟の外観や大階段が姿を現し、公園施設や植栽空間の整備が進行中。
2026年8月7日の開園に向けた博多駅前の新たな都市景観づくりの進展。

明治公園の再整備は、福岡市が推進する都市再生プロジェクト「博多コネクティッド」の一環として位置付けられています。博多駅周辺では2011年の九州新幹線全線開業以降、オフィスや商業施設の集積が進み、九州最大のビジネス拠点として発展を続けています。
一方で、さらなる国際競争力の強化を目指し、地下鉄七隈線延伸やはかた駅前通り再整備、歩行者ネットワークの拡充、高機能オフィスへの建替えなどが進められています。明治公園はその中で、駅前のにぎわいを周辺へとつなぐ重要な公共空間として整備されるものです。
博多旧市街やキャナルシティ博多方面への回遊性向上も期待されており、単なる公園整備ではなく、博多駅前の都市機能を高める戦略的なインフラとして大きな役割を担います。


明治公園の再整備において最大の特徴が、都市公園法に基づく「Park-PFI(公募設置管理制度)」を活用している点です。福岡市管理公園としては初の導入事例の一つとなります。
Park-PFIは、民間事業者が飲食店やサービス施設などの収益施設を整備・運営し、その収益を活用して公園施設の整備や維持管理を行う制度です。従来の行政主導による公園整備とは異なり、民間ノウハウを活かした魅力的な空間づくりと持続可能な運営を実現できます。


明治公園では、公園全体を一体的かつ統一的に再構成し、新たな体験価値を創出する「5つの広場」と「立体園路」が整備されます。計画では、「野々にわ」「街にわ」「縁のにわ」「空のにわ」など、それぞれ異なる性格を持つ広場が配置され、都市の中で多彩な過ごし方ができる空間が形成されます。特に立体園路は、単なる通路ではなく、公園そのものを楽しみながら歩ける回遊空間として計画されています。
また、福岡市が推進する「都心の森1万本プロジェクト」と連携し、落葉樹や常緑樹など多様な樹種を組み合わせた植栽計画も特徴です。都市の中心部にありながら豊かな緑に包まれた環境を創出し、ヒートアイランド対策や生物多様性の向上にも貢献します。緑と建築が一体となった空間は、博多駅前の新たなランドマークとして存在感を放つことになりそうです。

公園内には鉄骨造地上4階建て、延床面積約1,588㎡の店舗棟が整備されます。館内には飲食店やカフェ、ビアバー、都市型スパなど計7店舗が出店し、公園利用者だけでなく博多駅周辺で働くオフィスワーカーや観光客も気軽に利用できる複合施設となります。
1階にはベーカリー・ビストロ「Land Bageri」、イタリアンダイニング「GABBI HAKATA」、カフェ・バー「POSS COFFEE」が出店。2階には岡山発でピッツァ部門日本一にも選ばれた「400℃ PIZZA Piu Hakata」、クラフトビール専門店「CONTINUE?」、さらに詳細未公表の新店舗が入居予定です。
3・4階には東京建物グループが展開する都市型スパブランド「TOTOPA博多駅前店」が九州初出店します。サウナを中心としたリラクゼーション施設で、「樹をあじわうサウナ」をコンセプトに大型ウエスタンレッドシダー材を活用した空間が整備される計画です。
また、屋外階段やテラス、屋上広場「空のにわ」も整備され、店舗利用者だけでなく誰もが自由に利用できる開放的なオープンスペースが設けられます。公園と民間施設が一体となることで、散策・休憩・飲食・運動・リラクゼーションまで多彩な過ごし方を実現する新しい都市公園が誕生します。

事業は2023年3月に事業者公募が開始され、同年8月に東京建物を代表企業とするコンソーシアムが優先交渉権者に選定されました。その後、2024年6月に公募設置等計画が認定され、2024年10月から本格的な建設工事が進められています。そして2026年5月26日、開園日が2026年8月7日に正式決定したことが公表されました。
現在の現地では、店舗棟の足場や養生シートが取り外され、藤本壮介氏監修による特徴的な建築デザインが姿を現しています。銀色のメタリックな外壁と大きなガラス面で構成された曲線的なファサードは博多駅前でもひときわ目を引く存在となっており、公園と建築が一体化した新しいランドマークとしての姿が見え始めています。

また、公園と店舗棟をつなぐ格子手摺付きの大階段や立体園路も外観が確認できるようになりました。一方で、5つの広場や植栽空間、園路などの公園施設部分は依然として仮囲いに覆われており、芝生や植栽、舗装整備など最終段階の工事が進められています。
博多駅側には立体的な花壇で構成されるエントランスゲートも整備される予定で、「九州の陸の玄関口」にふさわしい新たな都市景観の形成が期待されています。2026年8月7日の開園後は、「博多コネクティッド」を象徴する新たなにぎわい拠点として、博多駅前の都市空間を大きく変える存在となりそうです。
過去の記事→2026年3月25日更新 2026年8月開園が公表された博多駅前の新たなにぎわい拠点「明治公園整備・管理運営事業」!!福岡市管理公園としてはPark-PFI制度初活用!!
出典:東京建物株式会社 Park-PFI 制度を活用した博多駅前の新たなにぎわい拠点「明治公園」2026年8月7日開園
最終更新日:2026年5月26日