福岡市中央区那の津に立地するボートレース福岡では、開設70周年を契機として「ボートレース福岡パーク化事業」が進められています。本事業は、競艇場の一部敷地を有効活用し、地域住民や来訪者が日常的に利用できる新たな交流拠点を整備するものです。優先交渉権者には大和リースグループ(大和リース株式会社福岡支社、株式会社ムラサキスポーツ、パシフィックコンサルタンツ株式会社九州支社)が選定されました。
計画では国内最大級となる屋内型スケートボードパークを中心に、イベント広場や飲食施設、子ども向け遊具広場などを整備し、ボートレース場の新たな魅力創出と地域活性化を図ります。2026年10月の供用開始を目指して工事が進められており、2026年5月時点では足場や仮設シートに覆われた状態で地上躯体工事が進行しています。
ボートレース福岡パーク化事業の概要
1.ボートレース福岡パーク化事業の概要
開設70周年を迎えたボートレース福岡の一部敷地を活用する再整備プロジェクト。
地域に開かれた交流拠点の形成と新たな来場者層の獲得を目指す取り組み。
2.大和リースグループを優先交渉権者に選定
福岡市の公募型プロポーザルにおいて大和リースグループを優先交渉権者として決定。
大和リース、ムラサキスポーツ、パシフィックコンサルタンツによる事業推進体制。
3.国内最大級の屋内型スケートボードパーク整備
約3,000㎡規模の屋内型スケートボードパークを中心とした施設計画。
初心者からトップアスリートまで利用可能な国際規格対応の競技環境。
4.イベント広場と公園空間の創出
大型遊具やインクルーシブ遊具、ランニングバイクコースを備えた広場整備。
須崎公園との緑の連続性を意識した憩いと交流のオープンスペース。
5.飲食店やスポーツ関連店舗の導入
那の津通り沿いに飲食施設やスポーツ関連店舗を配置する計画。
日常利用とイベント利用の双方に対応する新たなにぎわい拠点の形成。
6.スケートボード文化と地域イベントの発信
大会誘致や体験会、スクール開催など継続的な運営プログラムの展開。
アートウォールや大型モニターを活用した文化・スポーツ発信機能の充実。
7.2026年秋開業へ向けた建設工事の進展
2026年5月時点で足場やシートに覆われた状態で地上躯体工事が進行中。
2026年10月頃の供用開始を目指す福岡都心部の新たなランドマーク整備。

ボートレース福岡は1953年に開設された九州を代表する競艇場であり、天神から徒歩圏内という全国でも珍しい都市型競艇場として知られています。競艇場を取り巻く社会環境やレジャー需要が変化するなか、福岡市は競艇場を単なる公営競技施設としてではなく、市民が気軽に集い交流できる地域資源として活用する方針を打ち出しました。
今回のパーク化事業は、ボートレース福岡が今後も地域に親しまれ続ける施設となることを目的に実施されるもので、競艇開催日以外でも利用できる魅力的な空間を整備しています。新たな来場者層の獲得や地域への貢献を図るとともに、競艇場と市民生活がより密接につながる拠点形成が期待されています。


ボートレース福岡パーク化事業において最大の目玉となるのが、約3,000㎡の国内最大級の屋内型スケートボードパークです。施設内には初心者向けエリアから本格的な競技エリアまで整備され、子どもからトップアスリートまで幅広い利用者に対応します。
設計監修には、東京オリンピックおよびパリオリンピックで日本代表監督を務めた西川隆氏が参画します。西川氏は国内外のスケートボード施設整備に豊富な実績を持ち、「世界で活躍できる選手を育成できる施設」をコンセプトに掲げています。
近年スケートボードはオリンピック正式競技として高い人気を集めており、福岡市内でも競技人口が増加しています。ボートレース福岡パーク化事業は市民のスポーツ振興だけでなく、全国大会や国際大会の開催も視野に入れた高水準の競技環境となる計画です。

スケートボードパークの周辺には、多目的に利用できるイベント広場や公園空間が整備されます。隣接する須崎公園との緑の連続性を確保しながら、都心部に新たな憩いの場を創出する計画です。
公園内には大型遊具やインクルーシブ遊具、ランニングバイクコースなどが設けられ、子ども連れのファミリーも楽しめる環境が整備されます。また、観覧席としても利用できる「ダンダンベンチ」や大型モニターが設置される予定で、スケートボード大会や各種イベント開催時には多くの来場者を受け入れることができます。
さらに、市内ゆかりのアーティストと連携したアートウォールの設置も計画されており、スポーツ・芸術・交流が融合した新しい都市空間の形成が期待されています。


那の津通り沿いには飲食店やスポーツ関連ショップなどからなる「にぎわい施設」が整備されます。競艇場利用者だけでなく、近隣住民や観光客も気軽に立ち寄れる商業空間として計画されており、周辺エリアの回遊性向上にも寄与するとみられています。
また、福岡市の中心部に位置する立地特性を活かし、イベント開催時には多くの来場者が集まる新たな都市型レジャースポットとなることが期待されています。近隣には福岡市民ホールやマリンメッセ福岡、福岡国際センターなど大型集客施設も立地しており、相乗効果によるにぎわい創出も見込まれます。

福岡市の公表によると、2025年から設計・工事に着手し、2026年10月頃の供用開始を予定しています。2026年5月時点では建設現場全体が足場や養生シートで覆われ、地上部分の躯体工事が進められている段階です。
完成後は、競艇場の既存機能と新たなパーク機能が共存する全国でも珍しい複合施設となります。競艇ファンだけでなく、スケートボード愛好者や家族連れ、観光客など幅広い層を呼び込むことで、地域交流やスポーツ振興、観光活性化の拠点としての役割が期待されています。
開設から70年以上の歴史を持つボートレース福岡は、これまで都市型競艇場の代表格として親しまれてきました。パーク化事業の完成によって、公営競技施設の枠を超えた新たな都市空間へと生まれ変わり、福岡都心部の新たなランドマークの一つとなる可能性を秘めています。
出典
・福岡市 ボートレース福岡パーク化事業について
・大和リース株式会社 「ボートレース福岡パーク化事業」に係る優先交渉権者に選定されました
最終更新日:2026年5月25日