泉ゆめが丘地区土地区画整理事業は、神奈川県横浜市泉区の相鉄いずみ野線「ゆめが丘」駅と横浜市営地下鉄ブルーライン「下飯田」駅周辺で進められた、施行面積約23.9haの大規模な土地区画整理事業です。両駅を中心とした交通利便性を生かし、道路や駅前広場、公園などの都市基盤を整備するとともに、大規模複合商業施設や集合住宅、医療施設などを集積させ、新たな駅前拠点市街地の形成を目指したものとなっています。
地区内には、ゆめが丘駅東側に大規模複合商業施設「ゆめが丘ソラトス」を中心とするセンター地区、駅西側や北東側に集合住宅などを配置する複合利用地区、北部・南部に住宅地区などが設けられています。さらに、地区中央部には公園や緑地を配置し、商業・業務・住宅・公共空間が調和するまちづくりが進められました。
事業は地権者を中心とする組合施行で実施され、2014年6月に都市計画決定、同年8月に土地区画整理組合の設立が認可されました。2015年12月に工事に着手し、2024年9月1日に換地処分の公告、2026年2月13日に組合の解散が認可され、事業が完了しています。
泉ゆめが丘地区土地区画整理事業の概要
1.泉ゆめが丘地区土地区画整理事業の概要
横浜市泉区のゆめが丘駅・下飯田駅周辺約23.9haを対象とした大規模土地区画整理事業
道路・駅前広場・公園などの都市基盤整備と新たな駅前拠点市街地の形成
2.計画的な土地利用と用途配置
駅東側のセンター地区、駅西側・北東側の複合利用地区、区域北部・南部の住宅地区などで構成
商業・業務・住宅・医療機能の集積と公園・緑地の配置による良好な市街地環境の形成
3.道路・駅前広場などの都市基盤整備
都市計画道路3・4・3号環状4号線や3・4・54号下飯田線、区画道路などの整備
下飯田駅前広場や歩行者ネットワークの形成による両駅周辺の交通利便性・回遊性の向上
4.ゆめが丘ソラトスの開業
ゆめが丘駅東側のセンター地区に整備された3棟構成の大規模複合商業施設
2024年7月25日開業、129店舗・シネマコンプレックス・屋上広場などを備えた地域の交流拠点
5.駅西側・北東側のマンション開発
駅西側の複合利用地区に地上10階・総戸数335戸の「グレーシアウエリス横浜ゆめが丘」が竣工
北東側の複合利用地区では地上6階・総戸数213戸の「グレーシア横浜ゆめが丘ガーデン」の建設
6.区域南側の新たなマンション計画
ゆめが丘駅南東側・下飯田駅北側の51街区に共同住宅・店舗からなる複合建築物を計画
地上9階、地下1階、高さ30.38m、総戸数80戸、2027年3月着工・2029年3月竣工予定
7.新たな駅前拠点としての発展
2024年9月の換地処分公告、2026年2月の土地区画整理組合解散認可による事業の完了
商業・住宅・医療機能の集積と駅周辺の利便性向上による横浜市泉区の新たな生活・交流拠点の形成

本事業は、相鉄いずみ野線「ゆめが丘」駅と横浜市営地下鉄ブルーライン「下飯田」駅周辺の約23.9haを対象とした大規模な土地区画整理事業です。横浜市の都市計画マスタープラン・泉区プランにおいて、新たなにぎわいと交流を育む市街地の形成を進める地区に位置付けられ、両駅周辺の新たな拠点形成を目指しました。

地元地権者を中心としたまちづくりの検討は1999年に始まり、2007年12月には泉ゆめが丘土地区画整理組合設立準備会が発足しました。その後、2014年6月13日に市街化区域への編入や土地区画整理事業などが都市計画決定され、同年8月15日に組合設立が認可されました。2015年12月に工事着手となり、長年にわたる計画的な市街地整備が進められました。


地区内は、駅周辺の商業・業務機能を集積するセンター地区、住宅や商業・業務施設などの複合的な土地利用を図る複合利用地区、戸建住宅などを中心とする住宅地区、沿道サービス地区などで構成されています。


区域中央部から東側にかけては、ゆめが丘駅東側にセンター地区を配置し、大規模複合商業施設などの集客機能を導入しています。駅西側の中央部と北東側には複合利用地区を設け、集合住宅や店舗などの立地を誘導しています。また、区域北部・南部には住宅地区を配置し、既成市街地との連続性にも配慮した住環境を形成しています。
さらに、地区内には公園や緑地を複数配置し、駅周辺のにぎわいと住宅地の落ち着いた環境を両立させる土地利用計画となっています。


地区の骨格となる道路として、南北方向に通る都市計画道路3・4・3号環状4号線を一部拡幅し、幅員18~21mで整備しました。また、環状4号線から地区西側へアクセスする都市計画道路3・4・54号下飯田線を幅員14~19mで整備し、下飯田駅前には約3,900㎡の駅前広場を設けています。


このほか、幅員4.5~11.5mの区画道路や、地区内を循環する主要区画道路を整備し、両駅や周辺道路とのアクセス性を向上させています。歩道状空地や歩行者専用通路も設け、ゆめが丘駅と下飯田駅の間を安全かつ快適に移動できる歩行者ネットワークの形成を図っています。

区域内には4つの公園を配置し、住宅地や商業施設の周辺に緑豊かなオープンスペースを確保しています。また、雨水調整池や上下水道、都市ガスなどの生活インフラも整備され、良好な居住環境と都市機能を支える基盤が形成されました。


土地利用計画では、商業・業務施設や集合住宅などの都市的な機能を集積させる一方、歩道状空地の緑化や敷地内緑化も誘導しています。周辺に残る自然環境や農業資源との調和にも配慮し、利便性と緑の潤いを両立する街づくりが進められました。


両駅周辺では、商業施設や集合住宅のほか、医療施設などの生活利便施設も整備されました。ゆめが丘駅東側には大規模複合商業施設「ゆめが丘ソラトス」、駅周辺には「ゆめが丘総合病院」やクリニックモール「ゆめが丘メディカルブリッジ」などが立地し、地域の生活を支える機能が充実しています。


土地区画整理事業は2024年9月1日に換地処分の公告が行われ、2026年2月13日には土地区画整理組合の解散が認可されました。計画段階から約27年にわたって進められてきたまちづくりが一区切りを迎え、今後は整備された都市基盤を生かした新しい市街地の形成が進んでいきます。
大規模複合商業施設「ゆめが丘ソラトス」

「ゆめが丘ソラトス」は、泉ゆめが丘地区土地区画整理事業のセンター地区に建設された、相鉄いずみ野線「ゆめが丘」駅直結の大規模複合商業施設です。相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントが開発・運営を手掛け、2024年7月25日に開業しました。横浜市泉区最大規模の商業施設として、開業時には関東初出店や横浜市初出店を含む129店舗が出店しました。


施設は「ゆめが丘ソラトス1」「ゆめが丘ソラトス2」「ゆめが丘ソラトス3」の3棟で構成されています。ゆめが丘駅に直結するソラトス1が施設の中心となり、ソラトス2とはペデストリアンデッキで接続、ソラトス3は駅高架下に配置されています。駅と商業施設を一体的に整備することで、鉄道利用者と地域住民が気軽に立ち寄れる駅前拠点となっています。


館内には、食や地域の農産物をテーマとした店舗、ファッション、ライフスタイル関連店舗などが集積しています。3階には全10スクリーンのシネマコンプレックス「109シネマズ」や約700席のフードコート「FOOD STATION」を配置し、映画鑑賞や飲食など幅広い目的で利用できる施設となっています。また、地域の生産者との交流やイベントなどに活用できるシェアキッチン「Live Kitchen SORATOS」や交流空間「SORATOS Room」も設けられています。


屋上には約3,000㎡の広場「そうにゃんぱーく そらの広場にゃん」を整備し、相鉄のキャラクター「そうにゃん」をモチーフとした遊具が設置されています。各階にベビー休憩室や授乳室を備えるほか、フードコートにはキッズスペースやファミリーコートも設けられ、子育て世代が利用しやすい施設となっています。さらに、食品残渣の発酵分解装置や自動走行ロボットの導入など、環境負荷低減に向けた取り組みも進められています。
グレーシアウエリス横浜ゆめが丘

「グレーシアウエリス横浜ゆめが丘」は、区域中央部のゆめが丘駅西側に位置する複合利用地区の26街区に建設された分譲マンションです。相鉄不動産とNTT都市開発が共同で開発し、設計・施工は長谷工コーポレーションが担当しました。立地は相鉄いずみ野線「ゆめが丘」駅から徒歩1分、横浜市営地下鉄ブルーライン「下飯田」駅から徒歩5分で、2駅2路線を利用できる交通利便性の高い場所となっています。

規模は地上10階建て、総戸数335戸、敷地面積12,523.79㎡、延床面積27,662.05㎡です。住戸は専有面積55.80㎡~88.38㎡の2LDK~4LDKで構成され、2026年1月13日に竣工、同年3月17日から入居が開始されました。共用施設として緑豊かなプライベートガーデンや芝生広場、5階のフジビューラウンジ、ワークスタディラウンジなどを備え、駅前立地と緑のある住環境を両立させた住宅となっています。
グレーシア横浜ゆめが丘ガーデン

「グレーシア横浜ゆめが丘ガーデン」は、区域北東側の複合利用地区に建設される分譲マンションです。相鉄不動産とNTT都市開発が売主となり、設計・監理はエス・ティプランニング、施工はファーストコーポレーションが担当しています。所在地は横浜市泉区ゆめが丘13で、相鉄いずみ野線「ゆめが丘」駅から徒歩4分、横浜市営地下鉄ブルーライン「下飯田」駅から徒歩7分の立地です。


規模は地上6階、地下1階建て、総戸数213戸、敷地面積8,006.62㎡、建築面積3,472.58㎡、延床面積17,030.33㎡です。構造は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造で、駐車場135台や駐輪場306台なども整備されます。第2期で販売される住戸は専有面積56.80㎡~97.12㎡の2LDK~4LDKで構成され、2027年2月の竣工、同年4月の入居開始を予定しています。ゆめが丘駅周辺で進む住宅供給の第2弾として、駅前の商業機能と生活利便性を享受できる住宅開発となっています。
(仮称)泉ゆめが丘地区 51街区計画 新築工事

「(仮称)泉ゆめが丘地区 51街区計画 新築工事」は、区域南側のゆめが丘駅南東側、下飯田駅北側に位置する街区で計画されている共同住宅・店舗からなるマンションです。2026年10月末時点で現地に建築計画のお知らせが設置されており、建築主は相鉄不動産、設計はスタイレックス・コンサルタントとなっています。


計画規模は地上9階建て、鉄筋コンクリート造、総戸数80戸です。敷地面積1,979.72㎡、建築面積967.13㎡、延床面積6,455.49㎡、高さ30.38mとなっています。店舗を併設することで、周辺住宅地の生活利便性向上にも寄与する計画です。着工予定は2027年3月1日、竣工予定は2029年3月31日とされており、実現すれば土地区画整理事業によって整備された南側エリアにおける新たな住宅供給となります。

泉ゆめが丘地区土地区画整理事業により、ゆめが丘駅・下飯田駅周辺では、道路や駅前広場、公園などの都市基盤整備とともに、商業・業務・住宅・医療機能が集積する新たな市街地が形成されました。大規模複合商業施設「ゆめが丘ソラトス」の開業を契機に、駅周辺のにぎわいが創出され、複数のマンション開発による住宅供給も進んでいます。今後も駅周辺の利便性を生かした開発が進むことで、横浜市泉区の新たな生活・交流拠点として、さらなる発展が期待されます。
過去の記事
→2018年12月13日投稿 泉ゆめが丘地区土地区画整理事業
→2021年7月7日投稿 泉ゆめが丘地区土地区画整理事業
出典・引用元
・横浜市 泉ゆめが丘地区
・相鉄グループ ゆめが丘開発プロジェクト
・株式会社相鉄アーバンクリエイツ 泉ゆめが丘地区土地区画整理事業
・株式会社相鉄アーバンクリエイツ/株式会社相鉄ビルマネジメント 「ゆめが丘ソラトス」2024年7月25日(木)開業決定!
・相鉄不動産株式会社/NTT都市開発株式会社 相鉄いずみ野線 ゆめが丘駅 徒歩 1 分の立地に「グレーシアウエリス横浜ゆめが丘」が完成 入居が始まり、ゆめが丘の街ににぎわいが広がります
最終更新日:2026年11月7日